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第八話
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「じゃあ今夜はここまで」
「明後日、もう一度会議にかけてクライアントへの確認が終わったら、今週末には印刷にまわすわ」
ちらばった資料を整理して美綾は席を立った。貴影の帰りが遅かったため、打ち合わせの時間も押した。真夏が気を利かせて残業申請してくれていたので、なんとか目途が立つまでまとめることができた。
けれど広い部屋に今は二人きりだ。真夏は話し合いにキリがつくと用事でもあったのか、すぐさま帰り支度をして出て行ってしまった。チーフの個室での二人きりは避けても、オープンスペースでこうして二人きりになってしまったら結局は同じではないかと思う。
美綾がどんなに避けようとしても、仕事が進むにつれてどうしても話し合う必要が出てくる。結果的に貴影と二人で過ごす時間は増えている。
仕事だからと言い聞かせて二人きりの時間も耐えているけれど、今日は優芽のことがあったせいでどこかうまく感情をコントロールできない。
彼の前でどういう態度をとっていたか、とればいいかわからなくなる。
こんな風に感情に振り回されるのは美綾だけだ。
もう少しうまくやれると思っていた。由功に強引に決められたことだけれど、引き受けたからには責任もって最後までやるつもりだった。
イベントが終わるまでこんな状況は続く。もっとうまくコントロールしないと、いつか仕事にも影響しそうだ。それだけは避けたい。
美綾は貴影にわからないように小さく息を吐き出した。
「九条……このまま少しいいか」
テーブルの上のグラスを片付けようと伸ばした手を止める。顔をあげれば思わず貴影と目が合って、不自然でないように緩やかに避けた。承諾の意を込めて椅子に腰をおろす。
「少し、仕事に関係がないことを話してもいいか?」
美綾は戸惑いつつも頷いた。本当は仕事以外の話などしたくない。でも拒むこともできない。
「『青桜』のイベント責任者の部長覚えている?」
再度頷く。最初に貴影と挨拶をする前から美綾はその人物と知り合いだった。由功の付き添いで参加したパーティーで何度か話をしたことがあったのだ。それを貴影には伝えていなかった。
「今週末に『青桜』関連のパーティーがあって、そこに招待された。九条にも来て欲しいそうだ」
パーティーの参加の申し出なら今までもあった。それに『青桜』であれば仕事に関する話ではないかと思う。
「その時に息子に紹介したい、みたいなニュアンスのことを言われた」
「そういう話なら遠慮したいわ。でも仕事に影響するなら考える」
かすかな憤りを抑えて美綾はなんとか言葉を吐き出した。
貴影は仕事関係の相手から言われたことを伝えているに過ぎない。だから深い意味などない。
それでも、息子の紹介の話などよりによって彼の口から聞きたくはなかった。
「仕事への影響はないと思う。それに由功は九条が嫌なら断っていいしそのフォローはすると言った。でも――」
「でも?」
貴影が珍しく言いよどむ。美綾はその先を促すべく口調を強めた。
「でもその男なら君に紹介しても構わないとも」
美綾は驚いて貴影を見つめた。のどの奥がしめつけられてすぐには声が出ない。
由功と参加したパーティーで『良かったらうちの息子に会ってみないか』のような台詞は何度か言われたことがあった。美綾はその場の流れの会話上、ただの社交辞令にすぎないだろうと聞き流してはいたけれど、由功はその都度きっぱり断ってくれた。
おそらく美綾の知らないところでの誘いもゼロではなかっただろう。耳に入ってこないのは由功が不要だと判断していたからだ。
それなのに今回は――断らなかったどころか美綾に判断を委ねてきた。
「由功が、由功が紹介してもいいって、そう言ったの?」
震えそうになる声を必死で抑える。貴影は頷きもしなかったけれど否定もしない。それが答えだ。
(わかっている。彼はただ普通に伝えてくれているだけ……)
「九条、嫌なら断っていい」
由功は意地悪だ。
チームに参加しろと言って、貴影と組めと命じて、そのうえ男まで紹介してもいいなんて彼の口から聞かせるなんて。
美綾は顔をあげて瞬きをした。
泣く必要なんかない。こんなことぐらいで泣くのはおかしい。貴影の前で泣くのは嫌だ。
由功が暗になにをさせたかったのか、気づいていた。
だから今も由功のメッセージは伝わっている。
