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きのこの村からの旅立ち
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「どうぞお召し上がり下さい」
帰還後、泣き疲れたミューリを部屋に寝かせてから宿屋の主人は、約束してくれていたエリキ茸料理をディアナたちに振る舞ってくれた。
エリキ茸と鶏肉を使い、柑橘系のタレで和えた和え物を皮切りに、焼いたエリキ茸に醤油と呼ばれる豆から作った調味料を掛けて食べるだけのシンプルな物。
そして、山でとれたマウンテンベアの一番良い部位をエリキ茸を煮込んで作ったソースを掛けたステーキ。
エリキ茸と山菜が入った優しい味のスープなど、ディアナは「もうお腹いっぱいで食べられない」と倒れるくらい堪能することが出来た。
一方アシュリーは、料理が出てくる度に主人や料理長に様々な質問を浴びせかけ、少しだけ迷惑そうにされてはいたものの、彼女の「美味しい」「素晴らしい」「こんな味を作れるなんて天才すぎる」などという大げさとも思える感想に、料理長のテンションも徐々に上がっていった。
その結果、食いしん坊のディアナですらギブアップする程の種類の料理が提供される羽目になったわけだが。
『お主がいらないのなら我がいただくとしよう』
底なしの胃袋を持つフォルディスのおかげで、全ての料理は綺麗さっぱりと無くなったのであった。
そして翌日。
「なるほど。エリキ茸には魔物避けの力があったんですね」
『ああ、我ほどの力がある魔物や魔獣にはあまり効かぬが。それでもあの茸の発する力にはあまり近寄りたくない気持ちにさせられる』
フォルディスがそうインガス村の村長に告げると、村長は周りの人たちとしばし話し合ってから何やら決意を固めたような顔でフォルディスに語りかける。
「エリキ茸が今まで我々を産業としてだけでなく守ってきてくれたのは理解しました。ですのでこれから先、村の蓄えがあるうちはエリキ茸を採取するのを止めようと思います」
『それが良いかもしれぬな。あの味を味わえなくなるのは寂しいが、何れまた食すことも出来よう』
「はい。同時にミューリが見つけてくれた群生地から『種』を採取して村で養殖を始めようとも思っております」
「そんなことが可能なのか?」
ミューリと別れの挨拶を交わしていたはずのアシュリーがフォルディスト村長の話を聞きつけて話に加わる。
どうやらエリキ茸が養殖栽培可能だと聞いて、かなり興味を引かれたらしい。
「やってみないことにはわかりませんが」
「そうか。もし養殖栽培の目処がついたら是非私にその一部を卸して欲しいと思ってな」
「アシュリー様にですか?」
「ああ。私がいつか店を出した時にはきっとエリキ茸が必要になる。あの茸には無限の可能性を感じるんだ」
熱い口調で迫るアシュリーにタジタジになりながら、村長は「わかりました」と返した。
『お主は料理の事になると抑えが効かなくなるのをもう少しなんとかしろ』
こと料理の事になると人が変わるアシュリーに呆れながらフォルディスは重い腰を上げる。
『さて、あまり長く居ると街に着く前に日が暮れるぞ』
「そうだな。私としたことが……それでは村長殿、いつかその日が来たらまた来るよ」
「ええ、お待ちしております」
アシュリーは村長と握手を交わすと、村の出口でミューリとその父親の二人と話しているディアナたちの元へ向かうため踵を返した。
そして彼女の後をフォルディスがついて行く。
『しかし村の中で養殖をされると我は来づらくなりそうだな』
「たしかにな。だがお主ならたとえエリキ茸の結界があったとしてもたいしたことは無いんだろ?」
『ふむ。わかるか?』
「わかるさ。あの大量のエリキ茸が生えていた崖に近寄った時も、お前は平然としていたじゃ無いか」
『あれでも少しは奇妙な感覚に少し不快感を覚えてはいたがな』
フォルディスにとって、エリキ茸の結界も毛を撫でる風のような物なのだろう。
アシュリーはそう理解すると、少し足を速める。
「ディアナ。エイドリーとミグも、出発の準備は出来たか?」
「うん」
「はい」
「私たちはほとんど荷物という物はございませんから」
フォレストスパイダーに襲われた彼女たちの荷物はその体と衣服だけである。
街に行く道すがら、彼女たちがフォレストスパイダーに襲われた場所には寄る予定ではいる。
だが、彼女たちが襲われ、馬車も破壊されたとすると、盗賊たちに荷物は既に持ち去られている可能性の方が高い。
近くにその盗賊のアジトがあるならフォルディスに追跡して貰って、アシュリーと共に取り返しに向かう事になるだろう。
そこまでするとなると、早めにこの村を出発しなければならない。
アシュリーはそんなことを考えつつ、登り始めたばかりの日の光に目を細める。
「それじゃあ私たちはこれで失礼する。村長にも伝えたのだが、またいずれこの村には顔を出すからしばしの別れだ」
そしてアシュリーは涙目になっているミューリの頭を荒く撫でながら続ける。
「今度私が来る時には泣き虫じゃ無く、立派な男の子になってるんだぞ」
「……ぐすっ……うん、わかった。お姉ちゃんに負けないくらい強くなってみせるよ」
ミューリが涙を袖で拭き大きく頷き返す。
それにアシュリーは笑顔で返すと、横からディアナが割り込んできた。
「ずるい! 私も私も! 今度来る時はすっごく美味しいお菓子持ってきてあげるからねミューリ」
「う、うん。楽しみにしてる。でもタケノコの形をしたお菓子は絶対駄目だからね」
「どうして?」
一瞬前まで泣き笑いの表情をしていたミューリだったが、突然その顔を厳しく変え、誰にも聞こえないような小さな声でディアナの耳元にそうささやいた。
「えっとね、僕もよくわからないんだけど。村の大人たちは何故かタケノコって食べ物が苦手なんだ」
「そうなの?」
「この村の近くにはないんだけど昔ね、この村に来た行商の人がタケノコを持って来て売ろうとしたら大人たちが凄く怒ってすぐに追い返しちゃったんだ。
「そうなんだ。わかった気をつけるね。でもタケノコの形をしたお菓子なんて見た事も聞いた事もないから大丈夫だと思う」
ディアナはそうミューリに告げると彼女から顔を離した。
そしてミューリの頭を優しく撫でると、見送りの村人たちにアシュリーたちと共に小さく頭を下げる。
「それじゃあまたきっと遊びに来ますね」
「うむ。養殖も気になるしな」
『エリキ茸料理は美味であったぞ』
エイドリーとミグはフォルディスの背で小さく手を振っている。
それからアシュリーとディアナもフォルディスの背中に乗り込むと、フォルディスは一声『ワォーーーーン』と吠え走り出した。
村の門から林道に入ると、あっという間に村は見えなくなってしまう。
最後までミューリに手を振り替えしていたディアナは、村が見えなくなってもなおその手を振り続けた。
『さて、とりあえず我はどこへ向かえば良いのだ』
「そうだな。ミグ家の馬車が襲われた所に一度寄ってみようじゃないか。何か残っているかもしれないしな」
『了解だ。ではミグとエイドリーの臭いを追ってみるか』
「わ、私の臭いですか?」
「フォルはえっちじゃのう」
『何を言っている。我は魔獣の王だぞ。人間の女などに興味は無い』
フォルディスはフンッと鼻を鳴らすと速度を上げ林道から森の中に突っ込んだ。
「きゃーっ」
「ちょっと、どこいくのよ」
「むうっ、森に向かうなら先に忠告しておけ馬鹿者」
「はうう」
突然、曲がりなりにも整備されていた道から無整備の道程に飛び込まれ、フォルディスの背の上で女子たちが騒ぎ出す。
