259 / 505
第10章 アルテウル
神会社
しおりを挟む
アルテウルは急いでいた。
神に近い人形を造るのと、純粋な狂信者の魂の選別に。アリテウルの言葉を治した事も、神になってから初めて真面目に取り組んだのだ。人の人形造りも、一生懸命に造っている。神としてよりも、初めて熱中するのだ。
問題には、気にしていない。
神は人を造れない。それを許されて要るのは、大神以上になる。簡単に言えば、契約の書類に決裁印を押せるのは、係長以上だ。神は平社員で大神とは係長になる。会社に例えるのはと云われるが、会社の階級で示すと簡単だ。因みに天使とは、バイトに値する。契約社員では無い。契約社員とは、悪魔になる。
神とて世知辛いのは、神会社の平社員だからなのだ。だから、人には干渉も介入も出来ない。大神(係長)になって介入出来るからだ。
その約定を破った事に気にしてる余裕はない。
復権と支配と管理の為に、勇者を送る。
勇者には、アルテウル神国の王として、全世界を任せる予定なのだから。
アリテウルは汚れ仕事を。
新たな勇者には、アルテウルの手駒としての仕事を。
アルテウルの為の世界を、としていた。
神に願いは無い。するか、しないか。要は、会社への裏切りだが、そんな事は考えてもいない。
もし、彼女が大神から産まれたのなら、神としての自覚はあった。だが、人から昇格した神の最初の仕事である『理』を理解してこなかった。学生の生徒手帳による校則の理解、大人の法律による、社会秩序の理解。初歩の初歩への理解。
破った時の制約(要は刑罰)。
当たり前の事に目を向けなかった・・・・・・
アルテウルは人形を造る。
アルテウルは魂を探す。
この作業に楽しみながら、没頭していた。
そして、
「出来たわ!私の理想!」
それは、大きな胸と細い括れと程好いお尻になる。顔は好みになる。
「うふふふ。最高なスタイルになったわ!・・・・・」
アルテウルは、フッと何かを感じた。
あり得ない胸と細過ぎる腰に違和感を覚えるのだ。
「あれ?何か違う?あれ?」
つくる時は最高を目指すが、大抵の物は駄作になる。素人だろうと玄人だろうと。そして、出来上がった物を見て、つくり直す。
それが、物をつくると云う事だ。
アルテウルも、間違いに気づいた。
「最高の胸だけど、戦うのに邪魔になるわ!腰も動くのに弱点になるわ!ああ、造り直しだ!」
そして、胸を削り腰を太くする。
「あれ?」
そう、最高な物から何かを削ったり足したりすれば、最高だった人形も歪な人形に変わる。
「腕も足して、足も筋肉質に変えて、身長を伸ばしてー。何がおかしいのかな?」
元の美女だった物が、今では歪な物になっていた。
だが、アルテウル自身の手で造った物なので、それなりには愛着もあった。
さて、物造りには必要な事がある。
一つは、造り終わらす事。
次に、途中でめげない事。
そして、諦めない事。
それを守れれば、物は出来る。だが、初心者は最高をつくった時点で終わる。修正何かは手抜きとなり、諦めて終わった事になる。造り終わらすとは違う、終わるである。
しかし、美の神でありながも、何もかも嫌になって終わったのだ。
それは、顔は美形だが、筋肉質で太い脚に、長い手があり、寸胴で平たい胸に仕上がったのだ。
だから、それなりの魂を入れて地上に送りだしたのだ。
誤算は、アルテウルは根が真面目では無い。
造った事に満足して、人形をある程度の存在にしてしまった事に、気付いてはいない。
そして、元から中途半端性格だから、頑張った分を布団へと永喜を求める。
人形は、魔王討伐されるはずの日に送られた。
神に近い人形を造るのと、純粋な狂信者の魂の選別に。アリテウルの言葉を治した事も、神になってから初めて真面目に取り組んだのだ。人の人形造りも、一生懸命に造っている。神としてよりも、初めて熱中するのだ。
問題には、気にしていない。
神は人を造れない。それを許されて要るのは、大神以上になる。簡単に言えば、契約の書類に決裁印を押せるのは、係長以上だ。神は平社員で大神とは係長になる。会社に例えるのはと云われるが、会社の階級で示すと簡単だ。因みに天使とは、バイトに値する。契約社員では無い。契約社員とは、悪魔になる。
神とて世知辛いのは、神会社の平社員だからなのだ。だから、人には干渉も介入も出来ない。大神(係長)になって介入出来るからだ。
その約定を破った事に気にしてる余裕はない。
復権と支配と管理の為に、勇者を送る。
勇者には、アルテウル神国の王として、全世界を任せる予定なのだから。
アリテウルは汚れ仕事を。
新たな勇者には、アルテウルの手駒としての仕事を。
アルテウルの為の世界を、としていた。
神に願いは無い。するか、しないか。要は、会社への裏切りだが、そんな事は考えてもいない。
もし、彼女が大神から産まれたのなら、神としての自覚はあった。だが、人から昇格した神の最初の仕事である『理』を理解してこなかった。学生の生徒手帳による校則の理解、大人の法律による、社会秩序の理解。初歩の初歩への理解。
破った時の制約(要は刑罰)。
当たり前の事に目を向けなかった・・・・・・
アルテウルは人形を造る。
アルテウルは魂を探す。
この作業に楽しみながら、没頭していた。
そして、
「出来たわ!私の理想!」
それは、大きな胸と細い括れと程好いお尻になる。顔は好みになる。
「うふふふ。最高なスタイルになったわ!・・・・・」
アルテウルは、フッと何かを感じた。
あり得ない胸と細過ぎる腰に違和感を覚えるのだ。
「あれ?何か違う?あれ?」
つくる時は最高を目指すが、大抵の物は駄作になる。素人だろうと玄人だろうと。そして、出来上がった物を見て、つくり直す。
それが、物をつくると云う事だ。
アルテウルも、間違いに気づいた。
「最高の胸だけど、戦うのに邪魔になるわ!腰も動くのに弱点になるわ!ああ、造り直しだ!」
そして、胸を削り腰を太くする。
「あれ?」
そう、最高な物から何かを削ったり足したりすれば、最高だった人形も歪な人形に変わる。
「腕も足して、足も筋肉質に変えて、身長を伸ばしてー。何がおかしいのかな?」
元の美女だった物が、今では歪な物になっていた。
だが、アルテウル自身の手で造った物なので、それなりには愛着もあった。
さて、物造りには必要な事がある。
一つは、造り終わらす事。
次に、途中でめげない事。
そして、諦めない事。
それを守れれば、物は出来る。だが、初心者は最高をつくった時点で終わる。修正何かは手抜きとなり、諦めて終わった事になる。造り終わらすとは違う、終わるである。
しかし、美の神でありながも、何もかも嫌になって終わったのだ。
それは、顔は美形だが、筋肉質で太い脚に、長い手があり、寸胴で平たい胸に仕上がったのだ。
だから、それなりの魂を入れて地上に送りだしたのだ。
誤算は、アルテウルは根が真面目では無い。
造った事に満足して、人形をある程度の存在にしてしまった事に、気付いてはいない。
そして、元から中途半端性格だから、頑張った分を布団へと永喜を求める。
人形は、魔王討伐されるはずの日に送られた。
0
お気に入りに追加
120
あなたにおすすめの小説
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
妹を見捨てた私 ~魅了の力を持っていた可愛い妹は愛されていたのでしょうか?~
紗綺
ファンタジー
何故妹ばかり愛されるの?
その答えは私の10歳の誕生日に判明した。
誕生日パーティで私の婚約者候補の一人が妹に魅了されてしまったことでわかった妹の能力。
『魅了の力』
無自覚のその力で周囲の人間を魅了していた。
お父様お母様が妹を溺愛していたのも魅了の力に一因があったと。
魅了の力を制御できない妹は魔法省の管理下に置かれることが決まり、私は祖母の実家に引き取られることになった。
新しい家族はとても優しく、私は妹と比べられることのない穏やかな日々を得ていた。
―――妹のことを忘れて。
私が嫁いだ頃、妹の噂が流れてきた。
魅了の力を制御できるようになり、制限つきだが自由を得た。
しかし実家は没落し、頼る者もなく娼婦になったと。
なぜこれまであの子へ連絡ひとつしなかったのかと、後悔と罪悪感が私を襲う。
それでもこの安寧を捨てられない私はただ祈るしかできない。
どうかあの子が救われますようにと。
晴れて国外追放にされたので魅了を解除してあげてから出て行きました [完]
ラララキヲ
ファンタジー
卒業式にて婚約者の王子に婚約破棄され義妹を殺そうとしたとして国外追放にされた公爵令嬢のリネットは一人残された国境にて微笑む。
「さようなら、私が産まれた国。
私を自由にしてくれたお礼に『魅了』が今後この国には効かないようにしてあげるね」
リネットが居なくなった国でリネットを追い出した者たちは国王の前に頭を垂れる──
◇婚約破棄の“後”の話です。
◇転生チート。
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げてます。
◇人によっては最後「胸糞」らしいです。ごめんね;^^
◇なので感想欄閉じます(笑)
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
【完結】義妹とやらが現れましたが認めません。〜断罪劇の次世代たち〜
福田 杜季
ファンタジー
侯爵令嬢のセシリアのもとに、ある日突然、義妹だという少女が現れた。
彼女はメリル。父親の友人であった彼女の父が不幸に見舞われ、親族に虐げられていたところを父が引き取ったらしい。
だがこの女、セシリアの父に欲しいものを買わせまくったり、人の婚約者に媚を打ったり、夜会で非常識な言動をくり返して顰蹙を買ったりと、どうしようもない。
「お義姉さま!」 . .
「姉などと呼ばないでください、メリルさん」
しかし、今はまだ辛抱のとき。
セシリアは来たるべき時へ向け、画策する。
──これは、20年前の断罪劇の続き。
喜劇がくり返されたとき、いま一度鉄槌は振り下ろされるのだ。
※ご指摘を受けて題名を変更しました。作者の見通しが甘くてご迷惑をおかけいたします。
旧題『義妹ができましたが大嫌いです。〜断罪劇の次世代たち〜』
※初投稿です。話に粗やご都合主義的な部分があるかもしれません。生あたたかい目で見守ってください。
※本編完結済みで、毎日1話ずつ投稿していきます。
龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜
クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。
生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。
母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。
そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。
それから〜18年後
約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。
アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。
いざ〜龍国へ出発した。
あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね??
確か双子だったよね?
もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜!
物語に登場する人物達の視点です。
英雄になった夫が妻子と帰還するそうです
白野佑奈
恋愛
初夜もなく戦場へ向かった夫。それから5年。
愛する彼の為に必死に留守を守ってきたけれど、戦場で『英雄』になった彼には、すでに妻子がいて、王命により離婚することに。
好きだからこそ王命に従うしかない。大人しく離縁して、実家の領地で暮らすことになったのに。
今、目の前にいる人は誰なのだろう?
ヤンデレ激愛系ヒーローと、周囲に翻弄される流され系ヒロインです。
珍しくもちょっとだけ切ない系を目指してみました(恥)
ざまぁが少々キツイので、※がついています。苦手な方はご注意下さい。
【完結】元婚約者であって家族ではありません。もう赤の他人なんですよ?
つくも茄子
ファンタジー
私、ヘスティア・スタンリー公爵令嬢は今日長年の婚約者であったヴィラン・ヤルコポル伯爵子息と婚約解消をいたしました。理由?相手の不貞行為です。婿入りの分際で愛人を連れ込もうとしたのですから当然です。幼馴染で家族同然だった相手に裏切られてショックだというのに相手は斜め上の思考回路。は!?自分が次期公爵?何の冗談です?家から出て行かない?ここは私の家です!貴男はもう赤の他人なんです!
文句があるなら法廷で決着をつけようではありませんか!
結果は当然、公爵家の圧勝。ヤルコポル伯爵家は御家断絶で一家離散。主犯のヴィランは怪しい研究施設でモルモットとしいて短い生涯を終える……はずでした。なのに何故か薬の副作用で強靭化してしまった。化け物のような『力』を手にしたヴィランは王都を襲い私達一家もそのまま儚く……にはならなかった。
目を覚ましたら幼い自分の姿が……。
何故か十二歳に巻き戻っていたのです。
最悪な未来を回避するためにヴィランとの婚約解消を!と拳を握りしめるものの婚約は継続。仕方なくヴィランの再教育を伯爵家に依頼する事に。
そこから新たな事実が出てくるのですが……本当に婚約は解消できるのでしょうか?
他サイトにも公開中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる