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第9章 ミネルシルバ
戦争になりました
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元アルケニー国の南西にはラプス国がある。
ラプス国の西から南に掛けて海になっており、北西にバイパー国、北東をアルケニー国、東をライラ国があるが、北のバイパー国とは婚血による繋がりがあるが、ライラ国とは水問題で膠着状態になっている。
アルケニー国からは何も行って無いのが、裏では繋がっていた。ライラ国の戦争もアルケニー国経由で、勝ち負けを決めていたりとかもしてるくらいなのだ。が、アルケニー国との連絡が出来なくなって困ったのが、ライラ国になる。
悪い意味で、恩恵を受けていた国の悪足掻きになる。
そんな会話が、アルケニー国の進軍に繋がるまでに、時間は掛からなかった。
「と言う事です。」
馬車の中で、ライラ国の進軍の真実を話していた。
「何か、デジャブな感じがするな。」
「申し訳ございません。」
アルケニーは顔色を白くしながらも、謝っている。
「何で、権力や金を持ったらそれ以上を望むかね。」
「それは、その権力や金を無くさない為です。自分のエゴが、他人を殺してもの考えになるのです。一つの力を得る事で、他人が持つ力を欲する。王であれ貴族であれ、権力にすがるモノです。篤郎様。」
「まだ、すがってるのか?」
「はい。私は篤郎様の力にすがっております。王の椅子には未練も無い今が、好きなのです。篤郎様が宜しければ、私の娘を差し上げたいのですよ!」
「腹黒な娘を?」
「はー、何で育て方を間違えたのでしょう。それが残念です。」
白い顔をしても、ぶれないアルケニー。失敗しても、責任は他にあるのだろうから。
「ま、お前の娘は遠慮するがな。」
「そうですか?別に夜伽でも、一夜の情けでも、性の捌け口でも、私は構いませんよ。」
「いらない。」
「腹は黒くても、器量や容姿は標準以上です。処女なのかは判断出来ませんが、抱く程度なら良いかのと。」
「親だな。」
「おや、屑は付きませんか?」
「そうして、俺に抱かせて自分もとの打算なら屑は付くが、今のお前は違うだろ。」
「いやはや、これでも王位を賜ったのですが、篤郎様には敵いませんな。」
笑顔のアルケニーである。
馬鹿親父だな。
「で、どうだ?」
「そうですね、三女は二十歳を超えてますが、情けなら良いかと。四女は篤郎様と同じ年で、5女は年下になります。6女と7女もお薦めしますが?」
ガンッと馬車に頭をぶつける篤郎。
「っー。お前の娘でなくて、ライラの事だよ!」
「ああ、それは篤郎様が行かれれば終わるのでしょ?」
「・・・・何でそう思う?」
「あの戦を忘れるなどありえません。圧倒的な人数を、即座に制圧。篤郎様から死者が出ない戦を知り、そう考えるのが、普通でしょう。」
「そんな事は無いぞ?」
「ライラ国の人数は三万程度です。篤郎様に掛かれば、軍隊も意味がありませんからね。」
「だから、面倒なんだが、」
「それに、篤郎様でしたら魔国の魔王も倒せます。どうですか、神国と手を結ぶ事も視野に入れられては?」
「・・・・遠慮しとく。」
自分の国に喧嘩を仕掛けるか。面白いが、アルテウルの手先になるのは嫌だ。ネックはアルテウルだけなんだが。
この時、ルナ達は悪寒を感じていた。
「そうですか。あ、我が国の算出の書類は見られましたか?」
「見てない。」
「此れですね、はい。」
「まず、病人の数は減少しました。冬に向けての食糧難も解消出来ました。教育と建築はまだまだかかります。」
「ま、良くはなっているかな。」
「問題は、今後の税金をどうなさるおつもりかです。」
「あー。どうするかな。」
「考えてませんね。」
「だって、金を集めるの苦手だからな。」
「そうですか?保留は構いませんが、次の議題は早急案件です。国名はどうなさいますか?」
「それこそ、要らねー!」
篤郎にとっての名前は気にもならない。
「何を言いますか!国名は重要です。悪事を働いた国アルケニーを使うなど駄目です。いっそ家名を着けては?」
「藤並国?」
「おお、フジナミが篤郎様の家名でしたか!フジナミ国ですか、良いですね!」
自分の名前ほど嫌なモノは無い。小さい時は良いが、大きな会社や国に自分の名字が付くほど、自信過剰なモノは無い。
「そんな名前にしたら、即座に俺が潰す。」
「なっ!駄目ですか・・・・」
シュンとするおっさん。可愛くも無い。
「国名ねー。」
書類を棄てて、横になる。
国名はもうあるのに、何で他の国とか考えなくてはならないのか。魔国分署国とか良いと思うのだが、それは言えない。
だって、残っている国の国策が、『魔王を倒す』事だからだ。奴隷なのに、そこは許容出来ないのはアルテウルの力が強いからか?
