209 / 505
第9章 ミネルシルバ
服を作ろう!
しおりを挟む
服を作るには、採寸が必要になる。
男なら簡単だが、女にはかなり抵抗がある。欲が出てきて困って、触る事にも躊躇してしまうのが普通だ。特に胸に触るとなると緊張して汗を流してしまうので、困るのだ。
「分かりました。先ずは服を脱いで採寸ですね!」
クラークは全裸になっていた。
元騎士だよね?
篤郎は、裸の男には興味ないので、採寸をした。178㎝の身長に体格も良い。ダンデズムと云うのが出てるかは知らないが、それでも俺よりもシャツもズボンも長くしなくてはならない。くそっ!
クラークの型紙も楽に出来そうだ。俺の型紙から生地を長くすれば良いからね。上は4ポイント下は5ポイント増やすだけ・・・・・。羨ましくないぞ!下は負けだな・・・・・
服の事をノートに書いていて気が付いたが、クラークは裸のまま直立不動に立っていた。
「クラーク?服を着ろよ。」
「分かりました!」
クラークは服を着ると家を出た。
篤郎は、その行動に驚いたのだが、エスチェトがクラークが居た位置に来て、服を脱いだ。
「ちょちょちょちょ!」
「どうかしましたか?御主人様。」
「服をね。」
「はい。採寸の為に脱ぎました。」
「えっ?いや、採寸するけど・・・」
乳大きいのね。
いや!変態では無いぞ!男なら、年上と言っても3歳年上の方が見せられたら見るだろう?見ない人など居ない!しかも堂々と見せているんだよ!
「どうかしましたか?御主人様。」
「へっ?い、いや。別に・・・」
別にでは無いぞ!元女の意地もある!
「で、では採寸を始める。」
「はい。」
篤郎は女性の体を触りながら採寸するのだが、何故か良い匂いがするのだ。大抵は何にもありませんとするだろう。相手も頑張って耐えながら採寸してるのが分かる。
バレないとしたら、鈍感か興味無いからしか他ならない。そう、興味が無ければ、だ。
身長を測れば、型紙を作るのに、横を測る。
前では無いぞ。後ろからだ。次にバスト、ウエスト、ヒップの採寸だ。女性のお尻も、過激な水着を着てると思えば何とかなる。ウエストも良い。・・・・42か、細いな。バスト・・・・
「御主人様。」
「わぉい!」
「胸は敏感ですので、声が漏れるかもしれません。」
「へっ?」
「気にしないで下さい。」
「は、はい・・・・」
胸を触る許可が出たのか?えっ?いや、嘘、マジで。
篤郎の額から汗が流れる。
「御主人様の好きな様にして下さい。」ポッ
「!」
言葉が出ないとは、こんな状況なんだろうか?
という考えと、
ポッてなに?ポッって!
という考えは同時に頭を巡るようだ。
人間には、安全装置なるものが備わっている。大抵は脳の負荷を与え過ぎない様に、脳で思考を遮断する事があるのだ。例えば、戦うボクサーなんかは倒されるまでボコボコにやられたのに、強烈なダウン後に人が変わった様に戦う事がある。
それは、戦う者だけでは無い。
篤郎の動きが変わったのは、エスチェトのポッからだった。胸のトップとアンダーと形を確認してノートに書くと、
「次。」
「はい!」
アミスもエスメルダも即座に採寸して、裁縫を始めたのだ。
もちろん、会話もした。好みやどんな服装にしたいのかを聞いた。下着の色や生地も選ばしたのだが、篤郎の目は虚ろだった。
相手の目を見ないのでは無い。虚ろな目で見られたのだ。
同年代であれ、年上であれ、気になる人の目が虚ろだとしたら?
夜はまだまだ長い。
男なら簡単だが、女にはかなり抵抗がある。欲が出てきて困って、触る事にも躊躇してしまうのが普通だ。特に胸に触るとなると緊張して汗を流してしまうので、困るのだ。
「分かりました。先ずは服を脱いで採寸ですね!」
クラークは全裸になっていた。
元騎士だよね?
篤郎は、裸の男には興味ないので、採寸をした。178㎝の身長に体格も良い。ダンデズムと云うのが出てるかは知らないが、それでも俺よりもシャツもズボンも長くしなくてはならない。くそっ!
クラークの型紙も楽に出来そうだ。俺の型紙から生地を長くすれば良いからね。上は4ポイント下は5ポイント増やすだけ・・・・・。羨ましくないぞ!下は負けだな・・・・・
服の事をノートに書いていて気が付いたが、クラークは裸のまま直立不動に立っていた。
「クラーク?服を着ろよ。」
「分かりました!」
クラークは服を着ると家を出た。
篤郎は、その行動に驚いたのだが、エスチェトがクラークが居た位置に来て、服を脱いだ。
「ちょちょちょちょ!」
「どうかしましたか?御主人様。」
「服をね。」
「はい。採寸の為に脱ぎました。」
「えっ?いや、採寸するけど・・・」
乳大きいのね。
いや!変態では無いぞ!男なら、年上と言っても3歳年上の方が見せられたら見るだろう?見ない人など居ない!しかも堂々と見せているんだよ!
「どうかしましたか?御主人様。」
「へっ?い、いや。別に・・・」
別にでは無いぞ!元女の意地もある!
「で、では採寸を始める。」
「はい。」
篤郎は女性の体を触りながら採寸するのだが、何故か良い匂いがするのだ。大抵は何にもありませんとするだろう。相手も頑張って耐えながら採寸してるのが分かる。
バレないとしたら、鈍感か興味無いからしか他ならない。そう、興味が無ければ、だ。
身長を測れば、型紙を作るのに、横を測る。
前では無いぞ。後ろからだ。次にバスト、ウエスト、ヒップの採寸だ。女性のお尻も、過激な水着を着てると思えば何とかなる。ウエストも良い。・・・・42か、細いな。バスト・・・・
「御主人様。」
「わぉい!」
「胸は敏感ですので、声が漏れるかもしれません。」
「へっ?」
「気にしないで下さい。」
「は、はい・・・・」
胸を触る許可が出たのか?えっ?いや、嘘、マジで。
篤郎の額から汗が流れる。
「御主人様の好きな様にして下さい。」ポッ
「!」
言葉が出ないとは、こんな状況なんだろうか?
という考えと、
ポッてなに?ポッって!
という考えは同時に頭を巡るようだ。
人間には、安全装置なるものが備わっている。大抵は脳の負荷を与え過ぎない様に、脳で思考を遮断する事があるのだ。例えば、戦うボクサーなんかは倒されるまでボコボコにやられたのに、強烈なダウン後に人が変わった様に戦う事がある。
それは、戦う者だけでは無い。
篤郎の動きが変わったのは、エスチェトのポッからだった。胸のトップとアンダーと形を確認してノートに書くと、
「次。」
「はい!」
アミスもエスメルダも即座に採寸して、裁縫を始めたのだ。
もちろん、会話もした。好みやどんな服装にしたいのかを聞いた。下着の色や生地も選ばしたのだが、篤郎の目は虚ろだった。
相手の目を見ないのでは無い。虚ろな目で見られたのだ。
同年代であれ、年上であれ、気になる人の目が虚ろだとしたら?
夜はまだまだ長い。
0
お気に入りに追加
120
あなたにおすすめの小説
記憶がないので離縁します。今更謝られても困りますからね。
せいめ
恋愛
メイドにいじめられ、頭をぶつけた私は、前世の記憶を思い出す。前世では兄2人と取っ組み合いの喧嘩をするくらい気の強かった私が、メイドにいじめられているなんて…。どれ、やり返してやるか!まずは邸の使用人を教育しよう。その後は、顔も知らない旦那様と離婚して、平民として自由に生きていこう。
頭をぶつけて現世記憶を失ったけど、前世の記憶で逞しく生きて行く、侯爵夫人のお話。
ご都合主義です。誤字脱字お許しください。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
断罪されているのは私の妻なんですが?
すずまる
恋愛
仕事の都合もあり王家のパーティーに遅れて会場入りすると何やら第一王子殿下が群衆の中の1人を指差し叫んでいた。
「貴様の様に地味なくせに身分とプライドだけは高い女は王太子である俺の婚約者に相応しくない!俺にはこのジャスミンの様に可憐で美しい女性こそが似合うのだ!しかも貴様はジャスミンの美貌に嫉妬して彼女を虐めていたと聞いている!貴様との婚約などこの場で破棄してくれるわ!」
ん?第一王子殿下に婚約者なんていたか?
そう思い指さされていた女性を見ると⋯⋯?
*-=-*-=-*-=-*-=-*
本編は1話完結です(꒪ㅂ꒪)
…が、設定ゆるゆる過ぎたと反省したのでちょっと色付けを鋭意執筆中(; ̄∀ ̄)スミマセン
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
三年目の離縁、「白い結婚」を申し立てます! 幼な妻のたった一度の反撃
紫月 由良
恋愛
【書籍化】5月30日発行されました。イラストは天城望先生です。
【本編】十三歳で政略のために婚姻を結んだエミリアは、夫に顧みられない日々を過ごす。夫の好みは肉感的で色香漂う大人の女性。子供のエミリアはお呼びではなかった。ある日、参加した夜会で、夫が愛人に対して、妻を襲わせた上でそれを浮気とし家から追い出すと、楽しそうに言ってるのを聞いてしまう。エミリアは孤児院への慰問や教会への寄付で培った人脈を味方に、婚姻無効を申し立て、夫の非を詳らかにする。従順(見かけだけ)妻の、夫への最初で最後の反撃に出る。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
妹と旦那様に子供ができたので、離縁して隣国に嫁ぎます
冬月光輝
恋愛
私がベルモンド公爵家に嫁いで3年の間、夫婦に子供は出来ませんでした。
そんな中、夫のファルマンは裏切り行為を働きます。
しかも相手は妹のレナ。
最初は夫を叱っていた義両親でしたが、レナに子供が出来たと知ると私を責めだしました。
夫も婚約中から私からの愛は感じていないと口にしており、あの頃に婚約破棄していればと謝罪すらしません。
最後には、二人と子供の幸せを害する権利はないと言われて離縁させられてしまいます。
それからまもなくして、隣国の王子であるレオン殿下が我が家に現れました。
「約束どおり、私の妻になってもらうぞ」
確かにそんな約束をした覚えがあるような気がしますが、殿下はまだ5歳だったような……。
言われるがままに、隣国へ向かった私。
その頃になって、子供が出来ない理由は元旦那にあることが発覚して――。
ベルモンド公爵家ではひと悶着起こりそうらしいのですが、もう私には関係ありません。
※ざまぁパートは第16話〜です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる