251 / 505
第9章 ミネルシルバ
肉食系
しおりを挟む
一人に気付かれれば、何人にもバレる。
特に人ならば、態度や仕草に現れるものだ。レベルタンの上司となったアナスタシアには、すぐに何となくバレて、打ち明ける暴挙に出たのだから。
「うっそ!リザイデント様の生まれ変わり!」
「そうなんですよ。」
「だからかー。」
「何かあったのですか?」
「篤郎様が女にも厳しいのよ。私の戦いを見たでしょう。あれが全てよ。」
「あー。」
「男にも容赦しないし、女にも容赦しない。嫌なら戦場に立つんじゃないよ!」
「リザイデント様の訓練の時の名セリフ!」
「篤郎様も近い事を言うから、私もドキッとしちゃったけど、本物だったのよねー。」
「私も、冷やしたらとか女の事を知ってるからビックリしましたが、今になると当たり前でしたね。」
ワインとチーズがあり、止める者も居なければ、女の話しは拡大する。
卑猥な事も平気になるのは、男と変わりは無い。むしろ、男よりも過激な事が言えるのだ。
もちろん書きたいのだが、女の名誉の為に言おう!文字にしたらヤバい!!と。
かくして、女の話しは大幅にカットして、結論に行くのだが、
「と、言うことは篤郎様を食っちゃう?」
「食うの?じゃ、わらし襲う~!」
「「キャー!」」
もちろん、酒の席の話しだが、そんな事はルナには関係ない。
それに、
(アイ、レディ。)
(どうかしましたか?)
(良い素体が居ました。)
(成る程、良いですね。お姉様に任せます!)
(二人だけですか?)
(他は随時にしましょう。)
((解りました。))
と、ルナはルナで暗躍を開始していた。
ルナ達の思いは変わらない。
やがて朝になり、訓練に向かう二人をルナが止める。
「おはようございます。」
「「おはようございます、ルナ様。」」
「少しお話があります。」
「しかし、訓練がありますので。」
「大丈夫です、命令だから問題はありません。」
「「はい。」」
二人は意味も分からず返事をしていた。
「お二人の気持ちを聞きたいのですが。」
「何でしょう?」
「篤郎様との結婚についてです。」
「「・・・・ふぇ!」」
二人の頭では、昨晩の会話が聞かれていたのか?と思う。
そう、ルナ達には聞かれていたのだ。全ての会話を・・・だ。
「あ、あれは、ですね!」
「そう、酔いの席での!」
「でも、事実ですね。」
「「はい。」」
奴隷とは厳しいものだ。特に篤郎の紋章に掛かったのなら、嘘がつけないのが一番痛い。
心の奥底にしまうはずも、雄弁に話さなくてはならないのだ。心の声を誰でも聞く様な事はしないが、喋らす事があるのも魔国ならではになる。
「アナスタシアさんは、身体も申し分無いので候補に入れます。レベルタンさんも良いのです。が、体力に問題がありますね。訓練は継続して下さい。あと、マスターの寝室にも行く事を許可します。」
「「は、はい。」」
赤くなる二人に対して、ルナはいつも通りにしていた。
「では、訓練に行って下さい。何かあれば私の名前を言いなさいね。」
こうして、ルナ達の新たなる見合い作戦が決行されたのだ!
特に人ならば、態度や仕草に現れるものだ。レベルタンの上司となったアナスタシアには、すぐに何となくバレて、打ち明ける暴挙に出たのだから。
「うっそ!リザイデント様の生まれ変わり!」
「そうなんですよ。」
「だからかー。」
「何かあったのですか?」
「篤郎様が女にも厳しいのよ。私の戦いを見たでしょう。あれが全てよ。」
「あー。」
「男にも容赦しないし、女にも容赦しない。嫌なら戦場に立つんじゃないよ!」
「リザイデント様の訓練の時の名セリフ!」
「篤郎様も近い事を言うから、私もドキッとしちゃったけど、本物だったのよねー。」
「私も、冷やしたらとか女の事を知ってるからビックリしましたが、今になると当たり前でしたね。」
ワインとチーズがあり、止める者も居なければ、女の話しは拡大する。
卑猥な事も平気になるのは、男と変わりは無い。むしろ、男よりも過激な事が言えるのだ。
もちろん書きたいのだが、女の名誉の為に言おう!文字にしたらヤバい!!と。
かくして、女の話しは大幅にカットして、結論に行くのだが、
「と、言うことは篤郎様を食っちゃう?」
「食うの?じゃ、わらし襲う~!」
「「キャー!」」
もちろん、酒の席の話しだが、そんな事はルナには関係ない。
それに、
(アイ、レディ。)
(どうかしましたか?)
(良い素体が居ました。)
(成る程、良いですね。お姉様に任せます!)
(二人だけですか?)
(他は随時にしましょう。)
((解りました。))
と、ルナはルナで暗躍を開始していた。
ルナ達の思いは変わらない。
やがて朝になり、訓練に向かう二人をルナが止める。
「おはようございます。」
「「おはようございます、ルナ様。」」
「少しお話があります。」
「しかし、訓練がありますので。」
「大丈夫です、命令だから問題はありません。」
「「はい。」」
二人は意味も分からず返事をしていた。
「お二人の気持ちを聞きたいのですが。」
「何でしょう?」
「篤郎様との結婚についてです。」
「「・・・・ふぇ!」」
二人の頭では、昨晩の会話が聞かれていたのか?と思う。
そう、ルナ達には聞かれていたのだ。全ての会話を・・・だ。
「あ、あれは、ですね!」
「そう、酔いの席での!」
「でも、事実ですね。」
「「はい。」」
奴隷とは厳しいものだ。特に篤郎の紋章に掛かったのなら、嘘がつけないのが一番痛い。
心の奥底にしまうはずも、雄弁に話さなくてはならないのだ。心の声を誰でも聞く様な事はしないが、喋らす事があるのも魔国ならではになる。
「アナスタシアさんは、身体も申し分無いので候補に入れます。レベルタンさんも良いのです。が、体力に問題がありますね。訓練は継続して下さい。あと、マスターの寝室にも行く事を許可します。」
「「は、はい。」」
赤くなる二人に対して、ルナはいつも通りにしていた。
「では、訓練に行って下さい。何かあれば私の名前を言いなさいね。」
こうして、ルナ達の新たなる見合い作戦が決行されたのだ!
0
お気に入りに追加
120
あなたにおすすめの小説
プラス的 異世界の過ごし方
seo
ファンタジー
日本で普通に働いていたわたしは、気がつくと異世界のもうすぐ5歳の幼女だった。田舎の山小屋みたいなところに引っ越してきた。そこがおさめる領地らしい。伯爵令嬢らしいのだが、わたしの多少の知識で知る貴族とはかなり違う。あれ、ひょっとして、うちって貧乏なの? まあ、家族が仲良しみたいだし、楽しければいっか。
呑気で細かいことは気にしない、めんどくさがりズボラ女子が、神様から授けられるギフト「+」に助けられながら、楽しんで生活していきます。
乙女ゲーの脇役家族ということには気づかずに……。
#不定期更新 #物語の進み具合のんびり
#カクヨムさんでも掲載しています
転生令嬢は庶民の味に飢えている
柚木原みやこ(みやこ)
ファンタジー
ある日、自分が異世界に転生した元日本人だと気付いた公爵令嬢のクリステア・エリスフィード。転生…?公爵令嬢…?魔法のある世界…?ラノベか!?!?混乱しつつも現実を受け入れた私。けれど…これには不満です!どこか物足りないゴッテゴテのフルコース!甘いだけのスイーツ!!
もう飽き飽きですわ!!庶民の味、プリーズ!
ファンタジーな異世界に転生した、前世は元OLの公爵令嬢が、周りを巻き込んで庶民の味を楽しむお話。
まったりのんびり、行き当たりばったり更新の予定です。ゆるりとお付き合いいただければ幸いです。
俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
【二章完結】ヒロインなんかじゃいられない!!男爵令嬢アンジェリカの婿取り事情
ayame
ファンタジー
気がつけば乙女ゲームとやらに転生していた前世アラサーの私。しかもポジションはピンクの髪のおバカなヒロイン。……あの、乙女ゲームが好きだったのは私じゃなく、妹なんですけど。ゴリ押ししてくる妹から話半分に聞いていただけで私は門外漢なんだってば! え?王子?攻略対象?? 困ります、だって私、貧乏男爵家を継がなきゃならない立場ですから。嫁になんか行ってられません、欲しいのは従順な婿様です! それにしてもこの領地、特産品が何もないな。ここはひとつ、NGO職員として途上国支援をしてきた前世の知識を生かして、王国一の繁栄を築いてやろうじゃないの!
男爵家に引き取られたヒロインポジの元アラサー女が、恋より領地経営に情熱を注ぐお話。(…恋もたぶんある、かな?)
※現在10歳※攻略対象は中盤まで出番なし※領地経営メイン※コメ返は気まぐれになりますがそれでもよろしければぜひ。
ケットシーな僕とはじまりの精霊
結月彩夜
ファンタジー
異世界転生物のライトノベルはよく読んでいたけど、自分がその立場となると笑えない。しかも、スタートが猫だなんてハードモードすぎやしない……な?
これは、ケットシーに転生した僕がエルフな飼い主?と終わりまで生きていく物語。
異世界でのんびり暮らしたい!?
日向墨虎
ファンタジー
前世は孫もいるおばちゃんが剣と魔法の異世界に転生した。しかも男の子。侯爵家の三男として成長していく。家族や周りの人たちが大好きでとても大切に思っている。家族も彼を溺愛している。なんにでも興味を持ち、改造したり創造したり、貴族社会の陰謀や事件に巻き込まれたりとやたらと忙しい。学校で仲間ができたり、冒険したりと本人はゆっくり暮らしたいのに・・・無理なのかなぁ?
神による異世界転生〜転生した私の異世界ライフ〜
シュガーコクーン
ファンタジー
女神のうっかりで死んでしまったOLが一人。そのOLは、女神によって幼女に戻って異世界転生させてもらうことに。
その幼女の新たな名前はリティア。リティアの繰り広げる異世界ファンタジーが今始まる!
「こんな話をいれて欲しい!」そんな要望も是非下さい!出来る限り書きたいと思います。
素人のつたない作品ですが、よければリティアの異世界ライフをお楽しみ下さい╰(*´︶`*)╯
旧題「神による異世界転生〜転生幼女の異世界ライフ〜」
現在、小説家になろうでこの作品のリメイクを連載しています!そちらも是非覗いてみてください。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる