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深化3
グレンと暴かれたアンフェール ※
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離宮――夕刻。
ここはアンフェールの部屋だ。
水浴びではしゃいだ彼は、疲れたのか眠ってしまった。ベッドで丸くなり、スヤスヤと寝息を立てている。
グレンは昼寝をしたので元気だ。
というか、目の前で最愛の人が無防備な姿を晒しているのだ。眠くなんてならない。
アンフェールには話していないが、シタールとの外交状態は非常に悪い。
ここ数年で徐々に悪くなっていき、現在は最悪だ。特にこちらからどう、という事も無いのだがあちらがヴィシュニアに対し良い顔をしないのだ。
(前シタール王の時代は上手くいっていたと思うのだが……)
前シタール王の妃、ローズはヴィシュニアの人間だ。
脚が弱い女性だったが、政略としてシタールに輿入れされている。ミセス・ガーベラの妹だが性格は似ていなかった。
何度か話した事があるが、気の弱い所がある、穏やかで優しい人だった。
姉妹だから似る、ということは無いのだ。グレンの父と叔母のベロニカは兄妹だけれど全く似ていないとエックハルトは言う。
アンフェールは魔導兵器に関し、ローズが協力していると言っていたがグレンはそれが信じられなかった。
ローズの性格だ。
押し切られたか、もしくはローズの息子である現国王が協力したのではないかと思っている。
現国王は弱い母親であるローズよりも、強いミセス・ガーベラに憧憬があるようだった。大して話した事はないのにそう感じる程、印象に残っている。
魔導兵器はとても恐ろしいものだ。
グレングリーズの夢で嫌という程見てきた。
不思議な事に、グレングリーズが古代竜アンフェールから貰った力だという『自動回復』は、グレンにも発現してしまった。
妙に強い力もグレングリーズ由来なのかもしれない。
しかし、グレンは彼と違って竜種ではない。
同じ様に身体を張れば、すぐに死んでしまうだろう。
(それでも……、発現した力に意味があるのなら――)
グレンはギュッと拳を握り、それを見つめた。
これから国は荒れるだろう。
その時に、グレンは後ろで守られる王ではなく、先頭に立って皆を守る王になるつもりでいる。
グレンはグレングリーズの夢のお陰で、魔導兵器の事が誰よりも分かっている。
だから守るべき人の、盾になれる――。
グレンは眠るアンフェールを見つめる。柔らかな髪にそっと手を乗せた。
――守るべき人を、守りたいのだ。
(アンフェール、私はこれから大切で守るべききみに酷い事をする。許されない事だ。それでも、結ばれたいと思ってしまうのは私の弱さだ)
グレングリーズは泣き虫だと古代竜アンフェールにしょっちゅう言われていた。
グレンもよく泣いては精霊アンフェールに慰められていた。
今も、それは変わらない。
グレンは弱いのだ。
混迷の中、命尽き果てる事があるかもしれないと思うと、胸がぎゅうぎゅうと締め付けられて痛くなる。
それが、アンフェールと再び離れ離れになる事に対してか、単純に消滅に対する恐怖なのかは分からないけれど。
(――すまない)
アンフェールは首と両手足に魔道具を付けている。
風呂に入る時ですら外さない魔道具だ。アンフェールは身を守るために付けていると言っていたけれど、そうでは無いだろう。
彼は竜種だ。魔道具に頼らなくともいくらでも身を守れるのだ。
だとしたら、執拗に外さない意味はおのずと見えてくる。
フェロモンだ。
アンフェールからは番の味はするのに、番の匂いはしない。
匂いを抑えるための機能がある魔道具に違いないと、グレンは予想している。
恐らく番であるグレンに対し、竜種であることを隠したいのだ。
絶滅したはずの竜種。
隠れる理由だって分かる。グレングリーズの夢で酷い目にあった竜を沢山目にした。アンフェールはそれを避ける為に魔道具を付けているのだ。
番であるグレンに、フェロモンを隠したい位に周囲を警戒している。
それを、暴こうというのだ。
己の、願望を満たすために。
グレンはアンフェールの魔道具を外していく。
両足首のアンクレット。両手首のブレスレッド。指輪。そして――。
チョーカーを外した所で、アンフェールの目がぱちりと覚めた。
「あ、え?」
アンフェールは寝起きの頭ながら、自分の身に起きた異常事態を感じたらしい。
グレンからぱっと離れて掛け布団に潜り込み、まるく縮こまってしまった。
「いや……あ……あぁ……」
「アンフェール」
グレンが声を掛けると、掛け布団が揺れる。首を振っているらしい。
「にげ、て、ぐれん……わたし、は」
途切れ途切れの必死な声が、グレンの事を『グレン』と呼ぶ。兄上ではなく、グレンと。
「アンフェール……!」
グレンは目の前で震える掛け布団を剥いた。
そこには身体を火照らし、目を潤ませる、煽情的なアンフェールが収まっていた。ふわり、と番のいい匂いが香る。
狂おしい程、愛しい匂い。
グレングリーズが何度も求めた番の匂い。
グレンが知りたかったアンフェールの匂い。
グレンはこの時点で、理性なんてものは吹き飛んでいた。服を脱いだ、という気分でいたけれど実際は引き裂くように全裸になったかもしれない。
目の前の震える愛しいひと。その衣服すらも。
ビリビリと引き裂いた布地が舞っている。
悲鳴が聞こえたろうか。嬌声だろうか。グレンは逃げようとする、白く美しい身体を押さえつけた。
ずっと欲しかったのに、逃がさない。
どうして逃げようとするんだろう。番なのだから、繋がって当たり前なのに。
アンフェールはうつ伏せで、腰を上げている状態だ。正確にはグレンが腰を掴んで持ち上げ、上げさせている状態だ。
グレンはその腰の後ろにいる。
アンフェールの後孔を確認すれば、ドロリとした蜜が溢れている。発情した彼の身体は何もせずとも交接の為の準備を整えている。
毎日指で広げて慣らした孔は、幼いのに熟れている。雄を受け入れるのに支障はないだろう。
グレンはうっとり笑う。
ようやく、思いを遂げられるのだ。
グレンの性器も痛い程張り詰めている。
コンプレックスを感じる程大きな性器。この身体が番の為の身体なのだとしたら、竜種であるアンフェールを貫き、悦ばせる為にこの形なのだろう。
グレンは性器をアンフェールの孔に宛がった。
小さな穴に剛直を押し当てれば愛らしく開き、ぷちゅんと先っぽを飲み込んでしまう。
アンフェールが悲鳴を上げた。嬌声だろうか。分からない。でも先が入れば残りも通るだろうと思う。
ズブズブと遠慮なく沈めていく。細腰をしっかりと掴み、逃がさない。
正気であれば気遣うであろう挿入も、フェロモンで飛んでしまった現在は本能優先だ。太く長いペニスに広げられた孔は可哀想なぐらい開いている。
蜜の潤滑で侵入は止まる事が無い。竜種の蜜は長大なペニスを受け入れる為に漏出するのだ。
獣の交尾のような格好で、根本まで入りきった。アンフェールの華奢で柔らかいお尻がグレンの腰に当たる。
アンフェールと一つになれたのだと思うと、グレンの中に幸福感が満ちた。
「アンフェール、入ったよ」
「やっ……だ、め……だめ、ぐれん」
アンフェールが嫌だっていう。どうしてだろう、よく分からない。グレンは首をひねる。
こんなに幸せなのに。こんなに気持ちいいのに。
動いて欲しいんだろうか。アンフェールは嫌だ、駄目だと言っても、気持ちいい所を突いてあげると欲しがって腰を振ってしまう。
可愛い番は、気持ちいい事が大好きだから。
グレンはアンフェールの気持ちいい部分をよく知っている。
弁の切り替え部分を擦ってあげたら善いだろうか。それとも一番奥をノックして欲しいだろうか。
アンフェールの腰を押さえてグレンは本能のままに腰を振る。
ピストンする度に響く、いやらしい水音。
小さな孔も薄い胎もグレンの大きなものをぎゅうぎゅうと抱き締めてくれる。
奥をトントンする度にアンフェールが「ひらいちゃうからだめ」って言う。どうしてダメなんだろう。開いて欲しいのに。グレンは、アンフェールの奥の奥まで触れたい。
いつもよりずっと早い、精のせり上がって来る感覚に、グレンは顔をしかめた。
(早いな。でも何回も注いでアンフェールの胎を一杯にしないといけないから別にいいのか)
グレンはグッと腰を押し付けて絶頂する。
奥へ。一番奥へ。
アンフェールの身体に、本能に、雄からの種付けがあったと教え込むように。
何度もこうして奥に仕込めば、発情したアンフェールは番の精を求めて大事な部分を開き、受け入れてくれるだろう。
