494 / 572
第475話 時を超えて
しおりを挟む
世界には多くの妖精伝説が存在する。靴屋のために妖精が靴を仕上げる話、難病を癒す妖精の薬、旅人が妖精の国に迷い込む話。どれもどこか人間離れした逸話ばかりだ。そんな中でも一番有名で冒険者たちが気をつけなくてはならない話がある。
それは妖精界に迷い込んだ人間が元の世界へ戻った時には数年もの年月が経っているという話だ。実際に数年に一人はこの被害にあっているものがいる。いや、もっといるのかもしれないがそれがわかるのはまだまだ先の話かもしれない。
しかしこの被害に遭うのはほとんどが無理やり妖精界に入ろうとしたからだ。妖精界のものはどれも高値で取引されるため、危険を承知で乗り込む冒険者がいるのだ。そしてもしも仮に妖精界に入りこむことができてももう一つの問題が起こる。
それは時間の逆のずれだ。妖精界の数日が人間界の数年になることもあれば、妖精界の数年が人間界の数日になることがある。この逆のずれによって昨日妖精界に入ったものが、今日出て来た時には白髪のおじいちゃんになっているなんてこともある。
そしてこういった時間のズレを修正するのが妖精界の管理者の役目だ。空間と空間の間を移動する際に発生する時間のズレを0にできる管理者のおかげで妖精界を安心して移動することができる。
しかしそれは逆にいうと管理者の手にかかれば強制的に時間を経たせることができるとも言える。本来であればそれは妖精神の命によりやってはならないとされている。いたずらに時間の牢獄の中に閉じ込めるのは許されることではない。
だが今、管理者はその禁忌を破った。使い魔を時間の牢獄の中に閉じ込め、強制的に時間を経たせる。わずか数秒が数年もの年月に膨れ上がる。急激に経たせられた年月は共に閉じ込められたエヴォルヴの機体の自己修復機能を極限まで活性化させ、賢者の石の時間も経たせた。
それは賢者の石が覚醒するのには十分すぎる時間であった。覚醒した賢者の石は使い魔の魔力波長を読み取り、使い魔が望む力を与えるために変化を続ける。使い魔が管理者を守るために、そしてアキュスを倒すために。
「どうやらただ時間が経ったわけじゃなさそうだね。まだ楽しめるのかい?」
『6年弱ってところか。お前を倒すために全てを捧げた。もう1ゲーム付き合ってもらうよ。』
使い魔の搭乗したエヴォルヴからは膨大な魔力が込められている。この6年弱の間に生成された魔力のほとんどを溜め込んでいるのだ。そして賢者の石はその力を十全に発揮できる。今の使い魔の魔力量だけで言えば魔帝クラスに匹敵する。
ただ相手はアキュス。魔神クラスの怪物だ。しかしそれでも太刀打ちできないほどの格差があるわけではない。今の使い魔ならば可能性はある。そして使い魔はアキュスから目を離し、背後の管理者の方を向いた。
『安心して。必ず君を守る。だけど…どうせなら君からの名前が欲しい。ずっとはぐらかされて来たけど、君の応援があれば僕は何倍も強くなれる。』
管理者はこれまで他者との深い関わりを避けて来た。管理者はこの空間にしかいられず、そして常人の何倍も長く生きる。だからこそ使い魔とも一線を引いた付き合いをしていた。
しかし自分のために全てを捧げようとする使い魔を見てその考えを改めた。管理者は生まれて初めて誰かを信頼し、そして初めて誰かを愛そうとした。
「うん…こっちに来て。」
管理者は使い魔をそばに寄せて耳打ちする。数秒の間の出来事。しかしそれは使い魔をより高みへと至らせるのには十分であった。
「…古い妖精の習慣。自分の本当の名前は誰にも知られないようにするのが大切なの。それを教えても良いのは生涯を共にすると誓った妖精だけ。」
『あぁ…その言葉が聞けただけで私は全てを捧げても惜しくないと思うよ。この名は大切にする。』
