253 / 505
第9章 ミネルシルバ
第2陣
しおりを挟む
下手れな篤郎です。
一晩寝れない状況で、奴隷に手を出さ無いように心掛けていました。寝息が聞こえた頃に脱出を試みましたが、出来ませんでした。もちろん、下半身が当たらない様に、腰を引いてました。
もちろん、何を話したのか覚えていません。
朝を迎えても、どうするか悩んでいます。
ガッ、ギィィィ。
そう音がすると、
「まぁ!失礼しました!」
と、声が聞こえて扉がダンッ!と閉まる。
「えっ!ちょちょちょ!」
不味い状況をみられた。
主が奴隷に手を出した事を言われるとどうなるのか?と篤郎は考えていた。状況の悪化を防ぐ事が重要なのだが、この状況から逃げ出せない。手が空に出ているのに。
困ったのは、それだけでは無い。バスタオルが取れているのだ。
どう言い訳をしても、詰んだ気がした。
「っん。おはようございます、篤郎様。」
「おはようございます。んんんー!」
「お、おはよう。」
篤郎は一晩振りに解放された。
そして立ち上がり、当たり前の様に洗面所に行くのだ。主に断りもしないで。
と普通なら気付いた事も、今の篤郎には無理な事である。
ベッドに横になり、大きくため息を吐いているからだ。
単純に終わったのと、何もしなかった自分を誉めたいと思ったのだから。
篤郎はそう思っていたが、二人の策略はほぼ終わっていた。
手を出しても出さなくても、事実(既成)の完成である。
特に風呂場を使わしたのが、決定的となるのだ。
要点は、
1、男(篤郎)の部屋に夜を明かした。
2、篤郎とベッドを共にした(寝ただけ)。
3、お風呂を使った。
それだけで、真実をしろうが知らないが、未婚の女性を引き込んだ事には変わりはない。
奴隷ても、愛された事実になるのだ。
特に、意識を変えても時代は封建的な文化があり、主人が奴隷を呼んだ事になってしまう。男と女だろうと、主人と奴隷だとしても、言い訳など通じるはずも無い。
篤郎の詰んだ事になってる事に、まだ気付いてなかった。
篤郎の失敗は多い。その中でも、元女と私はそんな事をしないの傲りが、敗因に繋がる。狙われる可能性があると感じた時点で、予防策をしてなかったのだから。
だから、二人がお風呂から上がって、髪を乾かしてから出ていくまでに、ベッドで寝てしまう失態もした。
起きた時点で、噂が半事実となっている。
そして、篤郎を起こしに来たクラークによって知ることとなる。
先ずは此処からだ。
「篤郎様!」
「はっ!」
「お目覚め頂きましたか!」
「えっ?あっ!」
ベッドから起き上がって、風呂場に向かう。
「篤郎様、敵が進軍してきました。」
「来たか。」
「して、篤郎様は朝風呂に入られるのは?」
「ああ、汗をかいたからな。」
「さようで。昨晩は頑張られましたか。」
「・・・・えっ!クラーク?」
「お世継ぎは先ですが、候補とするなら早めにルナ様にも報告をしときませんと。」
「世継ぎ!えっ、何で?」
「もう、話題になってますが?」
「な、何が?」
「昨晩の話ですが。」
篤郎の頭に昨晩の出来事と朝の事を、冷静に思い出した。
「あ、ああ!ヤられた・・・・」
こうして戦争の中でも、落とし穴があると云わざるのだ。
失敗では無い。相手の方が数手も上だったと云う事だ。
反省と今後の事を考えていた。
戦争の事ではない、結婚の事をだ。
一晩寝れない状況で、奴隷に手を出さ無いように心掛けていました。寝息が聞こえた頃に脱出を試みましたが、出来ませんでした。もちろん、下半身が当たらない様に、腰を引いてました。
もちろん、何を話したのか覚えていません。
朝を迎えても、どうするか悩んでいます。
ガッ、ギィィィ。
そう音がすると、
「まぁ!失礼しました!」
と、声が聞こえて扉がダンッ!と閉まる。
「えっ!ちょちょちょ!」
不味い状況をみられた。
主が奴隷に手を出した事を言われるとどうなるのか?と篤郎は考えていた。状況の悪化を防ぐ事が重要なのだが、この状況から逃げ出せない。手が空に出ているのに。
困ったのは、それだけでは無い。バスタオルが取れているのだ。
どう言い訳をしても、詰んだ気がした。
「っん。おはようございます、篤郎様。」
「おはようございます。んんんー!」
「お、おはよう。」
篤郎は一晩振りに解放された。
そして立ち上がり、当たり前の様に洗面所に行くのだ。主に断りもしないで。
と普通なら気付いた事も、今の篤郎には無理な事である。
ベッドに横になり、大きくため息を吐いているからだ。
単純に終わったのと、何もしなかった自分を誉めたいと思ったのだから。
篤郎はそう思っていたが、二人の策略はほぼ終わっていた。
手を出しても出さなくても、事実(既成)の完成である。
特に風呂場を使わしたのが、決定的となるのだ。
要点は、
1、男(篤郎)の部屋に夜を明かした。
2、篤郎とベッドを共にした(寝ただけ)。
3、お風呂を使った。
それだけで、真実をしろうが知らないが、未婚の女性を引き込んだ事には変わりはない。
奴隷ても、愛された事実になるのだ。
特に、意識を変えても時代は封建的な文化があり、主人が奴隷を呼んだ事になってしまう。男と女だろうと、主人と奴隷だとしても、言い訳など通じるはずも無い。
篤郎の詰んだ事になってる事に、まだ気付いてなかった。
篤郎の失敗は多い。その中でも、元女と私はそんな事をしないの傲りが、敗因に繋がる。狙われる可能性があると感じた時点で、予防策をしてなかったのだから。
だから、二人がお風呂から上がって、髪を乾かしてから出ていくまでに、ベッドで寝てしまう失態もした。
起きた時点で、噂が半事実となっている。
そして、篤郎を起こしに来たクラークによって知ることとなる。
先ずは此処からだ。
「篤郎様!」
「はっ!」
「お目覚め頂きましたか!」
「えっ?あっ!」
ベッドから起き上がって、風呂場に向かう。
「篤郎様、敵が進軍してきました。」
「来たか。」
