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第6章 魔王誕生
勇者達よ
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「いつまで軟禁するんだ。」
田渕は、苛立ちながら呟いた。不思議な場所で、会話も出来ない上に大勢に取り押さえられての軟禁である。窓を開けて、飛び降りる事が不可能だし、扉の前には兵士が二人いるからだ。
臭いがトイレはあるが、風呂が無い。飯と水はくれるが、不味いのだ。最悪の状態が、一週間続いている。我ながら良く我慢してるのは、雪絵に何かあったらダメだからだ。
とにかく、外国でも日本語が理解してもらえないのがつらいのだ。
「どうすれば良いのか。」
同じ言葉を何回も呟いてもいる。
しかし、この日は少し違っていた。
扉が急に開くと、兵士達が田渕の両腕を持ち、廊下に運ばれて、そのまま何処かに連れて行かれる。途中で厚木と出会うが、暴れる状況ではない。
ひ弱な高校生と海外のプロレスラー風の兵士二人に挟まれてるだけで、逃げれるとは思えないのだ。ヘタレと云われようが、逃げるのは不可能だ。
そして何か教会らしき場所にきた。
分からないままに、祭壇らしき場所に連れられると、やっと離されたのだ。右横に荒木が離され、左横に厚木が離され、荒木の横に竹下がいる。
巫女らしき人が、大きな水晶の珠を恭しく両手で持ってきた。
「ξβΦεξ、¢¢∽∝Κ§∃∇∽。」
巫女が竹下の前に来て、後から兵士が竹下の手を取ると水晶の珠に置くと、水晶の珠が輝く。
「∝∇∃¢ξ。」
「うあぁぁぁぁ!」
眩しい中で田渕は、
「雪絵!雪絵ぇぇぇ!」
と、呼ぶが竹下は気を失ったのだ。次に荒木が、田渕が、厚木が珠に手を置いて気を失ったのだ。
「神よりカードが来てましたが、低すぎますね。」
「はっ!能力も力もレベルが1になってます。」
「使い物に・・・しなければ。頼みますよ。」
「はっ!ご期待に添えますように致します。」
倒れた四人は、再び寝室に連れて行かれた。
此処はバリシック大陸の東に在る、アルテウル神国。バルシュ国から千八百キロ離れた場所にある。アルテウル神を唯一神としている国だ。教会が国を治めている変わった国とも言える。
アルテウルの巫女が一番権力を持ち、次に20名の女官、神官となる。神官は教皇が居てるが、アルテウルの巫女の詔が何を置いても一番に行われる。その巫女が一番怖いのが、女神アルテウルの神託になる。
神託は急に下される。『この世界に魔王が生まれるので、四人の異世界人を送る。』と来たのが一週間前。今日の朝に『言葉に不自由なので、神殿にて神の珠で会話を出来る様にしてやる。』と来たのだった。
この巫女の名前はエリザベート・ラルクル。ラルクルは巫女に与えられる神名となる。巫女、女官、神官から教会で不細工は居ない。信者で不細工は居ても、それ以外は教会に入れられるのだ。
巫女に成る特長は10代~20代から選ばれるようだ。
今の巫女で153代目になる。
エリザベートも17歳となり、美しい乙女でもある。但し、言ってはいけない言葉がある。『アルテウル神よりも美しい。』だ。言えば天罰が落ちる。78代目の巫女、エトワールが言い落雷に撃たれて死んだのだ。昼の晴れた日差しの中で言い死んだ。死の言葉として、新しい信者まで必ず話されるのだ。
「神託通りに致しました。しかし鍛え上げるのに時間が有るのでしょうか?」
エリザベートが呟くのも、カードを確認したからだ。
見た内容とは、
◼️
名前:フミオ・タブチ
性別:男
種族:人間
生年月日:ーーーー年9月12日
所属ギルド:ーーーー
職業:勇者
レベル:1
体力:8
魔法力:5
耐久値:3
素早値:7
器用値:5
知力値:7
魔力値:4
幸運値:15
スキル:勇者の心(死にそうになると、能力値二倍)
◼️
名前:シンヤ・アラキ
性別:男
種族:人間
生年月日:ーーーー年7月24日
所属ギルド:ーーーー
職業:勇者
レベル:1
体力:5
魔法力:3
耐久値:3
素早値:8
器用値:7
知力値:7
魔力値:5
幸運値:65
スキル:勇者の心(死にそうになると、能力値二倍)
◼️
名前:マユコ・アツギ
性別:女
種族:人間
生年月日:ーーーー年6月18日
所属ギルド:ーーーー
職業:勇者
レベル:1
体力:3
魔法力:8
耐久値:3
素早値:2
器用値:5
知力値:8
魔力値:7
幸運値:71
スキル:勇者の心(死にそうになると、能力値二倍)
◼️
名前:ユキエ・タケシタ
性別:女
種族:人間
生年月日:ーーーー年8月11日
所属ギルド:ーーーー
職業:勇者
レベル:1
体力:4
魔法力:5
耐久値:4
素早値:4
器用値:5
知力値:7
魔力値:7
幸運値:55
スキル:勇者の心(死にそうになると、能力値二倍)
なのだ。低い能力と勇者のスキルが一つ。それで悪魔の魔王を倒せと神託は言っていたのだ。今の時点で赤子よりも弱いのだ。
頭を抱えるエリザベートだった。
田渕は、苛立ちながら呟いた。不思議な場所で、会話も出来ない上に大勢に取り押さえられての軟禁である。窓を開けて、飛び降りる事が不可能だし、扉の前には兵士が二人いるからだ。
臭いがトイレはあるが、風呂が無い。飯と水はくれるが、不味いのだ。最悪の状態が、一週間続いている。我ながら良く我慢してるのは、雪絵に何かあったらダメだからだ。
とにかく、外国でも日本語が理解してもらえないのがつらいのだ。
「どうすれば良いのか。」
同じ言葉を何回も呟いてもいる。
しかし、この日は少し違っていた。
扉が急に開くと、兵士達が田渕の両腕を持ち、廊下に運ばれて、そのまま何処かに連れて行かれる。途中で厚木と出会うが、暴れる状況ではない。
ひ弱な高校生と海外のプロレスラー風の兵士二人に挟まれてるだけで、逃げれるとは思えないのだ。ヘタレと云われようが、逃げるのは不可能だ。
そして何か教会らしき場所にきた。
分からないままに、祭壇らしき場所に連れられると、やっと離されたのだ。右横に荒木が離され、左横に厚木が離され、荒木の横に竹下がいる。
巫女らしき人が、大きな水晶の珠を恭しく両手で持ってきた。
「ξβΦεξ、¢¢∽∝Κ§∃∇∽。」
巫女が竹下の前に来て、後から兵士が竹下の手を取ると水晶の珠に置くと、水晶の珠が輝く。
「∝∇∃¢ξ。」
「うあぁぁぁぁ!」
眩しい中で田渕は、
「雪絵!雪絵ぇぇぇ!」
と、呼ぶが竹下は気を失ったのだ。次に荒木が、田渕が、厚木が珠に手を置いて気を失ったのだ。
「神よりカードが来てましたが、低すぎますね。」
「はっ!能力も力もレベルが1になってます。」
「使い物に・・・しなければ。頼みますよ。」
「はっ!ご期待に添えますように致します。」
倒れた四人は、再び寝室に連れて行かれた。
此処はバリシック大陸の東に在る、アルテウル神国。バルシュ国から千八百キロ離れた場所にある。アルテウル神を唯一神としている国だ。教会が国を治めている変わった国とも言える。
アルテウルの巫女が一番権力を持ち、次に20名の女官、神官となる。神官は教皇が居てるが、アルテウルの巫女の詔が何を置いても一番に行われる。その巫女が一番怖いのが、女神アルテウルの神託になる。
神託は急に下される。『この世界に魔王が生まれるので、四人の異世界人を送る。』と来たのが一週間前。今日の朝に『言葉に不自由なので、神殿にて神の珠で会話を出来る様にしてやる。』と来たのだった。
この巫女の名前はエリザベート・ラルクル。ラルクルは巫女に与えられる神名となる。巫女、女官、神官から教会で不細工は居ない。信者で不細工は居ても、それ以外は教会に入れられるのだ。
巫女に成る特長は10代~20代から選ばれるようだ。
今の巫女で153代目になる。
エリザベートも17歳となり、美しい乙女でもある。但し、言ってはいけない言葉がある。『アルテウル神よりも美しい。』だ。言えば天罰が落ちる。78代目の巫女、エトワールが言い落雷に撃たれて死んだのだ。昼の晴れた日差しの中で言い死んだ。死の言葉として、新しい信者まで必ず話されるのだ。
「神託通りに致しました。しかし鍛え上げるのに時間が有るのでしょうか?」
エリザベートが呟くのも、カードを確認したからだ。
見た内容とは、
◼️
名前:フミオ・タブチ
性別:男
種族:人間
生年月日:ーーーー年9月12日
所属ギルド:ーーーー
職業:勇者
レベル:1
体力:8
魔法力:5
耐久値:3
素早値:7
器用値:5
知力値:7
魔力値:4
幸運値:15
スキル:勇者の心(死にそうになると、能力値二倍)
◼️
名前:シンヤ・アラキ
性別:男
種族:人間
生年月日:ーーーー年7月24日
所属ギルド:ーーーー
職業:勇者
レベル:1
体力:5
魔法力:3
耐久値:3
素早値:8
器用値:7
知力値:7
魔力値:5
幸運値:65
スキル:勇者の心(死にそうになると、能力値二倍)
◼️
名前:マユコ・アツギ
性別:女
種族:人間
生年月日:ーーーー年6月18日
所属ギルド:ーーーー
職業:勇者
レベル:1
体力:3
魔法力:8
耐久値:3
素早値:2
器用値:5
知力値:8
魔力値:7
幸運値:71
スキル:勇者の心(死にそうになると、能力値二倍)
◼️
名前:ユキエ・タケシタ
性別:女
種族:人間
生年月日:ーーーー年8月11日
所属ギルド:ーーーー
職業:勇者
レベル:1
体力:4
魔法力:5
耐久値:4
素早値:4
器用値:5
知力値:7
魔力値:7
幸運値:55
スキル:勇者の心(死にそうになると、能力値二倍)
なのだ。低い能力と勇者のスキルが一つ。それで悪魔の魔王を倒せと神託は言っていたのだ。今の時点で赤子よりも弱いのだ。
頭を抱えるエリザベートだった。
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