悩みながらも、戦争となる地に篤郎を運ぶ。
ラプス国の西から南に掛けて海になっており、北西にバイパー国、北東をアルケニー国、東をライラ国があるが、北のバイパー国とは婚血による繋がりがあるが、ライラ国とは水問題で膠着状態になっている。
アルケニー国からは何も行って無いのが、裏では繋がっていた。ライラ国の戦争もアルケニー国経由で、勝ち負けを決めていたりとかもしてるくらいなのだ。が、アルケニー国との連絡が出来なくなって困ったのが、ライラ国になる。
悪い意味で、恩恵を受けていた国の悪足掻きになる。
そんな会話が、アルケニー国の進軍に繋がるまでに、時間は掛からなかった。
「と言う事です。」
馬車の中で、ライラ国の進軍の真実を話していた。
「何か、デジャブな感じがするな。」
「申し訳ございません。」
アルケニーは顔色を白くしながらも、謝っている。
「何で、権力や金を持ったらそれ以上を望むかね。」
「それは、その権力や金を無くさない為です。自分のエゴが、他人を殺してもの考えになるのです。一つの力を得る事で、他人が持つ力を欲する。王であれ貴族であれ、権力にすがるモノです。篤郎様。」
「まだ、すがってるのか?」
「はい。私は篤郎様の力にすがっております。王の椅子には未練も無い今が、好きなのです。篤郎様が宜しければ、私の娘を差し上げたいのですよ!」
「腹黒な娘を?」
「はー、何で育て方を間違えたのでしょう。それが残念です。」
白い顔をしても、ぶれないアルケニー。失敗しても、責任は他にあるのだろうから。
「ま、お前の娘は遠慮するがな。」
「そうですか?別に夜伽でも、一夜の情けでも、性の捌け口でも、私は構いませんよ。」
「いらない。」
「腹は黒くても、器量や容姿は標準以上です。処女なのかは判断出来ませんが、抱く程度なら良いかのと。」
「親だな。」
「おや、屑は付きませんか?」
「そうして、俺に抱かせて自分もとの打算なら屑は付くが、今のお前は違うだろ。」
「いやはや、これでも王位を賜ったのですが、篤郎様には敵いませんな。」
笑顔のアルケニーである。
馬鹿親父だな。
「で、どうだ?」
「そうですね、三女は二十歳を超えてますが、情けなら良いかと。四女は篤郎様と同じ年で、5女は年下になります。6女と7女もお薦めしますが?」
ガンッと馬車に頭をぶつける篤郎。
「っー。お前の娘でなくて、ライラの事だよ!」
「ああ、それは篤郎様が行かれれば終わるのでしょ?」
「・・・・何でそう思う?」
「あの戦を忘れるなどありえません。圧倒的な人数を、即座に制圧。篤郎様から死者が出ない戦を知り、そう考えるのが、普通でしょう。」
「そんな事は無いぞ?」
「ライラ国の人数は三万程度です。篤郎様に掛かれば、軍隊も意味がありませんからね。」
「だから、面倒なんだが、」
「それに、篤郎様でしたら魔国の魔王も倒せます。どうですか、神国と手を結ぶ事も視野に入れられては?」
「・・・・遠慮しとく。」
自分の国に喧嘩を仕掛けるか。面白いが、アルテウルの手先になるのは嫌だ。ネックはアルテウルだけなんだが。
この時、ルナ達は悪寒を感じていた。
「そうですか。あ、我が国の算出の書類は見られましたか?」
「見てない。」
「此れですね、はい。」
「まず、病人の数は減少しました。冬に向けての食糧難も解消出来ました。教育と建築はまだまだかかります。」
「ま、良くはなっているかな。」
「問題は、今後の税金をどうなさるおつもりかです。」
「あー。どうするかな。」
「考えてませんね。」
「だって、金を集めるの苦手だからな。」
「そうですか?保留は構いませんが、次の議題は早急案件です。国名はどうなさいますか?」
「それこそ、要らねー!」
篤郎にとっての名前は気にもならない。
「何を言いますか!国名は重要です。悪事を働いた国アルケニーを使うなど駄目です。いっそ家名を着けては?」
「藤並国?」
「おお、フジナミが篤郎様の家名でしたか!フジナミ国ですか、良いですね!」
自分の名前ほど嫌なモノは無い。小さい時は良いが、大きな会社や国に自分の名字が付くほど、自信過剰なモノは無い。
「そんな名前にしたら、即座に俺が潰す。」
「なっ!駄目ですか・・・・」
シュンとするおっさん。可愛くも無い。
「国名ねー。」
書類を棄てて、横になる。
国名はもうあるのに、何で他の国とか考えなくてはならないのか。魔国分署国とか良いと思うのだが、それは言えない。
だって、残っている国の国策が、『魔王を倒す』事だからだ。奴隷なのに、そこは許容出来ないのはアルテウルの力が強いからか?
悩みながらも、戦争となる地に篤郎を運ぶ。
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