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勇者の証
最弱で最愛の
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Side:サーネスト
チビが勇者。だが、本人に自覚など一切なく相手は同じ魔族…そもそも、魔族が勇者になったなんて話は聞いたことがない。
勇者が魔王を倒せるとは到底思えないが、逆もまた不可能だろう。
【ナラ・ラクシャミーが死した瞬間、運命は大きく動いたんだ。だけど勘違いしないでね…マイスイートボーイが産まれなくても世界はやがて争いが蔓延る暗黒時代に入っていたんだから。
あ。勿論、主犯は君たちだよぉ☆】
天界族が指差すのはキングオークたち。思い当たる節があるのかどいつもこいつも黙ったままだ。
戦闘狂で戦いに強い快感を覚えるオーク、それのキング種ともなれば余計だろう。
【勿論、私じゃとんでもないスピードで進化するお前には勝てないからねぇ。かと言って滅びに向かう世界を黙って見ているのは、私たちの誓いに反する。
それに私も万能じゃない。マイスイートボーイを甦らせることが出来たのは私の証を持つ子だったからねぇ。だから出来る力で最大限のことをした。
世界を救うのは魔王を倒すのが全てじゃない。愛する者を失って崩壊が始まったなら、返してやれば良いことだ。…そうなるかは、私にはわからなかったけどねぇ~】
て、適当な仕事しやがる…。
結局はチビが魔王の元に戻らなければ、世界は終わっていたわけだ。または人間との暮らしの中でチビが人知れず死んでいても、同じ。
このベストなタイミングで魔王の元に帰ったのは、奇跡だった。
【…勝手に産み落とされて、勝手に勇者に仕立てられるなんて可哀想じゃない? だから道を選ばせてあげたのに。結局は誰かの為にって走り出しちゃうんだもん…本当、私の勇者って優秀…】
そう言う割には天界族は随分と切なそうにチビを見つめていた。仕方ない子だと諦めるように笑う奴に、キングオークは殺気を高める。
『…よく言う。テメェが勝手にナラを勇者なんぞにしておいて…』
【し、仕方ないだろぉ~?! 私だって万能じゃないって言ったろ! 天界族から勇者への祝福の力を全て復活の為に使ったんだ。勇者にしなければこの世に二つと死者を甦らせるなんて出来ない。
適正があったからね…。全く、良かったよ。どっかの誰かが早々にその子を押し倒したりしてなくて。私は純潔の子にしか力を授けられないもん】
ブワッ、と一気に殺気と魔力が混じった暴風が吹き荒れ思わず身体がよろめく。目付きだけで生き物を殺せそうな恐ろしい顔に、天界族も目を逸らした。
…アイツが鈍感でほんと良かった…。
『よし殺す』
【なんでぇ?!】
『俺様の番をそういう目で見やがった』
理不尽~、と叫ぶ天界族だが他のキングオークも普通にキレてる。全員が今にもぶっ殺してやると意気込んでいる上に奴は身動きが取れない。
…成仏しろよな。
【酷い酷ぉい!! 大事な番を生き返らせてあげたのにこんなのあんまりだ!】
『はっ。よく言う…。元を言えばお前らの責任でこうなったんだ。連帯責任って知ってるか、クソ野郎が』
…なんで複数形?
不思議に思っていたのは俺以外に、父親やツートンカラーも同様だった。もう一体は何か気付いていたようで顔に出さない。
『デンデニア』
『あいよ』
転移魔法が得意なデンデニア・ローグが魔法陣を展開すると接続先を魔王の手にしたらしく、その手の上に陣が浮かんだ。
その手にいたのは、首根っこを掴まれた…元魔王だった。
『…そもそも、だ』
一際高く持ち上げたそれを天界族が無表情のまま見つめるが、持ち上げられた側の元魔王は目を合わせないようにしているのか下を向いている。
『俺様たち魔族は創るだの治すだのが苦手だ。出来るのは自然に従い子を産む程度。
それが…無から何かを産むなんて、不可能に近ぇ。それが魔王の力と言えばそれまでだが俺様も魔王になったからわかる。
不可能だ。そんなこと、幾ら時が過ぎようと出来る気がしない』
え? どゆこと?
