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第8章 魔王討伐
ボコボコにする
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4日もあれば退屈しだすのが人である。何にもしないで居る勇者達は、若者でもある。怠慢していて、その内に怠惰となり、横柄になって来るものだ。
そう、竹下の我慢も限界に近かったのか、不満が止まらないのだ。
「もう4日も経つのにまだなの!」
エントランスホールでいきり立ってるが、これでも大人しい。
「後3日もすれば到着だろ?焦るなよ。」
「そうよ、雪絵。」
「だから何!」
「アツロウさんに迷惑だろ!」
「そうよ!そのアツロウさんは何処よ!」
竹下の堪忍袋の爆発まで、多分あと少しだったのだろう。
「何か呼んだか?」
「あっ?」
「「「あっ!」」」
機嫌の悪い篤郎が現れた。それもすこぶる機嫌が悪いのだ。
「あんた・・・モガモガモガ」
厚木と文雄によるコンビネーションによって、竹下の行動を止めた。文雄は普通に、失礼にあたると思っての行動だが、厚木は篤郎に対して敵対してはならないと瞬時に思って行動したのだ。
「なんだ?」
「何でもないっス!お久しぶりですね、アツロウさん。」
「ああ、本業が詰まっててね。いや、それよりも、お前達って勇者だよな?」
「はい、そうですが。」
竹下を抑えつつ、3人は不思議に思っていた。何故なら、バイトの先輩でありセキちゃんの主人なのである。疑う気持ちも無くなってしまったと言う感じだ。
「なら、武器とか防具は返してもらっとくわ。あ、トレーニング車両が有るから、見てやる。」
「はい!」
文雄だけが、元気良く返事を返した。厚木と荒木は自分達と戦うの?と上から目線で、冷めた風に見下し、竹下はもがきながら、ぶちのめす闘志の目をしていた。
「手入れはしてるけど、確認だけしてくれよ。セキも待っているから、案内させるわ。」
「アツロウさんは?」
「先にトレーニング車両に居るわ。」
「ありがとございます!」
篤郎はムスッとしたまま別れた。怒っている訳がある。
それは後に話す事になるのだが、怒ったままに動いているのだ。
「試合ね。」
「真由子!無茶だけはするなよ?」
「死合いね。」
「ゆ、雪絵!アツロウさんを殺すなよ?」
「「フッフッフッフッフッフッフッフッ。」」
竹下と厚木は不気味に笑って、荒木と文雄は落ち着かせ様としていた。
「死合いだから、何があっても良いのよ。」
「試合に怪我は付き物なのよ。」
「おいー、頼むから辞めて!」
「アツロウさんに申し訳ないだろ?!」
「「部屋に戻るわよ!」」
部屋の車両に戻ると、セキちゃんが少し元気になったのか姿があった。
「ごめんなさい、準備をして下さい。」
「「「あ、はい。」」」
「セキさん、性格変わった?」
とりあえず、部屋に戻って武具を確認してから外に出た。竹下だけは雰囲気も変わらずの為、厚木も荒木も気にしなかった。文雄以外は異常な雰囲気になっていた。
トレーニング車両に着くと、篤郎は座禅を組んでいた。
「身体をほぐせよ。」
篤郎の声が響き、竹下も厚木も荒木も文雄も従っていた。
だが、篤郎をしばきたい竹下と厚木は軽く準備運動を終わらすと、
「準備が出来たわよ。」
「私達の実力を見せてあげるわ。」
普通なら、同年代の男ならば、到底女に手を出せない。女を殴れないから男なんだが・・・・
「そうか。」
篤郎は立ち上がると、壁を指差した。
「武器は壁にある。真剣でも構わないぞ。」
挑発で無くて、心配そうに言ったのだが、厚木と竹下にとってはかなりの挑発に捉えていた。
慌てた様に文雄は進言していた。
「アツロウさんは、武器は取らないのですか?」
「武器?要らない。」
「怪我をしても知らないですよ!」
「俺を気にするより、自分を心配しろ。」
篤郎は怒るよりも諭す様に言ったのだが、更に油を注いだようだ。
「女だけか?なら、掛かってこい。」
「「はあ?」」
厚木も竹下も剣を手にしていたが、篤郎は何も持たなかったのである。
「なんだ?四人の方が良かったのかな?」
「怪我してもしらないから!」
「かくご!」
多分、女二人は篤郎を剣で捉えていたのだろう。いや、文雄と荒木は青い顔をしていた。
「アツ・・・」
声の前に、竹下と厚木の二人が宙に舞っていた。
ダーン!
「「アイター!」」
背中を強打したのかのたうち回っている。
「よし、次は荒木と田渕!」
「えっ?」
「は、はい?」
二人は槍で襲い掛かったが、これまたアッサリと宙に舞うのだった。
「これで魔王と戦うのか?武器も持っていない俺に勝てなくてか?はっ!それで勇者!」
「くそー!負けるかー!ダリャー!」
「武器無しに!死ねー!」
ダーン!
男達が落ちた時には、女達が宙に飛んでいた。
「本気で来い!」
「たぁー!」
「自棄でーぶっ!」
ダーン!
5回も過ぎた頃に、必殺技を出してみたが、元々は必殺技を使わないで勝てていたので、技は出せない。いや、必殺技も知らないのだ。それで、篤郎に勝てる訳が無い。
四人揃っても宙に飛ぶ事が分かり、54回した時になって篤郎に泣きを入れるまで指導が続いた。
ダーン!
そう、竹下の我慢も限界に近かったのか、不満が止まらないのだ。
「もう4日も経つのにまだなの!」
エントランスホールでいきり立ってるが、これでも大人しい。
「後3日もすれば到着だろ?焦るなよ。」
「そうよ、雪絵。」
「だから何!」
「アツロウさんに迷惑だろ!」
「そうよ!そのアツロウさんは何処よ!」
竹下の堪忍袋の爆発まで、多分あと少しだったのだろう。
「何か呼んだか?」
「あっ?」
「「「あっ!」」」
機嫌の悪い篤郎が現れた。それもすこぶる機嫌が悪いのだ。
「あんた・・・モガモガモガ」
厚木と文雄によるコンビネーションによって、竹下の行動を止めた。文雄は普通に、失礼にあたると思っての行動だが、厚木は篤郎に対して敵対してはならないと瞬時に思って行動したのだ。
「なんだ?」
「何でもないっス!お久しぶりですね、アツロウさん。」
「ああ、本業が詰まっててね。いや、それよりも、お前達って勇者だよな?」
「はい、そうですが。」
竹下を抑えつつ、3人は不思議に思っていた。何故なら、バイトの先輩でありセキちゃんの主人なのである。疑う気持ちも無くなってしまったと言う感じだ。
「なら、武器とか防具は返してもらっとくわ。あ、トレーニング車両が有るから、見てやる。」
「はい!」
文雄だけが、元気良く返事を返した。厚木と荒木は自分達と戦うの?と上から目線で、冷めた風に見下し、竹下はもがきながら、ぶちのめす闘志の目をしていた。
「手入れはしてるけど、確認だけしてくれよ。セキも待っているから、案内させるわ。」
「アツロウさんは?」
「先にトレーニング車両に居るわ。」
「ありがとございます!」
篤郎はムスッとしたまま別れた。怒っている訳がある。
それは後に話す事になるのだが、怒ったままに動いているのだ。
「試合ね。」
「真由子!無茶だけはするなよ?」
「死合いね。」
「ゆ、雪絵!アツロウさんを殺すなよ?」
「「フッフッフッフッフッフッフッフッ。」」
竹下と厚木は不気味に笑って、荒木と文雄は落ち着かせ様としていた。
「死合いだから、何があっても良いのよ。」
「試合に怪我は付き物なのよ。」
「おいー、頼むから辞めて!」
「アツロウさんに申し訳ないだろ?!」
「「部屋に戻るわよ!」」
部屋の車両に戻ると、セキちゃんが少し元気になったのか姿があった。
「ごめんなさい、準備をして下さい。」
「「「あ、はい。」」」
「セキさん、性格変わった?」
とりあえず、部屋に戻って武具を確認してから外に出た。竹下だけは雰囲気も変わらずの為、厚木も荒木も気にしなかった。文雄以外は異常な雰囲気になっていた。
トレーニング車両に着くと、篤郎は座禅を組んでいた。
「身体をほぐせよ。」
篤郎の声が響き、竹下も厚木も荒木も文雄も従っていた。
だが、篤郎をしばきたい竹下と厚木は軽く準備運動を終わらすと、
「準備が出来たわよ。」
「私達の実力を見せてあげるわ。」
普通なら、同年代の男ならば、到底女に手を出せない。女を殴れないから男なんだが・・・・
「そうか。」
篤郎は立ち上がると、壁を指差した。
「武器は壁にある。真剣でも構わないぞ。」
挑発で無くて、心配そうに言ったのだが、厚木と竹下にとってはかなりの挑発に捉えていた。
慌てた様に文雄は進言していた。
「アツロウさんは、武器は取らないのですか?」
「武器?要らない。」
「怪我をしても知らないですよ!」
「俺を気にするより、自分を心配しろ。」
篤郎は怒るよりも諭す様に言ったのだが、更に油を注いだようだ。
「女だけか?なら、掛かってこい。」
「「はあ?」」
厚木も竹下も剣を手にしていたが、篤郎は何も持たなかったのである。
「なんだ?四人の方が良かったのかな?」
「怪我してもしらないから!」
「かくご!」
多分、女二人は篤郎を剣で捉えていたのだろう。いや、文雄と荒木は青い顔をしていた。
「アツ・・・」
声の前に、竹下と厚木の二人が宙に舞っていた。
ダーン!
「「アイター!」」
背中を強打したのかのたうち回っている。
「よし、次は荒木と田渕!」
「えっ?」
「は、はい?」
二人は槍で襲い掛かったが、これまたアッサリと宙に舞うのだった。
「これで魔王と戦うのか?武器も持っていない俺に勝てなくてか?はっ!それで勇者!」
「くそー!負けるかー!ダリャー!」
「武器無しに!死ねー!」
ダーン!
男達が落ちた時には、女達が宙に飛んでいた。
「本気で来い!」
「たぁー!」
「自棄でーぶっ!」
ダーン!
5回も過ぎた頃に、必殺技を出してみたが、元々は必殺技を使わないで勝てていたので、技は出せない。いや、必殺技も知らないのだ。それで、篤郎に勝てる訳が無い。
四人揃っても宙に飛ぶ事が分かり、54回した時になって篤郎に泣きを入れるまで指導が続いた。
ダーン!
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