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第11章 モンスター

新たな紋章

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走る篤郎は、考えて気が付いた事があった。

「常時回復魔法を掛ける仕組みにする方が楽だよな。」

魔法は唱えるにしても、無詠唱にしても頭に何を使うかを浮かべなければならない。
そうなると、意外にロスが出てる事が当然だが出る。

紋章で、身体に付ければ常時発動させやすい。

もちろん、ON・OFFも出来る様にしておけば、認識でも楽になる。

と言うことで、少し時間を取って自分に紋章を印した。
回復魔法と身体強化魔法、防御魔法(物理と魔法)を背中に印す事にしたのだ。

「色を白にしたのだけど、どうかな?」

「目立た無いですよ、父様!」

「気になりまへんな。」

「変に身体鍛えてるニャ。」

「紋章とは、陰陽道と違うモノですね。」

意外に頭が良いぬらりひょんだ。それと、何を考えているのだ猫又!

そして、再び走り出した。

「喉もそんなに渇かない?身体も楽だな!」

「そうなんですか?」

時速で約100キロも出てる時点でおかしいのだが、そんな人間いや動物としてどうなのか。はなはな疑問である。

此を普通の人に施すと、どうなのか?

それは、心臓が耐えれなくなり破裂か脳の酸素が減っての死亡になる。

魔法があっても、そこまでは無理でもある。と言うのは、知識が無いからである。

魔法でも傷を治す時には見た目の傷を治す事は出来る。
だが、血管や神経や筋肉の事は考えていない。
それが、人間の仕組みが大体分かっている現代人にとっては、知識があるので魔法の効き方が違う。

心臓の負担に対しての流用性や酸素の必要性、筋肉の疲労に対しての回復などは、回復魔法ヒールに纏めているのだ。

もちろん、他の事も含めてだが。

そんなドーピングな魔法を身体にしても良いのか?となるだろうが、此が良いのだ。

そうなると、色々な事に支障は出てくるのだが、今は問題は無い。

「お、村を発見!」

「どうするのですか?」

「秘密の魔法をね、どれ。」

と、止まってから、新しい奴隷紋章を掛けるのだ。

普通なら負担になるが、今の篤郎に負担にはならない。ならないのだから、通っている箇所は全て仕掛ける事を優先したのだ。 此を一昼夜、休まずに行ったのだから尋常な事ではない。

そして、旧アルテウルの城に戻った。
誰にも気付かれる事無く、戻った。

「さて、飯でも食べるか。」

「はいです!」

『メシー!』
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