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第8章 魔王討伐

魔界という地獄

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勇者達は泣きながらダンジョンへと向かった。

ダンジョンAランクとは従来のランク方法と逆になっていて、一番レベルの低いダンジョンだ。

Aランクと言われて驚く人が多いが、篤郎の知っているアルファベット表記にしたので、今は混乱するが国で指導を進めれば、混乱も治まる。
ともかく、冒険者はいまだに居る世界となっているのである。
ファンタジー要素を残したままで、現代を生きると言う特殊な世界観をかもし出している。
で、その中でも篤郎はファンタジーの中にいた。

「俺、何で地獄に居るの?」

龍の護っている門が魔界と言う地獄に繋がっている。と、書けば現代にも通ずるが、死んで行く世界ではなく、生きたままで通れる世界である。
ルナが異世界の転移を調べる上で、地獄門が重要なのだ。この世界と別の世界が繋がっているのだから。

「すいません、マスター。バゼルブルが話しが有ると言われましたのでお連れしました。」

ルナは転移を門の前までしてから、門の中に案内をしたのだ。
で、入った瞬間に見たのは記憶にある地獄の世界を見てるのだ。灼熱地獄風景なのだが。

「ルナさん。」

「何でしょう、マスター。」

キリッとした眼鏡着用したルナとレディが、眼鏡のフレームを触る。

「何で地獄に鬼○様が閻魔を煮釜で出汁を取っているの?」

「良い出汁が出ていますね。」

「トンコツ風味ですね。」

「で、何で反対側に桃源郷の桃太郎が掃除をしてる?ん?」

「な、何でしょう。」

「アニメの記憶なら合ってますが?」

「だそうです、マスター。」

実写な風景とリアルな人物には驚いたが、地獄ではない。

「ここは?」

「新・アバンガルドになります。」

「へっ?いや、この風景なんだけど?」

「これは、門に来てくれた方へのおもてなしです。」

頭を押さえる篤郎。
来て、そうそうに実写番の鬼○の○徹を上映するとは・・・とにかくおもてなしだそうだ。異世界に実写で良いのか悩むが。

「ルナ。」

「何でしょう?」

「ボイスは禁止な。」

「「なっ!」」

「禁止!」

「・・・・はい。」

しょんぼりとする二人のメイド。この悪のりは、篤郎による所が大きい。元は真面目ながり勉で何でもこなす優等生と言われていたが、実に違う。死んだ事により、出来ない事をしただけに過ぎない。そして、ギャグやアニメ、マンガなどの書物やテレビ等も観て覚えている。シュールな笑いも好きなのである。

門と映像部屋を抜けて、外に出ると、

「な、なんじゃぁこりゃぁぁ!」

「しゃ!」

「成功ですね、レディ!」

どうやらメイドさんに嵌められた様だ。
篤郎の眼前には、森とお花畑が広がっていた。魔界、地獄と言われた暗くて荒廃した風景が一変しているのである。驚いくのは当たり前なのだから。

「本当に成功ですね!」

お花畑から少女が現れる。悪巧みをするには協力者が必要だ。

「ありがとうございました、バゼルブル。」

「こちらこそ、ありがとうございます!」

「姿は良くなりましたね。」

「はい、レディ様から頂いたモノリスが聞きました。後はタブリスのコードだけです。」

「しっ!それは後で!」

「も、も、申し訳ございません!」

悪巧み・・・・過ぎない?

「篤郎様、お久し振りでございます。」

「ああ、バゼルブル?」

「はい!」

「人に成った?変化でもしたのか?」

「いえ、モノリスにて改変しました。」

「へっ?!」

「それで、篤郎様の世界よりも良い世界を作りたくて、ルナ様やレディ様にも協力してもらい、やっと篤郎様に見せる事が出来ました!」

嬉しそうに話してくれるが、何となくしていいのか悩んでしまう。惑星の質は、惑星によって違うと本で読んだ事がある。惑星の質を変える事は、変化をどうなるのやら・・・・

「篤郎様?お顔が悪いのですか?」

「大丈夫ですよ。マスターは、星の心配をしていたのです。」

「星の変化は、元の生態系を壊すとかですね。本当にお優しい方ですね。」

「そうですね。下々の事にもご心配頂きありがとうございます。だけども、ご安心下さい。敵は屠りましたから。ふふふふ。」

「は?屠る?えっ?」

「とりあえず、新しく造りました魔王城を見て下さい!」

「ま、魔王城。」

篤郎の頬がヒクヒクと動いていた。この怒りは何処に向けようか・・・
こうして篤郎は、アバンガルドを観る事になった。
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