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王城2
アンフェールと禁書の手記・前
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人間は夜目が利かない。
だから魔術、そして魔道具が普及する以前――古い時代は就寝時間が早かった。
現在は明かりの魔道具も普及し、遅くまで活動するものも多い。特に文官は深夜まで仕事をしている。行政事務棟の明かりが消えることは無い。
逆に王族の住まう王宮は夜会でもない限り使用人の終業時刻は早い。宿直の使用人と衛兵を残して早々に捌けてしまう。
アンフェールは王宮と離宮の中間地帯の茂みに身を隠していた。
縄張りを張り巡らし、城の内部を探っていく。
勉強をする者。
趣味の制作を行う者。
仕事の続きをする者。
この時間から熱心に色事に励んでいる者もいる。
長い夜の時間を王宮に住まう者たちは思い思いに使っているようだ。
視界を走らせる中でグレンを見つけた。彼は読書をしているようだ。長いシリーズものらしく、同じタイトルの本が机に積み上がっている。
本を読む彼は、クスリと笑ったり、眉を寄せたり表情豊かだ。
本当に本が好きなんだな、とアンフェールは微笑まし気に目を細めた。
書庫の位置は把握した。安全なルートも割り出せた。
『――隠匿――』『――強化――』
魔術を発動し、アンフェールは飛ぶように駆けた。
新生児の時に城を出て行ったように転移で侵入しようかと思ったが、城のあちこちに魔素感知の魔道具が設置されていた。
これはアンフェールが脱出した時には無かったものだ。
アンフェールが誘拐されたと勘違いした城の人間が、その後の防犯として設置したのだろう。
この反応を読み取る魔道具はアンフェールの古竜種時代からあった。今設置されているのはそれの改良最新版だ。下手な魔術を使えばこちらの魔力の型まで記録が残るに違いない。
おそらく、道具自体を破壊しても魔術師棟から宮廷魔術師がすっ飛んでくるだろう。
書庫のある廊下は明かりが落ちていたものの、そこへたどり着くまでの廊下と階段は煌々と明かりがついていた。
『隠匿』で姿や影を感知出来ないようにはしている。
しかし万一という事がある。
本体よりも影は魔術の掛かりが弱いし、看破する力の強いものがいれば見破られてしまうかもしれない。
なので城内は通らず、書庫近くに唯一あったバルコニーに直接飛び乗る事にした。
魔力は使わない。身体強化の掛かった身体は羽のように軽く跳躍する。その身体を風の精霊にサポートして貰って安全にバルコニーに降り立った。
(鍵がかかっているな。当然か)
アンフェールはハンドサインで精霊に開錠を呼び掛けた。精霊達はきゃあきゃあと楽し気に鍵を開けてくれた。
精霊は探検遊びに連れてきてもらった感覚でいる様で、終始楽しそうに周囲を飛び回っている。
窓を開け、侵入し、すぐそこに見える書庫のドアも精霊に開けてもらった。
(これは……また、見事だ。壮観だな)
書庫は丸天井で壁面一杯に書棚が並んでいる。
視界を飛ばして確認する。ここは三階だが中心にある螺旋階段から下へ下へと降りられるようだ。螺旋階段の中心は広く開いている。恐らく荷の上げ下げはこの空間を利用しているのだろう。
ゆとりを感じさせる効果もあるのかもしれない。壁面一杯の本棚が何階層も続いているのは壮観だが、圧迫感がどうしたって出る。窓は最小限しかない。
地下一階までが通常の書庫、その先の地下二階以降が禁書庫になっているようだ。禁書庫に降りるにはまた扉がある。
(さすが王城だな。離宮の蔵書量も凄いと思ったが、比較にならん。そういえばグレンが生き字引のような男がいると言っていたな。この蔵書量を把握しているなどバケモノとしか思えんな)
アンフェールは螺旋階段の中心に開いた空間から飛び降りる。精霊に補助されながらふわりと地下一階に着地した。
複雑な造りの鍵であっても内側から操作できる精霊は容易く開錠する。扉を開き、さらに地下へと降りていく。
「竜種否定派の手記を探しているんだ。場所を教えて?」
『わぁ、あんふぇ、いらっしゃい』
『あんない、するする』
『こっちこっち』
精霊に導かれるままついて行く。
その手記は割と浅い部分に置いてあった。アンフェール誘拐――実際にはされていないが――事件が捜査終了したら破棄される予定だからかもしれない。
「これが……」
何代もの竜種否定派のリーダーが書き増ししていった手記なのが分かる。紙の年代がバラバラだった。
『保存』は掛かっているが術の綻びから劣化が起こっている為、一番古そうなものは所々穴が開いている。
それでも問題なく読めそうだ。
以降はある程度アンフェールが噛み砕いて理解した文章だ。
◇◇◇
『――グレングリーズは漆黒の邪竜だ。古代竜に匹敵するほどの巨大な魔力を持ち、見た事も無い神代の魔術を使う。
初めてグレングリーズの姿を見たのはレジスタンス掃討に駆り出された時だ。レジスタンス共の先頭に、あの男は立っていた。
異様な存在感は二メートルほどの巨躯だから、というだけではない。漆黒の長い髪の間から覗く血のように赤い目はギラギラとしていて禍々しく、何から何まで黒づくめの恰好はいかにも不吉だった。
グレングリーズの超然とした笑みは、人知の枠を超えた強者の表情だった。
「退かぬなら狩らせてもらう。命が惜しいなら帰れ」
その言葉は風に乗り、全ての兵士に言葉として届いた。肌がヒリつく程、空気が振動している。
目に見えない存在が騒ぎ興奮し、その辺を飛び回っている。見えないけれど、それが歓喜に満ちているという事は分かった。
邪気を纏う、グレングリーズの異様な姿。流動する大きな力が彼の周囲を旋回している。その旋回の中心核にして、エネルギーが凝縮していく。
風がグレングリーズのマントを、髪を、踊る様になびかせている。緩く広げた腕は集積したエネルギーを受け止める器なのだろう。
まるで神話の絵画のようだった。
まさに邪神の姿だった。
私は耐えられず逃げ出した。リーダーであった私は一番後方にいた為、動けたのだ。殆どの者が身が竦み恐怖に縛られ動けなくなっている。
「勧告はした」
その言葉の後、一瞬で周囲は焦土と化した。何もかも、無くなっていた――』
(……誰だ? これ。邪竜って……邪神って……)
アンフェールは目が点になった。
本当にグレングリーズの事なのか、と言いたくなる位だ。アンフェールの知っている、可愛い腹ペコ赤ちゃんと対極に位置するような書かれ方だ。誇張され過ぎなのではないかと思う。
長髪と書かれているから、アンフェールの死から年単位で経っていると思われる。共に過ごした時、グレングリーズは短く刈っていたからだ。
(レジスタンス……。そう言った人間の集団と手を組んだのか。人間嫌いのグレングリーズが。……なんか、凄いな。成長したのか……?)
『――国王とそれに連なるものは全て捕縛され、レジスタンスのリーダーが新しい国王として就任した。
王妃となったのはグレングリーズの子であるマイアサウラだ。まだ幼いものの異様に美しい容姿である。しかしグレングリーズの子だ。悪魔の美貌なのだろう。悪魔であっても、あれなら一発お願いしたいものだ。
宰相にはサブリーダーが就任し、そちらには同じく子であるスキピオニクスが宛がわれた。スキピオニクスはグレングリーズによく似たツラをしている。正直ベッドにあの邪神がいて勃つ気がしない。モノが食い千切られそうで怖いのだが。サブリーダーはアレを抱くのだと思ったら尊敬する。
グレングリーズは『守護竜』なんていうよく分からない役職を作って就任していた。
国内に残っていた竜種はすべて保護されるも個体数は少ないようだ。ざまぁみろと思う――』
(我が子スキピオニクスが侮辱されているのが、ムカつくのだが。グレングリーズはいい男だったし、私はちゃんと勃起したぞ。全然抱けるだろう……。この手記を書いた人間とは趣味が合わないな。合いたいとも思わないが)
アンフェールは手記の下品な物言いにイライラし、舌打ちした。
しかし、子供達の婚姻事情はちょっと気になった。愛情があるものでは無かったんだろうか。グレングリーズが子供達に嫌がる事を強制するなんて事はないと思うから、望んでの事だと信じたいけれど。
生き残った竜種がいたという情報は嬉しい。僅かであっても保護は受けられたようだ。
助けて貰えたのだと思うとグレングリーズに礼を言いたくなった。
アンフェールはパラりとページをめくった。
内容は徐々に不穏に、血生臭くなっていく。
だから魔術、そして魔道具が普及する以前――古い時代は就寝時間が早かった。
現在は明かりの魔道具も普及し、遅くまで活動するものも多い。特に文官は深夜まで仕事をしている。行政事務棟の明かりが消えることは無い。
逆に王族の住まう王宮は夜会でもない限り使用人の終業時刻は早い。宿直の使用人と衛兵を残して早々に捌けてしまう。
アンフェールは王宮と離宮の中間地帯の茂みに身を隠していた。
縄張りを張り巡らし、城の内部を探っていく。
勉強をする者。
趣味の制作を行う者。
仕事の続きをする者。
この時間から熱心に色事に励んでいる者もいる。
長い夜の時間を王宮に住まう者たちは思い思いに使っているようだ。
視界を走らせる中でグレンを見つけた。彼は読書をしているようだ。長いシリーズものらしく、同じタイトルの本が机に積み上がっている。
本を読む彼は、クスリと笑ったり、眉を寄せたり表情豊かだ。
本当に本が好きなんだな、とアンフェールは微笑まし気に目を細めた。
書庫の位置は把握した。安全なルートも割り出せた。
『――隠匿――』『――強化――』
魔術を発動し、アンフェールは飛ぶように駆けた。
新生児の時に城を出て行ったように転移で侵入しようかと思ったが、城のあちこちに魔素感知の魔道具が設置されていた。
これはアンフェールが脱出した時には無かったものだ。
アンフェールが誘拐されたと勘違いした城の人間が、その後の防犯として設置したのだろう。
この反応を読み取る魔道具はアンフェールの古竜種時代からあった。今設置されているのはそれの改良最新版だ。下手な魔術を使えばこちらの魔力の型まで記録が残るに違いない。
おそらく、道具自体を破壊しても魔術師棟から宮廷魔術師がすっ飛んでくるだろう。
書庫のある廊下は明かりが落ちていたものの、そこへたどり着くまでの廊下と階段は煌々と明かりがついていた。
『隠匿』で姿や影を感知出来ないようにはしている。
しかし万一という事がある。
本体よりも影は魔術の掛かりが弱いし、看破する力の強いものがいれば見破られてしまうかもしれない。
なので城内は通らず、書庫近くに唯一あったバルコニーに直接飛び乗る事にした。
魔力は使わない。身体強化の掛かった身体は羽のように軽く跳躍する。その身体を風の精霊にサポートして貰って安全にバルコニーに降り立った。
(鍵がかかっているな。当然か)
アンフェールはハンドサインで精霊に開錠を呼び掛けた。精霊達はきゃあきゃあと楽し気に鍵を開けてくれた。
精霊は探検遊びに連れてきてもらった感覚でいる様で、終始楽しそうに周囲を飛び回っている。
窓を開け、侵入し、すぐそこに見える書庫のドアも精霊に開けてもらった。
(これは……また、見事だ。壮観だな)
書庫は丸天井で壁面一杯に書棚が並んでいる。
視界を飛ばして確認する。ここは三階だが中心にある螺旋階段から下へ下へと降りられるようだ。螺旋階段の中心は広く開いている。恐らく荷の上げ下げはこの空間を利用しているのだろう。
ゆとりを感じさせる効果もあるのかもしれない。壁面一杯の本棚が何階層も続いているのは壮観だが、圧迫感がどうしたって出る。窓は最小限しかない。
地下一階までが通常の書庫、その先の地下二階以降が禁書庫になっているようだ。禁書庫に降りるにはまた扉がある。
(さすが王城だな。離宮の蔵書量も凄いと思ったが、比較にならん。そういえばグレンが生き字引のような男がいると言っていたな。この蔵書量を把握しているなどバケモノとしか思えんな)
アンフェールは螺旋階段の中心に開いた空間から飛び降りる。精霊に補助されながらふわりと地下一階に着地した。
複雑な造りの鍵であっても内側から操作できる精霊は容易く開錠する。扉を開き、さらに地下へと降りていく。
「竜種否定派の手記を探しているんだ。場所を教えて?」
『わぁ、あんふぇ、いらっしゃい』
『あんない、するする』
『こっちこっち』
精霊に導かれるままついて行く。
その手記は割と浅い部分に置いてあった。アンフェール誘拐――実際にはされていないが――事件が捜査終了したら破棄される予定だからかもしれない。
「これが……」
何代もの竜種否定派のリーダーが書き増ししていった手記なのが分かる。紙の年代がバラバラだった。
『保存』は掛かっているが術の綻びから劣化が起こっている為、一番古そうなものは所々穴が開いている。
それでも問題なく読めそうだ。
以降はある程度アンフェールが噛み砕いて理解した文章だ。
◇◇◇
『――グレングリーズは漆黒の邪竜だ。古代竜に匹敵するほどの巨大な魔力を持ち、見た事も無い神代の魔術を使う。
初めてグレングリーズの姿を見たのはレジスタンス掃討に駆り出された時だ。レジスタンス共の先頭に、あの男は立っていた。
異様な存在感は二メートルほどの巨躯だから、というだけではない。漆黒の長い髪の間から覗く血のように赤い目はギラギラとしていて禍々しく、何から何まで黒づくめの恰好はいかにも不吉だった。
グレングリーズの超然とした笑みは、人知の枠を超えた強者の表情だった。
「退かぬなら狩らせてもらう。命が惜しいなら帰れ」
その言葉は風に乗り、全ての兵士に言葉として届いた。肌がヒリつく程、空気が振動している。
目に見えない存在が騒ぎ興奮し、その辺を飛び回っている。見えないけれど、それが歓喜に満ちているという事は分かった。
邪気を纏う、グレングリーズの異様な姿。流動する大きな力が彼の周囲を旋回している。その旋回の中心核にして、エネルギーが凝縮していく。
風がグレングリーズのマントを、髪を、踊る様になびかせている。緩く広げた腕は集積したエネルギーを受け止める器なのだろう。
まるで神話の絵画のようだった。
まさに邪神の姿だった。
私は耐えられず逃げ出した。リーダーであった私は一番後方にいた為、動けたのだ。殆どの者が身が竦み恐怖に縛られ動けなくなっている。
「勧告はした」
その言葉の後、一瞬で周囲は焦土と化した。何もかも、無くなっていた――』
(……誰だ? これ。邪竜って……邪神って……)
アンフェールは目が点になった。
本当にグレングリーズの事なのか、と言いたくなる位だ。アンフェールの知っている、可愛い腹ペコ赤ちゃんと対極に位置するような書かれ方だ。誇張され過ぎなのではないかと思う。
長髪と書かれているから、アンフェールの死から年単位で経っていると思われる。共に過ごした時、グレングリーズは短く刈っていたからだ。
(レジスタンス……。そう言った人間の集団と手を組んだのか。人間嫌いのグレングリーズが。……なんか、凄いな。成長したのか……?)
『――国王とそれに連なるものは全て捕縛され、レジスタンスのリーダーが新しい国王として就任した。
王妃となったのはグレングリーズの子であるマイアサウラだ。まだ幼いものの異様に美しい容姿である。しかしグレングリーズの子だ。悪魔の美貌なのだろう。悪魔であっても、あれなら一発お願いしたいものだ。
宰相にはサブリーダーが就任し、そちらには同じく子であるスキピオニクスが宛がわれた。スキピオニクスはグレングリーズによく似たツラをしている。正直ベッドにあの邪神がいて勃つ気がしない。モノが食い千切られそうで怖いのだが。サブリーダーはアレを抱くのだと思ったら尊敬する。
グレングリーズは『守護竜』なんていうよく分からない役職を作って就任していた。
国内に残っていた竜種はすべて保護されるも個体数は少ないようだ。ざまぁみろと思う――』
(我が子スキピオニクスが侮辱されているのが、ムカつくのだが。グレングリーズはいい男だったし、私はちゃんと勃起したぞ。全然抱けるだろう……。この手記を書いた人間とは趣味が合わないな。合いたいとも思わないが)
アンフェールは手記の下品な物言いにイライラし、舌打ちした。
しかし、子供達の婚姻事情はちょっと気になった。愛情があるものでは無かったんだろうか。グレングリーズが子供達に嫌がる事を強制するなんて事はないと思うから、望んでの事だと信じたいけれど。
生き残った竜種がいたという情報は嬉しい。僅かであっても保護は受けられたようだ。
助けて貰えたのだと思うとグレングリーズに礼を言いたくなった。
アンフェールはパラりとページをめくった。
内容は徐々に不穏に、血生臭くなっていく。
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