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第8章 魔王討伐
お気楽
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篤郎は困っていた。
目の前に居るリザイアとセキちゃんが、口喧嘩をしているからだ。
「リザイアは着いて来ないで!」
「嫌よ!私は生涯お側に居るのよ!」
普通なら喜んでいるだろうが、リザイアは一度裏切った女で信用なんか出来ない。かと言って、セキちゃんは人ではない。いくら、たゆやかな胸が有ろうとも、雌ではないのだ。
だが、どちらを選ぶなら、間違いなくセキちゃんである。体よりも心が大事なのだ。が、
「篤郎様の卵を産むのは私です!」
「何を言ってるの!アツロウ様の子を授かるのは私よ!」
の言い合いには、困るしか無い。
リザイアと子を?ナイナイナイ。
セキちゃんと卵?俺は哺乳類ですけど?
簡単に言おう。どっちも嫌だ。
本音は好きな女との子を作るのが理想なんだ。突っ込まれる事は無いが、突っ込んで作りたい。せっかくの男なんだから。因みに、前世が女だから女の事が分かるのでは?とか思った事があるが、そんなに分かる事が無い。生理は有ったが苦しんだ事が無いし、チヤホヤされた事が無いからだ。
可愛い服も分からない。生きるのを舐めるなよ?が前世なのだから。
で、今は男なのだ。恋愛はしたいし、恋人は欲しい。性欲も出てきたからね。
とにかく、逃げたい。
「ブース!ブース!」
「爬虫類!爬虫類!」
み、醜い。
篤郎は項垂れて、ダンジョンを進んだ。気付かれる前に走って逃亡したが、ルナに捕まり元に戻された。
「不幸だー!」
篤郎の悩みは尽きない。
ーーーーーーーーーーーー
勇者達にパルプ国からの使者が来た。
「・・・・と言う事で、魔国に向けて進軍をとなりました。」
使者は言うだけ言ったら、帰宅してしまった。
「なりましたって、どうするの荒木さん?」
「うーん、困ったな。」
「勇者だから行かないといけないよね?」
「魔王だよ?無理だよ?止めようよ。」
厚木だけは涙目になっていた。
「厚木の意見は分かるが、元の世界に戻れるからな。」
「魔王を倒せたらが、抜けてますよ?」
「そりゃ言いたくないでしょ。」
「当たり前だ!魔王に効く『勇者の剣』とか、鎧?盾?兜?なんて存在しないんだぞ!」
「「「あっ!本当だ!」」」
「それにファンタジー素材のミスリルやオリハルコンも見てない!他に異世界種族も見てないのだぞ!」
「異世界種族?ねぇ、なに、文雄。」
「たぶん、エルフやドワーフとかじゃ無いかな。」
「私知ってる『指○物語』よね。」
と、ワイワイと楽しく脱線した話しを楽しんでいたが、
「とうとう、魔王征伐なんですね。」
「「「・・・・・・」」」
一同は沈み込んだ。召喚された先に魔王は居なかったが、今になって現れたのだ。戦うモチベーションはマイナスなのだ。
「とりあえず、魔国には行かないと駄目だよね?」
「魔国に?」
「進軍とか言っているし、何とかなるんじゃない?」
「おー、頭良いね!」
荒木は厚木の案に乗っていた。同調よりも簡単に、考えない様に竹下も田渕も頷いた。
既に、この世界の様に『考え無い』文化に毒され掛けている。それに、強い奴に戦う心よりも、逃げる事を取り戻している。
今の目標は、生き残るになっていた。
「とにかく、軍に着いて行くか?」
「「「了解!」」」
勇者達は軍に着いて行った。
目の前に居るリザイアとセキちゃんが、口喧嘩をしているからだ。
「リザイアは着いて来ないで!」
「嫌よ!私は生涯お側に居るのよ!」
普通なら喜んでいるだろうが、リザイアは一度裏切った女で信用なんか出来ない。かと言って、セキちゃんは人ではない。いくら、たゆやかな胸が有ろうとも、雌ではないのだ。
だが、どちらを選ぶなら、間違いなくセキちゃんである。体よりも心が大事なのだ。が、
「篤郎様の卵を産むのは私です!」
「何を言ってるの!アツロウ様の子を授かるのは私よ!」
の言い合いには、困るしか無い。
リザイアと子を?ナイナイナイ。
セキちゃんと卵?俺は哺乳類ですけど?
簡単に言おう。どっちも嫌だ。
本音は好きな女との子を作るのが理想なんだ。突っ込まれる事は無いが、突っ込んで作りたい。せっかくの男なんだから。因みに、前世が女だから女の事が分かるのでは?とか思った事があるが、そんなに分かる事が無い。生理は有ったが苦しんだ事が無いし、チヤホヤされた事が無いからだ。
可愛い服も分からない。生きるのを舐めるなよ?が前世なのだから。
で、今は男なのだ。恋愛はしたいし、恋人は欲しい。性欲も出てきたからね。
とにかく、逃げたい。
「ブース!ブース!」
「爬虫類!爬虫類!」
み、醜い。
篤郎は項垂れて、ダンジョンを進んだ。気付かれる前に走って逃亡したが、ルナに捕まり元に戻された。
「不幸だー!」
篤郎の悩みは尽きない。
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勇者達にパルプ国からの使者が来た。
「・・・・と言う事で、魔国に向けて進軍をとなりました。」
使者は言うだけ言ったら、帰宅してしまった。
「なりましたって、どうするの荒木さん?」
「うーん、困ったな。」
「勇者だから行かないといけないよね?」
「魔王だよ?無理だよ?止めようよ。」
厚木だけは涙目になっていた。
「厚木の意見は分かるが、元の世界に戻れるからな。」
「魔王を倒せたらが、抜けてますよ?」
「そりゃ言いたくないでしょ。」
「当たり前だ!魔王に効く『勇者の剣』とか、鎧?盾?兜?なんて存在しないんだぞ!」
「「「あっ!本当だ!」」」
「それにファンタジー素材のミスリルやオリハルコンも見てない!他に異世界種族も見てないのだぞ!」
「異世界種族?ねぇ、なに、文雄。」
「たぶん、エルフやドワーフとかじゃ無いかな。」
「私知ってる『指○物語』よね。」
と、ワイワイと楽しく脱線した話しを楽しんでいたが、
「とうとう、魔王征伐なんですね。」
「「「・・・・・・」」」
一同は沈み込んだ。召喚された先に魔王は居なかったが、今になって現れたのだ。戦うモチベーションはマイナスなのだ。
「とりあえず、魔国には行かないと駄目だよね?」
「魔国に?」
「進軍とか言っているし、何とかなるんじゃない?」
「おー、頭良いね!」
荒木は厚木の案に乗っていた。同調よりも簡単に、考えない様に竹下も田渕も頷いた。
既に、この世界の様に『考え無い』文化に毒され掛けている。それに、強い奴に戦う心よりも、逃げる事を取り戻している。
今の目標は、生き残るになっていた。
「とにかく、軍に着いて行くか?」
「「「了解!」」」
勇者達は軍に着いて行った。
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