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第6章 魔王誕生
司令室
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疲れた顔を見せながら、篤郎は魔王の間に入る事になった。
話し合いをするには、魔王の間て無いと駄目だとルナに言われたからだ。
が、篤郎は疲れを忘れてはしゃいでいたのだ!
普通なら魔王が居る場所は、広い部屋に階段と玉座とオドロオドロしい雰囲気がある場所とか思うだろうが、此処には玉座とは名ばかりで、豪華な会議室と司令室が有るのだ。
まるで映画にある○ン○ゴ○の司令室に近いのである。現代SF物には、眼がない篤郎にとってはご褒美であるのだ。夢の舞台が直ぐそこにあるのだから。
「う、うおおぉぉお?!すげー!マジすげー!」
篤郎は話し合う事を捨てて、目の前の司令室に駆け寄ったのだ。
「モニターに電源入ってるし!なに?これ映像?いや、空撮もあるのか!すげー!それだけ?いや、何ともまー、モニターが一杯!」
司令官の座席が気に入っていた。
だが、
「ルナ、良くやった!と、言いたいが、何で国を作った?」
冗談と真面目が同時に持ち合わせる事を、芸人並みに出来るだけなのだ。我を忘れても、聞きたい事を忘れる事は出来ない。
「マスターの怨みを晴らす為です。」
「戦争とか、人が死ぬんだぞ。」
「それは、実験済みです。今回は死人を出さずにリディシ国を衝迫致しました。」
「なっ!ル、ルナ!」
「先程も言いましたが、こちらが元国王の、」
「エリオット・ロール・リディシです、旦那様。」
中年のダンディーな男が、篤郎に頭を下げていたのだ。
「ど、どうも。」
「旦那様とルナ様に私の枷を外して頂きありがとうございます。」
「いえ、何もしてませんが?」
「マスター、本筋から外れてます。」
ルナの一言で、篤郎は話を元に戻していた。
「先にマスターの怨みの件ですが、この魔国にはアルテウル以外の神、大地のガルテア、火のルデアブ、水のローファ、風のダーロット、魔のバウゼント、主のグルタンを信仰してます。」
「おお!て、そんなに増えたのか?」
「はい、約170万人ですが、増加しました。」
「そんなに!」
「先も報告しましたが、リディシ国の戦死者は0です。支配の理由を教え、荒廃した国を変えました。出来る範囲でですが。」
「そうなのか。」
「それとマスター、いえ、魔王様には暫くは休養をして貰います。」
「しばらく?」
ルナはニッコリと笑うと、篤郎はドキッとした。
「はい。バイシュ進行が終わるまでです。」
「へっ!?」
篤郎の間抜けた顔が、そこにはあった。
話し合いをするには、魔王の間て無いと駄目だとルナに言われたからだ。
が、篤郎は疲れを忘れてはしゃいでいたのだ!
普通なら魔王が居る場所は、広い部屋に階段と玉座とオドロオドロしい雰囲気がある場所とか思うだろうが、此処には玉座とは名ばかりで、豪華な会議室と司令室が有るのだ。
まるで映画にある○ン○ゴ○の司令室に近いのである。現代SF物には、眼がない篤郎にとってはご褒美であるのだ。夢の舞台が直ぐそこにあるのだから。
「う、うおおぉぉお?!すげー!マジすげー!」
篤郎は話し合う事を捨てて、目の前の司令室に駆け寄ったのだ。
「モニターに電源入ってるし!なに?これ映像?いや、空撮もあるのか!すげー!それだけ?いや、何ともまー、モニターが一杯!」
司令官の座席が気に入っていた。
だが、
「ルナ、良くやった!と、言いたいが、何で国を作った?」
冗談と真面目が同時に持ち合わせる事を、芸人並みに出来るだけなのだ。我を忘れても、聞きたい事を忘れる事は出来ない。
「マスターの怨みを晴らす為です。」
「戦争とか、人が死ぬんだぞ。」
「それは、実験済みです。今回は死人を出さずにリディシ国を衝迫致しました。」
「なっ!ル、ルナ!」
「先程も言いましたが、こちらが元国王の、」
「エリオット・ロール・リディシです、旦那様。」
中年のダンディーな男が、篤郎に頭を下げていたのだ。
「ど、どうも。」
「旦那様とルナ様に私の枷を外して頂きありがとうございます。」
「いえ、何もしてませんが?」
「マスター、本筋から外れてます。」
ルナの一言で、篤郎は話を元に戻していた。
「先にマスターの怨みの件ですが、この魔国にはアルテウル以外の神、大地のガルテア、火のルデアブ、水のローファ、風のダーロット、魔のバウゼント、主のグルタンを信仰してます。」
「おお!て、そんなに増えたのか?」
「はい、約170万人ですが、増加しました。」
「そんなに!」
「先も報告しましたが、リディシ国の戦死者は0です。支配の理由を教え、荒廃した国を変えました。出来る範囲でですが。」
「そうなのか。」
「それとマスター、いえ、魔王様には暫くは休養をして貰います。」
「しばらく?」
ルナはニッコリと笑うと、篤郎はドキッとした。
「はい。バイシュ進行が終わるまでです。」
「へっ!?」
篤郎の間抜けた顔が、そこにはあった。
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