だってチビは魔王が創ったんだろ…あの父親だっているし、父親だってどういうことだと今にも噛みつきそうな勢いだ。
『だから察した。
コイツは堕ちた側だ。元天界族ってことだ。同じ天界族のテメェがナラを甦らせたように似た力があるのは天界族の名残り。堕ちた理由なんざ興味はねぇが、元天界族がしたやらかしに黙ってられなかったんだろ。
テメェらの不始末だ。覚悟は出来てんな?』
何か間違ってるか、と問いかけるが…場の空気がもう正解だと言ってるようなもんだった。
堂々とした佇まいで…頭も回る。俺たちはとんでもない魔王の元に集ったらしい。
【…はぁ。参った参った。
肉体派の脳筋野郎かと思ったのに、なるほど。戦場で負け知らずなのは武の力だけじゃないらしい。知ってはいたけど、限られた情報でよく理解したね。
ご名答だ。身内の不始末だから当然だよ】
み、身内…?!
ふと元魔王を見ると真実なのか、しゅんと耳を垂らしている。いやネコだから仕方ねぇけど…似て、ない…魔力の質とかもまるで違うし…。
【そいつはね、天界族でありながら地上に憧れたんだ。それが行きすぎたせいで翼を失い、地を這う魔族に堕ちてしまったんだよ。
でもいつしか魔王になり、地を統べたにも関わらずお前らが現れてその地位を失うと恐れた。だから、ナラを産み出したんだけど…まぁその後の悲劇は知ってるかぁ~】
笑ってるのに、目がまるで…。
恐らく兄だか父だかだったのか、元魔王はガクガクと震え始める。その姿は魔王だった面影などなくいっそ見てるこっちが悲しくなる光景だった。
逆らえない系の立場だったんだろうな…。
【誓いには逆らえない…。
身内の不始末によって世界が滅ぶなんて、こっちだって転落待ったなしだよ。だからより魔王に有効な手札を使った…私はその子を利用した。
神なんて…結局は地に生きる者を頼るんだ。私たちは争い事、そこまで得意じゃないし】
天界族は筒の中で今まで仕舞っていた翼を出すと、静かにその場に膝をつく。四枚の翼は窮屈に折り畳まれて深く…頭を下げた。
【どぉぞ。…やれやれ、天界族のまま死ねるなら…まだ良い方だよ】
完全なる降伏。
息を飲み、魔王の様子を窺うが奴に迷いなんて一切ない。慈悲なんて知らぬとばかりの無表情だが目には未だに怒りの色が滲む。
…オイオイ、まさか…天界族すら殺せるとか今代の魔王様最強過ぎねぇ?
『言い残す言葉があるなら聞いてやる』
【おや優しい。…では、言葉ではなく物を。
私の羽をマイスイートボーイに渡してほしい。この姿では会ってないからね…天界族の羽には強い守護の力が宿る。…頑張ってくれたせめてもの贈り物だ】
胸の前で手を組む天界族に抵抗の気はなく、いっそ清々しいほどだ。
元魔王はそんな天界族と魔王を何度も見比べて焦ったようにジタバタし出して抜け出そうとするが…ネコではどうしようもない。
しかし、
『却下』
…ここでそれすら拒むのが
『テメェの汚ねぇ羽なんかナラに与えるわけねぇだろ。天界族の血に塗れた羽なんぞ…ゴミだな』
我らが魔王様…、心が凍り付いてやがる。
チビよ。今からでも番を解消することを勧める…コイツはヤバい、マジで本物だよ…。
【…はは、あー…、そ。心狭っ】
『言ってろ負け犬。負け犬にネコに、お似合いなご家族だな。
あの世で仲良くしてやがれ』
筒の中にジャラジャラと音を鳴らしながら魔法で出来た鎖が交差する。鎖によって四肢の動きを封じられ、首を突き出すような形になった天界族の真上に巨大なギロチンが設置された。
…もしかしてアレ、武器ならなんにでも変換できんのか…。
『死ね。死んで詫びろ』
小さなネコの悲鳴のような声が上がる。
死を受け入れた天界族は、それを煩わしそうに…だけどどこか笑ったような顔で受け入れていた。
『どいつもこいつも、わかってねぇなぁ』
チビはあの天界族が死んだら悲しむだろう、だから理由なんて…助力してやる理由なんてそれだけで良い。全く…こういう時にどうするか、なんて子どもでも知ってんだろ。
スゥ、と息を深く吸い込み…俺は飛び切り大声で呼ぶのだ。
『チビぃ!! 助けてぇー! 俺ってば襲われちゃう、顔が良いから襲われちゃいそう!! イケメンで顔面国宝級だから!!
だから、助けろ!!!』
最弱で…
『…どこぉ?! ちょ、誰だサネを襲う暴漢野郎は!?!
エッチは合意制!! 和姦最高!!』
最愛なる、勇者様をな。
.
