16 / 191
バーリカリーナ王国戦
最適の伴侶
しおりを挟む
『それで? お主、奴等に酷く友好的な態度を取られていたではないか。儂らを裏切るつもりなら、さっさと先程の部屋に戻ったらどうだ。
何人かダンジョンには潜入しているのだろう? 檻から出れれば、儂らはなんとかするぞ』
結局足を怪我したイリューモンズ王子を、同じく頭部に怪我を負うモルトバリヤー王子が背負って逃げることで落ち着いてしまった。部屋を出て走り出し、何体もの魔獣を倒して休憩をしていたところでイリューモンズ王子が切り出した。
辺りの警戒をしていたオレは、座りながら見上げてくるたくさんの目に驚きながらもまた周囲へ気を配り始める。
『同郷のよしみ、だそうです。私の出身は…遠い国で戻ることは叶わないと思っていました。少し寂しくはありましたが、此処に骨を埋める覚悟もありました。
…国に、連れて帰りたいと言われました。ですが私は、生まれ故郷を恋しくは思えど育った国を捨てることは出来ません。共に帰りましょう。バーリカリーナ王国が、私のいたい場所なのです』
話しながら、自分自身の整理にもなった気がする。やっぱり日本は好きだ。だけど同じくらいこの世界の…この国が好きになった。帰れるなんて夢のようだけど、きっと二度とこの世界には帰れない。
それは…嫌だ。
例えどんなに罵られても、薄情者と叫ばれても…大切なものが増えたんだ。あっさり手放せるほど軽い気持ちではない。
『糸。行かないで』
『糸。一緒に帰る』
すっかり懐いてくれた小さな双子の王子たち。左右からギュッと抱きついてくる小さな生き物に感動して警戒を怠ってしまう。
いかんいかん、気を引き締めろタタラ!
『ほぉ。あれほどの魔王連中と敢えて決別するなど、正気の沙汰ではないぞ?』
『素直にありがとうと言えないんですか? 全く…。ありがとう、タタラ・ロロクロウム君。君のような素晴らしい守護者を持って、ハルジオンは幸せ者だよ』
隣に座るイリューモンズ王子の肩を小突き、弟であるモルトバリヤー王子がそう言って頭を下げるものだからすぐに止めてくれと詰め寄った。
…なんだかんだ、良い兄弟なんだよな。
『で、あれば。儂らは気兼ねなくお主を頼るからな。なんたって魔法まで封じられてはなぁ…王族である限り、その魔力は生涯あの防御魔法に充てるべきと言い付けられてきたが…肝心の壁が突破されてはな。
王族であれば並の魔導師よりは魔法も扱えるが、それもこれも兎に角此処を出んことには始まらん』
『パジータたち、光しかないけど』
『パルカリーダたち、実践不向きだけど』
なるほど…。王族は常に魔力を温存して防御魔法壁を強化してきたのか。
実際に王族である彼らを戦わせるのは不本意極まりないがポテンシャルは相当高いはず。光魔法は使い方次第だが、どちらかと言えば確かにサポート向き。
頼もしい双子たちに笑いかければ、頼られていると感じたのか二人が少し嬉しそうに顔を見合わせてから胸を張る。
あ。天使ですわ、これは。
『バーリカリーナ王国の力を合わせて戦いましょう。それしか勝つ手段はありません!』
『王族が戦う? 前線に立つ?
有り得ない。そんなことは、有り得ないよ。常に前線に出されるのは騎士であり、魔導師たちだ。後ろで怯えているのが精々だよ。
それを知っていて、何故君は未だにそちら側にいるのかまるで理解が追い付かない』
薄暗いダンジョンで、彼の姿はハッキリと確認できた。あの日とまるで変わらない姿に、声。その体の周りには赤い水の塊が無数に浮かんでいた。
もうすっかり自分のものにした魔人の力…姿は変わらないのに、中身が…。
『君はこちら側の人間だ。大人しくしなさい』
咄嗟に左右の王子たちを背中に隠し、一年振りに会う因縁の相手と向き合う。何故という言葉が頭を占めるが、どう見ても味方には見えない。
一体何がどうなって、この人がこんなところにいるんだよ?!
『…本当に貴方なんですか? 信じられない、貴方は地下牢に繋がれたはずだ』
話しかけたのはモルトバリヤー王子。だがクロポルド・アヴァロアは顔を顰めてから彼を睨み付ける。それは以前まで守護者としてあった彼の姿とはまるで違う。
嫌な予感に駆り立てられてモルトバリヤー王子の前に立ち塞がるように出れば、忽ち足元から湧き上がる赤い水の波が飲み込むように現れたがオレの存在が邪魔らしくその場でピタリと止まる。
…王位継承権のあるモルトバリヤー王子もお構いなしに襲って来るか。
『時は動き出した。もう、この国で偽りの姿を演じる必要もない。やっと…やっとこの時が来たのに、何故そのような愚かな行動を取るのか?』
『オレにはお前らが何を言ってるのかサッパリだ。分かり合えるなんて勝手な決めつけをするなよ。
…オレはこの世界も好きだ。だから此処を護る』
そうして先手を切ろうとした時だ。突然真っ赤な縁が綺麗な全身を映せるくらいの水鏡が目の前に現れる。
攻撃でも防御でもなく、水鏡…? 何を見せようってんだ?
『ならば、無理矢理にでも思い出すべきだ』
歪む水鏡にユラユラと波紋が浮かび…向こう側に、ニッコリ笑ったバロックが現れた。彼を中心に魔王が集まり、今いるダンジョン外の上空に停滞している。何故ダンジョンを出られたんだと驚くが、やはり魔王連中にはあまり効果は…なかったのか。
くそっ…オレの魔法じゃ、侵攻を止められないのかよ!
【災厄の子らよ。
初めまして、と言うべきか。漸く会えたと言うべきか。これほど長い年月が掛かるなんてイチたちも正直驚いているよ。
異なる世界にサヨウナラを告げよう。
我々は魔王。この世界に残った最後の七人。今日、君たちに終焉を知らせに来た親切な客人さ】
糸を上から吊るし、巨大な水鏡をジャンプして飛び越える。バロックの声に耳を傾けることなくアヴァロアに対して拳を握り、繰り出す。最小限の動きのみで拳を躱されるが読み通り。拳に巻いた藍色の糸を奴が見たら、魔法が発動する。
『糸魔法 七色の罠』
七色の罠シリーズの藍色、アイ。日輪の光が届かない空間でのみ使える不可視の魔法だ。五秒という僅かな時間だけオレの姿が見えなくなる。
ムラサキでは姿を変えることは出来ても消すことは出来ない。しかし、アイならば出来る。正面から再度拳を振りかぶる。
恨むなよっ…!
しかし、オレの攻撃は届かなかった。
『ぃっ…!』
殴ろうとした右腕に鋭い痛みが走って咄嗟に手を解いてしまった。しかも、その時に声が漏れてしまってアヴァロアに捕まってしまったのだ。
両手首を赤い水が拘束し、何故か彼に横抱きにされる。
いやっ、それも問題だけど今はそっちより先に!!
『言ったでしょう』
あの痛みには覚えがある。
『最適の伴侶について』
何度も何度も修行中に浴びたもの。
『最推しですからね、彼は』
油断すると、すぐに師匠からの雷魔法の小さな静電気バージョンをお見舞いされた。そう…あの痛みは間違いない、間違い…ない。
『ああ。とてもお似合いです。アヴァロア氏、どうか扱いには細心の注意を。
じゃじゃ馬さんなので』
そこにいたのは、黒い衣服に身を包んだ二人の信徒と…覆面を脱いで髪をかき上げながら恍惚に表情を歪めた、カグヤだった。
…は?
…誰がじゃじゃ馬さんか!! 蹴ってやろうか、馬らしくな!!
『私にはタタラ様を愛する資格も、その気もないが。今更取り繕っても無駄だ』
『わかってはいるのですがね。貴殿が上手くやって下されば全て丸く収まっていたものをと思うと、口惜しいのですよ』
好きじゃない奴には触られるし、師匠にはなんかよくわかんないけど裏切られるしっ…
『正に。
理想的な光景なもので、つい』
…だれかっ
ノルエフリン…!! お前の癒しが必要だーっ!
.
何人かダンジョンには潜入しているのだろう? 檻から出れれば、儂らはなんとかするぞ』
結局足を怪我したイリューモンズ王子を、同じく頭部に怪我を負うモルトバリヤー王子が背負って逃げることで落ち着いてしまった。部屋を出て走り出し、何体もの魔獣を倒して休憩をしていたところでイリューモンズ王子が切り出した。
辺りの警戒をしていたオレは、座りながら見上げてくるたくさんの目に驚きながらもまた周囲へ気を配り始める。
『同郷のよしみ、だそうです。私の出身は…遠い国で戻ることは叶わないと思っていました。少し寂しくはありましたが、此処に骨を埋める覚悟もありました。
…国に、連れて帰りたいと言われました。ですが私は、生まれ故郷を恋しくは思えど育った国を捨てることは出来ません。共に帰りましょう。バーリカリーナ王国が、私のいたい場所なのです』
話しながら、自分自身の整理にもなった気がする。やっぱり日本は好きだ。だけど同じくらいこの世界の…この国が好きになった。帰れるなんて夢のようだけど、きっと二度とこの世界には帰れない。
それは…嫌だ。
例えどんなに罵られても、薄情者と叫ばれても…大切なものが増えたんだ。あっさり手放せるほど軽い気持ちではない。
『糸。行かないで』
『糸。一緒に帰る』
すっかり懐いてくれた小さな双子の王子たち。左右からギュッと抱きついてくる小さな生き物に感動して警戒を怠ってしまう。
いかんいかん、気を引き締めろタタラ!
『ほぉ。あれほどの魔王連中と敢えて決別するなど、正気の沙汰ではないぞ?』
『素直にありがとうと言えないんですか? 全く…。ありがとう、タタラ・ロロクロウム君。君のような素晴らしい守護者を持って、ハルジオンは幸せ者だよ』
隣に座るイリューモンズ王子の肩を小突き、弟であるモルトバリヤー王子がそう言って頭を下げるものだからすぐに止めてくれと詰め寄った。
…なんだかんだ、良い兄弟なんだよな。
『で、あれば。儂らは気兼ねなくお主を頼るからな。なんたって魔法まで封じられてはなぁ…王族である限り、その魔力は生涯あの防御魔法に充てるべきと言い付けられてきたが…肝心の壁が突破されてはな。
王族であれば並の魔導師よりは魔法も扱えるが、それもこれも兎に角此処を出んことには始まらん』
『パジータたち、光しかないけど』
『パルカリーダたち、実践不向きだけど』
なるほど…。王族は常に魔力を温存して防御魔法壁を強化してきたのか。
実際に王族である彼らを戦わせるのは不本意極まりないがポテンシャルは相当高いはず。光魔法は使い方次第だが、どちらかと言えば確かにサポート向き。
頼もしい双子たちに笑いかければ、頼られていると感じたのか二人が少し嬉しそうに顔を見合わせてから胸を張る。
あ。天使ですわ、これは。
『バーリカリーナ王国の力を合わせて戦いましょう。それしか勝つ手段はありません!』
『王族が戦う? 前線に立つ?
有り得ない。そんなことは、有り得ないよ。常に前線に出されるのは騎士であり、魔導師たちだ。後ろで怯えているのが精々だよ。
それを知っていて、何故君は未だにそちら側にいるのかまるで理解が追い付かない』
薄暗いダンジョンで、彼の姿はハッキリと確認できた。あの日とまるで変わらない姿に、声。その体の周りには赤い水の塊が無数に浮かんでいた。
もうすっかり自分のものにした魔人の力…姿は変わらないのに、中身が…。
『君はこちら側の人間だ。大人しくしなさい』
咄嗟に左右の王子たちを背中に隠し、一年振りに会う因縁の相手と向き合う。何故という言葉が頭を占めるが、どう見ても味方には見えない。
一体何がどうなって、この人がこんなところにいるんだよ?!
『…本当に貴方なんですか? 信じられない、貴方は地下牢に繋がれたはずだ』
話しかけたのはモルトバリヤー王子。だがクロポルド・アヴァロアは顔を顰めてから彼を睨み付ける。それは以前まで守護者としてあった彼の姿とはまるで違う。
嫌な予感に駆り立てられてモルトバリヤー王子の前に立ち塞がるように出れば、忽ち足元から湧き上がる赤い水の波が飲み込むように現れたがオレの存在が邪魔らしくその場でピタリと止まる。
…王位継承権のあるモルトバリヤー王子もお構いなしに襲って来るか。
『時は動き出した。もう、この国で偽りの姿を演じる必要もない。やっと…やっとこの時が来たのに、何故そのような愚かな行動を取るのか?』
『オレにはお前らが何を言ってるのかサッパリだ。分かり合えるなんて勝手な決めつけをするなよ。
…オレはこの世界も好きだ。だから此処を護る』
そうして先手を切ろうとした時だ。突然真っ赤な縁が綺麗な全身を映せるくらいの水鏡が目の前に現れる。
攻撃でも防御でもなく、水鏡…? 何を見せようってんだ?
『ならば、無理矢理にでも思い出すべきだ』
歪む水鏡にユラユラと波紋が浮かび…向こう側に、ニッコリ笑ったバロックが現れた。彼を中心に魔王が集まり、今いるダンジョン外の上空に停滞している。何故ダンジョンを出られたんだと驚くが、やはり魔王連中にはあまり効果は…なかったのか。
くそっ…オレの魔法じゃ、侵攻を止められないのかよ!
【災厄の子らよ。
初めまして、と言うべきか。漸く会えたと言うべきか。これほど長い年月が掛かるなんてイチたちも正直驚いているよ。
異なる世界にサヨウナラを告げよう。
我々は魔王。この世界に残った最後の七人。今日、君たちに終焉を知らせに来た親切な客人さ】
糸を上から吊るし、巨大な水鏡をジャンプして飛び越える。バロックの声に耳を傾けることなくアヴァロアに対して拳を握り、繰り出す。最小限の動きのみで拳を躱されるが読み通り。拳に巻いた藍色の糸を奴が見たら、魔法が発動する。
『糸魔法 七色の罠』
七色の罠シリーズの藍色、アイ。日輪の光が届かない空間でのみ使える不可視の魔法だ。五秒という僅かな時間だけオレの姿が見えなくなる。
ムラサキでは姿を変えることは出来ても消すことは出来ない。しかし、アイならば出来る。正面から再度拳を振りかぶる。
恨むなよっ…!
しかし、オレの攻撃は届かなかった。
『ぃっ…!』
殴ろうとした右腕に鋭い痛みが走って咄嗟に手を解いてしまった。しかも、その時に声が漏れてしまってアヴァロアに捕まってしまったのだ。
両手首を赤い水が拘束し、何故か彼に横抱きにされる。
いやっ、それも問題だけど今はそっちより先に!!
『言ったでしょう』
あの痛みには覚えがある。
『最適の伴侶について』
何度も何度も修行中に浴びたもの。
『最推しですからね、彼は』
油断すると、すぐに師匠からの雷魔法の小さな静電気バージョンをお見舞いされた。そう…あの痛みは間違いない、間違い…ない。
『ああ。とてもお似合いです。アヴァロア氏、どうか扱いには細心の注意を。
じゃじゃ馬さんなので』
そこにいたのは、黒い衣服に身を包んだ二人の信徒と…覆面を脱いで髪をかき上げながら恍惚に表情を歪めた、カグヤだった。
…は?
…誰がじゃじゃ馬さんか!! 蹴ってやろうか、馬らしくな!!
『私にはタタラ様を愛する資格も、その気もないが。今更取り繕っても無駄だ』
『わかってはいるのですがね。貴殿が上手くやって下されば全て丸く収まっていたものをと思うと、口惜しいのですよ』
好きじゃない奴には触られるし、師匠にはなんかよくわかんないけど裏切られるしっ…
『正に。
理想的な光景なもので、つい』
…だれかっ
ノルエフリン…!! お前の癒しが必要だーっ!
.
10
お気に入りに追加
155
あなたにおすすめの小説
拝啓、目が覚めたらBLゲームの主人公だった件
碧月 晶
BL
さっきまでコンビニに向かっていたはずだったのに、何故か目が覚めたら病院にいた『俺』。
状況が分からず戸惑う『俺』は窓に映った自分の顔を見て驚いた。
「これ…俺、なのか?」
何故ならそこには、恐ろしく整った顔立ちの男が映っていたのだから。
《これは、現代魔法社会系BLゲームの主人公『石留 椿【いしどめ つばき】(16)』に転生しちゃった元平凡男子(享年18)が攻略対象たちと出会い、様々なイベントを経て運命の相手を見つけるまでの物語である──。》
────────────
~お知らせ~
※第5話を少し修正しました。
※第6話を少し修正しました。
※第11話を少し修正しました。
※第19話を少し修正しました。
────────────
※感想、いいね大歓迎です!!
【完】悪女と呼ばれた悪役令息〜身代わりの花嫁〜
咲
BL
公爵家の長女、アイリス
国で一番と言われる第一王子の妻で、周りからは“悪女”と呼ばれている
それが「私」……いや、
それが今の「僕」
僕は10年前の事故で行方不明になった姉の代わりに、愛する人の元へ嫁ぐ
前世にプレイしていた乙女ゲームの世界のバグになった僕は、僕の2回目の人生を狂わせた実父である公爵へと復讐を決意する
復讐を遂げるまではなんとか男である事を隠して生き延び、そして、僕の死刑の時には公爵を道連れにする
そう思った矢先に、夫の弟である第二王子に正体がバレてしまい……⁉︎
切なく甘い新感覚転生BL!
下記の内容を含みます
・差別表現
・嘔吐
・座薬
・R-18❇︎
130話少し前のエリーサイド小説も投稿しています。(百合)
《イラスト》黒咲留時(@black_illust)
※流血表現、死ネタを含みます
※誤字脱字は教えて頂けると嬉しいです
※感想なども頂けると跳んで喜びます!
※恋愛描写は少なめですが、終盤に詰め込む予定です
※若干の百合要素を含みます
悪役令息の七日間
リラックス@ピロー
BL
唐突に前世を思い出した俺、ユリシーズ=アディンソンは自分がスマホ配信アプリ"王宮の花〜神子は7色のバラに抱かれる〜"に登場する悪役だと気付く。しかし思い出すのが遅過ぎて、断罪イベントまで7日間しか残っていない。
気づいた時にはもう遅い、それでも足掻く悪役令息の話。【お知らせ:2024年1月18日書籍発売!】
虐げられ聖女(男)なので辺境に逃げたら溺愛系イケメン辺境伯が待ち構えていました【本編完結】(異世界恋愛オメガバース)
美咲アリス
BL
虐待を受けていたオメガ聖女のアレクシアは必死で辺境の地に逃げた。そこで出会ったのは逞しくてイケメンのアルファ辺境伯。「身バレしたら大変だ」と思ったアレクシアは芝居小屋で見た『悪役令息キャラ』の真似をしてみるが、どうやらそれが辺境伯の心を掴んでしまったようで、ものすごい溺愛がスタートしてしまう。けれども実は、辺境伯にはある考えがあるらしくて⋯⋯? オメガ聖女とアルファ辺境伯のキュンキュン異世界恋愛です、よろしくお願いします^_^ 本編完結しました、特別編を連載中です!
悪役側のモブになっても推しを拝みたい。【完結】
瑳来
BL
大学生でホストでオタクの如月杏樹はホストの仕事をした帰り道、自分のお客に刺されてしまう。
そして、気がついたら自分の夢中になっていたBLゲームのモブキャラになっていた!
……ま、推しを拝めるからいっか! てな感じで、ほのぼのと生きていこうと心に決めたのであった。
ウィル様のおまけにて完結致しました。
長い間お付き合い頂きありがとうございました!
悪役王子の取り巻きに転生したようですが、破滅は嫌なので全力で足掻いていたら、王子は思いのほか優秀だったようです
魚谷
BL
ジェレミーは自分が転生者であることを思い出す。
ここは、BLマンガ『誓いは星の如くきらめく』の中。
そしてジェレミーは物語の主人公カップルに手を出そうとして破滅する、悪役王子の取り巻き。
このままいけば、王子ともども断罪の未来が待っている。
前世の知識を活かし、破滅確定の未来を回避するため、奮闘する。
※微BL(手を握ったりするくらいで、キス描写はありません)
王道学園のモブ
四季織
BL
王道学園に転生した俺が出会ったのは、寡黙書記の先輩だった。
私立白鳳学園。山の上のこの学園は、政財界、文化界を担う子息達が通う超名門校で、特に、有名なのは生徒会だった。
そう、俺、小坂威(おさかたける)は王道学園BLゲームの世界に転生してしまったんだ。もちろんゲームに登場しない、名前も見た目も平凡なモブとして。
雪狐 氷の王子は番の黒豹騎士に溺愛される
Noah
BL
【祝・書籍化!!!】令和3年5月11日(木)
読者の皆様のおかげです。ありがとうございます!!
黒猫を庇って派手に死んだら、白いふわもこに転生していた。
死を望むほど過酷な奴隷からスタートの異世界生活。
闇オークションで競り落とされてから獣人の国の王族の養子に。
そこから都合良く幸せになれるはずも無く、様々な問題がショタ(のちに美青年)に降り注ぐ。
BLよりもファンタジー色の方が濃くなってしまいましたが、最後に何とかBLできました(?)…
連載は令和2年12月13日(日)に完結致しました。
拙い部分の目立つ作品ですが、楽しんで頂けたなら幸いです。
Noah
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる