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第10章 アルテウル

魔国と繋ぐよ 8

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篤郎の恥は、頂点と達していた。

ダクネトによる、公開処刑をしていたのだが、本人が調子に乗っていた。
こんな事が数分続いたのである。
キューレ王の「一休みしましょう。」の言葉に何万の人が救われたか、誰も知らない。

「主様、報告したい事が。」

「なに?」

「は、はい。」

ゼンタは篤郎の耳に伝えた事は、数分前に魔国が連合に反撃を開始して3つの国を制圧した事をだ。

「なにしてんの!」

「ルナ様達の暴走かと。」

「この事は?」

「私と主様以外は知りません。」

「何を使った?」

篤郎の顔は汗で一杯だ。本当に聞くのが怖い。

「アイ様とレディ様から空軍が挟撃、地上部隊の投下で各都市けら村まで占拠したそうです。」

「うわー。」

「空軍だけで一万を出撃。陸軍は、歩兵が70万に戦車が五万、車両10万台。ルナ様の権限でC装備をしてます。」

「うぉーい、マジか?何でそんな事を?」

ゼンタはチラリとダクネトを見てから、

「先程のダクネトの行為です。」

「えっ。」

「ルナ様達が暴走してるようです。」

「へっ?何でそんな事を・・・・」

この時には、篤郎は油断をしていた。この場で反応出来たのは、レオンだけであった。
レオンは、何かを感じてその場から、いや部屋から逃げた。

その瞬間に、床に何かが転がると光と音で、何もかも見えなくなり聞こえなくなった。
平行感覚にも影響が出ている為に、歩く事が困難になった。

いや、立てる人が居ない。篤郎を除いて、誰もが踞っているのだ。

篤郎は、分からないが臨戦体勢でいた。

耳がキーンと鳴り響いて、目は光の影響か開く事が出来ない。音と光により、自分の位置も把握が出来ない。

1分弱の時間が、何が起こったのかわからなかった。

キーンの音が小さくなると、カシャシャシャシャシャと言う音が物凄い数の音がしていた。

篤郎は薄目を開くと、物凄い光が襲ってきた。

「何が、敵か?ゼンタ、敵の把握を!ダクネトを守れ。」

しかし、ゼンタからの応対は無く、数秒の間を与えていた。
もちろん、篤郎の覚醒の方が早く、光にも慣れて周りを把握しだしたのだ。

そして、落胆した。

入れ替わり立ち替わりしながらの、篤郎の撮影会をルナ姉妹がしているからだ。

目線さえも求められず、ただ被写体として篤郎を撮っているのだ。その姿に、誰もが硬直していた。
行動の停止や思考さえも、三姉妹の行動に囚われたのは、異常すぎる行動にドン引きしていたのだ。

篤郎の周りをいや、篤郎を中心にして320度をカメラで撮っていたのだ。
もちろん、カメラて物を知らないキューレの方達には不思議な事をしてると写っただろう。



ただ、キューレ王と兵達は分かっていない。

魔国が、軍を挙げて占領しに来たことに。
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