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二部1章 ラビニット
軍師完成
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「もう泣くな!」
「『うえぇえええぇぇぇ』」
「こんなみだいやだあぁぁぁぁ!」
龍姉妹が抱き合って泣いていて、おっさんが魔石にしがみついて泣いている。
妹金龍を泣かしたのは俺だが、金龍やおっさんが泣いている理由が分からない。
しかも、命令を無視して泣いているのだ。
「えー。泣き止むまでここに居て良いから、泣き止んだら降りて来いよ。」
と、その場から逃げ出そうとしたら、
「ぐぇ?」
服が引っ張られ、喉に負荷がかかる。
後ろを振り替えれば、泣きながら二匹と1人が服を引っ張っていた。
「ちょっ!止めろ!」
「「『嫌だー!』」」
「おまっ!」
子供なら別に良い。
怒る親と泣く子供の攻防は、昔を思い出す光景とされている。
俺には無いが、嫌な光景ではない。
が、歳(?)上のおっさんと巨大トカゲの二匹がそうだと、恐怖と嫌悪感が半端ない。
殴っても良いが、泣いている者を叩いて逃げるのも、何故か違う気がしている。
「なー、泣き止むか、服を放すかしてくれない?」
首を振る二匹とおっさん。
可愛くねえぇぇぇぇ!
面倒な事で時間を潰す気は無いのだが、本当に嫌な状況だ。
下手に慰めたら余計に泣くし、強引に逃げても泣く。そうなると、逃げれない。
手持ちぶさではあるが、周りを確認する。
龍の魔石が有るな。土魔法で操作しながら、魔石を集めた。
此処で作業を開始する。
先ずは、龍の魔石を分離させてから水晶を圧縮させて小さくする。
ついでに、加工処理も施しておく。そして魔力を戻して、魔石の乾電池が完成する。それを、残りの3つにも施す。
次に魔石を大量に取り出して、魔力の分解から不純物を抜き取り、石を圧縮して水晶からダイヤモンドに昇格させて行く。元素を変える方が良いのだが、変えただけでは駄目だ。此処からは化学式と構造が必要になる。地球では不可能だった、理論だけの結晶。
実験をすっ飛ばした、知識の結果だ。
「むう、安定しないな。魔力の補填と物質が足らんな。タングステンの化学式だと重量がな。あっ!それなら。」
発想の煌めきと、安直なやり方。煮詰まった考えを超えるのは、その思いつきだ。
結晶の圧縮と、熱による変化を冷やす時に起こる変化による結合。ダイヤモンドを超える、新たな物質を作る。
もちろん、作る過程で中に紋章を施す。
処理、戦略、人格、規約、遵守、防衛、知識の発展。
それらを組み込んで、基本となる知識を入れる。
そして、篤郎から巨大な魔力が込められて、それに流れて行く。
アホな篤郎は、周りの事を考えない。
100キロ四方に篤郎の魔力に当てられて、気絶する者で倒れる事態となった。時間にすれば、10分だったが、被害が出ている事に篤郎は知らない。
「ふー。何とか出来たな。これを4つと繋いで・・・充電は後で作るか。先ずは、試験だな。」
満足そうに、篤郎はあぐらをかいて完成した物を眺めていた。
新たな厄介が生まれた瞬間であった。
その間の被害は、多数だった。
戦争とかしてられない位の被害が出たのだ。
「『うえぇえええぇぇぇ』」
「こんなみだいやだあぁぁぁぁ!」
龍姉妹が抱き合って泣いていて、おっさんが魔石にしがみついて泣いている。
妹金龍を泣かしたのは俺だが、金龍やおっさんが泣いている理由が分からない。
しかも、命令を無視して泣いているのだ。
「えー。泣き止むまでここに居て良いから、泣き止んだら降りて来いよ。」
と、その場から逃げ出そうとしたら、
「ぐぇ?」
服が引っ張られ、喉に負荷がかかる。
後ろを振り替えれば、泣きながら二匹と1人が服を引っ張っていた。
「ちょっ!止めろ!」
「「『嫌だー!』」」
「おまっ!」
子供なら別に良い。
怒る親と泣く子供の攻防は、昔を思い出す光景とされている。
俺には無いが、嫌な光景ではない。
が、歳(?)上のおっさんと巨大トカゲの二匹がそうだと、恐怖と嫌悪感が半端ない。
殴っても良いが、泣いている者を叩いて逃げるのも、何故か違う気がしている。
「なー、泣き止むか、服を放すかしてくれない?」
首を振る二匹とおっさん。
可愛くねえぇぇぇぇ!
面倒な事で時間を潰す気は無いのだが、本当に嫌な状況だ。
下手に慰めたら余計に泣くし、強引に逃げても泣く。そうなると、逃げれない。
手持ちぶさではあるが、周りを確認する。
龍の魔石が有るな。土魔法で操作しながら、魔石を集めた。
此処で作業を開始する。
先ずは、龍の魔石を分離させてから水晶を圧縮させて小さくする。
ついでに、加工処理も施しておく。そして魔力を戻して、魔石の乾電池が完成する。それを、残りの3つにも施す。
次に魔石を大量に取り出して、魔力の分解から不純物を抜き取り、石を圧縮して水晶からダイヤモンドに昇格させて行く。元素を変える方が良いのだが、変えただけでは駄目だ。此処からは化学式と構造が必要になる。地球では不可能だった、理論だけの結晶。
実験をすっ飛ばした、知識の結果だ。
「むう、安定しないな。魔力の補填と物質が足らんな。タングステンの化学式だと重量がな。あっ!それなら。」
発想の煌めきと、安直なやり方。煮詰まった考えを超えるのは、その思いつきだ。
結晶の圧縮と、熱による変化を冷やす時に起こる変化による結合。ダイヤモンドを超える、新たな物質を作る。
もちろん、作る過程で中に紋章を施す。
処理、戦略、人格、規約、遵守、防衛、知識の発展。
それらを組み込んで、基本となる知識を入れる。
そして、篤郎から巨大な魔力が込められて、それに流れて行く。
アホな篤郎は、周りの事を考えない。
100キロ四方に篤郎の魔力に当てられて、気絶する者で倒れる事態となった。時間にすれば、10分だったが、被害が出ている事に篤郎は知らない。
「ふー。何とか出来たな。これを4つと繋いで・・・充電は後で作るか。先ずは、試験だな。」
満足そうに、篤郎はあぐらをかいて完成した物を眺めていた。
新たな厄介が生まれた瞬間であった。
その間の被害は、多数だった。
戦争とかしてられない位の被害が出たのだ。
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