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第2章 転移しました!
白金貨
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篤郎は机の前で頭を抱えていた。
めんどくさい。のが一番の理由だ。しかし、チャンスでもあった。知りたい事を知れるチャンスであるが、知らない紋様を使ったのを見たからだ。何が行われたのかを知る必要がある。
問題が多すぎる。
特にゼウントの屋敷で話せ無い事が多いからだ。言えない事をここで話す事は危険であり、身を守る為にはここを出る必要があるからだ。
結論として考えるよりも動くである。
「リザリアはどうする?」
「はい。ご主人様のご指示をお待ちしてます。」
篤郎は顔に手を置いていた。
「えーと、家とかは?」
「多分、団長が荷物をまとめていると思います。」
「纏める?」
「はい。此からはご主人様の身の回りもお世話致しますので。」
「はー、とりあえずリザリアの部屋に行くか。案内して。」
「はい。」
リザリアは立ち上がり、先導した。会話もしないが、篤郎に歯向かう素振りもしない。
屋敷を出て真っ直ぐ騎士団の寄宿舎に向かった。微妙だったが男の匂いが無い寮で、部屋に案内されたのだが間違いなく女子寮でした。何とも不思議な感覚ですよ。昔の女としての感覚と今の男の感覚で困っていたからだ。だらしない女の時は他の女性が自分と同じだけで嫌悪してしまうし、男なら自分と同等が平均になっている。恋人には、同等のスペックを求めている傾向にあるらしいとは、竹下から言われた事だ。だが、一応は健全な男である。女の園の匂いには緊張してしまう。
部屋の片付けには女性騎士が居て、リザリアと話ながら片付けたようだ。女性騎士達は粗方終わると部屋を出て行った。勿論、篤郎を睨みながらであるが。
「必要な物は?」
と、聞くとリザリアはリックを見せつけて、
「ここに。」
リザリアの後ろには箱が積み重なっているのに?
「後ろの箱はどうする?」
「捨てます。」
「はっ?支給品なのか?」
「いえ。私物ですが今の私には必要無い物です。」
何かモヤモヤする。リザリアの悲しそうな顔にはイライラしてしまうが。
「整理するが、リザリアは俺の従者だよな?」
「違います。私はアツロウ様の奴隷です。」
篤郎は天を仰いでしまった。
[はい、右斜め45度の報告来ましたー!]と、心の中で叫んでいた。何がどうなって要るのか分からないが、冷静を保っていた。
「荷物は俺が保管する。」
『四次元部屋』に全て送ったが、初めて見たリザリアは茫然としていた。
「よし、ギルドだな。リザリア、冒険者ギルドに行くぞ。」
と、声をかけてギルドに向かったが、リザリアはしばらく箱のあった場所を眺めていた。
篤郎は冒険者ギルドに入って、受付でリンザを呼び出す。
「遅くなったな、ギルド長は居るかな?いたら繋いでくれないか?」
「何かありました、アツロウ様?」
「ちょっと、ね。」
とりあえず、リンザはギルド長の元に向かった。人が少ないギルドを見渡していると、リンザが帰って来た。
「アツロウ様、どうぞ奥へ。」
「ありがとう。」
リンザに連れられてエーベルトの部屋に入れられた。
「アツロウ様、今日は何か用で?」
書類に囲まれた机からエーベルトの顔の一部を見ながら、
「聞きたい事がある。」
「聞きましょう。」
篤郎はポケットから硬貨を取り出し、エーベルトに向けて投げ渡した。
「それの価値が知りたい。」
エーベルトは受け取った硬貨を見て、
「旦那、これを何処で?」
「ゼウント騎士伯から報酬として受け取った。」
エーベルトは立ち上がり、篤郎の元に駆け寄ると、
「他に何かありましたか?」
「えっ、あー、リザリアの賠償をそれと同等を要求した。」
「な!何て事を要求なさる・・・・・・」
「で、これの価値を教えてくれないか?」
「正気ですか?」
エーベルトは頭を抱えて座り込んだ。リンザはエーベルトを見てその場で驚いている。
「あぁ、白金貨一枚程度で何で悩むのか分からん。」
「ならば、領主様にお聞きになられたら?」
「貴族相手に知らない何て言うだけで、何でもかんでも尻の毛までむしり取られるから、嫌だ。」
そう聞くとエーベルトは、立ち上がって篤郎にも椅子に座る事を進める。そして自分の机から袋を持って戻って来た。
「白金貨は見た事は無くても、聞いた事も無いんですね?」
「そうだ。」
エーベルトは硬貨を並べ出した。
「貨幣は鉄貨、銅貨、銀貨、金貨が主流です。商人なら青金貨、赤金貨も有ります。儂が持っている最高な硬貨は銀金貨と言い、真ん中に小さな魔石が埋め込まれてます。これ一枚で4つの領地の全財産よりも上でさぁ。他にも旦那が聞いた事が無いのもありますが、ゼウント家の白金貨は有名な話でして、竜を倒した英雄へと、バイシュ国、ブラレイ国、リディシ国、プレデート国から贈られた品です。」
「4つ国から?」
「へい。そして、白金貨は4つの国の全財産と同じ価値がある物となりやした。それも一枚しか無い、最高級の金貨なんでさぁ。」
篤郎は口をパクパクさせていた。
「旦那、本当に知らなかったのですかい?」
篤郎は上下に頭を振っていた。
「儂も昨日領主様から、アツロウ様に白金貨を贈る事は聞いておりましたが、リザリア様にも同様に求められたのですね。」
エーベルトも白い目で篤郎を見ていた。リンザも同じだが。
「はっ!エーベルトさん、リザリアの首に何やら文字が染み付いたのだが、何の事か教えてくれないか!」
「リザリア様の首に?」
「あー、奴隷落ち。」
エーベルトとリンザは愕然とする。
「アツロウ様、リザリア様はアツロウ様の奴隷です。」
「えっ?いや、奴隷って黒の奴隷首輪をしたのが奴隷ではないのか?」
「かぁー、それは一般奴隷です。犯罪奴隷は紋章で身体に埋め込まれます。リザリア様は借金奴隷でも還せない永久奴隷の紋を埋め込まれたんですよ。しかもゼウント騎士伯様の立ち会いです。二度と元に戻れない身体にしましたぜ、旦那。」
「嘘?いや、そんな。取り消しとかは?」
「はー。アツロウ様、よーく聞いて下さい。貴族が持つ紋章でも、ゼウント騎士伯様が持っていた紋章は王の紋章です。『4つの王の金貨』と同等な力を持っている紋章です。身体に残らない程の紋章は体の内部に刻まれます。しかも首の回りです。要は首を切らない限り旦那から逃げる事も裏切る事もできません。解除も不可能な紋章ですぜ?」
「あ、まじか!」
「大事に大切にしてやって下さい。」
篤郎は固まっていた。
エーベルトは篤郎からは見えない所で口角を上げていて、リンザは呆然としたが、
「アツロウ様!これでギルドの件が解決しますね。」
と言い出した。篤郎はリンザの顔を見るが口は大きく開いたままだ。
「リザリア様に買い取りや依頼の時のカードをお願いするんです!それでアツロウ様のカードを提出しないで済みますよ!」
「お、おおー。そうだ。そうだな。」
「それに裏切る可能性がある奴隷よりも身元も名前も実力も十分なリザリア様なら、何処にいても安全です。」
「お、おう。」
「高い買い物でしたが、良い商品を手に入れたと思ったら良いのでは?」
「それは無いな。人を商品とか言うのはちょっと・・・・」
「私は、アツロウ様の為に心を静めようとですね!」
「リンザも止めるんじゃ。」
「はい。」
シュンとなるリンザ。
「アツロウ様、リザリアは優秀でありますが、名前に負けております。ログリシュの名に。リザリアを宜しくお願いします。」
エーベルトは頭を下げた。と、ドアを叩く音がする。
「何かありました?」
「はい。リザリア様がアツロウ様に会いたいと。」
「分かった、少し待たせておけ。」
「はい。」
扉の向こうから、離れて行く音がした。
「アツロウ様、この白金貨は何処にも出せません。また、騎士伯様にも還せません。死蔵な品を贈った意味を汲んでくだされ。」
「えっ・・・・や、やられた。あの、ドケチ騎士伯めー!」
「ははははは、ではアツロウ様、儂は仕事があるので。リンザよアツロウ様を。」
エーベルトは机に戻り仕事を始めた。リンザは篤郎と部屋を出た。篤郎の顔は終始暗かったが。受付までに戻ると、リザリアが奴隷の礼をとった。
「ご主人様、遅れました。」
「あー、はい。」
のやり取りにリンザは笑いを堪えていた。しかし、篤郎も負けじと動き出した。
「リンザさん、昨日の代金と今日の分を渡したいのだが。」
「はい。では、こちらに。」
笑顔のリンザが先頭に、落ち込んだ篤郎とリザリアは普通に後ろを歩いた。
解体場ではリグリスが居て、腕を組んで篤郎の到着を待っていた。
「空にしました!さぁ、出せ!ははははは!」
の言葉にイラッときた。リンザは篤郎に向かい、
「昨日の買い取り金額は金貨十八枚でした。」
「じゃ、金が要るからこれを先にやってくれ。」
そこに出されたモンスターを三人はただ、驚いていた。ランクSのモンスター。増える害モンスターのロックタートルが一体出ていたのだ。
「アツロウ様、これなんですが・・・」
「あと9匹居るから急ぎで頼むよ。市場に代金を支払わなくてはならないからな。」
「あと9・・・」
「他にもあるんですよねー。」
「ご主人・・・・」
「じゃ、あと宜しく。支払いに行くから。」
そそくさと逃げる篤郎とまさかSなモンスターが出るとは思っていない三人はただ、驚いていた。
めんどくさい。のが一番の理由だ。しかし、チャンスでもあった。知りたい事を知れるチャンスであるが、知らない紋様を使ったのを見たからだ。何が行われたのかを知る必要がある。
問題が多すぎる。
特にゼウントの屋敷で話せ無い事が多いからだ。言えない事をここで話す事は危険であり、身を守る為にはここを出る必要があるからだ。
結論として考えるよりも動くである。
「リザリアはどうする?」
「はい。ご主人様のご指示をお待ちしてます。」
篤郎は顔に手を置いていた。
「えーと、家とかは?」
「多分、団長が荷物をまとめていると思います。」
「纏める?」
「はい。此からはご主人様の身の回りもお世話致しますので。」
「はー、とりあえずリザリアの部屋に行くか。案内して。」
「はい。」
リザリアは立ち上がり、先導した。会話もしないが、篤郎に歯向かう素振りもしない。
屋敷を出て真っ直ぐ騎士団の寄宿舎に向かった。微妙だったが男の匂いが無い寮で、部屋に案内されたのだが間違いなく女子寮でした。何とも不思議な感覚ですよ。昔の女としての感覚と今の男の感覚で困っていたからだ。だらしない女の時は他の女性が自分と同じだけで嫌悪してしまうし、男なら自分と同等が平均になっている。恋人には、同等のスペックを求めている傾向にあるらしいとは、竹下から言われた事だ。だが、一応は健全な男である。女の園の匂いには緊張してしまう。
部屋の片付けには女性騎士が居て、リザリアと話ながら片付けたようだ。女性騎士達は粗方終わると部屋を出て行った。勿論、篤郎を睨みながらであるが。
「必要な物は?」
と、聞くとリザリアはリックを見せつけて、
「ここに。」
リザリアの後ろには箱が積み重なっているのに?
「後ろの箱はどうする?」
「捨てます。」
「はっ?支給品なのか?」
「いえ。私物ですが今の私には必要無い物です。」
何かモヤモヤする。リザリアの悲しそうな顔にはイライラしてしまうが。
「整理するが、リザリアは俺の従者だよな?」
「違います。私はアツロウ様の奴隷です。」
篤郎は天を仰いでしまった。
[はい、右斜め45度の報告来ましたー!]と、心の中で叫んでいた。何がどうなって要るのか分からないが、冷静を保っていた。
「荷物は俺が保管する。」
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「よし、ギルドだな。リザリア、冒険者ギルドに行くぞ。」
と、声をかけてギルドに向かったが、リザリアはしばらく箱のあった場所を眺めていた。
篤郎は冒険者ギルドに入って、受付でリンザを呼び出す。
「遅くなったな、ギルド長は居るかな?いたら繋いでくれないか?」
「何かありました、アツロウ様?」
「ちょっと、ね。」
とりあえず、リンザはギルド長の元に向かった。人が少ないギルドを見渡していると、リンザが帰って来た。
「アツロウ様、どうぞ奥へ。」
「ありがとう。」
リンザに連れられてエーベルトの部屋に入れられた。
「アツロウ様、今日は何か用で?」
書類に囲まれた机からエーベルトの顔の一部を見ながら、
「聞きたい事がある。」
「聞きましょう。」
篤郎はポケットから硬貨を取り出し、エーベルトに向けて投げ渡した。
「それの価値が知りたい。」
エーベルトは受け取った硬貨を見て、
「旦那、これを何処で?」
「ゼウント騎士伯から報酬として受け取った。」
エーベルトは立ち上がり、篤郎の元に駆け寄ると、
「他に何かありましたか?」
「えっ、あー、リザリアの賠償をそれと同等を要求した。」
「な!何て事を要求なさる・・・・・・」
「で、これの価値を教えてくれないか?」
「正気ですか?」
エーベルトは頭を抱えて座り込んだ。リンザはエーベルトを見てその場で驚いている。
「あぁ、白金貨一枚程度で何で悩むのか分からん。」
「ならば、領主様にお聞きになられたら?」
「貴族相手に知らない何て言うだけで、何でもかんでも尻の毛までむしり取られるから、嫌だ。」
そう聞くとエーベルトは、立ち上がって篤郎にも椅子に座る事を進める。そして自分の机から袋を持って戻って来た。
「白金貨は見た事は無くても、聞いた事も無いんですね?」
「そうだ。」
エーベルトは硬貨を並べ出した。
「貨幣は鉄貨、銅貨、銀貨、金貨が主流です。商人なら青金貨、赤金貨も有ります。儂が持っている最高な硬貨は銀金貨と言い、真ん中に小さな魔石が埋め込まれてます。これ一枚で4つの領地の全財産よりも上でさぁ。他にも旦那が聞いた事が無いのもありますが、ゼウント家の白金貨は有名な話でして、竜を倒した英雄へと、バイシュ国、ブラレイ国、リディシ国、プレデート国から贈られた品です。」
「4つ国から?」
「へい。そして、白金貨は4つの国の全財産と同じ価値がある物となりやした。それも一枚しか無い、最高級の金貨なんでさぁ。」
篤郎は口をパクパクさせていた。
「旦那、本当に知らなかったのですかい?」
篤郎は上下に頭を振っていた。
「儂も昨日領主様から、アツロウ様に白金貨を贈る事は聞いておりましたが、リザリア様にも同様に求められたのですね。」
エーベルトも白い目で篤郎を見ていた。リンザも同じだが。
「はっ!エーベルトさん、リザリアの首に何やら文字が染み付いたのだが、何の事か教えてくれないか!」
「リザリア様の首に?」
「あー、奴隷落ち。」
エーベルトとリンザは愕然とする。
「アツロウ様、リザリア様はアツロウ様の奴隷です。」
「えっ?いや、奴隷って黒の奴隷首輪をしたのが奴隷ではないのか?」
