166 / 505
第8章 魔王討伐
異世界龍とクリーチャーに降格した人
しおりを挟む
村というか町?いや、街に来た。
コロナイナ州や、ネバタ州にあるラスベガスなんかは近いかも知れないが、荒野から街が見えた時は嬉しいモノは無いようだ。
「ま、街だ!チャーミー、街に来たぞー!」
「みぃ!」
篤郎とて、嬉しい時は叫ぶ事に変わりはない。キャラに無いとかも言われるが、そんな事は無い。喜怒哀楽はあると自負しているのだ。人とはちょっと違うが。
街に入って、雑貨店もしくはスーパーを探し出した。人(?)に聞いたりして問題はなくスーパーに行き着いた。
「おいおい、マジか。」
入店して驚いたのは、見た目が普通だからだ。もちろん、砂糖は直ぐに見つかったのだが、
「値段はー、金はギル?」
まずは、金額に目がいった。
単位はギルであった。が、良く良く考えても、何でギルと言う単位になったのか分からない。統一とか文化の差は無くなったらしいが、異世界のアバンガルドでも単位が同じなのは助かると言うべきなんだが、意味が無いのは良いのかを考えても悩む。例えばドルの語源はボヘミアの銀山で鋳造された銀貨、ヨアヒムスターラーから来ている。だが、ギルには語源は無い。強いて言うなら、FFシリーズになるだろう。
「安いのかな?それに、和三方に黒砂糖まで有るのか?!全部は多すぎて無理だから、買えるだけでも買うか。他の材料も買いだめだ!」
「みぃみぃ?」
「大丈夫!任せて!買って、帰って、お菓子を作るね!」
「みぃ!」
料理男子の怖い所が出るが、女の人が作るねと男の作るねは、こだわりや時間は余裕で掛けて、量も作り過ぎる程に作ってしまうのだ。大抵は飽きて終わるが、飽きない男が作るねの言葉を言えば、相手を食わして潰すと言うべきか。腹一杯に食べてもらうではなく、潰すだ。
食べて旨くて潰す。男の料理の真骨頂とは、相手を潰す事が大事なのだから。
因みにギャル○根を潰す企画をすれば、沢山の男が両手を上げて美味しく潰す事だろう。
下町の男料理の店程怖いモノは無いのだから・・・・
大カート二台に大量の材料を買い込んで、会計に入った。
「いらっしゃいませ。」
「あ、この袋に入れて下さい。それと、このお札は使えますか?」
「はい。えっーと使えますね。」
「ありがとうございます。」
「・・・・合計で8万5千6百ギルになります。」
「えっと、はい。」
「ありがとうございました。」
買い物をして、袋を手にして帰る事にした。しかし、異様な者があらぬ者を連れて歩いて居るのだから、街の視線やヒソヒソが気になっていた。それに、龍の領域に向かっているのだから、色々な騒動が起こっていた。
最初に警官風な者達に声を掛けられた。
「ちょっと君、少し話せるかな?」
「ん、何ですか?」
「ちょっと聞きたいのだが、君の名前は?」
「藤並篤郎です。」
「何処から来たのかな?」
「何処から?んー、向こうからとしか言えませんね。」
「向こう?」
「ええ、荒野から来ました。」
「なっ?!ちょっと待って・・・・って、それ?」
「チャーミーと言います。ねー、チャーミー!」
「みぃ!」
チャーミーは多分胸を張っているのだろう。誇らしいからな。
当然、俺も誇らしい。
「はい。え!はい!トゥデイさん。」
「あ、えつ、あっ。」
二人は慌てていた。トゥデイと呼ばれた警官風はチャーミーを見て、呼んだ警官風は連絡してだ。
「トゥデイさん、ゴニョゴニョ・・・」
「なに!す、すいませんでした!お、お気をつけて!」
警官風な二人が逃げていった。トゥデイと呼ばれた警官風は、右手右足を綺麗に合わせてだ。何を緊張してるんだろう?
「行こうか、チャーミー。」
「み、みぃ。」
と、こんな会話を数回と、野次馬な人(?)達が群がる事も数回。気持ち悪い状態が続いた。
中には暴漢達が来たが、チャーミーを見ただけで逃げ出したのである。
可愛い子なのに失礼な奴等だよ!
面倒があっても、妨害までにはならなかったのは、チャーミーのお陰であった。だが、篤郎は知らない。
後でぶっ飛ばす!
