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第十一王子と、その守護者

閑話 対立する団長

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 私の名は、トワイシー・ペンタ・ロロクロウム。月の宴騎士団団長を務める中、月の宴と深い関わりを持つ神殿での仕事も抱えていますが時々顔を出す程度で済まされるのは今の世界が平和である証です。


 しかし最近の神殿は、少し浮き足立っているのも事実。神殿は神秘を好み神を信仰する古くから存在するバーリカリーナを支えて来た一団。そんな彼らが待ち望んだと言っても過言ではない少年が現れたのが、事の始まりでしょうか。


『本当に、私もそのお姿を直接見るまでは信じられなかった』


 神殿が愛して止まない存在。


 そんな彼の二度目の訪問。これを嬉しく思わない信徒などなく、私までもが神殿長より有事の際のためと控室に通された。帰りにはまた、あの可愛らしい反応をする子どもを構いたいと思いながら過ごしていれば異常な魔力の暴走を察知して走り出す。


 溺れる彼を見て、形振り構わず水に浸かった。普段ならば有り得ない水量。そして辺りに広がる輝く糸が、何故か主人たるタタラ様を包み込もうとしていたのだ。慌てて糸を払い、小さな体を掴んで救出は成功した。幸いにも意識はハッキリしていたのが我々の救い。


『彼は、あまりにも優し過ぎる』


 泣きながら縋り、願ったのは……出掛けた主人に水を差すなというもの。自己犠牲。周りの心配も、自分の体も、心の悲鳴も聞かないで、なんと愚かな。


 しかし。


『愚かさの根っこが、殿下にあると言うのであれば話は別です。

 お引き取り願います。黒き子は必ずお返ししますが、今は……その時ではない』


 月が満ち、美しく輝く中でマントを翻し武器を取る。神殿を背に階段の中腹辺りで道を塞ぐ私の下、階段のすぐそこにハルジオン・常世・バーリカリーナが迫っていた。


『……言いたいことは、それだけか。ロロクロウムの末裔がっ……』


『殿下がお相手であるからこそロロクロウムである私がいるのです。警告します、引き下がりなさい』


 月が刻まれた大盾を持ち上げ、再度声を上げれば彼の顔が更に怒りに染まっていく。ハルジオン殿下がここまで外面も内面も変わるとは、本当に彼は素晴らしい。


 思わず出てしまった笑みを挑発と受け取った殿下が後ろの騎士に合図をすれば、まるで投石でもされたのかと思うほど巨大な何かが一気に間を詰めてくる。


 良い騎士だ。躊躇いが一切ない。


『……君を傷付ければ彼が泣いてしまいます。大人しく主人共々、去ってはいただけませんか?』


『タタラ様をお返し願います、月の宴騎士団団長……トワイシー・ペンタ・ロロクロウム!!』


 大盾でポーディガーの剣を防ぎ、弾き返す。階段下まで飛ばすつもりが予想以上に防御の構えが出来ていたようで態勢を整えてすぐに次の攻撃へと移っていた。下から迫るポーディガーが剣を掲げた瞬間、死角よりもう一つの大盾が彼の巨体をも吹き飛ばす。


 の大盾が私の背後で舞う。


 これでも騎士団長を名乗るのだから、最近守護騎士になった若造には負けられません。
 

『それで? もう日輪は沈んだというのに、何故貴殿がここにいるのでしょうか。ご自慢の剣は魔人によって折られたそうですが、その貧相な剣で我が盾を破れるとでも?

 ただの傍観者であるのならば下がりなさい』


 闇夜から現れたのは日輪の騎士、クロポルド・アヴァロア。日輪と月。日の輪騎士団と月の宴騎士団。これらの相性は、どちらも良くはない。


 前線に身を置き王族の傍にあるのが日の輪。後衛に配置し守りを得意とする、国のためにあるのが月の宴。役割だけなら見事に分かれているが中身はてんで違う我々は相容れぬ団。