「だったら遠慮させて。それから……そういった話は今後一切受けないで、御嵩くんのほうで断ってくれて構わないから」
美綾ははっきり言うと、グラスに手を伸ばしてトレイにのせた。
「ふーん、そういうこと」
いきなり声が聞こえて振り返る。見れば司がドアにもたれて立っていた。動揺露わな表情など見られたくなかったのに、司の目は意味深に細まった。
「あいつが九条を手放すなんてどういうつもりかと思っていたけど……」
司は美綾のそばまで近寄ると手からトレイを取り上げた。そして隣の椅子に置いていた美綾の荷物を手にして、空いたほうで美綾の腕を掴む。
「九条もう遅いから送る。後片付けはこいつにやらせたらいい」
ぼやけた美綾の視界に痛まし気な司の眼差しが入った。司は強引に美綾の手をひいて部屋を出ようとした。これ以上この場にいたくなくて美綾もされるがままになる。
「司!」
「由功は手放した。だったらあとは九条の自由だ。他の男にやるぐらいならオレが立候補する。行こう、九条。貴影おまえは後片付けと戸締りをよろしく!」
司の台詞に驚いて手を引こうとしたのに、逆にぎゅっと力を込められた。司は軽く首を振って、この場は黙ってと視線で訴えてくる。
美綾はとにかくここで泣きたくなくて、司に腕を引かれるままに部屋を出た。エレベーターに乗った瞬間、耐えきれずに涙が散った。
***
司に手を引かれながらとりあえず足を動かす。すぐにでも泣き止みたいのに涙は止まらない。ビルを出て駅までの道を歩いている途中で、通行人の視線から逃れるように、司は横道にそれて路地に入った。
美綾の背中に手を添えると、クローズの看板がかかった店の前の階段に座らされる。美綾は膝をたてて顔を隠すとしばらくの間、心の赴くままに涙を流した。
隣には腰をおろした司の気配がある。美綾の頭をそっと撫でる手の動きは優しい。
貴影とのあんな些細なやりとりで、勘のいい彼はおそらく気づいたに違いない。
大通りを行き交う車の音が聞こえる。昼間の熱気を含んだコンクリートは温かい。時折吹く風が髪をさらい、暑さをやわらげる。
「由功じゃないのも驚きだったけど……まさかあいつだったとはね」
美綾はびくりと肩を震わせた。頭を撫でる司の手が一瞬止まってまた動き出す。
『違うよ』そう否定したいのに、結局落ち着いたはずの涙がこぼれて肯定を決定づける。
「由功がダメならオレにする? あいつの代わりにオレが九条を守るよ」
美綾はゆっくりと顔をあげた。さっきも司は『立候補する』なんて口にしていた。
美綾を見つめる司の目はとても優しい。穏やかで温かくて優しいだけの……由功と同じ色。
「私を守る必要はないのよ」
そう、守る必要なんかない。由功だって別に自分を守らなくてもよかったのだ。彼が美綾を守ろうとするのは、きっと彼が――過去を悔やんでいるせい。
どんなに大事にされても、特別扱いされても所詮償いに似たものでしかない。
由功は隠すのがとても上手だから、周囲には決してわからないだろうけれど。
「九条は一人でいるのは危険だ。由功っていう抑止力がなくなって表に出てきて……九条を意識する男は増えた。隙あらばって狙っている奴も多い。オレも貴影も気をつけているけど効果はあまりないと思う」
そんなのは男の子たちの勝手な思い込みだ。
勝手にそう感じて、勝手に見守って、勝手に手放す。
「私、そんなに弱くないのよ。由功や御嵩くんや千家くんに守ってもらわなくても大丈夫。それに千家くんが守りたい人は別にいるでしょう?」
司は不意をつかれたように口をぽかんと開けた後、掌で顔を覆う。いつも飄々としている彼には珍しい表情だ。
司はどんな女の子に対しても距離が近いし仲がいい。
こんな風にどんな女の子に対しても優しく接することができる。それを誤解して惹かれる女の子もたくさんいるけれど、そんな軽薄な関りが逆に本命の存在を教えることもある。
司は口を結ぶと少し考え込んだ後、物憂げに美綾を見つめた。
「オレは……九条が望むなら守るよ」
彼らしくない後ろ向きな発言。けれどそれが彼の本気を伝えることに気づいているだろうか。
「私はそんなこと望まない」
「少しは考えてくれればいいのに」
「千家くん……私は守ってほしいなんて望まない。由功にも――彼にも」
最初から望みなどなかった。そんなことはわかりきっていた。
それなのにみっともなく燻る感情が、彼らの同情を誘うのだろうか。
勝手なのは彼らではなく、いつのまにか守らせている自分なのかもしれない。
「今日はありがとう。でも大丈夫だから、千家くんは自分の大事な女の子を守ってあげてね」
「明後日、もう一度会議にかけてクライアントへの確認が終わったら、今週末には印刷にまわすわ」
ちらばった資料を整理して美綾は席を立った。貴影の帰りが遅かったため、打ち合わせの時間も押した。真夏が気を利かせて残業申請してくれていたので、なんとか目途が立つまでまとめることができた。
けれど広い部屋に今は二人きりだ。真夏は話し合いにキリがつくと用事でもあったのか、すぐさま帰り支度をして出て行ってしまった。チーフの個室での二人きりは避けても、オープンスペースでこうして二人きりになってしまったら結局は同じではないかと思う。
美綾がどんなに避けようとしても、仕事が進むにつれてどうしても話し合う必要が出てくる。結果的に貴影と二人で過ごす時間は増えている。
仕事だからと言い聞かせて二人きりの時間も耐えているけれど、今日は優芽のことがあったせいでどこかうまく感情をコントロールできない。
彼の前でどういう態度をとっていたか、とればいいかわからなくなる。
こんな風に感情に振り回されるのは美綾だけだ。
もう少しうまくやれると思っていた。由功に強引に決められたことだけれど、引き受けたからには責任もって最後までやるつもりだった。
イベントが終わるまでこんな状況は続く。もっとうまくコントロールしないと、いつか仕事にも影響しそうだ。それだけは避けたい。
美綾は貴影にわからないように小さく息を吐き出した。
「九条……このまま少しいいか」
テーブルの上のグラスを片付けようと伸ばした手を止める。顔をあげれば思わず貴影と目が合って、不自然でないように緩やかに避けた。承諾の意を込めて椅子に腰をおろす。
「少し、仕事に関係がないことを話してもいいか?」
美綾は戸惑いつつも頷いた。本当は仕事以外の話などしたくない。でも拒むこともできない。
「『青桜』のイベント責任者の部長覚えている?」
再度頷く。最初に貴影と挨拶をする前から美綾はその人物と知り合いだった。由功の付き添いで参加したパーティーで何度か話をしたことがあったのだ。それを貴影には伝えていなかった。
「今週末に『青桜』関連のパーティーがあって、そこに招待された。九条にも来て欲しいそうだ」
パーティーの参加の申し出なら今までもあった。それに『青桜』であれば仕事に関する話ではないかと思う。
「その時に息子に紹介したい、みたいなニュアンスのことを言われた」
「そういう話なら遠慮したいわ。でも仕事に影響するなら考える」
かすかな憤りを抑えて美綾はなんとか言葉を吐き出した。
貴影は仕事関係の相手から言われたことを伝えているに過ぎない。だから深い意味などない。
それでも、息子の紹介の話などよりによって彼の口から聞きたくはなかった。
「仕事への影響はないと思う。それに由功は九条が嫌なら断っていいしそのフォローはすると言った。でも――」
「でも?」
貴影が珍しく言いよどむ。美綾はその先を促すべく口調を強めた。
「でもその男なら君に紹介しても構わないとも」
美綾は驚いて貴影を見つめた。のどの奥がしめつけられてすぐには声が出ない。
由功と参加したパーティーで『良かったらうちの息子に会ってみないか』のような台詞は何度か言われたことがあった。美綾はその場の流れの会話上、ただの社交辞令にすぎないだろうと聞き流してはいたけれど、由功はその都度きっぱり断ってくれた。
おそらく美綾の知らないところでの誘いもゼロではなかっただろう。耳に入ってこないのは由功が不要だと判断していたからだ。
それなのに今回は――断らなかったどころか美綾に判断を委ねてきた。
「由功が、由功が紹介してもいいって、そう言ったの?」
震えそうになる声を必死で抑える。貴影は頷きもしなかったけれど否定もしない。それが答えだ。
(わかっている。彼はただ普通に伝えてくれているだけ……)
「九条、嫌なら断っていい」
由功は意地悪だ。
チームに参加しろと言って、貴影と組めと命じて、そのうえ男まで紹介してもいいなんて彼の口から聞かせるなんて。
美綾は顔をあげて瞬きをした。
泣く必要なんかない。こんなことぐらいで泣くのはおかしい。貴影の前で泣くのは嫌だ。
由功が暗になにをさせたかったのか、気づいていた。
だから今も由功のメッセージは伝わっている。
「だったら遠慮させて。それから……そういった話は今後一切受けないで、御嵩くんのほうで断ってくれて構わないから」
美綾ははっきり言うと、グラスに手を伸ばしてトレイにのせた。
「ふーん、そういうこと」
いきなり声が聞こえて振り返る。見れば司がドアにもたれて立っていた。動揺露わな表情など見られたくなかったのに、司の目は意味深に細まった。
「あいつが九条を手放すなんてどういうつもりかと思っていたけど……」
司は美綾のそばまで近寄ると手からトレイを取り上げた。そして隣の椅子に置いていた美綾の荷物を手にして、空いたほうで美綾の腕を掴む。
「九条もう遅いから送る。後片付けはこいつにやらせたらいい」
ぼやけた美綾の視界に痛まし気な司の眼差しが入った。司は強引に美綾の手をひいて部屋を出ようとした。これ以上この場にいたくなくて美綾もされるがままになる。
「司!」
「由功は手放した。だったらあとは九条の自由だ。他の男にやるぐらいならオレが立候補する。行こう、九条。貴影おまえは後片付けと戸締りをよろしく!」
司の台詞に驚いて手を引こうとしたのに、逆にぎゅっと力を込められた。司は軽く首を振って、この場は黙ってと視線で訴えてくる。
美綾はとにかくここで泣きたくなくて、司に腕を引かれるままに部屋を出た。エレベーターに乗った瞬間、耐えきれずに涙が散った。
***
司に手を引かれながらとりあえず足を動かす。すぐにでも泣き止みたいのに涙は止まらない。ビルを出て駅までの道を歩いている途中で、通行人の視線から逃れるように、司は横道にそれて路地に入った。
美綾の背中に手を添えると、クローズの看板がかかった店の前の階段に座らされる。美綾は膝をたてて顔を隠すとしばらくの間、心の赴くままに涙を流した。
隣には腰をおろした司の気配がある。美綾の頭をそっと撫でる手の動きは優しい。
貴影とのあんな些細なやりとりで、勘のいい彼はおそらく気づいたに違いない。
大通りを行き交う車の音が聞こえる。昼間の熱気を含んだコンクリートは温かい。時折吹く風が髪をさらい、暑さをやわらげる。
「由功じゃないのも驚きだったけど……まさかあいつだったとはね」
美綾はびくりと肩を震わせた。頭を撫でる司の手が一瞬止まってまた動き出す。
『違うよ』そう否定したいのに、結局落ち着いたはずの涙がこぼれて肯定を決定づける。
「由功がダメならオレにする? あいつの代わりにオレが九条を守るよ」
美綾はゆっくりと顔をあげた。さっきも司は『立候補する』なんて口にしていた。
美綾を見つめる司の目はとても優しい。穏やかで温かくて優しいだけの……由功と同じ色。
「私を守る必要はないのよ」
そう、守る必要なんかない。由功だって別に自分を守らなくてもよかったのだ。彼が美綾を守ろうとするのは、きっと彼が――過去を悔やんでいるせい。
どんなに大事にされても、特別扱いされても所詮償いに似たものでしかない。
由功は隠すのがとても上手だから、周囲には決してわからないだろうけれど。
「九条は一人でいるのは危険だ。由功っていう抑止力がなくなって表に出てきて……九条を意識する男は増えた。隙あらばって狙っている奴も多い。オレも貴影も気をつけているけど効果はあまりないと思う」
そんなのは男の子たちの勝手な思い込みだ。
勝手にそう感じて、勝手に見守って、勝手に手放す。
「私、そんなに弱くないのよ。由功や御嵩くんや千家くんに守ってもらわなくても大丈夫。それに千家くんが守りたい人は別にいるでしょう?」
司は不意をつかれたように口をぽかんと開けた後、掌で顔を覆う。いつも飄々としている彼には珍しい表情だ。
司はどんな女の子に対しても距離が近いし仲がいい。
こんな風にどんな女の子に対しても優しく接することができる。それを誤解して惹かれる女の子もたくさんいるけれど、そんな軽薄な関りが逆に本命の存在を教えることもある。
司は口を結ぶと少し考え込んだ後、物憂げに美綾を見つめた。
「オレは……九条が望むなら守るよ」
彼らしくない後ろ向きな発言。けれどそれが彼の本気を伝えることに気づいているだろうか。
「私はそんなこと望まない」
「少しは考えてくれればいいのに」
「千家くん……私は守ってほしいなんて望まない。由功にも――彼にも」
最初から望みなどなかった。そんなことはわかりきっていた。
それなのにみっともなく燻る感情が、彼らの同情を誘うのだろうか。
勝手なのは彼らではなく、いつのまにか守らせている自分なのかもしれない。
「今日はありがとう。でも大丈夫だから、千家くんは自分の大事な女の子を守ってあげてね」
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