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第8章 魔王討伐

ちょろいっス

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朝早くに目が覚めた。

爆音により目が覚めたと言う感じたが、何処かで聞いた事がある音だった。

竹下と厚木は仕事に行ったのだが、落ち込んだセキちゃんとリザイアを見たのだった。

「どうしました、セキさん?」

「あっ、おはよう、厚木さん。」

「アツロウ様が行っちゃた・・・・」

「アツロウさんが?何処へ。」

「わかんない。私、置いていかれたー!」

リザイアはおいおいと泣き出した。セキちゃんはため息をついて、

「私は、篤郎様の命令を実行するだけです。」

立ち上がって何かをするが、精細さをなくしてるようだ。何時もの切れが無いからだ。

この日のセキちゃんは、リザイアの料理を見逃すミスをしてしまい、あわやの処で竹下がフォローするという珍事が起きた。

これ以上、ミスをして工期を延ばす事は、レルビッチ親方の信用問題になるからだ。その為に蜘蛛ゴーレムとセキちゃんを残したのである。因みにリザイアはセキちゃんとセットにしている。優秀な人材には、ポンコツな人が着く。不思議だが、世の流れだ。

もちろん、竹下と厚木もてんやわんやと仕事をこなした。
ホテルに戻り、気になって文雄達の部屋を見ると、二人は寝ていたのだ。

「真由子さん、寝てますね。」

「何時もは文句ばかりなのに?変ね。」

「今日は疲れたので、放っときましょ。」

「そうね。」

そうして部屋から離れたのだ。
もちろん、竹下と厚木は自分達の部屋に戻ると、何時もよりも早く寝たのである。

四人は知らない。
この時に何があったのかを。

簡単に云えば、昼間から虫ゴーレムを使い、文雄と荒木に『睡眠』の魔法と『自白』の魔法をかけたのだ。それは、別々に詳しく取り調べられたのである。
そして、それは竹下と厚木にも取り調べの手は入ったのである。

まさか、ここまでされるとは思ってもいない勇者達だった。





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その頃のアルテウルは、下界での自分の支配圏が、小さくなっている事に気が付いたのである。

遅れたと云うか、気にもしていなかった事が起きたのだ。

「これって、なに!信じられないわ!」

キレていた。めちゃめちゃキレているのだ。

「どうなっているのよ!下僕達も見つけられない?!変よ、変だわ!」

あんなに信心してくれた人が、急速に減っているのだ。パーセントで云えば、残り12%。それも、ゆっくりと下降している。

由々しき事態なのだが、当の本人のイライラの原因は、部屋が狭くなった事によるイライラなのだ。

信者が減った所では、気にしていない。

それは、破滅の道に乗ってしまった事になるのだ。
神なのに、自分の未来はわからない。摂理と云う法則に従うのが、神の真理なのだから。


「私のお風呂がー!!!」
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