 そして団長同士である我々も……いえ。少なくとも私は、この騎士団長が嫌いだ。


『……ロロクロウム。ハルジオン殿下に失礼だ。直ちに守護魔導師を返却したまえ』


『私の話を聞いていたのでしょう? 理解する脳も足りないのですか、アヴァロア。そして……あの方を物のように呼ばないで下さい。虫唾が走ります』


 どいつもこいつも、王族だ王子だ王女だと煩わしいものです。名前だけが立派で中身がスカスカでは何の意味もありません。


 日輪を背負うはずの男がこんなにも無能で良いものか。
 

『日の輪騎士団団長、最強と名高い貴殿の腕は剣がなんであろうと変わりはしないでしょう。そちらに付くのであれば我が盾によって何者をも寄せ付けはしません』


 茶色い瞳が見開かれるのは、気分が良い。構わず右手を上げれば大盾がピタリと動きを止めて互いにぶつかり合ってから私の手に戻って来る。


『風魔法』


 片方の大盾を振り上げ、放つ。


双子盾ダブル・スター


 遊びに行くように放たれた盾は、風の風圧によって踏ん張るアヴァロアの背後に降り立つ。盾が正面からぶつかって来ることを想像していたであろう彼の意表を突かれた顔に内心で悪態を吐く。


 後ろを振り返った隙を見逃さず、もう一つの盾が正面から突撃する。剣を構えて正面から来る盾に備える姿は、滑稽でしかない。


『……っ、何ッ!?』


『クロポルド?!』


 私の盾は特別製です。自らで改造を繰り返し、どのような局面でも戦える盾。守るだけが私の盾の範囲ではない。攻撃も、罠すらも。


 愚直なこの男には、私の盾は堪らないだろう。


『キチンと躱していただけて、ホッとしましたよ』
 

『貴様っ……!』


 盾には幾つも細工をしている。中でも中央に設置された剣を内側からのみ差し込める穴があり、彼の背後に設置した大盾の内側から剣を貫いた。勿論この程度では初見しか使えませんが殺傷率は高い。


 私のようにに活動時間が多い人間には、こうした暗殺術ばかりが身に付いてしまう。


 日輪の下で戦う彼とは違う。


『それでも騎士か、ロロクロウム!!』


『いえ? 今は騎士として活動していません。神殿を守るただの不寝番ねずばんですので』


 守ることさえ出来れば、その過程はどうでも良いです。


『全く……明日また来て下さい、と申し上げた通りです。タタラ様は疲れて眠られた。連絡が入ってないはずはありませんね?』


『そもそも何故タタラが倒れるのだ! 治療のために神殿にやったと言うのに、悪化させるなど理解できるわけなかろう!

 連れて帰る、あの子もそれを願うはずだ!!』


 とことん人の話を聞かない王子だ。一日だってマトモに会話出来る気がしません。


 自分で帰る気がないのであれば強制的に帰らせるのみ、そう決意し盾を再び持ち上げたところでアヴァロアが動く。剣が折れ、代理のものでは私には勝てないと悟ったのか魔法攻撃を選んだらしい。


『いつもは冷静なのに、戦いになると少し視野が狭くなりますね。一対一タイマンはあまり経験がありませんか?』


 勿論冗談です。彼は今、自慢の剣がないことに焦りを感じている。私であれば大盾がないようなもの、確かにそれは痛いものです。


 しかし。やはり彼は……団長としてまだ若く、何よりもハッキリとした意志を感じない。何を成し、何を守り、どんな自分であろうとしたいかがまるでわからない。


 茶色い瞳が、小さくブレた。


『そこまで。各方、武器を置きなさい』
 

 神殿の奥から現れたのは、滅多に姿を現さないこの神殿の主。


 神殿長アストロイヤ・ゲインツ。


『もう夜も更けてきました。神殿での争いはお控え下さい。大変申し訳ありませんが、殿下の守護魔導師は一日こちらで預からせていただきます』


 かつては大魔導師であった神殿長も、病を患った今は一人神殿の奥にある歴史書庫室に籠り本を読み漁っている。白髪に、病で失われつつある金の瞳の光。しかしその佇まいは並の魔導師では竦むほど威厳に溢れたもの。


