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幸せの等分
結婚式 ノルエフリン後編
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【…起きろ。タタラが待ってるぞォ?】
その名前に即座に反応して、周囲を見渡す。
…いない。眠る時は確かにこの手に抱いていたはずなのに。
【早っ! …流石、ガチ勢は違ェな】
『リィブルー…。タタラ様はどちらに?』
ベッドには私以外誰もいない。そっと彼がいた場所に触れてみても、そこには温もりなど欠片も残っておらず私は無意識に彼の名前を呼びながら部屋を見渡す。
それでも、この部屋どころか家の中に彼の気配がしない。
『…何か、あったのですか?』
【んーにゃ。心配要らねェ、アイツは無事だ。んなことよりお前だ、お前。早く支度してもらわなきゃ困るんだよ。さぁ。
早く着替えな】
そう言ってリィブルーが寝室の扉に目を向けるので、私もそれを追えば…そこにはなんと成人ほどの背丈をした人間の形をした人形が服やら装飾品やらを抱えて待機していた。
…これは、タタラ様の糸魔法?
『き、着替え? リィブルー…私は本日は非番だと殿下から言い渡されていまして』
【おう。ガタガタ言わねェで、とっとと着替えろ。でないと、いつまで経ってもタタラに会わせてやらねェぞ?】
ぬいぐるみの可愛らしい姿で恐ろしいことを言う彼に反論など出来ず人形たちに手伝ってもらいながら着替えを進める。何故かピッタリな服は…今から何かしらの式典にでも出るのかと疑うほど煌びやかで、全身が白く汚してしまうのではないかと心配になるような軍服。
…戦闘には向かない服ですね。
【おし! んじゃ、行くぞー! 向こうはとっくに用意出来てんだからよ】
リィブルーにズボンの裾を掴まれて案内されたのは玄関。出る間際にタタラ様の操る人形が軍帽を手渡してくれたので、素直にそれを被る。
【…始めるか。用意は良いかよ、花婿殿?】
扉を開いた先には何時もの殺風景な禿げた箇所が目立つ原っぱなど、どこにもない。息を呑むほど美しい花の道が続き…裏の丘へと続いている。
『こ、れは…一体?』
一歩。
また一歩、道を進む度に花弁が舞い上がる。
【ほォれ。早よ行くぞー】
『ま、待って下さい…!!』
パタパタと翼を揺らしながら飛び立つリィブルーを追い掛けて、丘を登る。まだ何がなんだかよくわからないままだったのに。
丘の上で佇む彼の姿を見て、全て悟ってしまう。
『ぁ…、っ』
服装も、顔も…赤く染まった愛する人の美しく着飾った姿に目眩がする。赤と白の和装。以前、魔王によって着飾れたあの衣装よりも随分と可愛く、そして色っぽさを足した服。短い丈のズボンなのに側面に切り込みが入っていてチラチラと素肌が見え隠れし、胸元は大胆にはだけているがそこから見える白い肌が服の魅力をより際立たせている。
頭部には赤い花と、透けたレースによって少し表情を隠しているのに…それでも彼の照れた顔はすぐに認識できた。
そこにリィブルーが飛んでいき、ドラゴンの姿に戻って彼の周りを囲う様に座れば…なるほど。
これは正しく竜ノ天使だ。
『タタラ。わざわざ私の為に、このような催しを?』
『…うん。だってノルエフリンってば式はなくても良いなんて言うし、呼ぶ人間もいないから意味はないなんて言うから…』
結婚式は、なくても良かった。
タタラ様と結婚できる。ただ、それだけで私は幸せ者でそれ以上望むものはない。…だった、はずなのに。
『…幸せです。…すみません、私は嫌な人間です。自己中心的で我儘ですから誰にも私のものになるあなたを見せたくなかった。
だから…、本当に申し訳ありません、今凄く…嬉しいんです。あなたと二人だけで愛を誓えるこの場が、とても嬉しいっ…』
【…なんかすんませんねェ】
『誓いには立会人が必要ですから。リィブルーはある意味、人ではない。私としては最高の人選です』
【…お前本当拗らせてんな?! 大丈夫かよ、本当に大丈夫?! 愛が重過ぎて潰されねェ??】
ヴェールと教えてもらったそれを外すと、真っ赤になったタタラ様の姿に…改めて驚く。なんと彼は…私が抱いた、成長した姿だった。言葉を失う私に彼はある物を差し出す。その時に見えたのは、私が贈った指輪…それ認識して天にも昇りそうな気分になるのです。
『驚いた? へへっ…魔法を放たずに魔素を吸収しまくると少しの間はこの姿になれるんだ。こ、これ…今度はちゃんとしたやつだよ。あげるって約束したからな』
黒塗りの箱から取り出した、指輪。ただの指輪ではない。恐らくタタラ様の魔力が込められたそれは黒い本体に一本の赤い線が刻まれているが、これは本物の糸でしょう。
『驚きました…、しかし良いのですか? あなたの魔力が宿った指輪など、国宝級だと思いますよ…』
『そうなのッ?! 確かに作るのちょっと大変だったけど、まさか…。でも、貰ってほしいな。指輪ってのは交換し合うのがオレの理想だし』
指輪だけではありません。
更に彼の姿をじっくりと眺めれば、更に劣情を抱いてしまう。成長を待たねばと思っていたのに…こんなご褒美まで頂けるとは。
『…とても、魅力的です。ああっ…どうにかなってしまう…幸せで、死んでしまうっ』
『ったく。こんな平凡な男を捕まえて、おめでたい奴だな。…もっと幸せになるんだよ。覚悟しろよ?』
平凡? 私的には世界一愛らしいです。愛らしくて色っぽくて最高にカッコイイんですから。
私を熱中させてくれた方。
私の愛を受け止めてくれた方。
初めて、愛を教えてくれた方。
【んじゃ。お二人さん、永遠の愛を誓うならサイン寄越せェ】
『言い方っ!!』
タタラ様と二人、書面に名前を刻んで…私たちもめでたく結婚となります。書類を纏めたリィブルーがそれを提出するために飛び立つのをタタラ様と二人で見送り…誰もいなくなった静かな花が咲き乱れる丘の上で、キスをした。
『愛しています。改めて、どうぞ宜しくお願いしますね?』
『うん! こちらこそっ宜しくお願いします!』
花畑に座ると、私に背を預けて甘えるように擦り寄る可愛らしい伴侶を抱きしめて…もう一度、唇をそっと撫でてから上を向かせてキスを交わすと可愛らしい声を漏らす姿に胸が…ギュンギュンと鳴る。
『タタラ、その…』
この方ならば、…きっと大丈夫。
『良ければその、昨日の話を…もう少しだけ、したいのですが…』
『昨日…? っうん…! 良いよ!!』
私も、きっと…ノエルメイトのことも。
『一緒にたくさん話そう!』
『…ありがとう、タタラ』
溢れるような愛で、満たしてくれる。
だから我々も…それ以上の愛で、お返ししましょう。
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その名前に即座に反応して、周囲を見渡す。
…いない。眠る時は確かにこの手に抱いていたはずなのに。
【早っ! …流石、ガチ勢は違ェな】
『リィブルー…。タタラ様はどちらに?』
ベッドには私以外誰もいない。そっと彼がいた場所に触れてみても、そこには温もりなど欠片も残っておらず私は無意識に彼の名前を呼びながら部屋を見渡す。
それでも、この部屋どころか家の中に彼の気配がしない。
『…何か、あったのですか?』
【んーにゃ。心配要らねェ、アイツは無事だ。んなことよりお前だ、お前。早く支度してもらわなきゃ困るんだよ。さぁ。
早く着替えな】
そう言ってリィブルーが寝室の扉に目を向けるので、私もそれを追えば…そこにはなんと成人ほどの背丈をした人間の形をした人形が服やら装飾品やらを抱えて待機していた。
…これは、タタラ様の糸魔法?
『き、着替え? リィブルー…私は本日は非番だと殿下から言い渡されていまして』
【おう。ガタガタ言わねェで、とっとと着替えろ。でないと、いつまで経ってもタタラに会わせてやらねェぞ?】
ぬいぐるみの可愛らしい姿で恐ろしいことを言う彼に反論など出来ず人形たちに手伝ってもらいながら着替えを進める。何故かピッタリな服は…今から何かしらの式典にでも出るのかと疑うほど煌びやかで、全身が白く汚してしまうのではないかと心配になるような軍服。
…戦闘には向かない服ですね。
【おし! んじゃ、行くぞー! 向こうはとっくに用意出来てんだからよ】
リィブルーにズボンの裾を掴まれて案内されたのは玄関。出る間際にタタラ様の操る人形が軍帽を手渡してくれたので、素直にそれを被る。
【…始めるか。用意は良いかよ、花婿殿?】
扉を開いた先には何時もの殺風景な禿げた箇所が目立つ原っぱなど、どこにもない。息を呑むほど美しい花の道が続き…裏の丘へと続いている。
『こ、れは…一体?』
一歩。
また一歩、道を進む度に花弁が舞い上がる。
【ほォれ。早よ行くぞー】
『ま、待って下さい…!!』
パタパタと翼を揺らしながら飛び立つリィブルーを追い掛けて、丘を登る。まだ何がなんだかよくわからないままだったのに。
丘の上で佇む彼の姿を見て、全て悟ってしまう。
『ぁ…、っ』
服装も、顔も…赤く染まった愛する人の美しく着飾った姿に目眩がする。赤と白の和装。以前、魔王によって着飾れたあの衣装よりも随分と可愛く、そして色っぽさを足した服。短い丈のズボンなのに側面に切り込みが入っていてチラチラと素肌が見え隠れし、胸元は大胆にはだけているがそこから見える白い肌が服の魅力をより際立たせている。
頭部には赤い花と、透けたレースによって少し表情を隠しているのに…それでも彼の照れた顔はすぐに認識できた。
そこにリィブルーが飛んでいき、ドラゴンの姿に戻って彼の周りを囲う様に座れば…なるほど。
これは正しく竜ノ天使だ。
『タタラ。わざわざ私の為に、このような催しを?』
『…うん。だってノルエフリンってば式はなくても良いなんて言うし、呼ぶ人間もいないから意味はないなんて言うから…』
結婚式は、なくても良かった。
タタラ様と結婚できる。ただ、それだけで私は幸せ者でそれ以上望むものはない。…だった、はずなのに。
『…幸せです。…すみません、私は嫌な人間です。自己中心的で我儘ですから誰にも私のものになるあなたを見せたくなかった。
だから…、本当に申し訳ありません、今凄く…嬉しいんです。あなたと二人だけで愛を誓えるこの場が、とても嬉しいっ…』
【…なんかすんませんねェ】
『誓いには立会人が必要ですから。リィブルーはある意味、人ではない。私としては最高の人選です』
【…お前本当拗らせてんな?! 大丈夫かよ、本当に大丈夫?! 愛が重過ぎて潰されねェ??】
ヴェールと教えてもらったそれを外すと、真っ赤になったタタラ様の姿に…改めて驚く。なんと彼は…私が抱いた、成長した姿だった。言葉を失う私に彼はある物を差し出す。その時に見えたのは、私が贈った指輪…それ認識して天にも昇りそうな気分になるのです。
『驚いた? へへっ…魔法を放たずに魔素を吸収しまくると少しの間はこの姿になれるんだ。こ、これ…今度はちゃんとしたやつだよ。あげるって約束したからな』
黒塗りの箱から取り出した、指輪。ただの指輪ではない。恐らくタタラ様の魔力が込められたそれは黒い本体に一本の赤い線が刻まれているが、これは本物の糸でしょう。
『驚きました…、しかし良いのですか? あなたの魔力が宿った指輪など、国宝級だと思いますよ…』
『そうなのッ?! 確かに作るのちょっと大変だったけど、まさか…。でも、貰ってほしいな。指輪ってのは交換し合うのがオレの理想だし』
指輪だけではありません。
更に彼の姿をじっくりと眺めれば、更に劣情を抱いてしまう。成長を待たねばと思っていたのに…こんなご褒美まで頂けるとは。
『…とても、魅力的です。ああっ…どうにかなってしまう…幸せで、死んでしまうっ』
『ったく。こんな平凡な男を捕まえて、おめでたい奴だな。…もっと幸せになるんだよ。覚悟しろよ?』
平凡? 私的には世界一愛らしいです。愛らしくて色っぽくて最高にカッコイイんですから。
私を熱中させてくれた方。
私の愛を受け止めてくれた方。
初めて、愛を教えてくれた方。
【んじゃ。お二人さん、永遠の愛を誓うならサイン寄越せェ】
『言い方っ!!』
タタラ様と二人、書面に名前を刻んで…私たちもめでたく結婚となります。書類を纏めたリィブルーがそれを提出するために飛び立つのをタタラ様と二人で見送り…誰もいなくなった静かな花が咲き乱れる丘の上で、キスをした。
『愛しています。改めて、どうぞ宜しくお願いしますね?』
『うん! こちらこそっ宜しくお願いします!』
花畑に座ると、私に背を預けて甘えるように擦り寄る可愛らしい伴侶を抱きしめて…もう一度、唇をそっと撫でてから上を向かせてキスを交わすと可愛らしい声を漏らす姿に胸が…ギュンギュンと鳴る。
『タタラ、その…』
この方ならば、…きっと大丈夫。
『良ければその、昨日の話を…もう少しだけ、したいのですが…』
『昨日…? っうん…! 良いよ!!』
私も、きっと…ノエルメイトのことも。
『一緒にたくさん話そう!』
『…ありがとう、タタラ』
溢れるような愛で、満たしてくれる。
だから我々も…それ以上の愛で、お返ししましょう。
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