415 / 505
第11章 モンスター
味方にはご注意を
しおりを挟む
目を覚まし、兵士達は上官の指示に従い飯の準備を始めた。
いや、宴の準備だろうか。
エメリアも起こされて、身支度を始めた。
誰もが、厄災を退けて元凶を倒したと思っていた。
だから、誰もが浮かれていたし、宝物の探索する準備にも余念は無い。
宝の山分けだけでも、一財産は出来る。いや、もっと大きいのかも知れない。
浮かれた人は、どんな屈強な者も真面目な奴でも綻んでしまうものだ。
そんな彼等は、勇者を忘れていたのだから。
「父様、何処に行くのですか?」
「ん?味方の陣営かな。出来れば、別の陣営も襲う予定だよ。」
「味方なのに?」
「味方だからだよ。」
「変なの。」
「味方の味方は敵、敵の敵は味方なりって、昔の兵法書にも書いてるからな。特に人は裏切るから。」
「そうなんですか?」
「そうだよ。特に何かをする時は、細心の注意をしていても危ないからね。何かをされても良い様に、先手を打たないとねー。」
「なるほどー。」
本当ならルナ達の仕事だが、別にルナ達が始めた訳ではない。何故なら、ルナ達の性格の元は篤郎なのだ。
日本で読み込んだのは、戦略関係の本だ。戦争はもとより経済、情報に目を奪われるのは当然だった。
そこから、色んな知識を求めるのは自然の摂理である。
知識を元に、自分で試す事もやった。
それが許される家にうまれて、感謝もしてきた。触れ合う事は無かったが。
そんな人生だから、友達と呼べる人は少ない。
そんな篤郎の性格では、元の世界に戻れば何をしだすか。
大事なのは、情報になる。
情報こそが大事なのは、各書にも書かれている。そして、情報を得るためには慈悲はない。一番良いのは代価を払う事だが、リスクは高くなる。
そうなると、改良された奴隷紋章が有益になるのだ。
顔も名前も知らない人に独り言が聞かれたのと、金銭で相手の顔や声を覚えた人から情報を買うのとでは、前者の方が良い。
そのまま為の布石を仕込みに行くのだから、篤郎は規格外である。
例え百キロ先だろうと、本気の篤郎の足では数時間で着いてしまう。人だから減退するのだが、回復魔法で体力も疲労も回復してしまうのどから減退はしない。
まさに、暴走急行の様に走ってしまう。
それも、自分の為に。
「やっぱり、気持ち良いなー!」
「そうですね!」
『ヒ、ヒィィィー!』
いや、宴の準備だろうか。
エメリアも起こされて、身支度を始めた。
誰もが、厄災を退けて元凶を倒したと思っていた。
だから、誰もが浮かれていたし、宝物の探索する準備にも余念は無い。
宝の山分けだけでも、一財産は出来る。いや、もっと大きいのかも知れない。
浮かれた人は、どんな屈強な者も真面目な奴でも綻んでしまうものだ。
そんな彼等は、勇者を忘れていたのだから。
「父様、何処に行くのですか?」
「ん?味方の陣営かな。出来れば、別の陣営も襲う予定だよ。」
「味方なのに?」
「味方だからだよ。」
「変なの。」
「味方の味方は敵、敵の敵は味方なりって、昔の兵法書にも書いてるからな。特に人は裏切るから。」
「そうなんですか?」
「そうだよ。特に何かをする時は、細心の注意をしていても危ないからね。何かをされても良い様に、先手を打たないとねー。」
「なるほどー。」
本当ならルナ達の仕事だが、別にルナ達が始めた訳ではない。何故なら、ルナ達の性格の元は篤郎なのだ。
日本で読み込んだのは、戦略関係の本だ。戦争はもとより経済、情報に目を奪われるのは当然だった。
そこから、色んな知識を求めるのは自然の摂理である。
知識を元に、自分で試す事もやった。
それが許される家にうまれて、感謝もしてきた。触れ合う事は無かったが。
そんな人生だから、友達と呼べる人は少ない。
そんな篤郎の性格では、元の世界に戻れば何をしだすか。
大事なのは、情報になる。
情報こそが大事なのは、各書にも書かれている。そして、情報を得るためには慈悲はない。一番良いのは代価を払う事だが、リスクは高くなる。
そうなると、改良された奴隷紋章が有益になるのだ。
顔も名前も知らない人に独り言が聞かれたのと、金銭で相手の顔や声を覚えた人から情報を買うのとでは、前者の方が良い。
そのまま為の布石を仕込みに行くのだから、篤郎は規格外である。
例え百キロ先だろうと、本気の篤郎の足では数時間で着いてしまう。人だから減退するのだが、回復魔法で体力も疲労も回復してしまうのどから減退はしない。
まさに、暴走急行の様に走ってしまう。
それも、自分の為に。
「やっぱり、気持ち良いなー!」
「そうですね!」
『ヒ、ヒィィィー!』
0
お気に入りに追加
120
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる