306 / 505
第10章 アルテウル
龍
しおりを挟む
『何が?』
8メートルに満たない自分の姿を、逆さまに見ているのが不思議になる。
『何だ?体が!気持ち悪い!』
「あ!ごめん、ひっくり返すわ!」
ドスンと言う音と、初めて色の着いた世界を見ようと首を伸ばした。
「亀だな。」
『亀?我は亀と呼ばれるのか?』
「いや、この世界の呼び方は知らないが、俺の世界なら同士の姿から亀と言う種族になる。」
『そうか。亀か、我にも種族があったのだな。』
亀は泣いていた。
大きいが、意外に可愛い。
『はっ!封印が、龍が此処に現れるぞ!』
「分かっているよ、同士。」
空いた穴から、黒煙が洞窟に広がった。
そこから、龍の姿が現れたのだ。
『くくくくく、わあはははははははは!外に出られたぞ!先ずは封印していたモノを殺してやる!その次は人、人を殺してあの女の神も殺す!』
『逃げよ同士よ。』
「あっ、お構い無く。」
『へっ?いや、龍だぞ?』
「龍で、人を殺す宣言したんやろ?」
『そうだ!人も神も殺してやる!』
「殺すなら、殺される覚悟もあるよな。」
『はぁ?ワシを殺す?殺せるならしてみろ!』
龍は吠えた。洞窟よりも国に轟いた。
それも、
『いたーい!』
と言う声が。
龍が吠えると、篤郎の姿は龍の額にあった。
そこから、龍の鱗を引き剥がしたのだ。
そして、地面に降りた。
その動きは、レオンもアーラカンも捉えていない。
「殺してみろ?俺は殺すと言ったよな?」
『人が、人がワシの鱗を引き剥がした?神でも不可能なのに、イタッ!つー、お前も殺される覚悟はあるんだな!』
言い放った瞬間に、篤郎の姿は再び龍の額にあった。
「やってみろ、よっ!」
『痛いー!』
額の鱗を2つ、引き剥がしたのだ。
生きた龍の鱗を剥がすのは、人であろうとも出来ないとされていた。
死んだ龍ならいや、腐った龍ならば人でも採取は出来る。
でも生きた龍には不可能な訳がある。
龍の魔力によって、体中に纏われた特殊な防御がされている。
それに干渉は出来ないのが、理になっていたのだ。龍同士であっても不可能。
しかし、篤郎と云う特異点が現れるまでの事。
今では、理と云うロジックは壊れかけている。
「あーん?殺すのだろ?俺がお前の顔の鱗を引き剥がすのが先か、俺を殺すのが先かのデスマッチを開始しまーす!かーん。」
『ギャアー!痛いー!止めて、痛い!止めてー!』
篤郎は鬼気として、鱗を引き剥がしていく。
久しぶりに自由になれたら、弱い存在に懲らしめられていた。
悪者はどっちだ?と探すまでもない。
当てるのも意味がない。
『止めて、止めてー!ごめんなさい!ごめんなさいー!』
「おお?ごめんなさいだと?俺に殺意を向けといて、止めろだと?」
『本当に済みませんでした!私が悪いので、許してください!』
「ああ?許せだと?たかが、鱗を20枚剥がしただけで、降参だと?許されると思っているの?」
『本当に、本当ーに済みませんでした!』
「あっ?許されるか?喧嘩を吹っ掛けてきて、許すか?ああ!」
『ごめんなさい、許してください、ごめんなさい、許してください、ごめんなさい、許してください、ごめんなさい。』
黒い龍は、地面に降りて土下座をしていた。
久しぶりに龍の土下座を見て、篤郎も懐かしく思っていた。
だが、それとこれとは話が違う。
「龍を奴隷にするか?いや、ティムの方が楽か?どっちが良い?」
『済みません、ごめんなさい、済みません、ごめんなさい、済みません。』
篤郎と龍の会話は成立していない。
その光景を魂が抜かれたみたいに、アーラカンは呆けていた。
人が、龍の鱗を引き剥がしたのだから。
それから、回復するまでには十分な時間が必要だった。
それは、額から両目の回りと鼻の頭の鱗を剥がされるという、龍史上で初の侮辱を犯されて、涙を流して許しをこうのを見て、仲裁に入ったのだ。
『同士!龍が、泣いてるぞ!』
「当たり前だろ、人を殺すとか、同士を殺すと言われたのだぞ。簡単には許せんからな。」
『泣いて許しをこうてるのに?!』
「これぐらいなら、大丈夫だって。」
『何故だね?』
「あぁ、前にもした事があるからね。ま、此処まではしてなかったか?」
『『!』』
アーラカンと龍は戸惑いしか無かった。
