クラス転移で神様に?

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青年期:法国

結婚式 前編

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結婚式当日。
前日まで様々な場所を行きかい忙しく思って居たエルピスは、己の考えが浅はか出会った事をここに来て理解していた。
結婚式の忙しさたるやエルピスが今までの人生で一度も味わった事のない程の物である。
朝からあちらこちらを移動し、式場についてからはあいさつ回りで東奔西走。
これでもまだハイトを始めて様々な人が間に入ってくれているからマシにはなっているらしいと聞いた時には膝から崩れ落ちそうになったものだ。
世の人間は一週間は前からこの調子で走り回らなければいけないらしく、随分と楽をさせてもらっていたんだなと思いながらエルピスは化粧台の前でメイク担当の人達にいろいろと見た目をいじられていた。

「エルピス! あんたもう準備終わった?」
「終わってるよ。礼服初めて着るから違和感はあるけど……そっちは?」
「エラとレネスがあともう少しね。ニルとセラはすぐに終わったわよ」

男女を仕切るために取り付けられた敷居の向こうから聞こえてくるアウローラの声は元気ハツラツと言った風であり、そんな声を聴いているとエルピスもなんだか元気になってくる。

「エルピスぅ~暇だから僕そっち行っていい?」
「何のために仕切りつけたとおもってるのさ」
「ちぇ。いま開けたらドレスの着方にあたふたしてるレネスが見れるのになぁ」
「絶妙に見たい物出してこないで」
「無茶言わないの。この世界の結婚式のルールは貴方も聞いたでしょニル」

結婚式当日は入場まで新郎新婦は一度も会うべからず。
そんなルールがどうやらこの世界にはあるらしく、こうして声で話すことはあってもエルピスはまだ5人がどんなドレスを着てくるのかすら知らない。
逆を言えば5人もいまのエルピスの服装を知らないというわけだが、エルピスの服装は特にこれと言って特別なものではなく白のタキシードである。
結婚式で男性が着飾るという文化がこの世界にはどうやらまだないらしく、エルピスの服装はそれほど幅があるわけではない。

「そうは言うけどアウローラ、会場にどれだけ人がいるか見てなかったの? いまからあんなところに行くって考えるだけで緊張するよ。エルピスと会って落ち着かないと」
「意外と人前で緊張するんですね」
「この子こう見えても、人見知りだから」
「姉さんにだけは言われたくないよ!」

実際問題ニルの人見知りはいまに始まった話ではない。
エルピスがいる場所ならばいざ知らず、個人行動を行っている時の彼女は口下手もいいところでとてもではないがコミュニケーション能力に長けているとは言えないだろう。
人の愛し方こそ知っていれど、仲良くし方を知らない歪な性格がそうさせてしまっているのだが生まれつきの物なので直しようもない。
きっと心外だとばかりに渋い顔をしているセラがニルの横にいるんだろうなとエルピスが想像を膨らませていると、コンコンとノックの音が聞こえてエルピスの背後にある扉から人が入ってきた。

「邪魔するぞエルピス」
「おはよう父さん。どうこの服」
「似合ってるよ。ほんとあっという間にでっかくなって」

馬子にも衣装、そういわれないように成長できたことはエルピスにとって喜びだ。
イロアスもいつもとは違いしっかりとした服装を着用しており、よく見てみればどことなく緊張しているようにも見えた。
戦地や大衆の前であればいざ知らず、結婚式という場所に成れていないイロアスが緊張してしまうのも無理はない。

「自由にのびのび生きてきたからね。母さんは?」
「母さんならそろそろ来るぞ」
「お邪魔します──ってあらぁ。みんなすごく可愛いわね!」
「みんなお姫様みたいーっ!」

仕切りの向こうに母と妹がどうやら来たらしく、さらにきゃっきゃと楽しんでいる面々の声が聞こえてくる。
自分も仕切りの向こうに行きたい気持ちをぐっとこらえ、エルピスは早く結婚式が始まらないかと待つ。

