194 / 505
第9章 ミネルシルバ
謎の嫁達
しおりを挟む
「報告書です、マスター。」
誰って事はない。嫁候補の報告書だ。
タルホック・ゼイペックの欄を読んでいる内に気持ち悪くなった。
神による人体実験の産物ならまだ良かったのかもしれない。『神の気紛れ』が結果なのだ。
内容は、アルテウルの怒りの矛先が、彼女の魂を狂わせたのが切っ掛けとなっている。傷をつけたではない、『狂わせた』事による精神の崩壊が魂となり、異常な行動をする子となっていた。
だから、回復魔法もポーションも異常回復さえも効かなかったのだ。
「魂の発狂かー。厄介だな。」
「はい。魂に刻まれたので、暫くは掛かると思われます。」
「タルホックは囲いだな。チャーミーを着けるかな。」
「良い考えですね。チャーミー様でしたら、問題ありません。」
「セキが付属する?」
「白龍にも手伝わせましょう。」
そう、龍からティムされている二人が嫁候補として勝ち残ったそうだ。
それに玉子だろ?
もう、俺要らんやん。
で、次にエリーゼなんだか、此方もまともな情報がない。ライラック王家はあってもエリーゼと言う第一王女は居なかったのだ。俺の前で嘘をつくことは出来ないのだから、謎でしかない。
それに、エリーゼには奴隷紋章は施されている。要は、篤郎の奴隷である事には間違いがない。
では、何故嘘を言ったのか?
だ。有力なのは、嘘では本当の事を言った。である。
まだ、何かあるのか?これも経過観察だ。
次はー。
アバンガルドの嫁候補だ。
1人めはアニデウス(女バージョン)だ。こいつはドMだ、変態だ。殴られて、蔑む目を向けるだけで喜ぶ。
実験体には良いが、精子をあげたくないな。肌を合わすのも、クリーチャーだよ?
嫌悪感を持って、報告書を読み進めると、以外や以外。アバンガルド誕生のおりに産まれた原初の悪魔(?)なんだと。天使でも神でも無いのがアバンガルドなんだろうな。で、おじいちゃん(?)が長生きなのは、血をもらい続けたのと単一細胞による若返り等の理由なんだって。知識を引き継げながら長生き・・・・子孫は?
なんと、童貞処女らしい。んー、人間なら30歳超えたら賢者認定が有るが、何億年だとしたら何の称号なんだろね?ん?てか、伴侶を得るのが初やん!しかも、俺かよ!重いわー。重すぎるよ。
で、おじいちゃんに従う馬鹿共。
レベタン、バウデスト、アバル、アブート、ダルタトスの五人だ。元悪魔王なのだが・・・・・悲惨のオンパレードだ。
レベタンは38代目の傲慢の魔王なのだが、仲間に裏切られて捨てられた王だ。本人は何の落ち度もなく、無秩序にやられて漂っていたのをアニデウスに助けられて従っている。
バウデストも40代目の憤怒の王も、就任直後に反乱。逃亡して落ちた所をアニデウス達に拾われた。
アバル、アブート、ダルタトスも似たり寄ったりで可哀想な位の虐めから逃げた魔王だったー。
魔王って虐められるの?との疑問もあるが、魔王にもそれぞれの人生があるんだろうな。
んー、今回の見合い結果って、訳あり物件過ぎないか?
結婚云々は俺にあるのか?
一抹の不安は大きくのし掛かった。
誰って事はない。嫁候補の報告書だ。
タルホック・ゼイペックの欄を読んでいる内に気持ち悪くなった。
神による人体実験の産物ならまだ良かったのかもしれない。『神の気紛れ』が結果なのだ。
内容は、アルテウルの怒りの矛先が、彼女の魂を狂わせたのが切っ掛けとなっている。傷をつけたではない、『狂わせた』事による精神の崩壊が魂となり、異常な行動をする子となっていた。
だから、回復魔法もポーションも異常回復さえも効かなかったのだ。
「魂の発狂かー。厄介だな。」
「はい。魂に刻まれたので、暫くは掛かると思われます。」
「タルホックは囲いだな。チャーミーを着けるかな。」
「良い考えですね。チャーミー様でしたら、問題ありません。」
「セキが付属する?」
「白龍にも手伝わせましょう。」
そう、龍からティムされている二人が嫁候補として勝ち残ったそうだ。
それに玉子だろ?
もう、俺要らんやん。
で、次にエリーゼなんだか、此方もまともな情報がない。ライラック王家はあってもエリーゼと言う第一王女は居なかったのだ。俺の前で嘘をつくことは出来ないのだから、謎でしかない。
それに、エリーゼには奴隷紋章は施されている。要は、篤郎の奴隷である事には間違いがない。
では、何故嘘を言ったのか?
だ。有力なのは、嘘では本当の事を言った。である。
まだ、何かあるのか?これも経過観察だ。
次はー。
アバンガルドの嫁候補だ。
1人めはアニデウス(女バージョン)だ。こいつはドMだ、変態だ。殴られて、蔑む目を向けるだけで喜ぶ。
実験体には良いが、精子をあげたくないな。肌を合わすのも、クリーチャーだよ?
嫌悪感を持って、報告書を読み進めると、以外や以外。アバンガルド誕生のおりに産まれた原初の悪魔(?)なんだと。天使でも神でも無いのがアバンガルドなんだろうな。で、おじいちゃん(?)が長生きなのは、血をもらい続けたのと単一細胞による若返り等の理由なんだって。知識を引き継げながら長生き・・・・子孫は?
