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第10章 アルテウル

魔国と繋ぐよ 4

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「・・ロウ!アツロウ!」

「はっ!」

気が付けば、夜になっていた。
何処なのかは分からないが、

「ご飯ー!お腹が空いたー!ご飯ー!」

と、レオンが攻めて来る。
ここで、誤解を与えるが、レオンは女で顔は美形だ。それだけなら、ありがたいシチュエーションなんだろうが、そんな事はない。

大男の身体で胸が平ら、知能は2、3歳程度の我儘野郎なのだ。

顔は良くても、そのゴツい手と筋肉な身体に引いているのだ。

もちろん、偏見ではない。

女の特徴は必ず有るものだ。

例えば胸だ。どんなに筋肉にしたくても、胸を筋肉には出来ない。どんなペチャパイだろうと胸平らであろうと、胸の脂肪は残る。妊娠すれば、嫌でも大きくなるのは、赤ちゃんを育てる構造になる。

次に、匂いだ。女と男では嗅覚が変わる。

異性と捉えた場合、女は好き嫌いで匂いが変わるのだが、男の場合は女の匂いは良い香りとして捉える。もちろん、屁やワキガや足の匂いやニンニクなどの口臭は除いて、女の匂いは良い匂いと捉えてしまう。

女は匂いで男を選ぶが、男は好意を持ってくれる女を選ぶのだ。これは、生物の特徴が出る。

女は子孫を残す為に、自分に足りないモノを求める習性が強く作用し、男も子孫を残す為に、種付けをさせてもらう為だ。

もちろん、そこに知能が加わるので、別の者を選ぶのが人間になる。

だから、この場合は残念なのだ。

簡単に言えば、子供臭がする残念男の娘からの要求を言われたになる。

「えー。」

篤郎の顔が、嫌そうな顔になる。

「作って!ハンバーグが良い!チーズと目玉焼きも乗せて!」

男で読むか、女で読むかで大きく変わる。篤郎は前者に聞こえる。

「デミは無理だからな。」

「わかった!」

飯を作る時には、聞き分けが良くなる。
作るのは、篤郎になる。
早く美味しく食べたいのだから、当然とも云える行動か。

「タネは作り置きを使うか。」

面倒と感じたら、即座に作り置きを使う。毎回作られると思うなよ?毎回作るよりも、手は込んでいるからな。

それに、作り置きにはメリットしかない。料理の時短とモノによっては時間を掛けて漬ける物も有るのだ。


作り置きのメリットは冷凍してる事により、直接フライパンで焼くだけで料理になる。
もちろん、弱火でじっくりとや焼くだけになる。

ソースはオーラルにして、野菜は生トマトとコーンを茹で焼きしてスマッシュポテトと合わせて出す。

食は色見も大事だが、食べ残しをする物はダメだ。例えば、パセリ。
好き好んで食べる人はいない。
だけど、色を何とかで店では出すが、ゴミになっては食として意味をなさない。
で、パセリソースを作るのだ。
パセリ、牛乳、レモン、蜂蜜をミキサーして作る。あ、お好みでリンゴ酢やバルサミコ酢等を加えるのもOKだ。食べやすいモノを作るのも、職人の腕の見せ所だと思う。

あと、手間を惜しむのはダメだ。どんな料理でも、一手間を入れる事で旨さが変わる。

ウインナーなら、フライパンに水を入れてウインナーを煮る。
フライパンだと少量の水で早く煮る事が出来る。1分半したら余分な水を捨てて弱火でウインナーを焼くだけ。
お好みで、塩コショウや油を入れるのも良い。

美味しいから旨い!になるならどっちを選ぶ?


で、晩飯(だよな?)を出してみると、御者、ダクネトも現れて飯にありついていた。
レオンだけ、

「いただきます。」

と言ってから食べていた。
こんな事で、篤郎もほっこりしてしまうのだ。
篤郎は思った。



で、此処は何処?
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