転生国主興国記

本章

寝てください

朝から腹一杯に食べれば大抵の大人も子供も寝るのが必然になる。
此処に一人だけ朝御飯を作りながら食べなかった子供がいた。
ナインしか居ないが、眠れる場所の提供をしているし、暑い場所を涼しい部屋にして居るので問題はなかろう。
テントも“キューブ”なので複数の部屋分けも出来ている。
家族だけや恋人での“キューブ”を出しているので、問題なく受け入れている。
メアリもガオンと寝ているので、誰も疑問を話す事はなかった。

「クックックックッ。」

諸兄達はハイを知ってるだろうか。
例えば、ランナーズハイは体に気付けて欲しくなるが、ナチュラルハイなら警察に通報して下さい。
とにかくハイの先にランナーかナチュラルは別として、何とかハイはある。
徹夜明けハイは経験された方は多いだろう。
先ず判断がおかしくなる。
次に何でも受け入れる。
泣き笑いや怒るのは直ぐに変わり、その都度言うことも変わる。
そして、どうでもいいモノを愛おしくなってしまい、寝て起きたときに恥ずかしくなる。
酔っぱらいよりも質が悪く、恐ろしい存在なのだ。
回避方法は布団に寝かせ、静かにすればよい。
何故、そんな事を言うかといいますか、主人公がその状態なのです。
隠していくぞ！のナインの主旨も忘れて、魔力を使い大地を変えております。
山を硬め、水脈を変えて水を出し、生き物を放して緑を植えて植物を成長させていた。
特に北側にある水脈は太く綺麗なので呼び込んでみた。
青のオアシスから南下にかけて異常な程に部分緑化が出来てしまった。
虫が増えるのは、まだ先になるだろうが、いずれそれが当たり前になるだろう。
但し、南部のオアシスは違っていた。
砂漠の痩せた土地に細々と野菜を植えてはいたのが、みるみる大地が変わり木々が育ち川が出来て爽やかな風が吹くのだ。
砂漠の地が肥沃の大地に変わるのは、シュール過ぎるだろう。
何をしたのかを知るのは明日になる青のオアシスなのだが、そんな事はどうでもいい。
変わったのだ。
全部ではない所の変化したオアシスの民は驚き慌てていた。
神話の話が実際に起きたのである。
その訳を求めて色々の人が安全に色々な人と出会い大きく発展するのだが、それは別のお話し。

さて、広がった肥沃の土地が止まったのは、アイさんによって止められたのである。
アイは色々な指示をイシャナとアドラに与えてきた。
時間がかかったのは、新たな知識が発見報告があり、精査したかった為である。
サポートのはずのアイも、ナインの思考に引っ張られたのは仕方ないと思われる。
その為に、ナインが夜中にいや、夜半を越えた頃から自重もなく防波堤の封印を全て壊して封印された悪魔や天使を倉庫に送っており、能力も力も剥奪してしまう。
それも何百もの施設を強襲して強奪して潰してしまっているのだ。
アイも自身の満足いくまで知識を知って、段取りの通り青のオアシスの近くに転移してからナインの行動を確認して理解した。
ヤバイとかなく、そうなりましたか、そうしましょう。
で次を段取りしだしていた。
オアシスに入って、ナインを抱きしめ寝床に入り、寝たのだ。

「アイ、もう少ししたいのだけど？」

「マスター、寝ましょう。」

「ええー、もう少し地形を変えたい。」

「マスター、私の機体の温度はいかがですか？」

「変えたいのに・・・・・・」

「お休みなさい、マスター。」

おでこにキスをして、ナインの側で寝れる喜びを噛み締めていた。
この後の目覚めた時にはナインは驚愕と叫びは、住民の目覚めに良かったらしい。