チビが勇者。だが、本人に自覚など一切なく相手は同じ魔族…そもそも、魔族が勇者になったなんて話は聞いたことがない。
勇者が魔王を倒せるとは到底思えないが、逆もまた不可能だろう。
【ナラ・ラクシャミーが死した瞬間、運命は大きく動いたんだ。だけど勘違いしないでね…マイスイートボーイが産まれなくても世界はやがて争いが蔓延る暗黒時代に入っていたんだから。
あ。勿論、主犯は君たちだよぉ☆】
天界族が指差すのはキングオークたち。思い当たる節があるのかどいつもこいつも黙ったままだ。
戦闘狂で戦いに強い快感を覚えるオーク、それのキング種ともなれば余計だろう。
【勿論、私じゃとんでもないスピードで進化するお前には勝てないからねぇ。かと言って滅びに向かう世界を黙って見ているのは、私たちの誓いに反する。
それに私も万能じゃない。マイスイートボーイを甦らせることが出来たのは私の証を持つ子だったからねぇ。だから出来る力で最大限のことをした。
世界を救うのは魔王を倒すのが全てじゃない。愛する者を失って崩壊が始まったなら、返してやれば良いことだ。…そうなるかは、私にはわからなかったけどねぇ~】
て、適当な仕事しやがる…。
結局はチビが魔王の元に戻らなければ、世界は終わっていたわけだ。または人間との暮らしの中でチビが人知れず死んでいても、同じ。
このベストなタイミングで魔王の元に帰ったのは、奇跡だった。
【…勝手に産み落とされて、勝手に勇者に仕立てられるなんて可哀想じゃない? だから道を選ばせてあげたのに。結局は誰かの為にって走り出しちゃうんだもん…本当、私の勇者って優秀…】
そう言う割には天界族は随分と切なそうにチビを見つめていた。仕方ない子だと諦めるように笑う奴に、キングオークは殺気を高める。
『…よく言う。テメェが勝手にナラを勇者なんぞにしておいて…』
【し、仕方ないだろぉ~?! 私だって万能じゃないって言ったろ! 天界族から勇者への祝福の力を全て復活の為に使ったんだ。勇者にしなければこの世に二つと死者を甦らせるなんて出来ない。
適正があったからね…。全く、良かったよ。どっかの誰かが早々にその子を押し倒したりしてなくて。私は純潔の子にしか力を授けられないもん】
ブワッ、と一気に殺気と魔力が混じった暴風が吹き荒れ思わず身体がよろめく。目付きだけで生き物を殺せそうな恐ろしい顔に、天界族も目を逸らした。
…アイツが鈍感でほんと良かった…。
『よし殺す』
【なんでぇ?!】
『俺様の番をそういう目で見やがった』
理不尽~、と叫ぶ天界族だが他のキングオークも普通にキレてる。全員が今にもぶっ殺してやると意気込んでいる上に奴は身動きが取れない。
…成仏しろよな。
【酷い酷ぉい!! 大事な番を生き返らせてあげたのにこんなのあんまりだ!】
『はっ。よく言う…。元を言えばお前らの責任でこうなったんだ。連帯責任って知ってるか、クソ野郎が』
…なんで複数形?
不思議に思っていたのは俺以外に、父親やツートンカラーも同様だった。もう一体は何か気付いていたようで顔に出さない。
『デンデニア』
『あいよ』
転移魔法が得意なデンデニア・ローグが魔法陣を展開すると接続先を魔王の手にしたらしく、その手の上に陣が浮かんだ。
その手にいたのは、首根っこを掴まれた…元魔王だった。
『…そもそも、だ』
一際高く持ち上げたそれを天界族が無表情のまま見つめるが、持ち上げられた側の元魔王は目を合わせないようにしているのか下を向いている。
『俺様たち魔族は創るだの治すだのが苦手だ。出来るのは自然に従い子を産む程度。
それが…無から何かを産むなんて、不可能に近ぇ。それが魔王の力と言えばそれまでだが俺様も魔王になったからわかる。
不可能だ。そんなこと、幾ら時が過ぎようと出来る気がしない』
え? どゆこと?
