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第10章 アルテウル
レオンの目的?
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ラプナの村の村人達を潰してから、村を出た篤郎とレオンは道を急いでいた。
篤郎はレオンとの約束を守る為に、レオンは・・・・
レオンは当初の予定を忘れていた。
実力も同等程度の篤郎だと思っていたのだが、クエストから見方を変えていた。
実力はレオンよりも上で、料理も旨くて掃除や裁縫も上手いや、その他も異常な程に上手い。
既に胃袋を手なずけているので、篤郎から離れる気もないのだ。
使命よりも、篤郎の料理の方が先になっていたからだ。
何を目的だったのかも、レオンには既に不要なモノになっていた。
何せ、胃袋を掴まれているのだから・・・・
レオンは、篤郎の行動を黙って従っているのだ。歩けば、その速度に合わせながらも、二歩の距離感で着いて行った。
文句も言わない。美形なので言うことは無いのだが、体はマッチョな男タイプ。
胸囲は120センチもあるが、トップとアンダーの差はない。
胸は筋肉だ!と言わんばかりで、上半身裸になっても男と変わらない。
間違っていけないのは、彼女は女だと言うことだ。本人の自覚がないのも問題だ。
そんなレオンには、不思議な事がある。
恋愛感情も乏しいので、それを求める事は無いのだが、篤郎に対してのみ情緒不安定になる。
例えば、抱き締めたいは寝るときに足にしがみつく、甘えたいは飯を食べるになっている。
もちろん、レオン目線なのだが。
篤郎は、老若男女分け隔てる事をせずに話す事が出来た。だが、好かれてる風には見えない。
寧ろ、ほとんどの人が篤郎には嫌悪感を持っている感じがしていて、レオンも感情に変化も起きてはいない。
しかし、たまにラクニー印を使う。
そして、その時だけ運は幸運ではなく『極運』となって発動していた。
篤郎は、レオンの行動には口を出さなかった。
レオンに対して関心も無いし、約束だけを履行しようとしていたからだ。
無用な事は出来るだけ避けたいが、レオンの行動を制限せずにしていた。もちろん、篤郎の信念から外れた行動をしたら、即座に捨てる。
裏を知らないのだから、何とも言えない。
そんな二人が、旅をしているのだ。
ーーーーーーーーーーーーーー
「あれー?何で、醜男と一緒に旅をしてるの?」
目覚めたばかりのアルテウルは、不思議そうにしていた。
アリテウルよりも自作したモノに目が行くのは、どんな人であろうと変わりはしない。
なのに、造ったモノが自分の思い通りに動かないのは、気分が悪いらしい。
アルテウルは、造ったモノのウインドウを開いた。
「なに!これ?」
そこには、似つかわし無い名前があった。
「レオンって!○塚じゃ無いのよ!アンドレとか、ル○ーシ○の方が良かったのに!」
ムカついたのか、言葉も荒れている。
そして、何かに気が付いた。
「あれ?この子、何かに心を奪われている?」
しかし、『極運』がサポートしてくれて、ご飯の時を映し出した。
そこには、篤郎のご飯に魅了される、レオンが映った。
「あ!脳筋にしたのかも。しかし、ご飯かー。醜男のご飯だよ?魅了されるのかなー?」
少し篤郎にも興味がわいたのだが、
「フフフーンっ!な、何で、何でアリテウルが居ないのよ!」
アルテウルの顔に焦りが見えた。
「ええーと、少し時間を戻して、再生!」
アリテウルの行動を見ていてのだが、ある所に差し掛かると、
「見えない?まさか、魔王?あの子どんなけ優秀なのよ!こうなったら、レオンだっけ、討伐のコマンドを、い、れ、て、実行!」
レオンに神威を送ったのだが、エラーで帰ってきた。
「えっ!ウソ、待ってよ!何で!ねっ、何で?!」
パニックになるアルテウル。
その後も、レオンに向かってコンソールを叩くのだが、エラーの文字が画面に表示されたのだ。
しばらくして、
「わかんない!もういい!寝る!私、寝るもん!」
と、布団を被ってベッドに横になった。
問題の先送り。不幸の先送りなのに・・・・・・
篤郎はレオンとの約束を守る為に、レオンは・・・・
レオンは当初の予定を忘れていた。
実力も同等程度の篤郎だと思っていたのだが、クエストから見方を変えていた。
実力はレオンよりも上で、料理も旨くて掃除や裁縫も上手いや、その他も異常な程に上手い。
既に胃袋を手なずけているので、篤郎から離れる気もないのだ。
使命よりも、篤郎の料理の方が先になっていたからだ。
何を目的だったのかも、レオンには既に不要なモノになっていた。
何せ、胃袋を掴まれているのだから・・・・
レオンは、篤郎の行動を黙って従っているのだ。歩けば、その速度に合わせながらも、二歩の距離感で着いて行った。
文句も言わない。美形なので言うことは無いのだが、体はマッチョな男タイプ。
胸囲は120センチもあるが、トップとアンダーの差はない。
胸は筋肉だ!と言わんばかりで、上半身裸になっても男と変わらない。
間違っていけないのは、彼女は女だと言うことだ。本人の自覚がないのも問題だ。
そんなレオンには、不思議な事がある。
恋愛感情も乏しいので、それを求める事は無いのだが、篤郎に対してのみ情緒不安定になる。
例えば、抱き締めたいは寝るときに足にしがみつく、甘えたいは飯を食べるになっている。
もちろん、レオン目線なのだが。
篤郎は、老若男女分け隔てる事をせずに話す事が出来た。だが、好かれてる風には見えない。
寧ろ、ほとんどの人が篤郎には嫌悪感を持っている感じがしていて、レオンも感情に変化も起きてはいない。
しかし、たまにラクニー印を使う。
そして、その時だけ運は幸運ではなく『極運』となって発動していた。
篤郎は、レオンの行動には口を出さなかった。
レオンに対して関心も無いし、約束だけを履行しようとしていたからだ。
無用な事は出来るだけ避けたいが、レオンの行動を制限せずにしていた。もちろん、篤郎の信念から外れた行動をしたら、即座に捨てる。
裏を知らないのだから、何とも言えない。
そんな二人が、旅をしているのだ。
ーーーーーーーーーーーーーー
「あれー?何で、醜男と一緒に旅をしてるの?」
目覚めたばかりのアルテウルは、不思議そうにしていた。
アリテウルよりも自作したモノに目が行くのは、どんな人であろうと変わりはしない。
なのに、造ったモノが自分の思い通りに動かないのは、気分が悪いらしい。
アルテウルは、造ったモノのウインドウを開いた。
「なに!これ?」
そこには、似つかわし無い名前があった。
「レオンって!○塚じゃ無いのよ!アンドレとか、ル○ーシ○の方が良かったのに!」
ムカついたのか、言葉も荒れている。
そして、何かに気が付いた。
「あれ?この子、何かに心を奪われている?」
しかし、『極運』がサポートしてくれて、ご飯の時を映し出した。
そこには、篤郎のご飯に魅了される、レオンが映った。
「あ!脳筋にしたのかも。しかし、ご飯かー。醜男のご飯だよ?魅了されるのかなー?」
少し篤郎にも興味がわいたのだが、
「フフフーンっ!な、何で、何でアリテウルが居ないのよ!」
アルテウルの顔に焦りが見えた。
「ええーと、少し時間を戻して、再生!」
アリテウルの行動を見ていてのだが、ある所に差し掛かると、
「見えない?まさか、魔王?あの子どんなけ優秀なのよ!こうなったら、レオンだっけ、討伐のコマンドを、い、れ、て、実行!」
レオンに神威を送ったのだが、エラーで帰ってきた。
「えっ!ウソ、待ってよ!何で!ねっ、何で?!」
パニックになるアルテウル。
その後も、レオンに向かってコンソールを叩くのだが、エラーの文字が画面に表示されたのだ。
しばらくして、
「わかんない!もういい!寝る!私、寝るもん!」
と、布団を被ってベッドに横になった。
問題の先送り。不幸の先送りなのに・・・・・・
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