使い魔は管理者を抱き寄せる。そして管理者に背を向けアキュスを睨みつける。その様子を見ているアキュスは退屈そうにあくびをしている。
「実の父親の前での逢い引きはもう終わったかな?せめてもの情けに待っていたんだけど。」
『ええ、十分ですよ。まあ彼女にはその気は無いでしょうが形式的に言わせてもらいます。娘さんは私がいただきますよ。お義父さん。』
「残念だがそれは私のものだ。諦めな。」
アキュスの言葉がいい終わった瞬間に飛び出す使い魔。先ほどまでのエヴォルヴの動きとは数段レベルが違う。基本性能が全て向上している。繰り出される拳や足蹴りは鋭い風切り音が聞こえてくる。
しかし相手はアキュス。その全てをいともたやすく避けている。そして隙を狙ってカウンターを放つ。だがその一撃は虚しく空を切った。使い魔はまだ余力を残しており、アキュスが油断するその一瞬を待っていた。
アキュスのカウンターに合わせてカウンターを放つ使い魔。だがその一撃も華麗にかわされた。その後も互いにヒットすることなく拳の応酬が繰り広げられる。肉体的な性能はアキュスとほぼ互角らしい。
もともとアキュスが肉体派ではないため、使い魔の全力を出せばギリギリ追いつけるようだ。しかしアキュスにはその弱点を補って余りあるほどの妖精魔法の力がある。そして拳の応酬の最中、アキュスは高密度の妖精魔法を繰り出す。
「バイバーイ。」
至近距離からの妖精魔法の直撃。避ける暇さえ与えず魔法に飲み込まれる使い魔。前に受けた妖精魔法よりもはるかに強力だ。その一撃により使い魔はエヴォルヴの機体もろとも完全に破壊される、かに思われた。
しかしエヴォルヴの機体は何の損傷も見られず、逆にアキュスの妖精魔法そのものがアキュスの視界を遮り、エヴォルヴによる一撃をその顔面に受けた。
「何…!」
『おぉぉぉぉ!!』
振り切る拳をもろに食らったアキュス。これほどの攻撃を受けるのは蘇ってから始めてのことだろう。使い魔の力がアキュスに届いた瞬間だ。
血を滴らせるアキュス。それを見る使い魔だが、その様子は芳しくない。アキュスに届いたはずの拳が腕もろとも破損し、機能が停止しているのだ。そしてアキュスに関してはすでにその傷が治癒されている。
「まさか一撃入れるとはね。うん…なかなかなものだったよ。だけどどうやらそこまでのようだね。この程度の傷ならこの空間にいる限り瞬時に癒される。君の苦労は無意味だったようだ。」
『何を勝った気でいる。まだ腕はもう一本残っている。それに足もまだある。』
「それなら好きにやると良い。もう避けないし、反撃もしない。」
余裕を見せるアキュス。それにたじろぐ使い魔だが、すぐに回し蹴りを食らわせる。アキュスは宣言通り避けずにその一撃を食らった。しかし先ほどとは違い微動だにすることさえなかった。そして回し蹴りを食らわせた使い魔の足はバラバラになっている。
「確かに強くはなっているが…耐久性がひどいな。その力に体が耐えられていない。」
使い魔は確かに強くなった。賢者の石の力を得てその力は数段上がったことだろう。しかしエヴォルヴの機体は特に新しくなっていない。バーサーカーの時は賢者の石によって機体の出力と耐久性が向上した。だがこの使い魔の場合は、出力は上がったが耐久性は変化していない。
ゆえのこの結果だ。もうアキュスにとって使い魔は脅威ではない。そして面白みもない。自身が得た力によって破壊されていくものに興味も湧かなくなった。
「魔力耐性は数段上がって、今じゃごく一部の妖精魔法しか効かないだろう。だけどそれだけだ。もういいや。」
アキュスはエヴォルヴの機体に拳を放つ。それだけで耐久性のないエヴォルヴの機体は破壊され、内部にいる使い魔が飛び出してきた。賢者の石もエヴォルヴの機体から外れ使い魔の体内へと戻っていく。
これにて完全決着。使い魔とアキュスとの戦いは幕を閉じた。所詮使い魔は使い魔。魔神であるアキュスにその力は届かないのだ。
絶望の中倒れる使い魔。息を荒げてもう立つことも叶わぬといった様相だ。しかしその時、使い魔の頭に声が響く。その声はあまりにも懐かしき声。その声を聞いた瞬間、何事もなかったかのように使い魔は起き上がった。
『名無し・ふう、ようやく戻られましたか。我らが王よ。』
そして再び使い魔の戦いの第2幕が開かれる。
それは妖精界に迷い込んだ人間が元の世界へ戻った時には数年もの年月が経っているという話だ。実際に数年に一人はこの被害にあっているものがいる。いや、もっといるのかもしれないがそれがわかるのはまだまだ先の話かもしれない。
しかしこの被害に遭うのはほとんどが無理やり妖精界に入ろうとしたからだ。妖精界のものはどれも高値で取引されるため、危険を承知で乗り込む冒険者がいるのだ。そしてもしも仮に妖精界に入りこむことができてももう一つの問題が起こる。
それは時間の逆のずれだ。妖精界の数日が人間界の数年になることもあれば、妖精界の数年が人間界の数日になることがある。この逆のずれによって昨日妖精界に入ったものが、今日出て来た時には白髪のおじいちゃんになっているなんてこともある。
そしてこういった時間のズレを修正するのが妖精界の管理者の役目だ。空間と空間の間を移動する際に発生する時間のズレを0にできる管理者のおかげで妖精界を安心して移動することができる。
しかしそれは逆にいうと管理者の手にかかれば強制的に時間を経たせることができるとも言える。本来であればそれは妖精神の命によりやってはならないとされている。いたずらに時間の牢獄の中に閉じ込めるのは許されることではない。
だが今、管理者はその禁忌を破った。使い魔を時間の牢獄の中に閉じ込め、強制的に時間を経たせる。わずか数秒が数年もの年月に膨れ上がる。急激に経たせられた年月は共に閉じ込められたエヴォルヴの機体の自己修復機能を極限まで活性化させ、賢者の石の時間も経たせた。
それは賢者の石が覚醒するのには十分すぎる時間であった。覚醒した賢者の石は使い魔の魔力波長を読み取り、使い魔が望む力を与えるために変化を続ける。使い魔が管理者を守るために、そしてアキュスを倒すために。
「どうやらただ時間が経ったわけじゃなさそうだね。まだ楽しめるのかい?」
『6年弱ってところか。お前を倒すために全てを捧げた。もう1ゲーム付き合ってもらうよ。』
使い魔の搭乗したエヴォルヴからは膨大な魔力が込められている。この6年弱の間に生成された魔力のほとんどを溜め込んでいるのだ。そして賢者の石はその力を十全に発揮できる。今の使い魔の魔力量だけで言えば魔帝クラスに匹敵する。
ただ相手はアキュス。魔神クラスの怪物だ。しかしそれでも太刀打ちできないほどの格差があるわけではない。今の使い魔ならば可能性はある。そして使い魔はアキュスから目を離し、背後の管理者の方を向いた。
『安心して。必ず君を守る。だけど…どうせなら君からの名前が欲しい。ずっとはぐらかされて来たけど、君の応援があれば僕は何倍も強くなれる。』
管理者はこれまで他者との深い関わりを避けて来た。管理者はこの空間にしかいられず、そして常人の何倍も長く生きる。だからこそ使い魔とも一線を引いた付き合いをしていた。
しかし自分のために全てを捧げようとする使い魔を見てその考えを改めた。管理者は生まれて初めて誰かを信頼し、そして初めて誰かを愛そうとした。
「うん…こっちに来て。」
管理者は使い魔をそばに寄せて耳打ちする。数秒の間の出来事。しかしそれは使い魔をより高みへと至らせるのには十分であった。
「…古い妖精の習慣。自分の本当の名前は誰にも知られないようにするのが大切なの。それを教えても良いのは生涯を共にすると誓った妖精だけ。」
『あぁ…その言葉が聞けただけで私は全てを捧げても惜しくないと思うよ。この名は大切にする。』
使い魔は管理者を抱き寄せる。そして管理者に背を向けアキュスを睨みつける。その様子を見ているアキュスは退屈そうにあくびをしている。
「実の父親の前での逢い引きはもう終わったかな?せめてもの情けに待っていたんだけど。」
『ええ、十分ですよ。まあ彼女にはその気は無いでしょうが形式的に言わせてもらいます。娘さんは私がいただきますよ。お義父さん。』
「残念だがそれは私のものだ。諦めな。」
アキュスの言葉がいい終わった瞬間に飛び出す使い魔。先ほどまでのエヴォルヴの動きとは数段レベルが違う。基本性能が全て向上している。繰り出される拳や足蹴りは鋭い風切り音が聞こえてくる。
しかし相手はアキュス。その全てをいともたやすく避けている。そして隙を狙ってカウンターを放つ。だがその一撃は虚しく空を切った。使い魔はまだ余力を残しており、アキュスが油断するその一瞬を待っていた。
アキュスのカウンターに合わせてカウンターを放つ使い魔。だがその一撃も華麗にかわされた。その後も互いにヒットすることなく拳の応酬が繰り広げられる。肉体的な性能はアキュスとほぼ互角らしい。
もともとアキュスが肉体派ではないため、使い魔の全力を出せばギリギリ追いつけるようだ。しかしアキュスにはその弱点を補って余りあるほどの妖精魔法の力がある。そして拳の応酬の最中、アキュスは高密度の妖精魔法を繰り出す。
「バイバーイ。」
至近距離からの妖精魔法の直撃。避ける暇さえ与えず魔法に飲み込まれる使い魔。前に受けた妖精魔法よりもはるかに強力だ。その一撃により使い魔はエヴォルヴの機体もろとも完全に破壊される、かに思われた。
しかしエヴォルヴの機体は何の損傷も見られず、逆にアキュスの妖精魔法そのものがアキュスの視界を遮り、エヴォルヴによる一撃をその顔面に受けた。
「何…!」
『おぉぉぉぉ!!』
振り切る拳をもろに食らったアキュス。これほどの攻撃を受けるのは蘇ってから始めてのことだろう。使い魔の力がアキュスに届いた瞬間だ。
血を滴らせるアキュス。それを見る使い魔だが、その様子は芳しくない。アキュスに届いたはずの拳が腕もろとも破損し、機能が停止しているのだ。そしてアキュスに関してはすでにその傷が治癒されている。
「まさか一撃入れるとはね。うん…なかなかなものだったよ。だけどどうやらそこまでのようだね。この程度の傷ならこの空間にいる限り瞬時に癒される。君の苦労は無意味だったようだ。」
『何を勝った気でいる。まだ腕はもう一本残っている。それに足もまだある。』
「それなら好きにやると良い。もう避けないし、反撃もしない。」
余裕を見せるアキュス。それにたじろぐ使い魔だが、すぐに回し蹴りを食らわせる。アキュスは宣言通り避けずにその一撃を食らった。しかし先ほどとは違い微動だにすることさえなかった。そして回し蹴りを食らわせた使い魔の足はバラバラになっている。
「確かに強くはなっているが…耐久性がひどいな。その力に体が耐えられていない。」
使い魔は確かに強くなった。賢者の石の力を得てその力は数段上がったことだろう。しかしエヴォルヴの機体は特に新しくなっていない。バーサーカーの時は賢者の石によって機体の出力と耐久性が向上した。だがこの使い魔の場合は、出力は上がったが耐久性は変化していない。
ゆえのこの結果だ。もうアキュスにとって使い魔は脅威ではない。そして面白みもない。自身が得た力によって破壊されていくものに興味も湧かなくなった。
「魔力耐性は数段上がって、今じゃごく一部の妖精魔法しか効かないだろう。だけどそれだけだ。もういいや。」
アキュスはエヴォルヴの機体に拳を放つ。それだけで耐久性のないエヴォルヴの機体は破壊され、内部にいる使い魔が飛び出してきた。賢者の石もエヴォルヴの機体から外れ使い魔の体内へと戻っていく。
これにて完全決着。使い魔とアキュスとの戦いは幕を閉じた。所詮使い魔は使い魔。魔神であるアキュスにその力は届かないのだ。
絶望の中倒れる使い魔。息を荒げてもう立つことも叶わぬといった様相だ。しかしその時、使い魔の頭に声が響く。その声はあまりにも懐かしき声。その声を聞いた瞬間、何事もなかったかのように使い魔は起き上がった。
『名無し・ふう、ようやく戻られましたか。我らが王よ。』
そして再び使い魔の戦いの第2幕が開かれる。
7
お気に入りに追加
545
あなたにおすすめの小説
異世界営生物語
田島久護
ファンタジー
相良仁は高卒でおもちゃ会社に就職し営業部一筋一五年。
ある日出勤すべく向かっていた途中で事故に遭う。
目覚めた先の森から始まる異世界生活。
戸惑いながらも仁は異世界で生き延びる為に営生していきます。
出会う人々と絆を紡いでいく幸せへの物語。
半分異世界
月野槐樹
ファンタジー
関東圏で学生が行方不明になる事件が次々にしていた。それは異世界召還によるものだった。
ネットでも「神隠しか」「異世界召還か」と噂が飛び交うのを見て、異世界に思いを馳せる少年、圭。
いつか異世界に行った時の為にとせっせと準備をして「異世界ガイドノート」なるものまで作成していた圭。従兄弟の瑛太はそんな圭の様子をちょっと心配しながらも充実した学生生活を送っていた。
そんなある日、ついに異世界の扉が彼らの前に開かれた。
「異世界ガイドノート」と一緒に旅する異世界
異世界転生、防御特化能力で彼女たちを英雄にしようと思ったが、そんな彼女たちには俺が英雄のようだ。
Mです。
ファンタジー
異世界学園バトル。
現世で惨めなサラリーマンをしていた……
そんな会社からの帰り道、「転生屋」という見慣れない怪しげな店を見つける。
その転生屋で新たな世界で生きる為の能力を受け取る。
それを自由イメージして良いと言われた為、せめて、新しい世界では苦しまないようにと防御に突出した能力をイメージする。
目を覚ますと見知らぬ世界に居て……学生くらいの年齢に若返っていて……
現実か夢かわからなくて……そんな世界で出会うヒロイン達に……
特殊な能力が当然のように存在するその世界で……
自分の存在も、手に入れた能力も……異世界に来たって俺の人生はそんなもん。
俺は俺の出来ること……
彼女たちを守り……そして俺はその能力を駆使して彼女たちを英雄にする。
だけど、そんな彼女たちにとっては俺が英雄のようだ……。
※※多少意識はしていますが、主人公最強で無双はなく、普通に苦戦します……流行ではないのは承知ですが、登場人物の個性を持たせるためそのキャラの物語(エピソード)や回想のような場面が多いです……後一応理由はありますが、主人公の年上に対する態度がなってません……、後、私(さくしゃ)の変な癖で「……」が凄く多いです。その変ご了承の上で楽しんで頂けると……Mです。の本望です(どうでもいいですよね…)※※
※※楽しかった……続きが気になると思って頂けた場合、お気に入り登録……このエピソード好みだなとか思ったらコメントを貰えたりすると軽い絶頂を覚えるくらいには喜びます……メンタル弱めなので、誹謗中傷てきなものには怯えていますが、気軽に頂けると嬉しいです。※※
チャリに乗ったデブスが勇者パーティの一員として召喚されましたが、捨てられました
鳴澤うた
ファンタジー
私、及川実里はざっくりと言うと、「勇者を助ける仲間の一人として異世界に呼ばれましたが、デブスが原因で捨てられて、しかも元の世界へ帰れません」な身の上になりました。
そこへ定食屋兼宿屋のウェスタンなおじさま拾っていただき、お手伝いをしながら帰れるその日を心待ちにして過ごしている日々です。
「国の危機を救ったら帰れる」というのですが、私を放りなげた勇者のやろー共は、なかなか討伐に行かないで城で遊んでいるようです。
ちょっと腰を据えてやつらと話し合う必要あるんじゃね?
という「誰が勇者だ?」的な物語。
どーも、反逆のオッサンです
わか
ファンタジー
簡単なあらすじ オッサン異世界転移する。 少し詳しいあらすじ 異世界転移したオッサン...能力はスマホ。森の中に転移したオッサンがスマホを駆使して普通の生活に向けひたむきに行動するお話。 この小説は、小説家になろう様、カクヨム様にて同時投稿しております。
蒼穹のエターナルブレイク-side イクトス-
星井柚乃(旧名:星里有乃)
ファンタジー
旧タイトル『美少女ハーレムRPGの勇者に異世界転生したけど俺、女アレルギーなんだよね。』『アースプラネットクロニクル』
高校生の結崎イクトは、人気スマホRPG『蒼穹のエターナルブレイク-side イクトス-』のハーレム勇者として異世界転生してしまう。だが、イクトは女アレルギーという呪われし体質だ。しかも、与えられたチートスキルは女にモテまくる『モテチート』だった。
* 挿絵も作者本人が描いております。
* 2019年12月15日、作品完結しました。ありがとうございました。2019年12月22日時点で完結後のシークレットストーリーも更新済みです。
* 2019年12月22日投稿の同シリーズ後日談短編『元ハーレム勇者のおっさんですがSSランクなのにギルドから追放されました〜運命はオレを美少女ハーレムから解放してくれないようです〜』が最終話後の話とも取れますが、双方独立作品になるようにしたいと思っています。興味のある方は、投稿済みのそちらの作品もご覧になってください。最終話の展開でこのシリーズはラストと捉えていただいてもいいですし、読者様の好みで判断していただだけるようにする予定です。
この作品は小説家になろうにも投稿しております。カクヨムには第一部のみ投稿済みです。
ドグラマ3
小松菜
ファンタジー
悪の秘密結社『ヤゴス』の三幹部は改造人間である。とある目的の為、冷凍睡眠により荒廃した未来の日本で目覚める事となる。
異世界と化した魔境日本で組織再興の為に活動を再開した三人は、今日もモンスターや勇者様一行と悲願達成の為に戦いを繰り広げるのだった。
*前作ドグラマ2の続編です。
毎日更新を目指しています。
ご指摘やご質問があればお気軽にどうぞ。
マギアクエスト!
友坂 悠
ファンタジー
異世界転生ファンタジーラブ!!
気がついたら異世界? ううん、異世界は異世界でも、ここってマギアクエストの世界だよ!
野々華真希那《ののはなまきな》、18歳。
今年田舎から出てきてちょっと都会の大学に入学したばっかりのぴちぴちの女子大生!
だったんだけど。
車にはねられたと思ったら気がついたらデバッガーのバイトでやりこんでたゲームの世界に転生してた。
それもゲーム世界のアバター、マキナとして。
このアバター、リリース版では実装されなかったチート種族の天神族で、見た目は普通の人族なんだけど中身のステータスは大違い。
とにかく無敵なチートキャラだったはずなんだけど、ギルドで冒険者登録してみたらなぜかよわよわなEランク判定。
それも魔法を使う上で肝心な魔力特性値がゼロときた。
嘘でしょ!?
そう思ってはみたものの判定は覆らずで。
まあしょうがないかぁ。頑張ってみようかなって思ってフィールドに出てみると、やっぱりあたしのステイタスったらめちゃチート!?
これはまさか。
無限大♾な特性値がゼロって誤判定されたって事?
まあでも。災い転じて福とも言うし、変に国家の中枢に目をつけられても厄介だからね?
このまま表向きはEランク冒険者としてまったり過ごすのも悪く無いかなぁって思ってた所で思わぬ事件に巻き込まれ……。
ってこれマギアクエストのストーリークエ?「哀しみの勇者ノワ」イベントが発動しちゃった? こんな序盤で!
ストーリーモードボス戦の舞台であるダンジョン「漆黒の魔窟」に降り立ったあたしは、その最下層で怪我をした黒猫の子を拾って。
って、この子もしかして第六王子? ってほんとどうなってるの!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる