鴉喰の華 ～日本に転生したのに、異世界に転移させられた！～

第１１章 モンスター

罰は罰

「帰って来ました！」

「文雄くん。」

「家族も来たいと言うので、連れて来ました！」

「いや、それは良いのだけど、あれはどうにかなんない？」

ご乱行を犯している、四人が目に入る。

四人とは、田渕と竹下の姉達と妹と弟になる。

異世界に来て、美男子が多い事に姉達は狂喜乱舞したのだ。
逆ナンに次ぐ逆ナンを繰り返して迷惑を掛けていた。

明恵と孝司は鎧や剣、弓矢を仕入れている。

今までの異世界なら、微笑ましい事で許されていたが、今は篤郎が治めている国でやってしまったのだ。
逆ナンは罪は無いが、武器の持ち出しそれを外で振り回しているのだ。
いや、行き過ぎた逆ナンも罪になる。

「初めての異世界でして、そのースンマセン！」

「一度、捕まえるけど、親に言っとけ。」

「スンマセン！本当にスンマセン！」

「ま、ルナ達が何とかするか。」

サイレンが鳴りながら、四人の側に止まると警官が取り押さえられた。

暴れる四人は、護送車に入れられて護送された。

異世界に来て、やってはならない事をしたのだ。いや、箍を外した時点で駄目である。

「両親達によろしくな。」

「はい。」

魔国内で、無謀は出来ない。
それは、法と秩序を是正した国にしたからだ。
乱暴者はスポーツに進まし、色々な職業を与えて人々の暮らしを見ている。

だが、そこには落とし穴があり、欲をかいて捕まる人もいる。
で、人を傷つける事をしたら最悪なのが、犯罪紋章を施すられて町中で石や卵をぶつけられるのだ。

治療が必要な場合などは、治す度合いで犯罪(奴隷)紋章で消滅させている。
篤郎は、甘い国を作ったつもりは無い。
生きる為に頑張る人を応援する国を作っただけで、それを邪魔をする者に寛大な気持ちは無い。
利用して終われば、判定をして悪ければ消滅する。

そこに、慈悲はない。いや、敵に慈悲や情けをかけないのだ。

彼等の行いは、犯罪に近い行為だ。所轄にて、教育を施されて解放される。

二度目は無い。

次の犯罪で、犯罪紋章の刑になるのだ。

「それと、二度目は無いぞ。」

「り、了解しました！」

文雄は、後悔した。

何も無ければ、暮らし易い素敵な場所なのだが、一度罪を犯せば、死ぬも生きるも同じ辛さがあるのだ。

文雄は、その内容を知っている。
だから、普通に過ごしているし、高収入も可能なのだ。

文雄は、今後の事を雪絵と相談して、今日は両親達の教育をしなくてはと嘆いた。

異世界Ｔｒｒｒは、魔国では不可能なのだから。