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二部1章 ラビニット

死の森の防衛基地

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来て3日目。
同居人が増えた。
それも、子供が18人だ。

「服かー。むー、化学繊維の方が速いな。石油とか探すかー。」

考える事はあるが、今日の振り分け作業も決めなくてはならない。

「うーん、壁を作って中で農作業だな。防衛的に作るか。此処の動物の方が強いみたいだからな。それと、他の人間も引き込むか?むー。」

子供もいづれは大人になるが、子供を育てるのには人手がいる。と、言うか子供では、知りたい情報が得られない。

例えば、此処が何処でどんな人が居て、王とかの人がいるらしいが、どんな状況なのか?が最低でも知りたい。
爺が何をさせたくて、俺を送り込んだのかが知りたいのだ。

「ともかく、壁を作っておくか。」

篤郎が外に出て、二キロ四方に壁を作っていく。
周辺の地形を変えての、高さ4メートル幅が3メートルの壁を作った。

「硬さは、岩で良いか。外に本格的な城壁を作るか。うん。基地にしよう!」

篤郎は天才でもなければ、大人の発想もどちらかと言えば無い。
それよりも、基地の発想が出来る時点で元魔王だった事に問題がある。

それらの補佐を、ルナ達がやっていたのだ。

居なくなった今では、ポンコツに近い。

それも、危ない方のポンコツだ。

危険な事を、簡単にしてしまう。
初期の篤郎に、戻ったのだろう。
もちろん、抑える人は居ない。

「二キロ先に、防衛用の壁を作って家と繋げるか。高さは17?いや、百メートルでも作る?」

悪乗りを止める者が居ない。
それは、ボケを止める突っ込みが居ないと同じで、際限なくボケ倒すのだ。

「材質は後、防衛的なのも後。側だけでも完成させとくか。」

百メートルの壁。
幅は下で約350メートルは必要になる。
固めて土台にして土を盛っての作業が、魔法という事象で作られていく。
切り立った壁を作ったのだ。

外は鋼鉄にして厚みも100メートルにして、残りは岩に変えてしまう。

最終的には、全部の壁を鋼鉄からタングステン製に変えてしまいたいが、今は据え置きにしたい。

それよりも壁から橋を掛けないといけない。それも、東西南北に掛けてしないといけない。
だから、立脚も太く丈夫にしないとならない。タングステン製は、立脚には必要になる。

家から外壁までの4キロになるが、高さが30メートルもあるので土台は良いもので固めたいのだ。

また、移動には自動車が必要になるだろう。

此だけの準備をしたのだから、人も最低でも百人は居る。
が、今の篤郎は別の事を考えていた。

「魔石が欲しいな。」

篤郎の魔改造は、まだ終わらないようだ。
出来れば、ストッパーが要れば良いのだが期待は出来ない。

自由な篤郎は、自重なしない。

何故なら、生きる為に必要なのだから。
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