篤郎は記憶力をフルに酷使しながら、大抵の人を覚えた。
荒野側に入り、チャーミーとの会話(?)をしながら歩いていると、
「あ、篤郎、サーまー!」
クリーチャーが居たのだ。
何故死んでないのだろうか?
「チャーミー、離れていなさい。」
地面にチャーミーを降ろして、篤郎は本気を出していた。
「化け物、シツコイんですけど?」
怒りから来た、言葉と怒気なんだろう。しかし、
「み、みぃ・・・」
「あ、篤郎サま?!落チ着いテ~!」
チャーミーとクリーチャーは震えていた。
コロナイナ州や、ネバタ州にあるラスベガスなんかは近いかも知れないが、荒野から街が見えた時は嬉しいモノは無いようだ。
「ま、街だ!チャーミー、街に来たぞー!」
「みぃ!」
篤郎とて、嬉しい時は叫ぶ事に変わりはない。キャラに無いとかも言われるが、そんな事は無い。喜怒哀楽はあると自負しているのだ。人とはちょっと違うが。
街に入って、雑貨店もしくはスーパーを探し出した。人(?)に聞いたりして問題はなくスーパーに行き着いた。
「おいおい、マジか。」
入店して驚いたのは、見た目が普通だからだ。もちろん、砂糖は直ぐに見つかったのだが、
「値段はー、金はギル?」
まずは、金額に目がいった。
単位はギルであった。が、良く良く考えても、何でギルと言う単位になったのか分からない。統一とか文化の差は無くなったらしいが、異世界のアバンガルドでも単位が同じなのは助かると言うべきなんだが、意味が無いのは良いのかを考えても悩む。例えばドルの語源はボヘミアの銀山で鋳造された銀貨、ヨアヒムスターラーから来ている。だが、ギルには語源は無い。強いて言うなら、FFシリーズになるだろう。
「安いのかな?それに、和三方に黒砂糖まで有るのか?!全部は多すぎて無理だから、買えるだけでも買うか。他の材料も買いだめだ!」
「みぃみぃ?」
「大丈夫!任せて!買って、帰って、お菓子を作るね!」
「みぃ!」
料理男子の怖い所が出るが、女の人が作るねと男の作るねは、こだわりや時間は余裕で掛けて、量も作り過ぎる程に作ってしまうのだ。大抵は飽きて終わるが、飽きない男が作るねの言葉を言えば、相手を食わして潰すと言うべきか。腹一杯に食べてもらうではなく、潰すだ。
食べて旨くて潰す。男の料理の真骨頂とは、相手を潰す事が大事なのだから。
因みにギャル○根を潰す企画をすれば、沢山の男が両手を上げて美味しく潰す事だろう。
下町の男料理の店程怖いモノは無いのだから・・・・
大カート二台に大量の材料を買い込んで、会計に入った。
「いらっしゃいませ。」
「あ、この袋に入れて下さい。それと、このお札は使えますか?」
「はい。えっーと使えますね。」
「ありがとうございます。」
「・・・・合計で8万5千6百ギルになります。」
「えっと、はい。」
「ありがとうございました。」
買い物をして、袋を手にして帰る事にした。しかし、異様な者があらぬ者を連れて歩いて居るのだから、街の視線やヒソヒソが気になっていた。それに、龍の領域に向かっているのだから、色々な騒動が起こっていた。
最初に警官風な者達に声を掛けられた。
「ちょっと君、少し話せるかな?」
「ん、何ですか?」
「ちょっと聞きたいのだが、君の名前は?」
「藤並篤郎です。」
「何処から来たのかな?」
「何処から?んー、向こうからとしか言えませんね。」
「向こう?」
「ええ、荒野から来ました。」
「なっ?!ちょっと待って・・・・って、それ?」
「チャーミーと言います。ねー、チャーミー!」
「みぃ!」
チャーミーは多分胸を張っているのだろう。誇らしいからな。
当然、俺も誇らしい。
「はい。え!はい!トゥデイさん。」
「あ、えつ、あっ。」
二人は慌てていた。トゥデイと呼ばれた警官風はチャーミーを見て、呼んだ警官風は連絡してだ。
「トゥデイさん、ゴニョゴニョ・・・」
「なに!す、すいませんでした!お、お気をつけて!」
警官風な二人が逃げていった。トゥデイと呼ばれた警官風は、右手右足を綺麗に合わせてだ。何を緊張してるんだろう?
「行こうか、チャーミー。」
「み、みぃ。」
と、こんな会話を数回と、野次馬な人(?)達が群がる事も数回。気持ち悪い状態が続いた。
中には暴漢達が来たが、チャーミーを見ただけで逃げ出したのである。
可愛い子なのに失礼な奴等だよ!
面倒があっても、妨害までにはならなかったのは、チャーミーのお陰であった。だが、篤郎は知らない。
後でぶっ飛ばす!
篤郎は記憶力をフルに酷使しながら、大抵の人を覚えた。
荒野側に入り、チャーミーとの会話(?)をしながら歩いていると、
「あ、篤郎、サーまー!」
クリーチャーが居たのだ。
何故死んでないのだろうか?
「チャーミー、離れていなさい。」
地面にチャーミーを降ろして、篤郎は本気を出していた。
「化け物、シツコイんですけど?」
怒りから来た、言葉と怒気なんだろう。しかし、
「み、みぃ・・・」
「あ、篤郎サま?!落チ着いテ~!」
チャーミーとクリーチャーは震えていた。
0
お気に入りに追加
120
あなたにおすすめの小説
記憶がないので離縁します。今更謝られても困りますからね。
せいめ
恋愛
メイドにいじめられ、頭をぶつけた私は、前世の記憶を思い出す。前世では兄2人と取っ組み合いの喧嘩をするくらい気の強かった私が、メイドにいじめられているなんて…。どれ、やり返してやるか!まずは邸の使用人を教育しよう。その後は、顔も知らない旦那様と離婚して、平民として自由に生きていこう。
頭をぶつけて現世記憶を失ったけど、前世の記憶で逞しく生きて行く、侯爵夫人のお話。
ご都合主義です。誤字脱字お許しください。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
断罪されているのは私の妻なんですが?
すずまる
恋愛
仕事の都合もあり王家のパーティーに遅れて会場入りすると何やら第一王子殿下が群衆の中の1人を指差し叫んでいた。
「貴様の様に地味なくせに身分とプライドだけは高い女は王太子である俺の婚約者に相応しくない!俺にはこのジャスミンの様に可憐で美しい女性こそが似合うのだ!しかも貴様はジャスミンの美貌に嫉妬して彼女を虐めていたと聞いている!貴様との婚約などこの場で破棄してくれるわ!」
ん?第一王子殿下に婚約者なんていたか?
そう思い指さされていた女性を見ると⋯⋯?
*-=-*-=-*-=-*-=-*
本編は1話完結です(꒪ㅂ꒪)
…が、設定ゆるゆる過ぎたと反省したのでちょっと色付けを鋭意執筆中(; ̄∀ ̄)スミマセン
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
三年目の離縁、「白い結婚」を申し立てます! 幼な妻のたった一度の反撃
紫月 由良
恋愛
【書籍化】5月30日発行されました。イラストは天城望先生です。
【本編】十三歳で政略のために婚姻を結んだエミリアは、夫に顧みられない日々を過ごす。夫の好みは肉感的で色香漂う大人の女性。子供のエミリアはお呼びではなかった。ある日、参加した夜会で、夫が愛人に対して、妻を襲わせた上でそれを浮気とし家から追い出すと、楽しそうに言ってるのを聞いてしまう。エミリアは孤児院への慰問や教会への寄付で培った人脈を味方に、婚姻無効を申し立て、夫の非を詳らかにする。従順(見かけだけ)妻の、夫への最初で最後の反撃に出る。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
妹と旦那様に子供ができたので、離縁して隣国に嫁ぎます
冬月光輝
恋愛
私がベルモンド公爵家に嫁いで3年の間、夫婦に子供は出来ませんでした。
そんな中、夫のファルマンは裏切り行為を働きます。
しかも相手は妹のレナ。
最初は夫を叱っていた義両親でしたが、レナに子供が出来たと知ると私を責めだしました。
夫も婚約中から私からの愛は感じていないと口にしており、あの頃に婚約破棄していればと謝罪すらしません。
最後には、二人と子供の幸せを害する権利はないと言われて離縁させられてしまいます。
それからまもなくして、隣国の王子であるレオン殿下が我が家に現れました。
「約束どおり、私の妻になってもらうぞ」
確かにそんな約束をした覚えがあるような気がしますが、殿下はまだ5歳だったような……。
言われるがままに、隣国へ向かった私。
その頃になって、子供が出来ない理由は元旦那にあることが発覚して――。
ベルモンド公爵家ではひと悶着起こりそうらしいのですが、もう私には関係ありません。
※ざまぁパートは第16話〜です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる