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第10章 アルテウル
戦争だよね?
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「別れ道に出ましたが、どうされますか、アリテウル様?」
「下手に兵力を分けなくても、一部隊だけを見張らせれば良いでしょう。」
「分かりました。」
アリテウルは久しぶりの戦いに高ぶっていた。
そして、門に掛かる細い道を見て、作戦を考えているのだ。
「此れは弱りましたね。」
「如何いたしますか?」
「穴の深さも、通り道も狭いとなれば、策を考えなければ勝てないですね。」
「力推しを?」
「その前に、強固な壁を作りましょう。この距離では、相手も手が出せないでしょうが、万が一の防衛策も必要ですからね。」
神国側の軍隊十万の奴隷を使い、工事を進めていく。
しかも戦いも無く、無事に建てれるとなればドンドン進むのだが、到着から開始を始めるの行動を見ていたのは、アナスタシア達である。
「どうしますか?」
「今は動かなくても良いですが、もう少ししたら軽い攻撃を?」
「いや、監視だけで。」
「相手も監視を強化してますね。」
「では、手の者は?」
「かなり後方に下がってます。」
「撹乱しては、ですか?」
「いえ、撹乱はしません。」
「アナスタシア様が困っているのが結果ですよ。」
「なるほど。」
「監視を続けましょう。」
安易にアナスタシアは言ったが、内心はヒヤヒヤである。
神国は豊富な奴隷使い、短時間で木の壁を作り出していたのだ。攻撃準備をしながらも、道を広げる為の行動を開始しだしたのだ。
前回と違う動き、そして明確な団体行動を行う姿に疑問を持った。何かが違うのだと、アナスタシアは感じていた。
「私の作戦ミスですわ、アルケニー殿。」
「どうされました、アナスタシア卿!」
椅子から崩れる様に倒れる、アナスタシア。そして、アルケニーが駆け寄る。
「前回と違い、今回は指揮系統が纏まっています。これではダルテ達が危ない!」
「な、何を言ってるのですか?」
「此れでは奇襲も潜入も不可能だ!」
「何ですと!」
恐怖を感じたアナスタシアは、ポンコツと化した。
ーーーーーーーーーーーーーーー
「防御柵を更に高くして下さい。土台は魔法で固める様に。」
「はっ!」
最前線での陣頭指揮を行っていた、アリテウルはまさに戦の申し子の様な鬼才を示していた。
「敵は、力を過信して攻めて来ないでしょう。直ぐに柵で対処を!」
「攻めて来ない分、間者を紛れ込ませるのが敵の策になります。剣の柄に統一した色の紐を付けましょう。」
「土魔法を使える者と、魔力回復薬を増やして下さい。」
アリテウルからの案は、今の魔国の作戦を見越してであった。昔と今が違っていたら出来ない事だが、変わらなければ策は当てられる。
それが、経験からくる戦の駆け引きだから。
初戦はアリテウル軍の勝ちだ。
「下手に兵力を分けなくても、一部隊だけを見張らせれば良いでしょう。」
「分かりました。」
アリテウルは久しぶりの戦いに高ぶっていた。
そして、門に掛かる細い道を見て、作戦を考えているのだ。
「此れは弱りましたね。」
「如何いたしますか?」
「穴の深さも、通り道も狭いとなれば、策を考えなければ勝てないですね。」
「力推しを?」
「その前に、強固な壁を作りましょう。この距離では、相手も手が出せないでしょうが、万が一の防衛策も必要ですからね。」
神国側の軍隊十万の奴隷を使い、工事を進めていく。
しかも戦いも無く、無事に建てれるとなればドンドン進むのだが、到着から開始を始めるの行動を見ていたのは、アナスタシア達である。
「どうしますか?」
「今は動かなくても良いですが、もう少ししたら軽い攻撃を?」
「いや、監視だけで。」
「相手も監視を強化してますね。」
「では、手の者は?」
「かなり後方に下がってます。」
「撹乱しては、ですか?」
「いえ、撹乱はしません。」
「アナスタシア様が困っているのが結果ですよ。」
「なるほど。」
「監視を続けましょう。」
安易にアナスタシアは言ったが、内心はヒヤヒヤである。
神国は豊富な奴隷使い、短時間で木の壁を作り出していたのだ。攻撃準備をしながらも、道を広げる為の行動を開始しだしたのだ。
前回と違う動き、そして明確な団体行動を行う姿に疑問を持った。何かが違うのだと、アナスタシアは感じていた。
「私の作戦ミスですわ、アルケニー殿。」
「どうされました、アナスタシア卿!」
椅子から崩れる様に倒れる、アナスタシア。そして、アルケニーが駆け寄る。
「前回と違い、今回は指揮系統が纏まっています。これではダルテ達が危ない!」
「な、何を言ってるのですか?」
「此れでは奇襲も潜入も不可能だ!」
「何ですと!」
恐怖を感じたアナスタシアは、ポンコツと化した。
ーーーーーーーーーーーーーーー
「防御柵を更に高くして下さい。土台は魔法で固める様に。」
「はっ!」
最前線での陣頭指揮を行っていた、アリテウルはまさに戦の申し子の様な鬼才を示していた。
「敵は、力を過信して攻めて来ないでしょう。直ぐに柵で対処を!」
「攻めて来ない分、間者を紛れ込ませるのが敵の策になります。剣の柄に統一した色の紐を付けましょう。」
「土魔法を使える者と、魔力回復薬を増やして下さい。」
アリテウルからの案は、今の魔国の作戦を見越してであった。昔と今が違っていたら出来ない事だが、変わらなければ策は当てられる。
それが、経験からくる戦の駆け引きだから。
初戦はアリテウル軍の勝ちだ。
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