だってチビは魔王が創ったんだろ…あの父親だっているし、父親だってどういうことだと今にも噛みつきそうな勢いだ。
『だから察した。
コイツは堕ちた側だ。元天界族ってことだ。同じ天界族のテメェがナラを甦らせたように似た力があるのは天界族の名残り。堕ちた理由なんざ興味はねぇが、元天界族がしたやらかしに黙ってられなかったんだろ。
テメェらの不始末だ。覚悟は出来てんな?』
何か間違ってるか、と問いかけるが…場の空気がもう正解だと言ってるようなもんだった。
堂々とした佇まいで…頭も回る。俺たちはとんでもない魔王の元に集ったらしい。
【…はぁ。参った参った。
肉体派の脳筋野郎かと思ったのに、なるほど。戦場で負け知らずなのは武の力だけじゃないらしい。知ってはいたけど、限られた情報でよく理解したね。
ご名答だ。身内の不始末だから当然だよ】
み、身内…?!
ふと元魔王を見ると真実なのか、しゅんと耳を垂らしている。いやネコだから仕方ねぇけど…似て、ない…魔力の質とかもまるで違うし…。
【そいつはね、天界族でありながら地上に憧れたんだ。それが行きすぎたせいで翼を失い、地を這う魔族に堕ちてしまったんだよ。
でもいつしか魔王になり、地を統べたにも関わらずお前らが現れてその地位を失うと恐れた。だから、ナラを産み出したんだけど…まぁその後の悲劇は知ってるかぁ~】
笑ってるのに、目がまるで…。
恐らく兄だか父だかだったのか、元魔王はガクガクと震え始める。その姿は魔王だった面影などなくいっそ見てるこっちが悲しくなる光景だった。
逆らえない系の立場だったんだろうな…。
【誓いには逆らえない…。
身内の不始末によって世界が滅ぶなんて、こっちだって転落待ったなしだよ。だからより魔王に有効な手札を使った…私はその子を利用した。
神なんて…結局は地に生きる者を頼るんだ。私たちは争い事、そこまで得意じゃないし】
天界族は筒の中で今まで仕舞っていた翼を出すと、静かにその場に膝をつく。四枚の翼は窮屈に折り畳まれて深く…頭を下げた。
【どぉぞ。…やれやれ、天界族のまま死ねるなら…まだ良い方だよ】
完全なる降伏。
息を飲み、魔王の様子を窺うが奴に迷いなんて一切ない。慈悲なんて知らぬとばかりの無表情だが目には未だに怒りの色が滲む。
…オイオイ、まさか…天界族すら殺せるとか今代の魔王様最強過ぎねぇ?
『言い残す言葉があるなら聞いてやる』
【おや優しい。…では、言葉ではなく物を。
私の羽をマイスイートボーイに渡してほしい。この姿では会ってないからね…天界族の羽には強い守護の力が宿る。…頑張ってくれたせめてもの贈り物だ】
胸の前で手を組む天界族に抵抗の気はなく、いっそ清々しいほどだ。
元魔王はそんな天界族と魔王を何度も見比べて焦ったようにジタバタし出して抜け出そうとするが…ネコではどうしようもない。
しかし、
『却下』
…ここでそれすら拒むのが
『テメェの汚ねぇ羽なんかナラに与えるわけねぇだろ。天界族の血に塗れた羽なんぞ…ゴミだな』
我らが魔王様…、心が凍り付いてやがる。
チビよ。今からでも番を解消することを勧める…コイツはヤバい、マジで本物だよ…。
【…はは、あー…、そ。心狭っ】
『言ってろ負け犬。負け犬にネコに、お似合いなご家族だな。
あの世で仲良くしてやがれ』
筒の中にジャラジャラと音を鳴らしながら魔法で出来た鎖が交差する。鎖によって四肢の動きを封じられ、首を突き出すような形になった天界族の真上に巨大なギロチンが設置された。
…もしかしてアレ、武器ならなんにでも変換できんのか…。
『死ね。死んで詫びろ』
小さなネコの悲鳴のような声が上がる。
死を受け入れた天界族は、それを煩わしそうに…だけどどこか笑ったような顔で受け入れていた。
『どいつもこいつも、わかってねぇなぁ』
チビはあの天界族が死んだら悲しむだろう、だから理由なんて…助力してやる理由なんてそれだけで良い。全く…こういう時にどうするか、なんて子どもでも知ってんだろ。
スゥ、と息を深く吸い込み…俺は飛び切り大声で呼ぶのだ。
『チビぃ!! 助けてぇー! 俺ってば襲われちゃう、顔が良いから襲われちゃいそう!! イケメンで顔面国宝級だから!!
だから、助けろ!!!』
最弱で…
『…どこぉ?! ちょ、誰だサネを襲う暴漢野郎は!?!
エッチは合意制!! 和姦最高!!』
最愛なる、勇者様をな。
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