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第11章 モンスター
面倒な逃避行 7
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「くそっ!尻痛いー!」
「魔王様、大丈夫ですか!」
馬車が止まり、篤郎の怒りが爆発した。
「この世界の物は、全てが悪い!」
「お、落ち着いて下さい、魔王様!」
「うるさい!馬を離しておけ!」
「わ、分かりました!」
ぬらりひょんは、馬車から馬を切り離して木にくくり付けた。
篤郎と言うと、魔法で地面から必要な素材を持ち出し、合金化して馬車を改造し出したのだ。
通常の部品による足回りと補強による強化。
車にしても良いのだが、馬車に拘るのは篤郎の意地であろう。
それを、馬車の中に解らないようにしてるのだから、改造よりも魔改造になる。
「けけけけっ、タイヤも4つにして駆動式に替えてやる。」
「駆動式?どんなものですか、魔王様!」
「見てろー。」
「なんと!凄いですな!」
「まだまだ!」
「す、凄まじい!」
「タイヤもゴムが手に入らないのなら、改造だ!」
「なんと~!」
魔改造よりも、この世界に合わない物が出来上がった。
「よし、馬を繋げ。」
「はい、魔王様!」
そこからの馬車は、馬も楽になり足取りも軽い。
そして、馬車の中も変わっていた。
「ねえ、何か揺れがなくなってない?」
「そうニャ?うん、音が変わったニャ!」
「お尻の感覚が、良くなりましたな。」
「痛く・・無いニャ!」
「そうよね!」
『怪しい!』
と、女達が怪しんでいても快適になった馬車に文句はない。むしろ、快適になって寝そべるのだった。
「快適なようですね、魔王様。」
「それの方が良いだろ。」
「もちろんですとも!」
もはや、常識よりも快適差の方が重要視されてる。
もちろん、堕落に落ちるのだが、彼女達は知らない。
「快適で、寝れるニャ!」
「うちも体が伸ばせて、なんや気が休まりますな。」
「この馬車は、最高ね。今までの馬車とは比べられないわ。」
しかし、魔王様は満足はしていない。
「やはり、座る場所にも拘らないとなー。」
「今度は何をするのです?」
「いや、木では硬いじゃん。クッションが欲しいのよね。」
「クッション?」
もちろん、篤郎はカバンに訴える。
食料庫に居るゴーレム達が動き、篤郎の要求に答える。
「何ですか!」
「おっ!クッションとかマジで四次元!」
快適な旅は続く事になり、昼を迎える事になる。
「やっぱ、カレーだな。レトルトとか旨いもんなー。」
「れ、レトルト?かれー?」
日本人が好むカレーとは、まさにバー◯ンドだろう。辛くもなく、初めて食べるのに適したのがバーモ◯ドだ。
ただし、日本人による日本人の為のカレーであり、外国人には難色がある。
だが、味の甘さには興味ありありのブリテン人には、意外と好まれる味でもある。
しかも、お子ちゃまなエメリアにはドストライクの味であった。
「ご飯が出来たぞ!」
篤郎からの言葉で座ったが、見た目がアレに固まる。
「あまり辛くしてないからな。お代わりは自由な。」
『は、はあ。』
妖怪達は完全に困っていた。
日本でも見た事が無い、食べ物なのだから。
「こ、此がカレー。」
「し、知ってるのニャ?」
「日本人が好きな食べ物よ。」
見た目を意識するなら、食いたくはない。ただ、匂いは旨そうな匂いではある。
エメリアが食べるまでは、信じたいのと食べれるのか?のせめぎあいだった。
食べた姿を見て、エメリアの表情がとろける。
そして、一斉に食べ出した。
「カレーって旨いニャ!」
「こんなにも旨い物が・・・・」
「う、旨い、うまいよー!」
非常識に毒される、エメリア達だった。
「魔王様、大丈夫ですか!」
馬車が止まり、篤郎の怒りが爆発した。
「この世界の物は、全てが悪い!」
「お、落ち着いて下さい、魔王様!」
「うるさい!馬を離しておけ!」
「わ、分かりました!」
ぬらりひょんは、馬車から馬を切り離して木にくくり付けた。
篤郎と言うと、魔法で地面から必要な素材を持ち出し、合金化して馬車を改造し出したのだ。
通常の部品による足回りと補強による強化。
車にしても良いのだが、馬車に拘るのは篤郎の意地であろう。
それを、馬車の中に解らないようにしてるのだから、改造よりも魔改造になる。
「けけけけっ、タイヤも4つにして駆動式に替えてやる。」
「駆動式?どんなものですか、魔王様!」
「見てろー。」
「なんと!凄いですな!」
「まだまだ!」
「す、凄まじい!」
「タイヤもゴムが手に入らないのなら、改造だ!」
「なんと~!」
魔改造よりも、この世界に合わない物が出来上がった。
「よし、馬を繋げ。」
「はい、魔王様!」
そこからの馬車は、馬も楽になり足取りも軽い。
そして、馬車の中も変わっていた。
「ねえ、何か揺れがなくなってない?」
「そうニャ?うん、音が変わったニャ!」
「お尻の感覚が、良くなりましたな。」
「痛く・・無いニャ!」
「そうよね!」
『怪しい!』
と、女達が怪しんでいても快適になった馬車に文句はない。むしろ、快適になって寝そべるのだった。
「快適なようですね、魔王様。」
「それの方が良いだろ。」
「もちろんですとも!」
もはや、常識よりも快適差の方が重要視されてる。
もちろん、堕落に落ちるのだが、彼女達は知らない。
「快適で、寝れるニャ!」
「うちも体が伸ばせて、なんや気が休まりますな。」
「この馬車は、最高ね。今までの馬車とは比べられないわ。」
しかし、魔王様は満足はしていない。
「やはり、座る場所にも拘らないとなー。」
「今度は何をするのです?」
「いや、木では硬いじゃん。クッションが欲しいのよね。」
「クッション?」
もちろん、篤郎はカバンに訴える。
食料庫に居るゴーレム達が動き、篤郎の要求に答える。
「何ですか!」
「おっ!クッションとかマジで四次元!」
快適な旅は続く事になり、昼を迎える事になる。
「やっぱ、カレーだな。レトルトとか旨いもんなー。」
「れ、レトルト?かれー?」
日本人が好むカレーとは、まさにバー◯ンドだろう。辛くもなく、初めて食べるのに適したのがバーモ◯ドだ。
ただし、日本人による日本人の為のカレーであり、外国人には難色がある。
だが、味の甘さには興味ありありのブリテン人には、意外と好まれる味でもある。
しかも、お子ちゃまなエメリアにはドストライクの味であった。
「ご飯が出来たぞ!」
篤郎からの言葉で座ったが、見た目がアレに固まる。
「あまり辛くしてないからな。お代わりは自由な。」
『は、はあ。』
妖怪達は完全に困っていた。
日本でも見た事が無い、食べ物なのだから。
「こ、此がカレー。」
「し、知ってるのニャ?」
「日本人が好きな食べ物よ。」
見た目を意識するなら、食いたくはない。ただ、匂いは旨そうな匂いではある。
エメリアが食べるまでは、信じたいのと食べれるのか?のせめぎあいだった。
食べた姿を見て、エメリアの表情がとろける。
そして、一斉に食べ出した。
「カレーって旨いニャ!」
「こんなにも旨い物が・・・・」
「う、旨い、うまいよー!」
非常識に毒される、エメリア達だった。
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