転生国主興国記

hinomoto

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宴のあと

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朝になったかな?
夜が遅かったので分からないのだよ。
料理を作るのは頑張った。
何人前を出したのかも分からない。
人の波とレブルの強襲で疲れた、としか言えない。
まったく食いしん坊はっ!!食べるじゃないもん!食うだけだもん!あじわえよ!たくぅ!!
で、今です。
カオスとなってる馬車内で、どうにかレブルを押し退け、ムリカから逃げ切りった所です。代わりに犬をレブルに抱かせ、レブルの足にムリカを持っていき安全となりました。
二号は、だらしなく寝てるな。
外に出て宴の後を見てしまう。
どこも酔っぱらいで一杯ですね。アルコール度数が高いだけの飲み物で酔えるんだ。酒というか元の世界にあったアルコールは再現出来ています。得に使う訳でもないが毎年作り貯めているよ。何故なら、旨い酒は料理に欠かせないからだ。まぁ、拘りもある。それと俺は飲むことが出来ない、子供の身体だからな。舌は子供舌ではない。だから安心して料理を楽しめる。
五体満足。
それだからこそ、旨いものを作る意味がある!
俺は馬車から降りる。
朝飯だ!!

「マスター、お城から使者が参りますが?」

少し離れた場所から冷ややかな目で俺を見る。
少し笑顔なのが怖い。
こわいですよ!
アイさん!!
某料理漫画ゴッコから覚めたよ!

「あ、あの、アイさん?」

ゆっくり歩いてくる。こつん、こつん、との足音が近づく。
近づく足音に冷たい汗が流れる。

「ライラックの所にお城の使者が来ます。」

「はひぃ!」

ただ単に言うことに胆が冷える。

「正確な時間と場所は、午前8時28分52秒冒険者ギルドになります。」

「はひぃ!」

その言葉で、腰が抜けた。
アイはかわらず合間を詰めてくる。
何か怖いんですけどー!!
逃げようとする俺。
逃げれないが、もがいてしまう。

「マスター。」

「はひぃ!」

終わったと思った。

「お時間がありますので、お風呂に入る事をお薦めします。」

「へっ?」

「綺麗にすべきと存じます。」

振り向くと、アイが深々とお辞儀をかましてる。
起き上がる顔に微笑みを浮かべる。
あれ?恐くない?

「マスター。」

「はひぃ。」

俺は頷く。
何か始まるようだ。
俺は転移する。
もちろん家で風呂に入る為だ。
そして、湯船に浸かりながら・・・・・

俺が消えた場所でアイは戻ってゆく。
主人が居ない場所なのに笑顔にして、食材を出してくる。
そして朝御飯を作り出していた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

街はざわついていた。
馬車が走ってたからだ。
豪華な白と金の模様が入った馬車だ。
冒険者ギルドに豪華な馬車が止まった。
中から正装した男が、ギルドに入って行く。
昨日の今日だが、王城の家紋が記した馬車であるのだから街が騒ぐ。
男はギルドに入って行くと、受付まで歩く。
受付にはライラックが緊張した赴きで立っていた。

「城より来たビクットです。知らせを受けて参りました。で、対象は?」

丁寧なようで、人を見下した態度だ。

「は、はい!今、人をやってお、おります!」

ライラックの言葉に、冒険者の中から誰かが出てきた。

「僕はここに居ますよ?」

普通の服を着た俺が現れる。
ライラックは声を出さずに驚き、固まっていた。
男は俺に振り向くと、ニタリッと笑い言い放つ。

「お待ちしておりました。城まで御同行を願います。」

「ええ、行きましょうか。」

誰にも止められる事もなく、俺は男に着いて馬車に乗り込んだ。
対面に座り壁を叩く

「出してくれ。」

無言のまま走りだした。
ゆっくりと豪華な馬車は城に向って行った。
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