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第8章 魔王討伐

勉強する魔王

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電車の旅は楽しい。

特に『世界の車窓から』は、その名の通りに色んな車窓から覗く風景を見て、色んな四季をテレビを通して見れて好きだ。個人的だが、2007年にクレヨンしんちゃんとコラボしたスペシャル番組で、石丸謙二郎さんのナレーションを入れるギャグには目を点にしてしまって、笑ってしまったものだ。

それは置いといて(置く気は無いが)、電車のスピードに興味がある。一週間の電車の移動とは?と考えるべきであろう。例えば、昔の列車は石炭で走るSL機関車は速度も遅く、各所の駅に止まって等で大阪から東京間を3日は掛かった。それが時代も変わり電気機関車となり、速く走行出来る様になり、時間単位で着くようになった。とは、日本での知った事である。

篤郎は本当にそんな事を考えてしまったのは、魔道列車が何キロの速さで走っているのかを疑問したことにある。出発して三時間も何処にも停車しないで移動してるのを確認したからだ。

四人の異世界人達は三時間経っても、探検で忙しいそうだし、セキちゃんはリザイアの件で落ち込んでいるようだ。

ともかく、時速何キロなのかを知りたいのは、東京から博多間をゆうに超えてしまっているようだ。次の停車駅迄は後二時間はある。

五時間だ!例えば時速60キロで五時間走るとどうなる?答えは300キロだ。時速を知りたいのは、距離を知る為でもあるからだ。

「車掌に聞くのが早いかな。」

次いでに聞きたい事も聞こう。王として、国土を知らないとは駄目だと思うからだ。

「失礼します。」

「えっ?はい。」

部屋の扉が開いた先に居たのはー、

「お久しぶりです、マスター。」

「ルナ!?」

「お話ししましょうか。」

美人秘書(巨乳様)のルナと、もう1人の系統が違う美人が入って来た。

「だ、だれ?」

「この身体では初めてでした。私はレディです、マスター。」

「ほおーー。」

ルナと違うのは、顔と髪型が体型も違うからだ。身長は165cmで髪の色は赤毛、胸はほどほどにある。どちらもドストライクにはまるのは?

「れ、レディー!?」

「萌を伝授されたのですが、どうですか?」

着物風で短い姿は、どろ○○の○子ちゃんに近いがエロく無いところが、エロい!狙って無いのに、俺にドストライクってね?

「別に・・・良いと思うよ。多分。きっとね。」

「クスッ。ありがとございます。」

「おう。」

篤郎が見逃さなかったのは、レディとルナの優しい笑顔だった。
怪しいと云うよりか、お母さんが子供に秘密を打ち明ける風な姿に見えたのだ。

悟と云う事がある。

それは全てを知る事ではない。単に知らなければならない事を知るのである。仏とは成れない凡人の悟とは、その程度なのだ。

「さぁ、マスター。確りとお教え致しますよ!」

列車と云う旅は、まだ始まったばかりだ。

「のおー!!」
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