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第6章 魔王誕生

知らない所で先制攻撃

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「あ、アツロウ様お久しぶりです!処で私は何でベッドに寝ているのでしょう?」

ハイザックの寝起きの言葉がこれだったのだ。何でも頭で、何かに言われてからの意識は無いそうだ。

「ふむ、ふーむ。」

「何か有りましたか?」

ハイザックは、冷や汗を出しながら聞いていたのだ。朝は商会ギルドに出向いていたのに、今は篤郎の屋敷で寝ているのだから。

「んー、お前さん主導で襲われただけだが。」

「私が襲う?まさか、もし仮に襲うとして誰を襲うのですか?あはははは。」

「襲われたのは俺ね。商会ギルドを破壊しちゃたし、冒険者達もかなり奴隷にしたよ。あ、君も奴隷ね。」

「う、嘘ですよね?」

理解が追い付かないのだろうか、ハイザックは取り乱していた。何か記憶に残っていたのか、段々と顔色が悪くなっている。

「ま、それはさておき、『命令』する。新しい商会を作れ。」

「えっ、いや、はい。分かりました。」

女神が関係しているのは、理解はした。が、何の関係があるのかは理解出来なかった。この一件が何を引き起こしたのか、篤郎は知ることが出来なかった。





ーーーーーーーーー




『スパイ衛星1053より、リデッシ国王都より大規模な軍事行動を確認。虫型43286より、王よりマスター討伐の軍が出る事を確認。防衛システム及び軍事システムを稼働します。』

村から多くの筒が空に打ち上がった。それは何なのかは、村人には分からなかった。

『衛星1053より、王城広場に敵主力と王を確認。S1からS8は問題無く飛行してます。着弾まで15秒。着弾による被害は、死者は0、重傷者は王都全員を予定。次にT1からT8を発射。全弾発射を確認。航行に支障無し。S弾の着弾まで5、4、3、2、1』

ルナの行動が進んでいた。





ーーーーーーーーー





少し前に遡る。

リデッシ王都のリデッシ城では、王リデッシ二世は女神より指示を受けていた。魔王の種が産まれると言われていたのだ。丁度、リリスの町の商会ギルドから王都に怪しい人物が居る事の報告を受けたのだ。王が軍事進行を推し進めたとしても、神の啓示が降りているとなっていた。

あとだしだが、この世界の魔族とは、魔力が強い人族が魔族となる。魔界の魔物とは、全く違う。だが、悪魔は居るし、魔界も存在している。魔界の存在理由も不明だが、神の言葉に嘘はないのだ。

とにかく、魔王の種を潰す事が優先となり、王都に駐留していた軍を上げて討つことを決めたのだ。

軍事行動をする前の宣誓をする時間となった。控えの間からテラスに出て、軍隊を見て確信していた。神の命に殉じていると。

手を上げて、皆の歓声を聞いてから静めた。

「今、ここに・・・・・」

光が丁度降り注いだのだった。

『着弾を確認。次にT弾の着弾まで5、4、3、2、1、着弾。着弾を確認。虫部隊は王都の確認と制圧を開始せよ。また、報告は速やかに行う様に。』

スパイ衛星にも監視体制を百機にさせていた。それと、黒い鳥がいや、ステルス型が40機が空を制圧してから、コブラ型が百機が網羅したようだ。

『死者0、引き続き奴隷紋章を行い終了させよ。終わり次第に王都近くの人も制圧して、奴隷紋章を施行せよ。スパイ衛星50機は直ぐに対応を、虫部隊も行動を開始。ゴーレム部隊は城を占拠して、リデッシ国を衝迫しろ。』

S弾は生き物に対して行動不可の魔法攻撃を与える。T弾は奴隷紋章を施すミサイル擬きの弾である。高度200メートルで爆発して魔法や紋章を施すのだ。ただ、地下や密閉した建物には効かない為、虫部隊による攻撃と紋章をして、回復を施したのだ。無傷、無血で王都を征服し、篤郎の支配下に置かれたのである。

そしてこれらの行動は、篤郎には知らされていない情報なのだ。

『占拠後は、他の地域も進行する。8部隊を編成して進軍を開始。リデッシ国征服まで27時間とする。』
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