グレンはトロリとした目で笑った。
ここはアンフェールの部屋だ。
水浴びではしゃいだ彼は、疲れたのか眠ってしまった。ベッドで丸くなり、スヤスヤと寝息を立てている。
グレンは昼寝をしたので元気だ。
というか、目の前で最愛の人が無防備な姿を晒しているのだ。眠くなんてならない。
アンフェールには話していないが、シタールとの外交状態は非常に悪い。
ここ数年で徐々に悪くなっていき、現在は最悪だ。特にこちらからどう、という事も無いのだがあちらがヴィシュニアに対し良い顔をしないのだ。
(前シタール王の時代は上手くいっていたと思うのだが……)
前シタール王の妃、ローズはヴィシュニアの人間だ。
脚が弱い女性だったが、政略としてシタールに輿入れされている。ミセス・ガーベラの妹だが性格は似ていなかった。
何度か話した事があるが、気の弱い所がある、穏やかで優しい人だった。
姉妹だから似る、ということは無いのだ。グレンの父と叔母のベロニカは兄妹だけれど全く似ていないとエックハルトは言う。
アンフェールは魔導兵器に関し、ローズが協力していると言っていたがグレンはそれが信じられなかった。
ローズの性格だ。
押し切られたか、もしくはローズの息子である現国王が協力したのではないかと思っている。
現国王は弱い母親であるローズよりも、強いミセス・ガーベラに憧憬があるようだった。大して話した事はないのにそう感じる程、印象に残っている。
魔導兵器はとても恐ろしいものだ。
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不思議な事に、グレングリーズが古代竜アンフェールから貰った力だという『自動回復』は、グレンにも発現してしまった。
妙に強い力もグレングリーズ由来なのかもしれない。
しかし、グレンは彼と違って竜種ではない。
同じ様に身体を張れば、すぐに死んでしまうだろう。
(それでも……、発現した力に意味があるのなら――)
グレンはギュッと拳を握り、それを見つめた。
これから国は荒れるだろう。
その時に、グレンは後ろで守られる王ではなく、先頭に立って皆を守る王になるつもりでいる。
グレンはグレングリーズの夢のお陰で、魔導兵器の事が誰よりも分かっている。
だから守るべき人の、盾になれる――。
グレンは眠るアンフェールを見つめる。柔らかな髪にそっと手を乗せた。
――守るべき人を、守りたいのだ。
(アンフェール、私はこれから大切で守るべききみに酷い事をする。許されない事だ。それでも、結ばれたいと思ってしまうのは私の弱さだ)
グレングリーズは泣き虫だと古代竜アンフェールにしょっちゅう言われていた。
グレンもよく泣いては精霊アンフェールに慰められていた。
今も、それは変わらない。
グレンは弱いのだ。
混迷の中、命尽き果てる事があるかもしれないと思うと、胸がぎゅうぎゅうと締め付けられて痛くなる。
それが、アンフェールと再び離れ離れになる事に対してか、単純に消滅に対する恐怖なのかは分からないけれど。
(――すまない)
アンフェールは首と両手足に魔道具を付けている。
風呂に入る時ですら外さない魔道具だ。アンフェールは身を守るために付けていると言っていたけれど、そうでは無いだろう。
彼は竜種だ。魔道具に頼らなくともいくらでも身を守れるのだ。
だとしたら、執拗に外さない意味はおのずと見えてくる。
フェロモンだ。
アンフェールからは番の味はするのに、番の匂いはしない。
匂いを抑えるための機能がある魔道具に違いないと、グレンは予想している。
恐らく番であるグレンに対し、竜種であることを隠したいのだ。
絶滅したはずの竜種。
隠れる理由だって分かる。グレングリーズの夢で酷い目にあった竜を沢山目にした。アンフェールはそれを避ける為に魔道具を付けているのだ。
番であるグレンに、フェロモンを隠したい位に周囲を警戒している。
それを、暴こうというのだ。
己の、願望を満たすために。
グレンはアンフェールの魔道具を外していく。
両足首のアンクレット。両手首のブレスレッド。指輪。そして――。
チョーカーを外した所で、アンフェールの目がぱちりと覚めた。
「あ、え?」
アンフェールは寝起きの頭ながら、自分の身に起きた異常事態を感じたらしい。
グレンからぱっと離れて掛け布団に潜り込み、まるく縮こまってしまった。
「いや……あ……あぁ……」
「アンフェール」
グレンが声を掛けると、掛け布団が揺れる。首を振っているらしい。
「にげ、て、ぐれん……わたし、は」
途切れ途切れの必死な声が、グレンの事を『グレン』と呼ぶ。兄上ではなく、グレンと。
「アンフェール……!」
グレンは目の前で震える掛け布団を剥いた。
そこには身体を火照らし、目を潤ませる、煽情的なアンフェールが収まっていた。ふわり、と番のいい匂いが香る。
狂おしい程、愛しい匂い。
グレングリーズが何度も求めた番の匂い。
グレンが知りたかったアンフェールの匂い。
グレンはこの時点で、理性なんてものは吹き飛んでいた。服を脱いだ、という気分でいたけれど実際は引き裂くように全裸になったかもしれない。
目の前の震える愛しいひと。その衣服すらも。
ビリビリと引き裂いた布地が舞っている。
悲鳴が聞こえたろうか。嬌声だろうか。グレンは逃げようとする、白く美しい身体を押さえつけた。
ずっと欲しかったのに、逃がさない。
どうして逃げようとするんだろう。番なのだから、繋がって当たり前なのに。
アンフェールはうつ伏せで、腰を上げている状態だ。正確にはグレンが腰を掴んで持ち上げ、上げさせている状態だ。
グレンはその腰の後ろにいる。
アンフェールの後孔を確認すれば、ドロリとした蜜が溢れている。発情した彼の身体は何もせずとも交接の為の準備を整えている。
毎日指で広げて慣らした孔は、幼いのに熟れている。雄を受け入れるのに支障はないだろう。
グレンはうっとり笑う。
ようやく、思いを遂げられるのだ。
グレンの性器も痛い程張り詰めている。
コンプレックスを感じる程大きな性器。この身体が番の為の身体なのだとしたら、竜種であるアンフェールを貫き、悦ばせる為にこの形なのだろう。
グレンは性器をアンフェールの孔に宛がった。
小さな穴に剛直を押し当てれば愛らしく開き、ぷちゅんと先っぽを飲み込んでしまう。
アンフェールが悲鳴を上げた。嬌声だろうか。分からない。でも先が入れば残りも通るだろうと思う。
ズブズブと遠慮なく沈めていく。細腰をしっかりと掴み、逃がさない。
正気であれば気遣うであろう挿入も、フェロモンで飛んでしまった現在は本能優先だ。太く長いペニスに広げられた孔は可哀想なぐらい開いている。
蜜の潤滑で侵入は止まる事が無い。竜種の蜜は長大なペニスを受け入れる為に漏出するのだ。
獣の交尾のような格好で、根本まで入りきった。アンフェールの華奢で柔らかいお尻がグレンの腰に当たる。
アンフェールと一つになれたのだと思うと、グレンの中に幸福感が満ちた。
「アンフェール、入ったよ」
「やっ……だ、め……だめ、ぐれん」
アンフェールが嫌だっていう。どうしてだろう、よく分からない。グレンは首をひねる。
こんなに幸せなのに。こんなに気持ちいいのに。
動いて欲しいんだろうか。アンフェールは嫌だ、駄目だと言っても、気持ちいい所を突いてあげると欲しがって腰を振ってしまう。
可愛い番は、気持ちいい事が大好きだから。
グレンはアンフェールの気持ちいい部分をよく知っている。
弁の切り替え部分を擦ってあげたら善いだろうか。それとも一番奥をノックして欲しいだろうか。
アンフェールの腰を押さえてグレンは本能のままに腰を振る。
ピストンする度に響く、いやらしい水音。
小さな孔も薄い胎もグレンの大きなものをぎゅうぎゅうと抱き締めてくれる。
奥をトントンする度にアンフェールが「ひらいちゃうからだめ」って言う。どうしてダメなんだろう。開いて欲しいのに。グレンは、アンフェールの奥の奥まで触れたい。
いつもよりずっと早い、精のせり上がって来る感覚に、グレンは顔をしかめた。
(早いな。でも何回も注いでアンフェールの胎を一杯にしないといけないから別にいいのか)
グレンはグッと腰を押し付けて絶頂する。
奥へ。一番奥へ。
アンフェールの身体に、本能に、雄からの種付けがあったと教え込むように。
何度もこうして奥に仕込めば、発情したアンフェールは番の精を求めて大事な部分を開き、受け入れてくれるだろう。
グレンはトロリとした目で笑った。
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