「フィアもあっちに行ったみたいだね」
「お前もあっち行くか?」
「後の楽しみだよ、父さんの時はどうしたの?」
「俺はそもそも結婚式してないからな。邪竜倒して凱旋パレードしてたら知らない間に婚約したことになっててそれが披露宴扱いになったからさ」
「いまだから言えるけれどあれ実はムスクロルが裏で手を回したのよ、あとダレン君も」
「……まぁそんな事だとは思ってました」

敷居の向こうからクリムが飛んでもないことを口にし、イロアスはそんな事があったのかと苦笑いを浮かべていた。
実際問題世界中の誰もがクリムとイロアスは結婚するだろうと思って居たし、本人たちがそれを拒絶するようでもなかったから二人が手を回したという事である。
結婚式を開くまでもなく英雄としての業務に追われたイロアスはその後数年間まともに寝れないほどの繁忙期を何とかやり過ごし、ようやく落ち着いて腰を据えられるようになったころにはエルピスが産まれた。
エルピスほどではないにしろ、英雄の星の元に生まれた人間として彼もまた普通の生活はできない人生を送っていたらしい。

「父さんも苦労してたんだね。またそこら辺の話も時間が空いたら聞かせてよ」
「俺の時間はいつでも空いてるが、お前の時間がなぁ。ぶっちゃけ結婚してから時間あるのか?」
「戦争が本格的に始まるのが3年後だから、一応時間がないわけではないんだけど……ゆっくりしてられるのはまぁ2ヶ月って所じゃないかな」

その2か月も、何もなければという前提があってこその物だ。
もし何かがあればすぐに動かなければいけないのはエルピスであり、実際問題ゆっくりしていられる時間などないだろうというのが予測である。
ゆっくりできる時間があればいいな、そう言い換えてもいい。

「そうか。俺にできる事なら何でも言ってくれ、俺はお前の親だからな」
「頼りにしてるよ父さん」
「イロアスだけじゃなくて私も頼りにしてくれていいのよ?」
「私もだよ兄さん!」

頼りにしていいと言われるだけでも心はいくらか救われるというものだ。
そうして軽く話し込んでいるうちに時計の針はどんどんと進んでいく。
気が付けばいつの間にか結婚式が始まる時間帯になっており、ガチャリと音が聞こえて後ろから人が数人ほど入って来るのが聞こえた。

「──奥様方、会場の準備が整いましたのでそちらの方へ」
「ありがとうございますリリィ先輩」
「こうしてあなたを見送れることが嬉しいわエラ」
「それじゃあエルピス、先に行って待っているぞ」
「師匠俺が行くまで待てなくて暴れないでくださいよ?」
「お前は私をなんだと思ってるんだまったく」

先に出ていった花嫁たちを見送り、エルピス自身の用意もいよいよ終わる。
何か失敗したところで命を取られるわけでもなし、誰かが傷つくこともない。
自分を落ち着かせゆっくりと深呼吸をしていると、気を遣ってくれたのかアーテが部屋に入ってくる。

「失礼すッぜエルピス様」
「お疲れ様アーテ。フィトゥスは?」
「ニイさんなら召使代表の手紙朗読の練習で朝からずッといねェぜ。俺はエルピス様が暇しないようにッてクリム様から」

先ほど部屋を出て行く時にアーテを呼んでくれていたのだろう。
敷居越しにも分かるほどに緊張した気配を母に感じられいたことを知り、なんだかエルピスは恥ずかしい気持ちになる。

「フィトゥスらしいね。父さんはどうする? この国だと確か親子で入室しないんだよね」
「先に出るよ。実は考えてたことがあるからそれをしようと思ってるんだ。まぁ期待して待ってろよ」

そう言い残してイロアスは部屋を出て行く。
サプライズを苦手とする父が一体どんなことをしてくれるというのだろうか。
疑問に思うが聞いてはサプライズの意味もなく、エルピスはそんな父の後を見送る。

「──エルピス様、会場の準備が整いましたのでこちらへ」

そうしてエルピスの順番がとうとうやってきて、エルピスは廊下をゆっくりと歩く。
一歩一歩がやけに重たく感じられる。
これほど緊張したのは一体いつ以来のことだろうか。
気が付けば扉の前に立っていたエルピスに対し、大丈夫かと確かめるように式場の人間が声をかける。

「それではエルピス様どうぞ」

扉に手をかけて押し上けるのはエルピスの役割だ。
結婚する事を自ら決めたのだから、自らの意思でこの扉は開くのである。
喉から心臓が飛び出てきそうな緊張の中、エルピスは力を込めてゆっくりと扉を開いた。

「────!!!!!!!」

その瞬間、誰が何を言っているか分からないほどの大きな歓声が聞こえる。
かつて闘技場で戦った時と同じような、それよりもさらに大きな歓声はエルピスの結構を祝うものに他ならない。

「おめでとう!」
「結婚おめでとう!」

口々に聞こえる祝いの言葉はどれもエルピスの結婚を祝福するもの。
この場にいる全員が自分を祝ってくれているのだと実感していたエルピスの視界に、ふと五人の花嫁の姿が映る。
それぞれがそれぞれ己のパーソナルカラーで身を固めた彼女達を前にして、エルピスは一瞬場の音全てが掻き消えるような感覚を味わった。
ほんの一瞬のことではあったがまさに時が止まってしまったような感覚を味わいながら、一歩一歩エルピスは彼女たちの元へと近寄って行く。
長い長いヴァージンロード。
それはいままで歩いてきた人生であり、その先にあるのはこれから花嫁たちと歩く新たな人生だ。

「みんな綺麗だ……」
「ありがとうエルピス。なんか恥ずかしいわね」
「アウローラは恥ずかしがりすぎだよ、胸を張って!」
「レネス、貴方が胸を張ると服が痛むから辞めなさい」
「……おっきいの羨ましい」
「戦闘中は邪魔なんだがな。でもそうか、似合っているなら良かったよエルピス」

どこにいたって変わらず緊張している様子もない五人を前にして、エルピスも緊張が解けていくのを感じる。
みんなの前ならばどうやら自分は自然体でいられるのだ。
喝采が湧き上がる中、ふと前を見てみれば少し高い場所に席を設けられ座っている治癒神パーナの姿が目に入った。

「さて、では皆のもの静粛に」

どれだけこの場に権力者が集まろうとも、最上位が神であることは揺らがない。
エルピスが神であることは周知されておらず一部のものしか知らないため、この場において最も権力を持つのはいままさに目の前にいるパーナである。

「私こそは法国の神にしてこの世界の治癒を司る女神。名をアスクである。世界に大きな変革がもたらされようとする中で、その渦中にいる男女がこうして今日ここで結婚することを私は心の底から祝う。おめでとう」
「ありがとうございます」

神に直接祝われると言うことがどれだけ珍しいことなのか。
少なくとも人類史において神が結婚式の場に参列したのは公の記録に残る限りこれが初めてであり、故に招待されている者達はエルピスの人脈に恐れ慄く。
神とひいては四大国の一つである法国を完全に後ろ盾にしたエルピスは、過去に共和国とやり合った過去も相まって観客達の認識で一段上に置かれるのは当然のことだろう。
ハイトが神に捧げる祝詞を口にしている最中、パーナは他の観客に気が付かれないように小声でエルピス達に話しかけてくる。

「感謝の言葉は我々の方から送らせてくれ、お主には恩があるのじゃからな。司会進行はハイトに任せておるし、儂に出来るのはいまからおぬしらの誓いを聞いてやることくらいじゃ」

いたずらっ子のような笑みを浮かべながら、パーナは心の底からエルピス達を祝福する。
神が祝福したからと言って、必ずしもその者達の人生が良くなるとは限らない。
むしろ先日の一件のように神からの期待に応えようとしすぎるあまり、自らの人生を不幸なものに変えてしまうことだってあるだろう。
だが同じ神であるエルピスにならば、パーナは全幅の信頼を寄せることができた。
この少年であるならばどのような誘惑にも打ち勝って、幸せな家庭を築いてくれるだろうと言う確信も。

「それでは神に変わって結婚の儀を執り行います。皆様ご起立ください」

ハイトの号令がかかり全員が起立し、式の最も大事な部分である誓いの言葉を立てる局面に移行する。

「新郎、エルピス氏。貴方はこれからの婚姻生活においてどのような誓いを立てますか」
「妻達を平等に愛し、また愛されるような人間であるように努力し、家族を守るために生きることを誓います」

いままでと変わらない誓いであるが、エルピスにとってこれが最も大事だ。
家族以上に大切に扱うべきものは存在せず、彼の価値基準にとって最も大切なものは家族であるという部分は常に一貫している。
背伸びをしてできない目標を立てるのではなく、維持するべき現状をエルピスは目標とした。

「では新婦の皆様方から一つずつ誓いを頂きます」
「私は常にエルピスの隣に立って、困難を共に解決することを誓おう」
「エルの為に出来ることを精一杯します!」
「あたしはエルピスに頼られるような妻であり続けることを誓います」
「例え何があろうとも死が二人を別っても愛し続けることを誓います」
「エルピスとその周りがずっと笑顔で居られるように努力することをここに誓います」

愛し方は人の数だけ違い、そして妻としてあるための誓いだって人それぞれ違う。
各々が自分が何ができるかを考えそれをするために何をするべきか考えた上で、レネス、エラ、アウローラ、ニル、セラの5人は口々に誓いを口にした。
エルピスが夫であろうと努力するように彼女たちもまたこれから妻としてあれるようにしなければならない。
その道はいまだ遠く、そうやすやすと行けるようなものではないだろうがそれでもこうして宣誓したことによってとっかかりが生まれたのは良いことだ。

「新郎新婦の誓いの言葉は神に直接聞き届けられました。これで晴れて正式に婚姻関係をここに認めます」
「神の前で直接宣言できるなど教皇でもないくらい凄いイベントなのじゃぞ。胸を張るとよい」
「そうですね。ありがとうございます」
「それに神だけじゃなく、人類種で唯一の英雄も聞いておった事じゃしな」

そういいながら神が指さすのはエルピスの後ろ側、先ほど入ってきたばかりの扉である。
人類で唯一の英雄と言われれば、思い当たる人物はたった一人だ。
固く締められていた扉がゆっくりと音を立てながら大きな扉が開いていくと中央に立つ夫婦の姿が目に入った。

(父さん達ったら何をして――)

目立ちたがり屋の父らしいその行動に少し気の抜ける感覚を持つエルピスだったが、教会内部に居た人間たちの反応はエルピスの予想とは全く違ったものである。

「座ってくれ。今日の主役は俺じゃないからな」

その場に居る全員がイロアスの顔を見た瞬間に立ち上がり、各国それぞれやり方こそ違えど最高位の礼節でもってイロアスを迎え入れたのである。
普段の父を見ているエルピスとしてはイロアスの評価は良い父親であるというものだが、世間一般におけるイロアスとクリムの評価はこの場における全員の行動を見ればわかるというものだ。
神に認められた存在であるエルピスだからこそギリギリ食われていないが、これが普通の人間であればいまごろこの会場の主役は両親に変わっていたことだろう。
それだけ英雄というのは特別視されている物であり、いたずらをした子供の様な笑みを浮かべているイロアスはまさにしてやったりという風である。

「随分と派手な登場ですね父さん」
「お前ならこれくらい派手にしても大丈夫だろう?」
「もちろん」
「さて皆のもの、今日という日を門出に新郎新婦として生きていくこの者達を祝うために宴じゃあ!」





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