『何故か、神殿長!! 僕の守護魔導師は何故我が元に帰らぬ!』


『本日……守護魔導師タタラ様に施した治療は月の魔力によって彼の体に宿された魔人の魔力を放出させるものです。しかし、タタラ様は既に自らの体内にて魔人の魔力を同調させ取り込んでいたようなのです……本来であれば滅多にない症例です』


 そう。


 タタラ様は既に魔人の力を無力化させていた。だから治療など、もう必要なかったのです。


『ならば、何故っ……』


『彼は、生まれ持った莫大な魔力を身に抱えています。それはとても大変なことなのですよ、無駄なほどある魔力は毒。彼はただの体質ではなく彼の心の在り方よって上手く関係を持って魔力と体の秩序を守ってきたのでしょう。精神がとても安定していたのです、常人では考えられないほどね。

 恐らく……何らかの原因で彼の精神が乱されることが起きていた。酷く心を揺さぶられ、耐え難くなっていたのでしょう。それが、月の魔力を過多に取り入れたことにより暴走を起こしたのです』


 彼ならば問題ないはずだった。例え魔人の魔力がなくなっていても、終わればいつもと変わらないくらいの結果で済んだはず。


 それが……見た目では見えなかった彼の心の傷に触れ、あんなことになってしまった。これが真実。そしてその原因を想像するのは難しいことではありませんでした。


『心の、原因……?』


『お帰り下さい。今日はもう、彼の心を悪戯に動かしてはいけません。再び月の光を浴びて暴走のことを思い出せばまた繰り返してしまいます。我々は人々の心に寄り添い教えを説く者。

 ……それでもまだ、納得が出来ないようでしたらロロクロウムの心を暴いて下さい。彼が見た真実を、で確かめなさい』


 このお爺さん、たまにとんでもないこと言うから苦手なんです。


 あからさまに嫌だという意味を込めて笑いかけても神殿長は殿下から目を離さない。先に目を逸らしたのは殿下で、険しい顔をして私を見る。思わず効かぬとわかっていても大盾を前に出してしまう姿に、神殿長から一喝をいただきました。


『嫌なんですが。彼にも見なかったことにすると約束したのに、なんてこと言うんですか』


『仕方なかろう。早く戻らねばならないのですから、見せて諦めていただきなさい』


 やれやれ、面倒臭がりな方だ。


 大盾を退けて殿下の前に立つ。全てを見通す目によって彼は、あの時私が見た限りの出来事を全て見た。全てを見終わった彼に浮かんでいた感情は、なんだったのでしょう。


 傷付き、泣き叫んだ守護魔導師の姿に彼は何を思ったのでしょう。


『お引き取り下さい。

 どうか、我々の大切な愛しい子どもを……、いいえ。部外者には何も言う権利はありません。明日、温かく彼を迎え入れていただければ良いのです』


 神殿長にそう言われた殿下は、もう何も言わずに背を向けて歩き出した。何も知らない守護騎士は、それでも律儀に頭を下げてからその背中を追う。珍しく残された男も、剣を収めて彼らとは別の帰路に着く。


 やっと静かになった月夜。


 やはり夜は、静かで冷たくなくては。


『ふむ。我々としてはやはり、タタラ様を守護魔導師の地位に置いていただきたいが……』


『あの十一番目でなければ本当に何も問題はなかったのですがね』


 コレ、と神殿長に怒られながら二人で神殿の中へと入る。入れ替わるように信徒たちが外に出て再び警備を行う。何人かは死角から潜んでいたので、終わったことを示せば彼らも闇夜に紛れる……必要とあらば闇にも染まる、そうして守られてきたものがあるように。


『タタラ様はお役目を終えれば此処を去ると噂されています。丁度良いのでは? 神殿の支部はいくつかありますから、何れかに指令を出してその身を警護すれば良いかと』


『出来れば本部の近くにいてほしかった……が、このような状態であれば離れた方が良い、か。確かに違いないな』


 あの王子は彼には毒だ。


『戻るとしよう。絵本を渡したまま置いて来てしまったのだ、今頃次の本を待ってるな』


『……え? タタラ様、目覚めたのですか?! なんでそんな大事な話を先にしないんですか!』


 どいつもこいつも、あの方の毒ばかりだ。




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