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二部1章 ラビニット
急な冒険
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「んー、今日は家作りをするかな。」
何時もの様に、篤郎の朝は早い。
それが、今日は違うようだ。
「おはようございます、マスター。」
「・・・何か?」
クリカラの登場に、篤郎はいつになく怪訝な顔をしていた。
そう、クリカラは朝早くから篤郎を出迎える事はしない。
それなのに、今日は居るとは?
「マスター。」
「何でしょう?」
「リバクゼルとガリュム方面は対人は安全となりました。よって、以前から言われていた旅をお勧めします。」
「旅?良いの?」
「はい。」
クリカラの笑顔に、篤郎の顔も綻んだ。
「なっ!武器は持っていっても?」
「問題ありません。」
「よしっ!」
篤郎とて、異世界冒険を夢見ていた。
日本では、武器を使うのは良くなくて、エレリーナも異世界という感じも無いので冒険感は少ない。
此処は違う。
本当の異世界なのだ。
そうなれば、篤郎は動いた。
「武器は、現在作ったのは?」
「問題ありません。」
篤郎の手には、刀だけでは無く重火器もある。
それをストレージに戻していく。
「あっ、防具だ。えーと、特殊服も?」
「問題ありません。」
後はと悩む篤郎に、
「マスターが作った物を否定するのは、私達はしません。どうか、楽しんで下さい。」
「お!分かった!じゃ、此処は任せるよ!」
そう言うと、篤郎は外に出て行った。奇声を上げなかったのは、朝が早かったからだ。
行った後に、
「マスターには、この世界の不条理を見てもらう方が早いです。道中お気を付けて。」
クリカラは、深く頭を下げた。
ーーーーーーーー
篤郎は、まずリバクゼル国に向かった。
分からない事が多いので、実際の物が見たいのが人情なのだ。
例えば、農具や家の建て方や木材などの使い方などだ。
一般家庭を見てば、文化レベルがだいたい判る。
金持ちで文化レベルを計る馬鹿もいるが、基本は一般家庭になる。
そこから、医療レベルも判るし命の価値観も判る。
その為には、実際の物を見るのが早い。
森のペット達を撫でながら、暫しの別れを惜しんだりした。
「さて、森を出るかな。」
篤郎の姿と云うと、冒険者感を出すために胸当てを着けただけの普段着である。
武器は小刀を背中に着けている。左太ももにも小刀を着けている。右腰には小銃もぶら下げている。
既に、冒険と云う感覚が別の物になっているが、篤郎の冒険スタイルはこんな姿だ。
マントとかは着ていない。
着るとしたら、雨の時のレインコートだけだろう。
見るからに弱そうな姿だが、此れに騙された者を狩るのが篤郎のスタイルだ。
そして、森の近くにあった廃村に行き、墓を参ってから王都に向けて歩くのだった。
何時もの様に、篤郎の朝は早い。
それが、今日は違うようだ。
「おはようございます、マスター。」
「・・・何か?」
クリカラの登場に、篤郎はいつになく怪訝な顔をしていた。
そう、クリカラは朝早くから篤郎を出迎える事はしない。
それなのに、今日は居るとは?
「マスター。」
「何でしょう?」
「リバクゼルとガリュム方面は対人は安全となりました。よって、以前から言われていた旅をお勧めします。」
「旅?良いの?」
「はい。」
クリカラの笑顔に、篤郎の顔も綻んだ。
「なっ!武器は持っていっても?」
「問題ありません。」
「よしっ!」
篤郎とて、異世界冒険を夢見ていた。
日本では、武器を使うのは良くなくて、エレリーナも異世界という感じも無いので冒険感は少ない。
此処は違う。
本当の異世界なのだ。
そうなれば、篤郎は動いた。
「武器は、現在作ったのは?」
「問題ありません。」
篤郎の手には、刀だけでは無く重火器もある。
それをストレージに戻していく。
「あっ、防具だ。えーと、特殊服も?」
「問題ありません。」
後はと悩む篤郎に、
「マスターが作った物を否定するのは、私達はしません。どうか、楽しんで下さい。」
「お!分かった!じゃ、此処は任せるよ!」
そう言うと、篤郎は外に出て行った。奇声を上げなかったのは、朝が早かったからだ。
行った後に、
「マスターには、この世界の不条理を見てもらう方が早いです。道中お気を付けて。」
クリカラは、深く頭を下げた。
ーーーーーーーー
篤郎は、まずリバクゼル国に向かった。
分からない事が多いので、実際の物が見たいのが人情なのだ。
例えば、農具や家の建て方や木材などの使い方などだ。
一般家庭を見てば、文化レベルがだいたい判る。
金持ちで文化レベルを計る馬鹿もいるが、基本は一般家庭になる。
そこから、医療レベルも判るし命の価値観も判る。
その為には、実際の物を見るのが早い。
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「さて、森を出るかな。」
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武器は小刀を背中に着けている。左太ももにも小刀を着けている。右腰には小銃もぶら下げている。
既に、冒険と云う感覚が別の物になっているが、篤郎の冒険スタイルはこんな姿だ。
マントとかは着ていない。
着るとしたら、雨の時のレインコートだけだろう。
見るからに弱そうな姿だが、此れに騙された者を狩るのが篤郎のスタイルだ。
そして、森の近くにあった廃村に行き、墓を参ってから王都に向けて歩くのだった。
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