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人族と冒険とキングオーク
種族差
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オレは誰?
その質問に答えるのに、これ以上の光景が必要だろうか。場所は洞穴の奥深く。ゴブリンの根城らしきそこには様々な武器や食料、そして人間までもが囚われ、更に奥深くに収容されているらしい。
だが、オレはそこには入れられず質の良い敷物の上に幾つものクッションを積まれた場所に座っていた。
クッションの弾力でポーン、と弾き飛ばされたオレにわらわらとゴブリンたちが群がる。
『偉大なるキングオークの小王様っ…! お、お怪我はございませんか?!』
『なんと神々しい…! その昔、大戦にてお見かけした頃より大きく…なって、ませんな?』
そう。オレはオーク種、魔族上位個体のキングオークなのである。
…中身ポンコツだけども。
『コブ出来ちゃった…』
見て、とゴブリンたちにショボくれた顔で言えば焦り出す。
実はこのゴブリンたちはウチのオークの国の傘下であり幼い頃にオレを城で見かけたことがあるらしい。かなりの古株なので戦に召集されれば何度も肩を並べて戦ったほどの仲だ。
そして魔族は、自分たちよりも強者だと認めた者には大抵、抗わない。
『初めましてだね。
ナラだよ。カシーニ・ラクシャミーの息子って言えばわかるかな?』
『勿論でございます…! お父上からはご子息であるナラ様はまだ幼い為、あまり触れ回らぬようにと言い付けられておりましたが、まさか…あのような場所に御身がいらっしゃるとは思わず…』
自分がまだあの城の子だと言って良いのか、よくわからない。だけど今…このゴブリンたちに襲い掛かられでもしたら一溜まりもないから、どうにか乗り切らなきゃ。
あの時。攫われてすぐにオークの魔力を出して変身の力を弱めたからすぐにゴブリンがオレがオークの子だと気付いた。だから手荒にせず、こうして手厚くもてなされているわけだ。
幼い自分とほぼ同じ背丈のゴブリンは、みんな腰を少し曲げた緑色の身体。森に擬態する性質から全て緑色らしく個々の能力は低いが繁殖力が高く数が半端なく多いのだ。腰布やズボンだけを穿いたのが雄、雌は自分たちの巣の奥にいる。
『そのことなんだけど…。
ナラ、色々学びたいからまだ城に帰りたくないんだ。ほら。キングオークとして若い内に色々学びたいんだよ。そのお陰でこんな風に変身系の進化も遂げたわけだし』
『なんと…! それは正にお父上であるカシーニ・ラクシャミー様と同じ進化! やはり親子ですな、流石ナラ様!!』
流石、凄い、と至る所から賛辞の声が響いて満更でもない。父さんと一緒に褒めてもらえるなんて嬉しいことこの上ないのだ。
『あ、ありがとう…。…知っての通りナラはあまり外に出てなかった。いつか帰る時が来るまでお前たちにはナラの存在をここで見たこと、他言しないでほしい。
勿論、必ずお礼もしよう。ゴブリンがナラにどれだけ尽くしてくれるか語れば、十分か?』
騒つく洞穴の中。
ゴブリンたちの興奮が冷めやらぬほど、熱を感じる。魔族にとって誇りは様々だ。だが、弱い種族はそれが薄く馬鹿にされ、踏み付けにされる。
そんな中で強い種族から頼られるというのは最高の名誉なのだ。いつか世に出る新しいキングオークからのお墨付きなど、願ってもないはず。
『ナラのお願い、聞いてくれる?』
まるで悪魔のような誘い文句に、その場にいた三十を超えるゴブリンが次々と跪く。
…セーフッ!!!
やっぱり魔族たる者、強気で行くべし…だけど、ドキドキした!
『今後もナラ様に忠誠を尽くします。どうかお好きにお使い下さいませ』
『ナラに? ナラ、部下なんて持ったの初めて。
大事にするね?』
凄い! 遂にオレにも部下なるものが出来てしまったんだな!
他のキングオークと違って独自の部隊など持っていなかったから部下なんて憧れの中の憧れ。嬉しくて初めての部下たちの顔を眺めていたら、なんだかみんな急に余所余所しくなってあちこちに視線を散らばせる。
『…長。我々の小王様があまりにも…、こう…庇護欲と言いますか…』
『止めろ。邪な感情など蓋をして一切漏らすな。…後にバレたらあの御方に一族諸共消滅されてしまう…』
初めての部下に熱を上げるオレ。しかしゆっくりもしていられないと思い出す。
なんたってオレ、誘拐された感じだし。
『暫くは人間たちのところに紛れて生活したいんだ。…えっと、変身の特訓だな! だから人間たちに怪しまれないよう戻る時に他の人間も解放して連れて行きたいんだが…』
『ならば小王様が人間共を救い出し、脱出したというシナリオで良いかと。小王様がお望みとあらば人間などいくらでもお連れ下され』
お手を、とゴブリンが伸ばした手に掴まってクッションの山から降りる。壁に掛けてあったローブを取りに行ったゴブリンが羽織らせてくれて、持っていた籠も返してくれた。何故か追加で果物なども入っていたのでお礼を言って有り難く頂戴する。
薄暗い洞窟だが、魔族にとっては脅威とはならない。魔力感知や身体能力の高さからあらゆる面で人間より遥かに優位だと思う。
『デビルたちは?』
『あれらは小王様の存在を知りませんので、我々からよく言い聞かせております。もう少し丁寧な扱いが出来ないものか…』
恐らく捕まった時のことだろう。特に問題ないけど、あんな風に飛んだのは初めてだから、またやってみたいなぁ。
『単純な連中ですからすぐに態度を改めますよ。あれらも必要とあらばお使い下さい』
『そう? それなら働き次第だね』
仕事内容を見てから評価する、というゴブリンとの線引きに気付いた長はあからさまに上機嫌になる。洞窟の案内をされて人間たちが収容される部屋の前まで来ると彼らは揃って深々と頭を下げた。
『それでは小王様。今後とも宜しくお願いします』
『うん! 頼りにしているぞ』
ゴブリンたちがいなくなると、思いの外静かな洞窟。たまにある松明と微かな風。あまりにも不気味な空気に早く脱出しようと扉に手を掛ける。
同じ洞窟でもジゼたちといた場所とは大違いだ!
鍵が外された扉をゆっくりと開く。籠を抱えたまま一歩ずつ中に入ってみると、あちこちから悲鳴や啜り泣く声がする。
『誰だ…? ゴブリンに捕まったの?』
『んーん。ナラ、助けに来た。今ならゴブリンいないから、みんなで帰ろう?』
まだ幼い冒険者が話し掛けてくれたのでそう言えば、信じられないとばかりにわらわらと人が集まってきた。再び扉の所まで行き、大きく開いてから安心させるように優しく声を出す。
『一緒に帰ろうね?』
『だ、だけど外にはゴブリンがいるんだろう…?!』
怯え切った大の大人は、余程酷い目に遭ったのか抵抗したか…ボロボロだ。怪我をした人もいるし立ち上がる勇気すら無くした人もいる。
『でも外に行かなきゃ、自由…ないよ?』
君たちにはまだ…再会できる家族や仲間、恋人がいる。ならすぐに行かないと。
大好きな人の手は、放しちゃダメなんだ。
『大丈夫』
オレは多分もう、逢えないから。
『ナラが護ってあげる』
.
その質問に答えるのに、これ以上の光景が必要だろうか。場所は洞穴の奥深く。ゴブリンの根城らしきそこには様々な武器や食料、そして人間までもが囚われ、更に奥深くに収容されているらしい。
だが、オレはそこには入れられず質の良い敷物の上に幾つものクッションを積まれた場所に座っていた。
クッションの弾力でポーン、と弾き飛ばされたオレにわらわらとゴブリンたちが群がる。
『偉大なるキングオークの小王様っ…! お、お怪我はございませんか?!』
『なんと神々しい…! その昔、大戦にてお見かけした頃より大きく…なって、ませんな?』
そう。オレはオーク種、魔族上位個体のキングオークなのである。
…中身ポンコツだけども。
『コブ出来ちゃった…』
見て、とゴブリンたちにショボくれた顔で言えば焦り出す。
実はこのゴブリンたちはウチのオークの国の傘下であり幼い頃にオレを城で見かけたことがあるらしい。かなりの古株なので戦に召集されれば何度も肩を並べて戦ったほどの仲だ。
そして魔族は、自分たちよりも強者だと認めた者には大抵、抗わない。
『初めましてだね。
ナラだよ。カシーニ・ラクシャミーの息子って言えばわかるかな?』
『勿論でございます…! お父上からはご子息であるナラ様はまだ幼い為、あまり触れ回らぬようにと言い付けられておりましたが、まさか…あのような場所に御身がいらっしゃるとは思わず…』
自分がまだあの城の子だと言って良いのか、よくわからない。だけど今…このゴブリンたちに襲い掛かられでもしたら一溜まりもないから、どうにか乗り切らなきゃ。
あの時。攫われてすぐにオークの魔力を出して変身の力を弱めたからすぐにゴブリンがオレがオークの子だと気付いた。だから手荒にせず、こうして手厚くもてなされているわけだ。
幼い自分とほぼ同じ背丈のゴブリンは、みんな腰を少し曲げた緑色の身体。森に擬態する性質から全て緑色らしく個々の能力は低いが繁殖力が高く数が半端なく多いのだ。腰布やズボンだけを穿いたのが雄、雌は自分たちの巣の奥にいる。
『そのことなんだけど…。
ナラ、色々学びたいからまだ城に帰りたくないんだ。ほら。キングオークとして若い内に色々学びたいんだよ。そのお陰でこんな風に変身系の進化も遂げたわけだし』
『なんと…! それは正にお父上であるカシーニ・ラクシャミー様と同じ進化! やはり親子ですな、流石ナラ様!!』
流石、凄い、と至る所から賛辞の声が響いて満更でもない。父さんと一緒に褒めてもらえるなんて嬉しいことこの上ないのだ。
『あ、ありがとう…。…知っての通りナラはあまり外に出てなかった。いつか帰る時が来るまでお前たちにはナラの存在をここで見たこと、他言しないでほしい。
勿論、必ずお礼もしよう。ゴブリンがナラにどれだけ尽くしてくれるか語れば、十分か?』
騒つく洞穴の中。
ゴブリンたちの興奮が冷めやらぬほど、熱を感じる。魔族にとって誇りは様々だ。だが、弱い種族はそれが薄く馬鹿にされ、踏み付けにされる。
そんな中で強い種族から頼られるというのは最高の名誉なのだ。いつか世に出る新しいキングオークからのお墨付きなど、願ってもないはず。
『ナラのお願い、聞いてくれる?』
まるで悪魔のような誘い文句に、その場にいた三十を超えるゴブリンが次々と跪く。
…セーフッ!!!
やっぱり魔族たる者、強気で行くべし…だけど、ドキドキした!
『今後もナラ様に忠誠を尽くします。どうかお好きにお使い下さいませ』
『ナラに? ナラ、部下なんて持ったの初めて。
大事にするね?』
凄い! 遂にオレにも部下なるものが出来てしまったんだな!
他のキングオークと違って独自の部隊など持っていなかったから部下なんて憧れの中の憧れ。嬉しくて初めての部下たちの顔を眺めていたら、なんだかみんな急に余所余所しくなってあちこちに視線を散らばせる。
『…長。我々の小王様があまりにも…、こう…庇護欲と言いますか…』
『止めろ。邪な感情など蓋をして一切漏らすな。…後にバレたらあの御方に一族諸共消滅されてしまう…』
初めての部下に熱を上げるオレ。しかしゆっくりもしていられないと思い出す。
なんたってオレ、誘拐された感じだし。
『暫くは人間たちのところに紛れて生活したいんだ。…えっと、変身の特訓だな! だから人間たちに怪しまれないよう戻る時に他の人間も解放して連れて行きたいんだが…』
『ならば小王様が人間共を救い出し、脱出したというシナリオで良いかと。小王様がお望みとあらば人間などいくらでもお連れ下され』
お手を、とゴブリンが伸ばした手に掴まってクッションの山から降りる。壁に掛けてあったローブを取りに行ったゴブリンが羽織らせてくれて、持っていた籠も返してくれた。何故か追加で果物なども入っていたのでお礼を言って有り難く頂戴する。
薄暗い洞窟だが、魔族にとっては脅威とはならない。魔力感知や身体能力の高さからあらゆる面で人間より遥かに優位だと思う。
『デビルたちは?』
『あれらは小王様の存在を知りませんので、我々からよく言い聞かせております。もう少し丁寧な扱いが出来ないものか…』
恐らく捕まった時のことだろう。特に問題ないけど、あんな風に飛んだのは初めてだから、またやってみたいなぁ。
『単純な連中ですからすぐに態度を改めますよ。あれらも必要とあらばお使い下さい』
『そう? それなら働き次第だね』
仕事内容を見てから評価する、というゴブリンとの線引きに気付いた長はあからさまに上機嫌になる。洞窟の案内をされて人間たちが収容される部屋の前まで来ると彼らは揃って深々と頭を下げた。
『それでは小王様。今後とも宜しくお願いします』
『うん! 頼りにしているぞ』
ゴブリンたちがいなくなると、思いの外静かな洞窟。たまにある松明と微かな風。あまりにも不気味な空気に早く脱出しようと扉に手を掛ける。
同じ洞窟でもジゼたちといた場所とは大違いだ!
鍵が外された扉をゆっくりと開く。籠を抱えたまま一歩ずつ中に入ってみると、あちこちから悲鳴や啜り泣く声がする。
『誰だ…? ゴブリンに捕まったの?』
『んーん。ナラ、助けに来た。今ならゴブリンいないから、みんなで帰ろう?』
まだ幼い冒険者が話し掛けてくれたのでそう言えば、信じられないとばかりにわらわらと人が集まってきた。再び扉の所まで行き、大きく開いてから安心させるように優しく声を出す。
『一緒に帰ろうね?』
『だ、だけど外にはゴブリンがいるんだろう…?!』
怯え切った大の大人は、余程酷い目に遭ったのか抵抗したか…ボロボロだ。怪我をした人もいるし立ち上がる勇気すら無くした人もいる。
『でも外に行かなきゃ、自由…ないよ?』
君たちにはまだ…再会できる家族や仲間、恋人がいる。ならすぐに行かないと。
大好きな人の手は、放しちゃダメなんだ。
『大丈夫』
オレは多分もう、逢えないから。
『ナラが護ってあげる』
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