『五月蠅いぞ。ミグたちが連れ去られた場所に向かうには、まずあのフォレストスパイダーの巣あたりまで行かねば臭いがたどれんだろうが』
フォルディスはそう告げると、森の中だというのにかなりのスピードで木々の間を掛けていく。
『しかし昨日までより体が軽いな。これもエリキ茸料理という美食を味わったおかげかもしれんな』
かつて、初めて人の作る飯を食べた後の事をフォルディスは思い出していた。
今まで忘れていたが、確かにあの時も食事をする度に自らの力が強化されていった気がする。
フォルディスはそんな事を考えながら駆ける。
本来なら魔獣が人の食べ物を喰らう等と言う事はない。
なので誰も知らなかったのだ。
魔獣が人の作った料理を喰らう事で、その力を増していくという事を。
そして、その食べ物が美味であればあるほど、その上昇幅が大きくなっていくと言う事を。
『わっはっはっはっは。快調快調!』
「ちょっ、フォル! いい加減にしなさいよ!」
ディアナが笑いながら走るフォルディスの頭をペシペシたたいて抗議をする。
しかし、自らの走りに酔っているフォルディスにはその言葉は届かなかった。
『臭いを見つけたぞ! 今から追跡するからしっかり捕まっていろ。なんせ蜘蛛が這った道だから木の上を飛び回らねばならんかもしれんからな』
「お嬢様は私に捕まってください」
「きゃはは。おもしろーい」
「おもしろくなーい! 私はアシュリーに捕まる!」
「フォル! 貴様の毛が抜けるくらいしがみついてやるから覚悟しろよ!」
山奥中に、そんな騒がしい声が響き渡る。
魔獣の王といけにえ令嬢。
そして、元冒険者の料理人見習い。
そんな彼女たちが、この先どのような冒険をし、どのような美食を味わっていくのか。
その話はまたいずれ機会があれば語るとしよう。
帰還後、泣き疲れたミューリを部屋に寝かせてから宿屋の主人は、約束してくれていたエリキ茸料理をディアナたちに振る舞ってくれた。
エリキ茸と鶏肉を使い、柑橘系のタレで和えた和え物を皮切りに、焼いたエリキ茸に醤油と呼ばれる豆から作った調味料を掛けて食べるだけのシンプルな物。
そして、山でとれたマウンテンベアの一番良い部位をエリキ茸を煮込んで作ったソースを掛けたステーキ。
エリキ茸と山菜が入った優しい味のスープなど、ディアナは「もうお腹いっぱいで食べられない」と倒れるくらい堪能することが出来た。
一方アシュリーは、料理が出てくる度に主人や料理長に様々な質問を浴びせかけ、少しだけ迷惑そうにされてはいたものの、彼女の「美味しい」「素晴らしい」「こんな味を作れるなんて天才すぎる」などという大げさとも思える感想に、料理長のテンションも徐々に上がっていった。
その結果、食いしん坊のディアナですらギブアップする程の種類の料理が提供される羽目になったわけだが。
『お主がいらないのなら我がいただくとしよう』
底なしの胃袋を持つフォルディスのおかげで、全ての料理は綺麗さっぱりと無くなったのであった。
そして翌日。
「なるほど。エリキ茸には魔物避けの力があったんですね」
『ああ、我ほどの力がある魔物や魔獣にはあまり効かぬが。それでもあの茸の発する力にはあまり近寄りたくない気持ちにさせられる』
フォルディスがそうインガス村の村長に告げると、村長は周りの人たちとしばし話し合ってから何やら決意を固めたような顔でフォルディスに語りかける。
「エリキ茸が今まで我々を産業としてだけでなく守ってきてくれたのは理解しました。ですのでこれから先、村の蓄えがあるうちはエリキ茸を採取するのを止めようと思います」
『それが良いかもしれぬな。あの味を味わえなくなるのは寂しいが、何れまた食すことも出来よう』
「はい。同時にミューリが見つけてくれた群生地から『種』を採取して村で養殖を始めようとも思っております」
「そんなことが可能なのか?」
ミューリと別れの挨拶を交わしていたはずのアシュリーがフォルディスト村長の話を聞きつけて話に加わる。
どうやらエリキ茸が養殖栽培可能だと聞いて、かなり興味を引かれたらしい。
「やってみないことにはわかりませんが」
「そうか。もし養殖栽培の目処がついたら是非私にその一部を卸して欲しいと思ってな」
「アシュリー様にですか?」
「ああ。私がいつか店を出した時にはきっとエリキ茸が必要になる。あの茸には無限の可能性を感じるんだ」
熱い口調で迫るアシュリーにタジタジになりながら、村長は「わかりました」と返した。
『お主は料理の事になると抑えが効かなくなるのをもう少しなんとかしろ』
こと料理の事になると人が変わるアシュリーに呆れながらフォルディスは重い腰を上げる。
『さて、あまり長く居ると街に着く前に日が暮れるぞ』
「そうだな。私としたことが……それでは村長殿、いつかその日が来たらまた来るよ」
「ええ、お待ちしております」
アシュリーは村長と握手を交わすと、村の出口でミューリとその父親の二人と話しているディアナたちの元へ向かうため踵を返した。
そして彼女の後をフォルディスがついて行く。
『しかし村の中で養殖をされると我は来づらくなりそうだな』
「たしかにな。だがお主ならたとえエリキ茸の結界があったとしてもたいしたことは無いんだろ?」
『ふむ。わかるか?』
「わかるさ。あの大量のエリキ茸が生えていた崖に近寄った時も、お前は平然としていたじゃ無いか」
『あれでも少しは奇妙な感覚に少し不快感を覚えてはいたがな』
フォルディスにとって、エリキ茸の結界も毛を撫でる風のような物なのだろう。
アシュリーはそう理解すると、少し足を速める。
「ディアナ。エイドリーとミグも、出発の準備は出来たか?」
「うん」
「はい」
「私たちはほとんど荷物という物はございませんから」
フォレストスパイダーに襲われた彼女たちの荷物はその体と衣服だけである。
街に行く道すがら、彼女たちがフォレストスパイダーに襲われた場所には寄る予定ではいる。
だが、彼女たちが襲われ、馬車も破壊されたとすると、盗賊たちに荷物は既に持ち去られている可能性の方が高い。
近くにその盗賊のアジトがあるならフォルディスに追跡して貰って、アシュリーと共に取り返しに向かう事になるだろう。
そこまでするとなると、早めにこの村を出発しなければならない。
アシュリーはそんなことを考えつつ、登り始めたばかりの日の光に目を細める。
「それじゃあ私たちはこれで失礼する。村長にも伝えたのだが、またいずれこの村には顔を出すからしばしの別れだ」
そしてアシュリーは涙目になっているミューリの頭を荒く撫でながら続ける。
「今度私が来る時には泣き虫じゃ無く、立派な男の子になってるんだぞ」
「……ぐすっ……うん、わかった。お姉ちゃんに負けないくらい強くなってみせるよ」
ミューリが涙を袖で拭き大きく頷き返す。
それにアシュリーは笑顔で返すと、横からディアナが割り込んできた。
「ずるい! 私も私も! 今度来る時はすっごく美味しいお菓子持ってきてあげるからねミューリ」
「う、うん。楽しみにしてる。でもタケノコの形をしたお菓子は絶対駄目だからね」
「どうして?」
一瞬前まで泣き笑いの表情をしていたミューリだったが、突然その顔を厳しく変え、誰にも聞こえないような小さな声でディアナの耳元にそうささやいた。
「えっとね、僕もよくわからないんだけど。村の大人たちは何故かタケノコって食べ物が苦手なんだ」
「そうなの?」
「この村の近くにはないんだけど昔ね、この村に来た行商の人がタケノコを持って来て売ろうとしたら大人たちが凄く怒ってすぐに追い返しちゃったんだ。
「そうなんだ。わかった気をつけるね。でもタケノコの形をしたお菓子なんて見た事も聞いた事もないから大丈夫だと思う」
ディアナはそうミューリに告げると彼女から顔を離した。
そしてミューリの頭を優しく撫でると、見送りの村人たちにアシュリーたちと共に小さく頭を下げる。
「それじゃあまたきっと遊びに来ますね」
「うむ。養殖も気になるしな」
『エリキ茸料理は美味であったぞ』
エイドリーとミグはフォルディスの背で小さく手を振っている。
それからアシュリーとディアナもフォルディスの背中に乗り込むと、フォルディスは一声『ワォーーーーン』と吠え走り出した。
村の門から林道に入ると、あっという間に村は見えなくなってしまう。
最後までミューリに手を振り替えしていたディアナは、村が見えなくなってもなおその手を振り続けた。
『さて、とりあえず我はどこへ向かえば良いのだ』
「そうだな。ミグ家の馬車が襲われた所に一度寄ってみようじゃないか。何か残っているかもしれないしな」
『了解だ。ではミグとエイドリーの臭いを追ってみるか』
「わ、私の臭いですか?」
「フォルはえっちじゃのう」
『何を言っている。我は魔獣の王だぞ。人間の女などに興味は無い』
フォルディスはフンッと鼻を鳴らすと速度を上げ林道から森の中に突っ込んだ。
「きゃーっ」
「ちょっと、どこいくのよ」
「むうっ、森に向かうなら先に忠告しておけ馬鹿者」
「はうう」
突然、曲がりなりにも整備されていた道から無整備の道程に飛び込まれ、フォルディスの背の上で女子たちが騒ぎ出す。
『五月蠅いぞ。ミグたちが連れ去られた場所に向かうには、まずあのフォレストスパイダーの巣あたりまで行かねば臭いがたどれんだろうが』
フォルディスはそう告げると、森の中だというのにかなりのスピードで木々の間を掛けていく。
『しかし昨日までより体が軽いな。これもエリキ茸料理という美食を味わったおかげかもしれんな』
かつて、初めて人の作る飯を食べた後の事をフォルディスは思い出していた。
今まで忘れていたが、確かにあの時も食事をする度に自らの力が強化されていった気がする。
フォルディスはそんな事を考えながら駆ける。
本来なら魔獣が人の食べ物を喰らう等と言う事はない。
なので誰も知らなかったのだ。
魔獣が人の作った料理を喰らう事で、その力を増していくという事を。
そして、その食べ物が美味であればあるほど、その上昇幅が大きくなっていくと言う事を。
『わっはっはっはっは。快調快調!』
「ちょっ、フォル! いい加減にしなさいよ!」
ディアナが笑いながら走るフォルディスの頭をペシペシたたいて抗議をする。
しかし、自らの走りに酔っているフォルディスにはその言葉は届かなかった。
『臭いを見つけたぞ! 今から追跡するからしっかり捕まっていろ。なんせ蜘蛛が這った道だから木の上を飛び回らねばならんかもしれんからな』
「お嬢様は私に捕まってください」
「きゃはは。おもしろーい」
「おもしろくなーい! 私はアシュリーに捕まる!」
「フォル! 貴様の毛が抜けるくらいしがみついてやるから覚悟しろよ!」
山奥中に、そんな騒がしい声が響き渡る。
魔獣の王といけにえ令嬢。
そして、元冒険者の料理人見習い。
そんな彼女たちが、この先どのような冒険をし、どのような美食を味わっていくのか。
その話はまたいずれ機会があれば語るとしよう。
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※3章前編(『エンドシート学園』編)(83話〜111話)
※3章後編(『終わり』編)(112話〜145話)
※番外編『王国学園』編(1話〜)
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