前にも、龍の鱗を剥いだ事があると言ったのだから。
それを冷静に受け入れる事は出来ないのは、篤郎との付き合いが短い為だろう。多分・・・・・・
「龍の殆んどが、変態だからな。これで、変態を減らす事が出来るな!」
『・・・・』
な!と言われても、困る事案である。
それと、龍には変態が多いとの情報も得ることになる。
そんな、要らない情報を教えられても困るのだ。
困るついでに、他の龍の処遇も知りたいものだ。
「さて、同士は許しても、俺は許さん。」
『ごめんなさい、許してください、ごめんなさい、許してください、ごめんなさい。』
「でも、許されたいとして、どうしてやるか?ま、今回は俺に恨みを当てたかな。他の龍に話を聞くかな。」
『他の龍?ど、同士さんには、龍の知り合いが?』
「あぁ、ティムしたのがー、えーと、何匹いたっけ?」
『はっ?』
龍に知り合いが居るだけでも驚くのだが、それが何体もティムしたのだと聞いてアーラカンは呆然とした。
「確か、『サモンティム白龍』!」
白い魔法陣が浮かび上がると、対象モンスターが姿を現した。
「今日も主の為に綺麗な私~♪」
素っ裸で頭をシャンプーしていたので、泡で目を瞑っている。
そして、歌に連動して腰をくねらせているのは、自分のリズムに乗っていたのだろう。
「シャワシャワ、シャワー♪あれ、蛇口が無い?あれ?」
「『ホットウォーター』」
「えっ!主さゴブガブゴブゴフコブ。」
湯の滝を浴びながらも、白龍は篤郎に向かって歩いている。
湯が切れると、白龍が篤郎に飛び付いたのだ。
「初めて、呼び出されました~♪」
「あぁ、初めてだっけ?」
「はい~♪それで、何を知りたいのですか?」
「うん。あそこの龍の事なんだけど。」
「えっ?」
篤郎の指先には、龍の体を器用に土下座をしているのだ。
白龍は頬をヒクヒクさせながら、
「何がありました、主様?」
黒い龍はまだ、謝っていた。
白龍の額から、流した水と違う水が流れていた。
8メートルに満たない自分の姿を、逆さまに見ているのが不思議になる。
『何だ?体が!気持ち悪い!』
「あ!ごめん、ひっくり返すわ!」
ドスンと言う音と、初めて色の着いた世界を見ようと首を伸ばした。
「亀だな。」
『亀?我は亀と呼ばれるのか?』
「いや、この世界の呼び方は知らないが、俺の世界なら同士の姿から亀と言う種族になる。」
『そうか。亀か、我にも種族があったのだな。』
亀は泣いていた。
大きいが、意外に可愛い。
『はっ!封印が、龍が此処に現れるぞ!』
「分かっているよ、同士。」
空いた穴から、黒煙が洞窟に広がった。
そこから、龍の姿が現れたのだ。
『くくくくく、わあはははははははは!外に出られたぞ!先ずは封印していたモノを殺してやる!その次は人、人を殺してあの女の神も殺す!』
『逃げよ同士よ。』
「あっ、お構い無く。」
『へっ?いや、龍だぞ?』
「龍で、人を殺す宣言したんやろ?」
『そうだ!人も神も殺してやる!』
「殺すなら、殺される覚悟もあるよな。」
『はぁ?ワシを殺す?殺せるならしてみろ!』
龍は吠えた。洞窟よりも国に轟いた。
それも、
『いたーい!』
と言う声が。
龍が吠えると、篤郎の姿は龍の額にあった。
そこから、龍の鱗を引き剥がしたのだ。
そして、地面に降りた。
その動きは、レオンもアーラカンも捉えていない。
「殺してみろ?俺は殺すと言ったよな?」
『人が、人がワシの鱗を引き剥がした?神でも不可能なのに、イタッ!つー、お前も殺される覚悟はあるんだな!』
言い放った瞬間に、篤郎の姿は再び龍の額にあった。
「やってみろ、よっ!」
『痛いー!』
額の鱗を2つ、引き剥がしたのだ。
生きた龍の鱗を剥がすのは、人であろうとも出来ないとされていた。
死んだ龍ならいや、腐った龍ならば人でも採取は出来る。
でも生きた龍には不可能な訳がある。
龍の魔力によって、体中に纏われた特殊な防御がされている。
それに干渉は出来ないのが、理になっていたのだ。龍同士であっても不可能。
しかし、篤郎と云う特異点が現れるまでの事。
今では、理と云うロジックは壊れかけている。
「あーん?殺すのだろ?俺がお前の顔の鱗を引き剥がすのが先か、俺を殺すのが先かのデスマッチを開始しまーす!かーん。」
『ギャアー!痛いー!止めて、痛い!止めてー!』
篤郎は鬼気として、鱗を引き剥がしていく。
久しぶりに自由になれたら、弱い存在に懲らしめられていた。
悪者はどっちだ?と探すまでもない。
当てるのも意味がない。
『止めて、止めてー!ごめんなさい!ごめんなさいー!』
「おお?ごめんなさいだと?俺に殺意を向けといて、止めろだと?」
『本当に済みませんでした!私が悪いので、許してください!』
「ああ?許せだと?たかが、鱗を20枚剥がしただけで、降参だと?許されると思っているの?」
『本当に、本当ーに済みませんでした!』
「あっ?許されるか?喧嘩を吹っ掛けてきて、許すか?ああ!」
『ごめんなさい、許してください、ごめんなさい、許してください、ごめんなさい、許してください、ごめんなさい。』
黒い龍は、地面に降りて土下座をしていた。
久しぶりに龍の土下座を見て、篤郎も懐かしく思っていた。
だが、それとこれとは話が違う。
「龍を奴隷にするか?いや、ティムの方が楽か?どっちが良い?」
『済みません、ごめんなさい、済みません、ごめんなさい、済みません。』
篤郎と龍の会話は成立していない。
その光景を魂が抜かれたみたいに、アーラカンは呆けていた。
人が、龍の鱗を引き剥がしたのだから。
それから、回復するまでには十分な時間が必要だった。
それは、額から両目の回りと鼻の頭の鱗を剥がされるという、龍史上で初の侮辱を犯されて、涙を流して許しをこうのを見て、仲裁に入ったのだ。
『同士!龍が、泣いてるぞ!』
「当たり前だろ、人を殺すとか、同士を殺すと言われたのだぞ。簡単には許せんからな。」
『泣いて許しをこうてるのに?!』
「これぐらいなら、大丈夫だって。」
『何故だね?』
「あぁ、前にもした事があるからね。ま、此処まではしてなかったか?」
『『!』』
アーラカンと龍は戸惑いしか無かった。
前にも、龍の鱗を剥いだ事があると言ったのだから。
それを冷静に受け入れる事は出来ないのは、篤郎との付き合いが短い為だろう。多分・・・・・・
「龍の殆んどが、変態だからな。これで、変態を減らす事が出来るな!」
『・・・・』
な!と言われても、困る事案である。
それと、龍には変態が多いとの情報も得ることになる。
そんな、要らない情報を教えられても困るのだ。
困るついでに、他の龍の処遇も知りたいものだ。
「さて、同士は許しても、俺は許さん。」
『ごめんなさい、許してください、ごめんなさい、許してください、ごめんなさい。』
「でも、許されたいとして、どうしてやるか?ま、今回は俺に恨みを当てたかな。他の龍に話を聞くかな。」
『他の龍?ど、同士さんには、龍の知り合いが?』
「あぁ、ティムしたのがー、えーと、何匹いたっけ?」
『はっ?』
龍に知り合いが居るだけでも驚くのだが、それが何体もティムしたのだと聞いてアーラカンは呆然とした。
「確か、『サモンティム白龍』!」
白い魔法陣が浮かび上がると、対象モンスターが姿を現した。
「今日も主の為に綺麗な私~♪」
素っ裸で頭をシャンプーしていたので、泡で目を瞑っている。
そして、歌に連動して腰をくねらせているのは、自分のリズムに乗っていたのだろう。
「シャワシャワ、シャワー♪あれ、蛇口が無い?あれ?」
「『ホットウォーター』」
「えっ!主さゴブガブゴブゴフコブ。」
湯の滝を浴びながらも、白龍は篤郎に向かって歩いている。
湯が切れると、白龍が篤郎に飛び付いたのだ。
「初めて、呼び出されました~♪」
「あぁ、初めてだっけ?」
「はい~♪それで、何を知りたいのですか?」
「うん。あそこの龍の事なんだけど。」
「えっ?」
篤郎の指先には、龍の体を器用に土下座をしているのだ。
白龍は頬をヒクヒクさせながら、
「何がありました、主様?」
黒い龍はまだ、謝っていた。
白龍の額から、流した水と違う水が流れていた。
0
お気に入りに追加
120
あなたにおすすめの小説
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
妹を見捨てた私 ~魅了の力を持っていた可愛い妹は愛されていたのでしょうか?~
紗綺
ファンタジー
何故妹ばかり愛されるの?
その答えは私の10歳の誕生日に判明した。
誕生日パーティで私の婚約者候補の一人が妹に魅了されてしまったことでわかった妹の能力。
『魅了の力』
無自覚のその力で周囲の人間を魅了していた。
お父様お母様が妹を溺愛していたのも魅了の力に一因があったと。
魅了の力を制御できない妹は魔法省の管理下に置かれることが決まり、私は祖母の実家に引き取られることになった。
新しい家族はとても優しく、私は妹と比べられることのない穏やかな日々を得ていた。
―――妹のことを忘れて。
私が嫁いだ頃、妹の噂が流れてきた。
魅了の力を制御できるようになり、制限つきだが自由を得た。
しかし実家は没落し、頼る者もなく娼婦になったと。
なぜこれまであの子へ連絡ひとつしなかったのかと、後悔と罪悪感が私を襲う。
それでもこの安寧を捨てられない私はただ祈るしかできない。
どうかあの子が救われますようにと。
晴れて国外追放にされたので魅了を解除してあげてから出て行きました [完]
ラララキヲ
ファンタジー
卒業式にて婚約者の王子に婚約破棄され義妹を殺そうとしたとして国外追放にされた公爵令嬢のリネットは一人残された国境にて微笑む。
「さようなら、私が産まれた国。
私を自由にしてくれたお礼に『魅了』が今後この国には効かないようにしてあげるね」
リネットが居なくなった国でリネットを追い出した者たちは国王の前に頭を垂れる──
◇婚約破棄の“後”の話です。
◇転生チート。
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げてます。
◇人によっては最後「胸糞」らしいです。ごめんね;^^
◇なので感想欄閉じます(笑)
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
【完結】義妹とやらが現れましたが認めません。〜断罪劇の次世代たち〜
福田 杜季
ファンタジー
侯爵令嬢のセシリアのもとに、ある日突然、義妹だという少女が現れた。
彼女はメリル。父親の友人であった彼女の父が不幸に見舞われ、親族に虐げられていたところを父が引き取ったらしい。
だがこの女、セシリアの父に欲しいものを買わせまくったり、人の婚約者に媚を打ったり、夜会で非常識な言動をくり返して顰蹙を買ったりと、どうしようもない。
「お義姉さま!」 . .
「姉などと呼ばないでください、メリルさん」
しかし、今はまだ辛抱のとき。
セシリアは来たるべき時へ向け、画策する。
──これは、20年前の断罪劇の続き。
喜劇がくり返されたとき、いま一度鉄槌は振り下ろされるのだ。
※ご指摘を受けて題名を変更しました。作者の見通しが甘くてご迷惑をおかけいたします。
旧題『義妹ができましたが大嫌いです。〜断罪劇の次世代たち〜』
※初投稿です。話に粗やご都合主義的な部分があるかもしれません。生あたたかい目で見守ってください。
※本編完結済みで、毎日1話ずつ投稿していきます。
龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜
クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。
生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。
母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。
そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。
それから〜18年後
約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。
アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。
いざ〜龍国へ出発した。
あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね??
確か双子だったよね?
もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜!
物語に登場する人物達の視点です。
英雄になった夫が妻子と帰還するそうです
白野佑奈
恋愛
初夜もなく戦場へ向かった夫。それから5年。
愛する彼の為に必死に留守を守ってきたけれど、戦場で『英雄』になった彼には、すでに妻子がいて、王命により離婚することに。
好きだからこそ王命に従うしかない。大人しく離縁して、実家の領地で暮らすことになったのに。
今、目の前にいる人は誰なのだろう?
ヤンデレ激愛系ヒーローと、周囲に翻弄される流され系ヒロインです。
珍しくもちょっとだけ切ない系を目指してみました(恥)
ざまぁが少々キツイので、※がついています。苦手な方はご注意下さい。
【完結】元婚約者であって家族ではありません。もう赤の他人なんですよ?
つくも茄子
ファンタジー
私、ヘスティア・スタンリー公爵令嬢は今日長年の婚約者であったヴィラン・ヤルコポル伯爵子息と婚約解消をいたしました。理由?相手の不貞行為です。婿入りの分際で愛人を連れ込もうとしたのですから当然です。幼馴染で家族同然だった相手に裏切られてショックだというのに相手は斜め上の思考回路。は!?自分が次期公爵?何の冗談です?家から出て行かない?ここは私の家です!貴男はもう赤の他人なんです!
文句があるなら法廷で決着をつけようではありませんか!
結果は当然、公爵家の圧勝。ヤルコポル伯爵家は御家断絶で一家離散。主犯のヴィランは怪しい研究施設でモルモットとしいて短い生涯を終える……はずでした。なのに何故か薬の副作用で強靭化してしまった。化け物のような『力』を手にしたヴィランは王都を襲い私達一家もそのまま儚く……にはならなかった。
目を覚ましたら幼い自分の姿が……。
何故か十二歳に巻き戻っていたのです。
最悪な未来を回避するためにヴィランとの婚約解消を!と拳を握りしめるものの婚約は継続。仕方なくヴィランの再教育を伯爵家に依頼する事に。
そこから新たな事実が出てくるのですが……本当に婚約は解消できるのでしょうか?
他サイトにも公開中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる