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第4章 冒険の始まり

優しいアーミーレッスン

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最後の1日は篤郎にとっては最高だったが、以外は最悪な日であった。
ラッツも篤郎のやっている事は気になっているが、藪をつつく真似はしないと決めていたのだ。もし、いや必ず、教えてくれるなら教えてくれるからだ。内容が解るかは別として。
ただ、マトックが飛ぶ回数は格段に減ったのだから好としたいのだが、別の音に悩まされていた。

「・・・・旦那。」

篤郎は新たな玩具を試しているのだ。ドゴオォォォォォン。笑い事ではない音が鳴り響くのは、罰や罪をどうとでわ無いだろう。此が何なのかと言われれば、ピッチングマシーンとしか言えない。でも言ったところで解る訳も無いだろう。もっと強い回転と弾も硬化しないといけないな。

「どう感じたラッツ。」

「へい、戦争でも始めるのかと思いました。」

「や、やっぱり?」

「へい。」

「いや、これの改良型を、あの五人に持たせようかなと思ったのだがな。」

「・・・・・増長しやせんか?」

「むう。命令を使うか。」

篤郎は考えている。

「旦那。そうまでして、あいつらを戻すのですか?」

篤郎は驚いた顔をしてラッツを見ていた。

「な、なんすか旦那?」

「お前達の奴隷内容を忘れた?」

ラッツはハッと気が付いた。

「だ、旦那。幾らになってます?」

「ね、値段を聞いたら死にたくなるな。」

「・・・・・マジですか?」

「耳を貸せ。」

ラッツは頭を篤郎の方に近付けた。そして、

「・・・・・無茶苦茶ですね。」

「な。死にたくなるだろ。」

「お願いがありやす、旦那。」

「うん?」

「ありのままを伝えて下さいませんか。」

「・・・・良いのか?」

「死ぬも生きるも旦那次第と分からせた方が、エミー達も腹を括るでしょうから。」

「そうか。分かった。」

篤郎は捜索を終わらせてから、村長宅で討伐完了の判子をもらった。そのまま、村長の家を出た。仲間の命を危険にした件は許さない姿勢だ。そして村長も意地になっていた。
冒険者を危険にさらしながらも任務を遂行したのだ。この村長の元では依頼は2度と受けられないのだから。
篤郎は教会に行き、そしてベッドを全て蹴飛ばした。

「何をするんですか!」

エミーの批難の声を聞いていたが、篤郎は、

「『命令』だ。此れから俺専用の冒険者と成れるように頑張れ。」

即座に5人は立ち上がり、気をつけをして、右手をこめかみに当てて、

「「「「「イッサー、ボス!」」」」」

「死ぬ気でやれよ。」

「「「「「サー、イエスサー!」」」」」

「ベッドを直して、外に集合だ。直ぐに取り掛かれ。」

「「「「「イエスサー!」」」」」

5人は速やかに動いてきた。嫌なのに、体が動くのだ。それは何なのか分からないのだ。自分達が奴隷だった事を思い出すまでは。
教会の外で篤郎が待っていた。

「108、109、110・・・・」

エミーは篤郎に声を掛けた。

「あの、揃いましたが?」

「それが、揃ったか?」

「ええ。」

エミーを中心にだらしなく立っていた。

「先ずは起動訓練からだな。」

「えっ?」

「『命令』エミーを先頭に並べ。」

声を張り上げ無いで、5人は綺麗に並んだ。

「それが、縦整列だ。」

篤郎は左回りで動いて、

「『命令』左横列に並べ。」

5人で横列体系にならんだ。

「此が横列体系だ。ラッツ、こいつらに命令無しで出来るまで続けろ。」

「へい、旦那。じゃ、『命令』縦整列に並べ!」

こうして特殊訓練が始まったのだ。
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