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鏡の中の私
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そういえば友達のゆかりが言ってたな。
「今日もうちと同じクラス人が家の中で酷い死に方をしたんだって、怖いよね…。」
言葉を発している最中でもブルブルと肩を震わせて怯えていたけれど。
私は怯えている友達に対して何事もなく平静を装っている。
実際は私も心の中ではゆかりと同じくらい怯えているけれど。
それもそのはず、最近では私のクラスでは同じ死に方をしたクラスメイトが何人もいたのだ。
しかも何故か鏡の前で…。
なんでなの?
とゆかりに聞いた事があったな。
するとゆかりは、またしても怯えて私にこんな事言ってたっけ。
「最近学校で流行り始めてる都市伝説があるって聞いてたんだ、梨香から…。」
梨香とはゆかりの友達で私とは違うクラスにいる。
「最近流行り始めている都市伝説って、一体何?どういう内容なの??」
私は思わずゆかりにその都市伝説について聞いた。
そしたらゆかりは私に答えてくれた。
「それは具体的には分からないの、本当に最近の事だから…噂によると午前0時に鏡を見ると出刃包丁を持った血だらけの幽霊が現れて首だけ切って鏡の中に持っていくって…しかもその血だらけの幽霊が鏡を見た人と同じ顔だったって……。」
「え…嘘でしょ…?まさかゆかりは梨香から聞いたその都市伝説を信じてるの…?」
あり得ない、そう私は否定していたいけどゆかりは半信半疑ながらも信じているみたいだった。
私はゆかりと違ってその都市伝説なんて信じていないんだけど。
でも、そういえば死亡したクラスメイトは体をバラバラにされて、首はどこにあるか分からず依然としてどこにあるのか不明のままで、鏡の前にて死体がバラバラになっていたとニュースになっていたっけ。
何件も…。
いいえ、まさかね…。
そんな訳ない、と私は信じる事はなかった。
学校が終わって、自宅へと帰った私は勉強とスマホゲームですっかり午前0時になってしまった。
遅くなってしまったな…そろそろ顔を洗って寝ようかな…。
それと同時にふとゆかりの言っていた事を思いだした。
『噂によると午前0時に鏡を見ると出刃包丁を持った血だらけの幽霊が現れて首だけ切って鏡の中に持っていくって…』
でも、そんなのはただの噂だ、本当におこる筈がない。
私はゆかりの言っていた事を信じず、早速お手洗い場に言って顔を洗いながら鏡を見る。
その瞬間私は思わず、
キャアァァァ――――!!
と大声で叫んだ。
鏡に写っていたのは血だらけになって不気味な笑顔を向ける私の姿。
怯えてその場を離れて助けを呼ぼうとすると強烈な金縛りが襲って声が出せない。
なんで、なんで体が動かないの!!
声も出ない‼?
なんでよどうして…助けてよ!お父さん!お母さん!
助け…、
パリー―――ン
シュバッッ!!
ザザザン!!!
ほんの一瞬だった…ほんの一瞬で私の体は割れた鏡のガラスによってバラバラに崩れ落ちてしまった…。
助けを呼ぶ事さえ出来ずに…。
バラバラになって意識がなくなりかけて涙を垂らしている私に幽霊は言った。
『あなたの首は私が貰うね。』
ニッコリ。
笑顔を向けた後、出刃包丁を私に向けてふり落とした。
「今日もうちと同じクラス人が家の中で酷い死に方をしたんだって、怖いよね…。」
言葉を発している最中でもブルブルと肩を震わせて怯えていたけれど。
私は怯えている友達に対して何事もなく平静を装っている。
実際は私も心の中ではゆかりと同じくらい怯えているけれど。
それもそのはず、最近では私のクラスでは同じ死に方をしたクラスメイトが何人もいたのだ。
しかも何故か鏡の前で…。
なんでなの?
とゆかりに聞いた事があったな。
するとゆかりは、またしても怯えて私にこんな事言ってたっけ。
「最近学校で流行り始めてる都市伝説があるって聞いてたんだ、梨香から…。」
梨香とはゆかりの友達で私とは違うクラスにいる。
「最近流行り始めている都市伝説って、一体何?どういう内容なの??」
私は思わずゆかりにその都市伝説について聞いた。
そしたらゆかりは私に答えてくれた。
「それは具体的には分からないの、本当に最近の事だから…噂によると午前0時に鏡を見ると出刃包丁を持った血だらけの幽霊が現れて首だけ切って鏡の中に持っていくって…しかもその血だらけの幽霊が鏡を見た人と同じ顔だったって……。」
「え…嘘でしょ…?まさかゆかりは梨香から聞いたその都市伝説を信じてるの…?」
あり得ない、そう私は否定していたいけどゆかりは半信半疑ながらも信じているみたいだった。
私はゆかりと違ってその都市伝説なんて信じていないんだけど。
でも、そういえば死亡したクラスメイトは体をバラバラにされて、首はどこにあるか分からず依然としてどこにあるのか不明のままで、鏡の前にて死体がバラバラになっていたとニュースになっていたっけ。
何件も…。
いいえ、まさかね…。
そんな訳ない、と私は信じる事はなかった。
学校が終わって、自宅へと帰った私は勉強とスマホゲームですっかり午前0時になってしまった。
遅くなってしまったな…そろそろ顔を洗って寝ようかな…。
それと同時にふとゆかりの言っていた事を思いだした。
『噂によると午前0時に鏡を見ると出刃包丁を持った血だらけの幽霊が現れて首だけ切って鏡の中に持っていくって…』
でも、そんなのはただの噂だ、本当におこる筈がない。
私はゆかりの言っていた事を信じず、早速お手洗い場に言って顔を洗いながら鏡を見る。
その瞬間私は思わず、
キャアァァァ――――!!
と大声で叫んだ。
鏡に写っていたのは血だらけになって不気味な笑顔を向ける私の姿。
怯えてその場を離れて助けを呼ぼうとすると強烈な金縛りが襲って声が出せない。
なんで、なんで体が動かないの!!
声も出ない‼?
なんでよどうして…助けてよ!お父さん!お母さん!
助け…、
パリー―――ン
シュバッッ!!
ザザザン!!!
ほんの一瞬だった…ほんの一瞬で私の体は割れた鏡のガラスによってバラバラに崩れ落ちてしまった…。
助けを呼ぶ事さえ出来ずに…。
バラバラになって意識がなくなりかけて涙を垂らしている私に幽霊は言った。
『あなたの首は私が貰うね。』
ニッコリ。
笑顔を向けた後、出刃包丁を私に向けてふり落とした。
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