「して、篤郎様は朝風呂に入られるのは?」
「ああ、汗をかいたからな。」
「さようで。昨晩は頑張られましたか。」
「・・・・えっ!クラーク?」
「お世継ぎは先ですが、候補とするなら早めにルナ様にも報告をしときませんと。」
「世継ぎ!えっ、何で?」
「もう、話題になってますが?」
「な、何が?」
「昨晩の話ですが。」
篤郎の頭に昨晩の出来事と朝の事を、冷静に思い出した。
「あ、ああ!ヤられた・・・・」
こうして戦争の中でも、落とし穴があると云わざるのだ。
失敗では無い。相手の方が数手も上だったと云う事だ。
反省と今後の事を考えていた。
戦争の事ではない、結婚の事をだ。
0
お気に入りに追加
120
あなたにおすすめの小説
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
妹を見捨てた私 ~魅了の力を持っていた可愛い妹は愛されていたのでしょうか?~
紗綺
ファンタジー
何故妹ばかり愛されるの?
その答えは私の10歳の誕生日に判明した。
誕生日パーティで私の婚約者候補の一人が妹に魅了されてしまったことでわかった妹の能力。
『魅了の力』
無自覚のその力で周囲の人間を魅了していた。
お父様お母様が妹を溺愛していたのも魅了の力に一因があったと。
魅了の力を制御できない妹は魔法省の管理下に置かれることが決まり、私は祖母の実家に引き取られることになった。
新しい家族はとても優しく、私は妹と比べられることのない穏やかな日々を得ていた。
―――妹のことを忘れて。
私が嫁いだ頃、妹の噂が流れてきた。
魅了の力を制御できるようになり、制限つきだが自由を得た。
しかし実家は没落し、頼る者もなく娼婦になったと。
なぜこれまであの子へ連絡ひとつしなかったのかと、後悔と罪悪感が私を襲う。
それでもこの安寧を捨てられない私はただ祈るしかできない。
どうかあの子が救われますようにと。
晴れて国外追放にされたので魅了を解除してあげてから出て行きました [完]
ラララキヲ
ファンタジー
卒業式にて婚約者の王子に婚約破棄され義妹を殺そうとしたとして国外追放にされた公爵令嬢のリネットは一人残された国境にて微笑む。
「さようなら、私が産まれた国。
私を自由にしてくれたお礼に『魅了』が今後この国には効かないようにしてあげるね」
リネットが居なくなった国でリネットを追い出した者たちは国王の前に頭を垂れる──
◇婚約破棄の“後”の話です。
◇転生チート。
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げてます。
◇人によっては最後「胸糞」らしいです。ごめんね;^^
◇なので感想欄閉じます(笑)
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
【完結】義妹とやらが現れましたが認めません。〜断罪劇の次世代たち〜
福田 杜季
ファンタジー
侯爵令嬢のセシリアのもとに、ある日突然、義妹だという少女が現れた。
彼女はメリル。父親の友人であった彼女の父が不幸に見舞われ、親族に虐げられていたところを父が引き取ったらしい。
だがこの女、セシリアの父に欲しいものを買わせまくったり、人の婚約者に媚を打ったり、夜会で非常識な言動をくり返して顰蹙を買ったりと、どうしようもない。
「お義姉さま!」 . .
「姉などと呼ばないでください、メリルさん」
しかし、今はまだ辛抱のとき。
セシリアは来たるべき時へ向け、画策する。
──これは、20年前の断罪劇の続き。
喜劇がくり返されたとき、いま一度鉄槌は振り下ろされるのだ。
※ご指摘を受けて題名を変更しました。作者の見通しが甘くてご迷惑をおかけいたします。
旧題『義妹ができましたが大嫌いです。〜断罪劇の次世代たち〜』
※初投稿です。話に粗やご都合主義的な部分があるかもしれません。生あたたかい目で見守ってください。
※本編完結済みで、毎日1話ずつ投稿していきます。
龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜
クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。
生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。
母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。
そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。
それから〜18年後
約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。
アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。
いざ〜龍国へ出発した。
あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね??
確か双子だったよね?
もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜!
物語に登場する人物達の視点です。
王子は婚約破棄をし、令嬢は自害したそうです。
七辻ゆゆ
ファンタジー
「アリシア・レッドライア! おまえとの婚約を破棄する!」
公爵令嬢アリシアは王子の言葉に微笑んだ。「殿下、美しい夢をありがとうございました」そして己の胸にナイフを突き立てた。
血に染まったパーティ会場は、王子にとって一生忘れられない景色となった。冤罪によって婚約者を自害させた愚王として生きていくことになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる