たった一人で中国へ！？~女子医学生が一ヶ月武漢留学してきた話~

寿司を食す@武漢

留学してはや一週間。

中華料理を食べ続けていたら日本食が無性に恋しくなった。

考えてみると、日本にいるときでさえ中華料理を毎日食べ続けたことはない。

しかも、本場の中華料理ときたら日本人向けには作られていないので（当たり前だ）香辛料がかなり独特。

日本の中華料理には八角や山椒、香菜を沢山入れていないことが多い。

それは日本人があまり得意としない香りだからだろう。

私はむしろその香辛料が好きだったのだが、そんな私でも毎日食べたらさすがにきつくなってくる。




留学した大学の近くにはローソンがあった。

中国語の表記で「中百罗森」

どうやらできて２周年らしく、ローソンが中国に進出してから日が浅いようだ。

ローソンなら日本の商品が売っているはず！

そう思い私は店内を散策した。




探してみると、寿司、おにぎりが並んでいるではないか！

もちろん種類は少ないし、具材は中華ものだがそれでもよかった。

どんな形でもいいから日本食が食べたい。

私は迷わず「寿司」を買った。

早速ホテルに帰って食べることにした。

カリフォルニアロールに海苔巻き、マヨネーズにとびっこが混ぜてあるもの、鳥の照り焼きなどなど…

寿司といえど日本ではあまり見ないネタのオンパレード。

味はとてもおいしかった！

ご飯は酢飯ではないもののきちんと海苔もまかれているし、しっかり握られている。

外国で食べる寿司にしては上出来だった。

鳥の照り焼きなんかは日本でも食べたいぐらいおいしかった。




しかし、一つだけとても不思議なネタがあった。

みためではその味を判断できない寿司。

写真に載せたが、左下の茶色いネタ。

最後まで残してしまったが意を決して食べることにした。

食べてみると、どうやら肉味噌のようだ。

少し甘くて、少し辛い。

日本では食べたことのない味だった。

結局、そのネタが何なのかはわからなかったが、おいしかったし、見た目も味も一番衝撃的な寿司だった。

もちろん寿司はおいしかった。

しかし、どうしても日本の味ではないのだ。

やっぱり日本に帰りたい。

でも帰るまでまだ3週間もある…

食べ終わると私は日本にいる母に電話をかけていた。

ホームシックになりかけている。