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明けに火を灯す人
春の原点
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ドクン。
『さようなら』
ー、…ドクン。
真っ白な服に身を包んだ少年は、そう言い残して中庭から去って行ってしまった。まだ手には彼の熱が鮮明に記憶されている。
体温が高くて、表情が豊かで、妙な痣に黒を纏った不思議な少年。
チリン。チリン。
その鈴の音を聞くたびに、誰かが何かを必死に叫んでいる気がした。無意識に彼に伸びた腕は全てを知っているようだ。
『…はぁ。これではスーレンを悪く言うことなど到底出来ぬ。これは立派な浮気だろう…』
力なく椅子に座ると食べかけのケーキが残っていて、箱の中には唯一僕が食べれそうな甘さ控えめのサッパリとした果物のケーキが残されていた。
『何故…、僕の好みを? 偶然か…?』
泣きながら告白をしてきた少年。とても愛らしくて、真っ白な服を着た少年。
…何故あんなにも僕を慕ってくれたのだ。
『っわからぬ。だが、…』
涙しながら健気に想いを伝えてくれた姿に、底知れぬ感情が湧き出た。今すぐ抱きしめて…あの初心な反応に似合わない服を脱がせて自分のものにしたくなったなどと、最低過ぎて死にたいわ。
髪を掻き乱しつつ、そろそろ戻らねばと立ち上がった時。僕は異常な魔力の出現に思わずその場から飛び退いて何者かと対峙する。
『…久しいですね。ハルジオン王子』
読み取れない茶色い瞳が、幼い僕には何よりの宝物に見えた。
『お元気そうで何よりです』
…クロポルド・アヴァロア。僕が婚約者にと求め、裏切り…魔王の手先だった元騎士団長。
一瞬幻覚かと思ったが、奴はなんでもないように微笑んでから一歩前へ出る。以前なら彼が笑うだけで心躍らせ、近寄っていただろう。
…違う。今の僕が元気そう、には見えないはず…聡いこの男がそんな見間違いなどするはずがない。つまりクロポルド・アヴァロアは僕の都合など一切関心はないということだろう。
『魔王と共に消えたはずでは?』
『用事が済めばすぐ去ります。ところで、婚約したそうですね。大変美しく可憐な外国の皇子だとか。
おめでとうございます。…しかし、先程走り去った少年とは知り合いで? こんな時間にあのような姿で。いくら城の中とは言え不用心ですね…』
…た、確かに…。
あんな恰好で、こんな時間に泣きながら去って行った彼が何者かの手によって妙なことにでもなってしまったら…。
『おや? 顔色が悪いですね、大丈夫でしょうか』
『す、すぐに彼を追い掛けてはくれぬか? こんな時間では流石に…』
『嫌です。心配ならあなたが行きなさい』
有無を言わせない態度に、ぐうの音も出なかった。彼は正しい。だけど僕にあの子を追い掛ける理由などない。
『もう、会えないのですよ。一生です』
『一生…? ああ、旅に出ると言う話か? 確かに互いに離れるが一生などと大袈裟な…』
刹那。空気が一変する。
かつて王国最強とされた騎士の、本気の目。何度もその強さに憧れて求めた。だが奴は魔王陣営であり僕は…。
…ぼ、くは…。
…あの時、僕は…誰に救われたのだ…?
『あの少年の痣は彼の命を蝕む呪いです。旅の目的は世界に蔓延した呪いを断つこと。…あの少年が同行する理由はわかりますね?
必ず道半ばで彼の命は消えるでしょう。彼にはもう呪いを耐えるほどの精神力は残っていない…だから、もう二度と顔を見ることすら許されません』
知らない後ろ姿が浮かぶ。小さくて、だけどいつも目の前にあったブレない背中。振り返っては自信満々にいつもキラキラした笑顔を見せてくれる…僕の誇りであり、僕の光。
…っちがう、あれは…スーレンじゃない…?
『どうして…あんな沢山の痣がある彼を愛らしい、などと思えたのです。あなた面食いですよね』
『喧しいわ! …一目見た時から、その…神秘的で…だけどまだ幼さの残る不安そうな泣き顔が、無性に…その、護ってやりたいような』
そんな、気がしただけだ。
『そうですか。…知ってますか? それ、世間では一目惚れと言うそうです。まさか審眼も使わず見た目だけでまた惚れるとは…』
最後の台詞はよく聞こえなかったが、僕は今それどころではない。
…一目惚れ、だと?
『…そんなわけない。僕にはスーレンがっ』
『スーレン・ベルアルナ? …はぁ、なるほど? では殿下。
スーレン・ベルアルナの好きなところを是非ともお教え願う。婚約者であれば答えていただきたい』
クロポルド・アヴァロアの言葉に僕は当然だとばかりに口を開くが、すぐにそれを閉ざして思考を巡らせる。
…スーレンの、好きな…ところ。
『か、可憐で美しいところである』
『却下します。私が先程言いました。婚約者から見たもっと具体的なものを選択して下さい』
言葉が出てこない。何故だ、僕はスーレンの婚約者なのにっ?
『…当たり前でしょう。
一緒にいても楽しくない、常に彼に合わせなくてはならない。食の好みも真逆。物怖じしない皇子だから言葉も選ばず空気も読まない。殿下の体調も上辺だけで改善しようともしない。何よりスーレン・ベルアルナの魔力は皇子としても並より上程度。
その者といて、本当に笑ったことすらないのでは?』
『そんな、はずは…』
『先程の少年のことは詳細に語れたのに?』
…では。
では、なんなのだ。
『一体っ、この湧き上がる愛おしさは!! なんだというのだ?! 僕だってわかっているさ、とっくに気付いてる!!
だけどっ、だけど…! スーレンを見ると愛さなければと思うのに、体が…悲鳴を上げるのだ…心と体があべこべで…っ、僕は…!』
スーレンが、
スーレンが…僕の隣室にある誰かの私物らしきものを捨てるよう指示した時。僕の部屋に来た見知らぬ…守護者だと名乗った者の傷付き悲しむ顔を見た時。
あの少年が泣きながら想いを伝えた時…僕の心は酷く揺らいだ。
『眠るとっ、夢を見る! そこにいる僕は手を繋いだ者と嬉しそうに過ごすのだっ…顔は見えないのに、手を繋いだ相手はいつも恥ずかしそうに、だけど…とても幸せそうに笑っているようだった!
…っ、苦痛だった。夢の中にずっといたいなど、軟弱な己が許せぬ…』
だれだ。
だれだ、お前は。
周りの心は常に僕への憎悪と苛立ちに塗れて、深く視るなどとても出来ぬ。何より彼らは何をそんなに怒るのかもわからなかった…最初の頃は読み取れた名前も、今ではまるで封じられたように聞こえぬのだ。
『あいたい…』
僕は知っている、知っているはずなのだ。
だって、じゃあ。今…生きている僕はどうやって此処にいる? 神がいない時代の、なんの力もなかった時をどうやって切り抜けたのだ。魔王の侵攻があったのにどうして今がある。何故、忌まわしいこの男を目の前に、こんなに心穏やかに接することが出来る?
僕は知っている。
愛し合う喜びを。
『っ、助けて、くれ…』
ずるずると地面に座り込んだ僕に、クロポルド・アヴァロアは近付いて来ると僕の額に指を置く。
『上出来です。そこまで綻びがあるのなら、後は簡単なこと。
感謝しなさい、あの方に。闘式が発動していなければここまで綻びは広がらなかったでしょう。あなたも苦しんだようですから、私から言うことはもう特にないです。あまり気を緩ませると、こういう一大事になるので…休む場所は選ぶように。
では。始めましょうか。殿下、一つ答えて下さい』
僕らの下から出現した巨大な魔法陣。ふと気付けばアマリア神まですぐそこに来て魔法陣をジッと見つめていた。
パタパタと揺れる水色の髪を押さえながら、彼は僕にこう問うた。
『先程の少年の名前は?』
脳裏に鮮明に浮かぶ、まだたった数回しか会っていない少年の…泣き顔。本気で僕を心配していた優しい少年。
…あの子の、名前は…。
『ヒメトだ』
ピキ、と音を立てる魔法陣に女神が片足を大きく上げる。
『ヒメト。彼は、あの子は…
タタラバ・ヒメトだ』
高い悲鳴のような声を上げながらアマリア神の踵落としによって魔法陣は粉々に砕け散る。クロポルド・アヴァロアに軽く額を押された僕は、少し仰け反ると…そこから戻った瞬間、
…顔が見えなかった最愛の恋人の姿が、ようやく全て視えた。
『…ヒメト、あっ、…』
そうだ。そうだ、あの子は…僕のっ!! 僕の、一番大切な…!!
『タタラっ…!!』
.
『さようなら』
ー、…ドクン。
真っ白な服に身を包んだ少年は、そう言い残して中庭から去って行ってしまった。まだ手には彼の熱が鮮明に記憶されている。
体温が高くて、表情が豊かで、妙な痣に黒を纏った不思議な少年。
チリン。チリン。
その鈴の音を聞くたびに、誰かが何かを必死に叫んでいる気がした。無意識に彼に伸びた腕は全てを知っているようだ。
『…はぁ。これではスーレンを悪く言うことなど到底出来ぬ。これは立派な浮気だろう…』
力なく椅子に座ると食べかけのケーキが残っていて、箱の中には唯一僕が食べれそうな甘さ控えめのサッパリとした果物のケーキが残されていた。
『何故…、僕の好みを? 偶然か…?』
泣きながら告白をしてきた少年。とても愛らしくて、真っ白な服を着た少年。
…何故あんなにも僕を慕ってくれたのだ。
『っわからぬ。だが、…』
涙しながら健気に想いを伝えてくれた姿に、底知れぬ感情が湧き出た。今すぐ抱きしめて…あの初心な反応に似合わない服を脱がせて自分のものにしたくなったなどと、最低過ぎて死にたいわ。
髪を掻き乱しつつ、そろそろ戻らねばと立ち上がった時。僕は異常な魔力の出現に思わずその場から飛び退いて何者かと対峙する。
『…久しいですね。ハルジオン王子』
読み取れない茶色い瞳が、幼い僕には何よりの宝物に見えた。
『お元気そうで何よりです』
…クロポルド・アヴァロア。僕が婚約者にと求め、裏切り…魔王の手先だった元騎士団長。
一瞬幻覚かと思ったが、奴はなんでもないように微笑んでから一歩前へ出る。以前なら彼が笑うだけで心躍らせ、近寄っていただろう。
…違う。今の僕が元気そう、には見えないはず…聡いこの男がそんな見間違いなどするはずがない。つまりクロポルド・アヴァロアは僕の都合など一切関心はないということだろう。
『魔王と共に消えたはずでは?』
『用事が済めばすぐ去ります。ところで、婚約したそうですね。大変美しく可憐な外国の皇子だとか。
おめでとうございます。…しかし、先程走り去った少年とは知り合いで? こんな時間にあのような姿で。いくら城の中とは言え不用心ですね…』
…た、確かに…。
あんな恰好で、こんな時間に泣きながら去って行った彼が何者かの手によって妙なことにでもなってしまったら…。
『おや? 顔色が悪いですね、大丈夫でしょうか』
『す、すぐに彼を追い掛けてはくれぬか? こんな時間では流石に…』
『嫌です。心配ならあなたが行きなさい』
有無を言わせない態度に、ぐうの音も出なかった。彼は正しい。だけど僕にあの子を追い掛ける理由などない。
『もう、会えないのですよ。一生です』
『一生…? ああ、旅に出ると言う話か? 確かに互いに離れるが一生などと大袈裟な…』
刹那。空気が一変する。
かつて王国最強とされた騎士の、本気の目。何度もその強さに憧れて求めた。だが奴は魔王陣営であり僕は…。
…ぼ、くは…。
…あの時、僕は…誰に救われたのだ…?
『あの少年の痣は彼の命を蝕む呪いです。旅の目的は世界に蔓延した呪いを断つこと。…あの少年が同行する理由はわかりますね?
必ず道半ばで彼の命は消えるでしょう。彼にはもう呪いを耐えるほどの精神力は残っていない…だから、もう二度と顔を見ることすら許されません』
知らない後ろ姿が浮かぶ。小さくて、だけどいつも目の前にあったブレない背中。振り返っては自信満々にいつもキラキラした笑顔を見せてくれる…僕の誇りであり、僕の光。
…っちがう、あれは…スーレンじゃない…?
『どうして…あんな沢山の痣がある彼を愛らしい、などと思えたのです。あなた面食いですよね』
『喧しいわ! …一目見た時から、その…神秘的で…だけどまだ幼さの残る不安そうな泣き顔が、無性に…その、護ってやりたいような』
そんな、気がしただけだ。
『そうですか。…知ってますか? それ、世間では一目惚れと言うそうです。まさか審眼も使わず見た目だけでまた惚れるとは…』
最後の台詞はよく聞こえなかったが、僕は今それどころではない。
…一目惚れ、だと?
『…そんなわけない。僕にはスーレンがっ』
『スーレン・ベルアルナ? …はぁ、なるほど? では殿下。
スーレン・ベルアルナの好きなところを是非ともお教え願う。婚約者であれば答えていただきたい』
クロポルド・アヴァロアの言葉に僕は当然だとばかりに口を開くが、すぐにそれを閉ざして思考を巡らせる。
…スーレンの、好きな…ところ。
『か、可憐で美しいところである』
『却下します。私が先程言いました。婚約者から見たもっと具体的なものを選択して下さい』
言葉が出てこない。何故だ、僕はスーレンの婚約者なのにっ?
『…当たり前でしょう。
一緒にいても楽しくない、常に彼に合わせなくてはならない。食の好みも真逆。物怖じしない皇子だから言葉も選ばず空気も読まない。殿下の体調も上辺だけで改善しようともしない。何よりスーレン・ベルアルナの魔力は皇子としても並より上程度。
その者といて、本当に笑ったことすらないのでは?』
『そんな、はずは…』
『先程の少年のことは詳細に語れたのに?』
…では。
では、なんなのだ。
『一体っ、この湧き上がる愛おしさは!! なんだというのだ?! 僕だってわかっているさ、とっくに気付いてる!!
だけどっ、だけど…! スーレンを見ると愛さなければと思うのに、体が…悲鳴を上げるのだ…心と体があべこべで…っ、僕は…!』
スーレンが、
スーレンが…僕の隣室にある誰かの私物らしきものを捨てるよう指示した時。僕の部屋に来た見知らぬ…守護者だと名乗った者の傷付き悲しむ顔を見た時。
あの少年が泣きながら想いを伝えた時…僕の心は酷く揺らいだ。
『眠るとっ、夢を見る! そこにいる僕は手を繋いだ者と嬉しそうに過ごすのだっ…顔は見えないのに、手を繋いだ相手はいつも恥ずかしそうに、だけど…とても幸せそうに笑っているようだった!
…っ、苦痛だった。夢の中にずっといたいなど、軟弱な己が許せぬ…』
だれだ。
だれだ、お前は。
周りの心は常に僕への憎悪と苛立ちに塗れて、深く視るなどとても出来ぬ。何より彼らは何をそんなに怒るのかもわからなかった…最初の頃は読み取れた名前も、今ではまるで封じられたように聞こえぬのだ。
『あいたい…』
僕は知っている、知っているはずなのだ。
だって、じゃあ。今…生きている僕はどうやって此処にいる? 神がいない時代の、なんの力もなかった時をどうやって切り抜けたのだ。魔王の侵攻があったのにどうして今がある。何故、忌まわしいこの男を目の前に、こんなに心穏やかに接することが出来る?
僕は知っている。
愛し合う喜びを。
『っ、助けて、くれ…』
ずるずると地面に座り込んだ僕に、クロポルド・アヴァロアは近付いて来ると僕の額に指を置く。
『上出来です。そこまで綻びがあるのなら、後は簡単なこと。
感謝しなさい、あの方に。闘式が発動していなければここまで綻びは広がらなかったでしょう。あなたも苦しんだようですから、私から言うことはもう特にないです。あまり気を緩ませると、こういう一大事になるので…休む場所は選ぶように。
では。始めましょうか。殿下、一つ答えて下さい』
僕らの下から出現した巨大な魔法陣。ふと気付けばアマリア神まですぐそこに来て魔法陣をジッと見つめていた。
パタパタと揺れる水色の髪を押さえながら、彼は僕にこう問うた。
『先程の少年の名前は?』
脳裏に鮮明に浮かぶ、まだたった数回しか会っていない少年の…泣き顔。本気で僕を心配していた優しい少年。
…あの子の、名前は…。
『ヒメトだ』
ピキ、と音を立てる魔法陣に女神が片足を大きく上げる。
『ヒメト。彼は、あの子は…
タタラバ・ヒメトだ』
高い悲鳴のような声を上げながらアマリア神の踵落としによって魔法陣は粉々に砕け散る。クロポルド・アヴァロアに軽く額を押された僕は、少し仰け反ると…そこから戻った瞬間、
…顔が見えなかった最愛の恋人の姿が、ようやく全て視えた。
『…ヒメト、あっ、…』
そうだ。そうだ、あの子は…僕のっ!! 僕の、一番大切な…!!
『タタラっ…!!』
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