「かぁー、それは一般奴隷です。犯罪奴隷は紋章で身体に埋め込まれます。リザリア様は借金奴隷でも還せない永久奴隷の紋を埋め込まれたんですよ。しかもゼウント騎士伯様の立ち会いです。二度と元に戻れない身体にしましたぜ、旦那。」
「嘘?いや、そんな。取り消しとかは?」
「はー。アツロウ様、よーく聞いて下さい。貴族が持つ紋章でも、ゼウント騎士伯様が持っていた紋章は王の紋章です。『4つの王の金貨』と同等な力を持っている紋章です。身体に残らない程の紋章は体の内部に刻まれます。しかも首の回りです。要は首を切らない限り旦那から逃げる事も裏切る事もできません。解除も不可能な紋章ですぜ?」
「あ、まじか!」
「大事に大切にしてやって下さい。」
篤郎は固まっていた。
エーベルトは篤郎からは見えない所で口角を上げていて、リンザは呆然としたが、
「アツロウ様!これでギルドの件が解決しますね。」
と言い出した。篤郎はリンザの顔を見るが口は大きく開いたままだ。
「リザリア様に買い取りや依頼の時のカードをお願いするんです!それでアツロウ様のカードを提出しないで済みますよ!」
「お、おおー。そうだ。そうだな。」
「それに裏切る可能性がある奴隷よりも身元も名前も実力も十分なリザリア様なら、何処にいても安全です。」
「お、おう。」
「高い買い物でしたが、良い商品を手に入れたと思ったら良いのでは?」
「それは無いな。人を商品とか言うのはちょっと・・・・」
「私は、アツロウ様の為に心を静めようとですね!」
「リンザも止めるんじゃ。」
「はい。」
シュンとなるリンザ。
「アツロウ様、リザリアは優秀でありますが、名前に負けております。ログリシュの名に。リザリアを宜しくお願いします。」
エーベルトは頭を下げた。と、ドアを叩く音がする。
「何かありました?」
「はい。リザリア様がアツロウ様に会いたいと。」
「分かった、少し待たせておけ。」
「はい。」
扉の向こうから、離れて行く音がした。
「アツロウ様、この白金貨は何処にも出せません。また、騎士伯様にも還せません。死蔵な品を贈った意味を汲んでくだされ。」
「えっ・・・・や、やられた。あの、ドケチ騎士伯めー!」
「ははははは、ではアツロウ様、儂は仕事があるので。リンザよアツロウ様を。」
エーベルトは机に戻り仕事を始めた。リンザは篤郎と部屋を出た。篤郎の顔は終始暗かったが。受付までに戻ると、リザリアが奴隷の礼をとった。
「ご主人様、遅れました。」
「あー、はい。」
のやり取りにリンザは笑いを堪えていた。しかし、篤郎も負けじと動き出した。
「リンザさん、昨日の代金と今日の分を渡したいのだが。」
「はい。では、こちらに。」
笑顔のリンザが先頭に、落ち込んだ篤郎とリザリアは普通に後ろを歩いた。
解体場ではリグリスが居て、腕を組んで篤郎の到着を待っていた。
「空にしました!さぁ、出せ!ははははは!」
の言葉にイラッときた。リンザは篤郎に向かい、
「昨日の買い取り金額は金貨十八枚でした。」
「じゃ、金が要るからこれを先にやってくれ。」
そこに出されたモンスターを三人はただ、驚いていた。ランクSのモンスター。増える害モンスターのロックタートルが一体出ていたのだ。
「アツロウ様、これなんですが・・・」
「あと9匹居るから急ぎで頼むよ。市場に代金を支払わなくてはならないからな。」
「あと9・・・」
「他にもあるんですよねー。」
「ご主人・・・・」
「じゃ、あと宜しく。支払いに行くから。」
そそくさと逃げる篤郎とまさかSなモンスターが出るとは思っていない三人はただ、驚いていた。
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