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バーリカリーナ王国戦
神殿の聖戦
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圧倒的、裏切りの連鎖。
ただ攻めて来た敵を倒せば元に戻る…なんて、甘かったのだろう。敵は、魔王陣営。元騎士団団長クロポルド・アヴァロア。魔獣も配下。そしてたった今、新たに加わった。
魔王が七人もいる時点で勝てるかどうかもわからないのに、更に戦力は増加して…当然のようにこちらの戦力は減る。
これが戦争だと言われれば認めるしかないが、どうにも意を唱えずには居られない。
『…神殿側は、そっちに付くわけか』
これが痛い。大打撃間違いなし。
裏切り者であり、大罪人として地下牢に繋がれていたはずの元騎士団団長を前にしても神殿の信徒である彼らが動かないのは…つまり、そういうこと。
神に仕えるはずの人が魔王の手先? そんなことってアリか?!
『還王のお力添えでしょうか。還王は還り者の始祖ですから、土魔法の底上げをしたのでしょう。しかし、彼はここで捨て駒でしょうか…戻ればこれまでの所業に血族からの非難が止みません』
『…貴殿か。…いつぞやは私を半殺しにしておいて、よくもぬけぬけと』
『ああ。その節はどうも。使えない手駒は早く処分した方が楽ですから。彼がどういう存在かも理解せずに手を出したそちらが悪いかと』
何の躊躇いもなく背負い直すアヴァロアの腕から抜け出そうと抵抗するが、隣でジッと見つめてくるカグヤの視線に気付いて彼を睨む。
いつもなら誰かに触らせたり、しないのに…っ本当にカグヤまで敵なのか?
『神殿。ようやく本性出した』
『神殿。やっと叩ける』
ぐぐっ、と両手で力一杯アヴァロアの胸を押して離せと訴えかけていたところで幼い声が響く。振り向けば、パジータ王子とパルカリーダ王子が手を繋ぎ、もう片方の手をお互い突き出している。
『王は言った。いつか神殿は敵になる』
『王は言った。敵と味方は自分で決めろ』
『『糸。王家の味方。返して』』
なんだこのイケメンたち…?
片手に半分ずつ魔法陣が出現し、磁石のように引き合う。二人の王族による…合体魔法だ。
王族ってこんなスゲー魔法打てるのか!?
『バーリカリーナ王家をナメたらイカンぞ? 儂らは普段は王より魔力の使用を禁じられとる。だが、肝心の防御魔法壁はもはやアテにならん』
『こうなればもうヤケだな。忠告しよう。いくら若いとはいえ、王族は王族。
そこの双子の得意は回復。しかし…王族にのみ与えられた神の力がある。常に二人寄り添う限り、威力も二倍だ』
モルトバリヤー王子に肩を貸してもらっていたはずが、彼の足はいつの間にか治療されていた。だが治療は最低限だったのかイリューモンズ王子は床に座り込み、そのすぐ横にはモルトバリヤー王子が仁王立ちしたまま双子の背を見守っている。
流石にタダでは済まないと踏んだのか、アヴァロアとカグヤが臨戦体制に入り二人の信徒たちも後ろの王子たちを警戒して魔力を練り始めた。
『バーリカリーナに光あれ』
『バーリカリーナに道よあれ』
黄金の粒子が双子を包み出し、魔法陣が更なる輝きを放つ。眩しさに目を逸らしそうになりながら初めて見る王家の力は他の魔法とはまるで違う。
『主神たる我らが女神 祖国に栄光を』
『主神たる我らが女神 祖国に繁栄を』
額に玉のような汗を浮かべながらも幼い兄弟たちは互いに頷き、より強く手を握る。
『天に輝く日輪の加護を』
『明日を照らす祝福を』
『『光魔法 主神の花』』
神。
そう。このバーリカリーナ王国が栄えたのは、ある女神様からだと聞いた。結婚式や祝い事が好きな神様は古からバーリカリーナ王家へ祝福を与える。
神を崇拝する神殿にとって、これほど残酷な魔法もない。自分たちが慕う神の名の魔法により傷付けられるなんて。
無意識に伸びた手は…一年を共に過ごした師へ、向けられた。ずっと一緒だったわけじゃない。だけど闇のエルフである彼は強く、魔力量も多くて魔法についての知識をたくさん教えてくれた。最初はあまりの妖艶さで内心エロ眼鏡師匠、などと呼んでいたけど…名付けたこともあり会う度に覆面を取って真正面から笑顔で迎えてくれる彼が、大好きだったから。
よりにもよって神様の力で傷付けられるのは、あんまりだと…そう思ったからだ。
『どうして…? なんで?』
『どうして…? なぜなの?』
双子は確かに魔法を放った。二人で生み出した魔法はこのダンジョンで放つには厳しかっただろうに、魔法陣も詠唱も多分完璧だったはず。
だが、魔法は不発に終わった。
魔法が放たれる間際に聞いたのは、あの…オレの嫌いな…世界の叫び。詠唱の際に必ず聞く叫び声は、回数を増すごとに酷くなる。頭の奥に響くそれはかなり不快で、中身をぐちゃぐちゃにされたような言い知れない痛みが襲う。
悲しげな女性の叫び声の後、黄金の花びらが数枚だけ…風もないのに舞い上がったかと思えば何故かオレとアヴァロアの周囲を一周してから静かに地に落ち、跡形もなく消えた。
『…は、はは』
頭は痛くないけど、なんだかモヤモヤする。何故かアヴァロアにより強く抱きしめられて忘れてません、とばかりにまた胸を押す。
退きなさい、胸筋自慢すんな!
『はははっ、あっはははははは!!!』
眼鏡壊れた。
普段からは想像出来ないくらいの大口を開けて、カグヤは笑う。自分を抱きしめるように両腕を回し、それを勢いよく解くと天に向けて手を伸ばす。
思わずそっとアヴァロアの服を握ってしまい、それに気付いた彼は呆れたようにカグヤを見てからため息を吐く。
ここ、ため息吐くとこ…?
協力者が壊れたかもって心配する場面だろ?
『なんと哀れな!! なんと可哀想!!』
『神の魔法? 愚かな、愚かなっ…!!』
バッとその場に平伏するカグヤと、信徒たち。そんな彼らの頭を下げる先にいるのは…オレたち。いや、これは恐らく…。
『…え。
何…一発芸する?』
『興味はあるが必要ない』
はぁ? オレのモノマネのスキルをナメるなよ、出来るんだからな例えばお前がハルジオン王子の話をただ聞いてるだけの時の顔と首振りだけのシーンとかな!!
『この御方の姿は奇跡。黒を二つ持つ者はいない、この世界の何処にも…いつか現れると何百年も語り継がれた。だが、現れない。人に、歴史に、忘れられながらもなんとか継承された真実!
神はいない!!
もうとっくにいないんですよ!!』
『我々の神を取り戻す為に、今この戦いはある! これは聖戦!!
千年前の、この世界の罪を暴き、償うための戦いなんですから!』
.
ただ攻めて来た敵を倒せば元に戻る…なんて、甘かったのだろう。敵は、魔王陣営。元騎士団団長クロポルド・アヴァロア。魔獣も配下。そしてたった今、新たに加わった。
魔王が七人もいる時点で勝てるかどうかもわからないのに、更に戦力は増加して…当然のようにこちらの戦力は減る。
これが戦争だと言われれば認めるしかないが、どうにも意を唱えずには居られない。
『…神殿側は、そっちに付くわけか』
これが痛い。大打撃間違いなし。
裏切り者であり、大罪人として地下牢に繋がれていたはずの元騎士団団長を前にしても神殿の信徒である彼らが動かないのは…つまり、そういうこと。
神に仕えるはずの人が魔王の手先? そんなことってアリか?!
『還王のお力添えでしょうか。還王は還り者の始祖ですから、土魔法の底上げをしたのでしょう。しかし、彼はここで捨て駒でしょうか…戻ればこれまでの所業に血族からの非難が止みません』
『…貴殿か。…いつぞやは私を半殺しにしておいて、よくもぬけぬけと』
『ああ。その節はどうも。使えない手駒は早く処分した方が楽ですから。彼がどういう存在かも理解せずに手を出したそちらが悪いかと』
何の躊躇いもなく背負い直すアヴァロアの腕から抜け出そうと抵抗するが、隣でジッと見つめてくるカグヤの視線に気付いて彼を睨む。
いつもなら誰かに触らせたり、しないのに…っ本当にカグヤまで敵なのか?
『神殿。ようやく本性出した』
『神殿。やっと叩ける』
ぐぐっ、と両手で力一杯アヴァロアの胸を押して離せと訴えかけていたところで幼い声が響く。振り向けば、パジータ王子とパルカリーダ王子が手を繋ぎ、もう片方の手をお互い突き出している。
『王は言った。いつか神殿は敵になる』
『王は言った。敵と味方は自分で決めろ』
『『糸。王家の味方。返して』』
なんだこのイケメンたち…?
片手に半分ずつ魔法陣が出現し、磁石のように引き合う。二人の王族による…合体魔法だ。
王族ってこんなスゲー魔法打てるのか!?
『バーリカリーナ王家をナメたらイカンぞ? 儂らは普段は王より魔力の使用を禁じられとる。だが、肝心の防御魔法壁はもはやアテにならん』
『こうなればもうヤケだな。忠告しよう。いくら若いとはいえ、王族は王族。
そこの双子の得意は回復。しかし…王族にのみ与えられた神の力がある。常に二人寄り添う限り、威力も二倍だ』
モルトバリヤー王子に肩を貸してもらっていたはずが、彼の足はいつの間にか治療されていた。だが治療は最低限だったのかイリューモンズ王子は床に座り込み、そのすぐ横にはモルトバリヤー王子が仁王立ちしたまま双子の背を見守っている。
流石にタダでは済まないと踏んだのか、アヴァロアとカグヤが臨戦体制に入り二人の信徒たちも後ろの王子たちを警戒して魔力を練り始めた。
『バーリカリーナに光あれ』
『バーリカリーナに道よあれ』
黄金の粒子が双子を包み出し、魔法陣が更なる輝きを放つ。眩しさに目を逸らしそうになりながら初めて見る王家の力は他の魔法とはまるで違う。
『主神たる我らが女神 祖国に栄光を』
『主神たる我らが女神 祖国に繁栄を』
額に玉のような汗を浮かべながらも幼い兄弟たちは互いに頷き、より強く手を握る。
『天に輝く日輪の加護を』
『明日を照らす祝福を』
『『光魔法 主神の花』』
神。
そう。このバーリカリーナ王国が栄えたのは、ある女神様からだと聞いた。結婚式や祝い事が好きな神様は古からバーリカリーナ王家へ祝福を与える。
神を崇拝する神殿にとって、これほど残酷な魔法もない。自分たちが慕う神の名の魔法により傷付けられるなんて。
無意識に伸びた手は…一年を共に過ごした師へ、向けられた。ずっと一緒だったわけじゃない。だけど闇のエルフである彼は強く、魔力量も多くて魔法についての知識をたくさん教えてくれた。最初はあまりの妖艶さで内心エロ眼鏡師匠、などと呼んでいたけど…名付けたこともあり会う度に覆面を取って真正面から笑顔で迎えてくれる彼が、大好きだったから。
よりにもよって神様の力で傷付けられるのは、あんまりだと…そう思ったからだ。
『どうして…? なんで?』
『どうして…? なぜなの?』
双子は確かに魔法を放った。二人で生み出した魔法はこのダンジョンで放つには厳しかっただろうに、魔法陣も詠唱も多分完璧だったはず。
だが、魔法は不発に終わった。
魔法が放たれる間際に聞いたのは、あの…オレの嫌いな…世界の叫び。詠唱の際に必ず聞く叫び声は、回数を増すごとに酷くなる。頭の奥に響くそれはかなり不快で、中身をぐちゃぐちゃにされたような言い知れない痛みが襲う。
悲しげな女性の叫び声の後、黄金の花びらが数枚だけ…風もないのに舞い上がったかと思えば何故かオレとアヴァロアの周囲を一周してから静かに地に落ち、跡形もなく消えた。
『…は、はは』
頭は痛くないけど、なんだかモヤモヤする。何故かアヴァロアにより強く抱きしめられて忘れてません、とばかりにまた胸を押す。
退きなさい、胸筋自慢すんな!
『はははっ、あっはははははは!!!』
眼鏡壊れた。
普段からは想像出来ないくらいの大口を開けて、カグヤは笑う。自分を抱きしめるように両腕を回し、それを勢いよく解くと天に向けて手を伸ばす。
思わずそっとアヴァロアの服を握ってしまい、それに気付いた彼は呆れたようにカグヤを見てからため息を吐く。
ここ、ため息吐くとこ…?
協力者が壊れたかもって心配する場面だろ?
『なんと哀れな!! なんと可哀想!!』
『神の魔法? 愚かな、愚かなっ…!!』
バッとその場に平伏するカグヤと、信徒たち。そんな彼らの頭を下げる先にいるのは…オレたち。いや、これは恐らく…。
『…え。
何…一発芸する?』
『興味はあるが必要ない』
はぁ? オレのモノマネのスキルをナメるなよ、出来るんだからな例えばお前がハルジオン王子の話をただ聞いてるだけの時の顔と首振りだけのシーンとかな!!
『この御方の姿は奇跡。黒を二つ持つ者はいない、この世界の何処にも…いつか現れると何百年も語り継がれた。だが、現れない。人に、歴史に、忘れられながらもなんとか継承された真実!
神はいない!!
もうとっくにいないんですよ!!』
『我々の神を取り戻す為に、今この戦いはある! これは聖戦!!
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