なんと、童貞処女らしい。んー、人間なら30歳超えたら賢者認定が有るが、何億年だとしたら何の称号なんだろね?ん?てか、伴侶を得るのが初やん!しかも、俺かよ!重いわー。重すぎるよ。
で、おじいちゃんに従う馬鹿共。
レベタン、バウデスト、アバル、アブート、ダルタトスの五人だ。元悪魔王なのだが・・・・・悲惨のオンパレードだ。
レベタンは38代目の傲慢の魔王なのだが、仲間に裏切られて捨てられた王だ。本人は何の落ち度もなく、無秩序にやられて漂っていたのをアニデウスに助けられて従っている。
バウデストも40代目の憤怒の王も、就任直後に反乱。逃亡して落ちた所をアニデウス達に拾われた。
アバル、アブート、ダルタトスも似たり寄ったりで可哀想な位の虐めから逃げた魔王だったー。
魔王って虐められるの?との疑問もあるが、魔王にもそれぞれの人生があるんだろうな。
んー、今回の見合い結果って、訳あり物件過ぎないか?
結婚云々は俺にあるのか?
一抹の不安は大きくのし掛かった。
0
お気に入りに追加
120
あなたにおすすめの小説
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
妹を見捨てた私 ~魅了の力を持っていた可愛い妹は愛されていたのでしょうか?~
紗綺
ファンタジー
何故妹ばかり愛されるの?
その答えは私の10歳の誕生日に判明した。
誕生日パーティで私の婚約者候補の一人が妹に魅了されてしまったことでわかった妹の能力。
『魅了の力』
無自覚のその力で周囲の人間を魅了していた。
お父様お母様が妹を溺愛していたのも魅了の力に一因があったと。
魅了の力を制御できない妹は魔法省の管理下に置かれることが決まり、私は祖母の実家に引き取られることになった。
新しい家族はとても優しく、私は妹と比べられることのない穏やかな日々を得ていた。
―――妹のことを忘れて。
私が嫁いだ頃、妹の噂が流れてきた。
魅了の力を制御できるようになり、制限つきだが自由を得た。
しかし実家は没落し、頼る者もなく娼婦になったと。
なぜこれまであの子へ連絡ひとつしなかったのかと、後悔と罪悪感が私を襲う。
それでもこの安寧を捨てられない私はただ祈るしかできない。
どうかあの子が救われますようにと。
晴れて国外追放にされたので魅了を解除してあげてから出て行きました [完]
ラララキヲ
ファンタジー
卒業式にて婚約者の王子に婚約破棄され義妹を殺そうとしたとして国外追放にされた公爵令嬢のリネットは一人残された国境にて微笑む。
「さようなら、私が産まれた国。
私を自由にしてくれたお礼に『魅了』が今後この国には効かないようにしてあげるね」
リネットが居なくなった国でリネットを追い出した者たちは国王の前に頭を垂れる──
◇婚約破棄の“後”の話です。
◇転生チート。
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げてます。
◇人によっては最後「胸糞」らしいです。ごめんね;^^
◇なので感想欄閉じます(笑)
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
【完結】義妹とやらが現れましたが認めません。〜断罪劇の次世代たち〜
福田 杜季
ファンタジー
侯爵令嬢のセシリアのもとに、ある日突然、義妹だという少女が現れた。
彼女はメリル。父親の友人であった彼女の父が不幸に見舞われ、親族に虐げられていたところを父が引き取ったらしい。
だがこの女、セシリアの父に欲しいものを買わせまくったり、人の婚約者に媚を打ったり、夜会で非常識な言動をくり返して顰蹙を買ったりと、どうしようもない。
「お義姉さま!」 . .
「姉などと呼ばないでください、メリルさん」
しかし、今はまだ辛抱のとき。
セシリアは来たるべき時へ向け、画策する。
──これは、20年前の断罪劇の続き。
喜劇がくり返されたとき、いま一度鉄槌は振り下ろされるのだ。
※ご指摘を受けて題名を変更しました。作者の見通しが甘くてご迷惑をおかけいたします。
旧題『義妹ができましたが大嫌いです。〜断罪劇の次世代たち〜』
※初投稿です。話に粗やご都合主義的な部分があるかもしれません。生あたたかい目で見守ってください。
※本編完結済みで、毎日1話ずつ投稿していきます。
王子は婚約破棄をし、令嬢は自害したそうです。
七辻ゆゆ
ファンタジー
「アリシア・レッドライア! おまえとの婚約を破棄する!」
公爵令嬢アリシアは王子の言葉に微笑んだ。「殿下、美しい夢をありがとうございました」そして己の胸にナイフを突き立てた。
血に染まったパーティ会場は、王子にとって一生忘れられない景色となった。冤罪によって婚約者を自害させた愚王として生きていくことになる。
英雄になった夫が妻子と帰還するそうです
白野佑奈
恋愛
初夜もなく戦場へ向かった夫。それから5年。
愛する彼の為に必死に留守を守ってきたけれど、戦場で『英雄』になった彼には、すでに妻子がいて、王命により離婚することに。
好きだからこそ王命に従うしかない。大人しく離縁して、実家の領地で暮らすことになったのに。
今、目の前にいる人は誰なのだろう?
ヤンデレ激愛系ヒーローと、周囲に翻弄される流され系ヒロインです。
珍しくもちょっとだけ切ない系を目指してみました(恥)
ざまぁが少々キツイので、※がついています。苦手な方はご注意下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる