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第5章 村を作ろう!

新たな契約

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篤郎の『村を建て直し』が始まって、1ヶ月を過ぎた。篤郎の『作ろう』が、まさにゲーム化しても、止められる事無く進んだ。改革の鬼の様に街道を森まで拡張し、森も砦化をはたした。モンスターの発現ポイントとダンジョンの発見は大きな利益になった。また、魔力溜まりのポイントも確認して回収済みだ。

魔力溜まりの原因は強い魔石が原因だった。古来のエンシェントドラゴンの死体から見つかった2メートルの大きさよりも大きく、多く在ることによって、定期的に魔力異常が起きる事も分かった。それと、魔石を産む岩も確認し、工房で管理もしている。よって、篤郎の奴隷には、厳しい契約が必要になったのは自明の理なのである。
他に薬草類や植物や鉱物と多彩な業務を執り行っているのだが、住民には理解出来ない位に、篤郎は満喫していた。

ほぼ、交易もやれる段階で、住民全員の契約を行った。
契約内容は、

一、篤郎に嘘をつくこと禁じる。

二、篤郎を裏切る事を禁じる。

三、護符による『命令』は遵守する。

四、報告、相談、連絡は密に行う。

五、些細な事も口頭と書簡で連絡を行う。

六、必要な事はメモする事。

七、命は大切に!

八、女神アルテウルの指示や命令は受けつけない。

※違犯したら頭から全身に激痛を与える。

とした。
それと、篤郎の奴隷なのだが、左胸に篤郎のお気に入りの家紋が浮き出る事にしたのだが、既存の村人達からも浮き出る様に求められた。様は篤郎の村の住人には、もれなく家紋が付くことになる。ただし、諜報部は活動中は浮き出ない仕様としている。
ラッツには細かいと言われたが、篤郎は決して細かいとは思わなかったのだ。組織を腐敗させない事が大事なのである。細かい位で丁度良いのだ。
なお、部門は内閣部、工房部、農業部、兵士部、諜報部と篤郎部になっていて、村人は最低でも2部の掛け持ちが普通なのだ。諜報部と篤郎部は特殊な仕事の為、掛け持ちは不可になっている。

目処が着いたので、ダンジョンの整備に取りかかった。

「一人ではいけません、アツロウ様!」

新たな執事としてバハトルが着いたが、早速にも反対をしていた。

「えー。行きたいのに何で?」

「危ないからです!」

「危ないかなー。」

「駄目です!」

「じゃ、バハトルはダンジョンのアタックに何人必要だと思うよ?」

「前衛に五人、後衛に五人。ボーダーが二人の12人を1パーティーとして、安全を考えて10~20パーティーは必要かと。」

バハトルの提案は村人の約半分を行かせる算段をしていた。

「うん。多いな。」

「ダンジョンに行くのに此れでもギリギリです。」

「うん。何処の貴族様に仕えていたのか知らんが、却下。」

「なっ!」

「良し!俺とバハトルと他を2名を連れて行くか。一人は未経験か、レベルが低い者を連れて行く。」

「しかし、それでは・・・・・・」

「明日の朝に出発するので、装備などの準備をさせろ。」

「はっ。」

バハトルはしぶしぶ従ったようだ。
従ったが一人は必ず強い者ー、たぶんエメル当たりを選んで来るだろう。弱い者にタタルかエーベルさんを選ぶだろう。

とにかくダンジョンに行ける事になったのだ。ルンルンになりながら仕事を続けた。新しい仕組みとアル物を造る図面を書いていた。

「ふははははは!此れで俺も自由を手に入れれるぞ!」

篤郎のやりたい事をする為の、仕事を減らしたい為のモノを欲していたのだから。
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