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本章
閑話 アイの気持ち
しおりを挟むマスターに声をかけられると嬉しい。
この感情は、私が生まれて6年経ってから、初めて得た感情だった。
マスターのサポートとして出来たスキルなのに、感情が出来るとは思わなかった。
備わった感情は優先順位が付けられるのだけで、忘れる事もなく記憶されている。
人と違うのは指定事項が優先されるので、相反する感情は即座にデリートしてしまう。
私の優先の第一項目はマスターをサポートする事。つまり、マスターの敵の排除が二番目で、後はマスターに危険が起こらない感情が随時入り、順位付けしている。
適度な意地悪も適度なからかいも低い順位だが、存在している。
今現在は、それらの感情が霞む位にマスターを見ることが出来ない。
答えも存在していないのは何故なのか。
私を生み出し、名前をくださったマスター。
私の存在理由であり、私の産みの親でもあるのだ。
特別な感情とは無縁で、忠実に実施されていた。
長い年月もあり、色々なマスターの記憶も行動も解析したし、前の世界も理解している。
ボケとツッコミには変化と前後の内容で変えないと遊びがないとかは未だに理解が追い付いてないが、ある程度のマスターとの遊びは出来たと解釈している。
理解が出来ていればサポートに滞り無く進めれる。
先ほどの事がなければ良かったのに、、、
マスターは促進化の魔法は使わなかった。
私のサポートがあれば可能であるのに、妥協しなかった。
あれ程の如何わしい妄想の持ち主なら、男性としての生殖行為も何度かはお勧めしたが断れた。
曰く、年齢を越えた事はしたく無いとか。
偽善ですよね。
心では冷静なお子様を演じて居ますが、奥底ではエロ丸出しです。
冷静なお顔も端々にエロ差が出ています。
指摘はしていません。
マスター曰く『云わぬが花』だそうです。
我慢好きなマスターです。
そんなマスターが、怒りにより成長なされるとは。。。。。
オトコマエデス。
はっ!
何もありません!
マスターが促進しない理由で、体の変化は生きた証だと聞きました。
マスター曰く、太も細くも、身長が何処まで伸びるも人其々。事故や病気で体に変化する事もあるし、心も左右する事もある。全て受け入れてこその人生なのに、俺は捨てたくはない。人の人生を支えれる人生も支えられてる俺に出来ないのだから、今のままで良い。
と恥ずかしながら聞いておりました。
勿論、心の声をですが。
特に私の姿はマスターの心の奥底に眠る欲望の姿なのに、冷静に対処される迄になりましたし。
最初の頃の『イエス!イエス!オー、イエス!』とか、『ケシカラン、イイムネシヨッテ。ケツ!アアァァウン。』とかがお懐かしゅうございます。
胸で思い出しましたが、マスターは全ての女性のお胸が好きでしたが、ベストなのがDカップなのは本の影響でしょう。
話がずれたようですね。
マスターの姿が、促進されたので事は重大になりました。
嫁取りをしなくては!
チクッ
マスターに合う方を!又は裏切られる事が無い方を!
チクッ
マスターのお子様も可愛らしいでしょう。
チクッ
何でしょう、胸が痛い感じがします。
おかしいですね。
エラーでしょうか?
そうだ!
マスターの顔が見れないのと話せない問題も解決しなければ!
何故、顔が見れないのでしょう?
あのおか・・・・・・・・
え、えらー!無理です!
今は無理です!後も無理!
ダメだ。
落ち着こう。
・・・・・・・・・
ギャー!何でマスターのお顔が!
あわわわわわ!
どうしよう?
どうすれば良い?
倉庫に行けば?
いや、止めましょう。
多分、いえ、きっと瞬殺出来ます。しちゃいます。
何故でしょうか。
不思議と変わった気持ちがあります。
恋愛?片思い?好きの定義が分からない。
愛は情なのか?
何故一人の人を好きと言いながら色んな人を好きになるのが不明です。
不倫の話を読んでも、理解が出来ません。
それに、マスターは総合的に元はネトラレ属性なのでしょう。
その為に、馴れ合いは出来ても本気に馴れないのでしょうか。
私には分かりません。
たた、マスターの為にサポートする為に私は存在するのです。
私はマスターを!!
・・・・・・
ボンッ。
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