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第488話 消えない結界
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壁に殴り飛ばされたバベッチはそのまま意識を失い、膝から崩れ落ちうつ伏せに倒れる。
直後、バベッチにより創り出されたアバンとオービンが、人の姿から徐々に泥の塊へと変わるのであった。
「このバベッチも偽物だったか」
「オリジナル体からの最初の分身体かと思ったけど、違ったわね」
「ええ、最初の方の言動とロバートを連れている辺りで、可能性はあったけどね。やっぱりそうそう最初の分身体は姿を現さないで、他の分身体で見物し続ける気かもね」
「そうかもね。でも、あそこまでバベッチの意思が少し強めに出ている分身体は初めてじゃない?」
「そう? 私にはよく分からなかったわ。バベッチであってバベッチじゃない存在としか認識出来なかったわ。それよりも彼女たちの方はどうなっているの?」
リーリアはすぐにジュリルたちの方が心配で口にすると、ティアは魔力感知にて無事に校舎入口の所まで辿り着いている事を知る。
更には自身がもしもの時様にかけた魔法が発動していない事と、初めて感じる魔力から誰かが校舎内にやって来てジュリルたちを手助けしてくれたのだと判断するのだった。
「どうやら向こうは誰かが外から合流して、ロバートと戦闘したみたいよ。今はその人物が取り押さえて、彼女たちは先に校舎入口まで辿り着いているわ」
「ロバートを倒したの? 何者よ、その人物」
リーリアはロバートを一人で正面から倒したのだと思い込んでおり、強さを知っているからこそ取り押さえている状況に驚いていた。
ティアは正体は分からないと口にし、不意打ちもしくは分身体であるロバートの油断した結果かもしれないと推測をする。
それに対してリーリアはオリジナル体ではないという所で、全くの同一体ではないという可能性もあると納得するのだった。
「とりあえず、そこへ向かうでしょリーリア。向うも分身体なら消えるはずだけれど、まだ反応があるから向こうも早く対処しないといけないわ」
「ええ。それにしても、バベッチを消して向こうでロバートも捕らえているのに、どうして校舎を覆っている結界は消えないのかしらね」
「確かにそうね。二人のうちどちらかだと思っていたけれど、この状況で解除されてないとなると、まだ私たちの知らない所に何者かが潜んでいると考えるべきかもしれないわ」
「まだ終わっていないっていないか……」
ティアの言葉を聞きながらリーリアは近くの窓から外を見つめ続けた後、ティアと共に捕らえられているロバートの元へと急いで向かうのだった。
その頃エリスは、気を失っているロバートを未だに風の魔人にて捕らえ続けていた。
「さてと、この状況をどうするか、ね」
エリスは既に長時間風の魔人を創り出し、操っておりかなりの魔力を消費している状態であった。
しかし元々ジュリルが襲名した二代目月の魔女の名は、元々最初はエリスに与えられるはずだったものであったので魔力量などは一般の学院生よりも多くある。
それでも、使用し続けている風の魔人に関しては魔力分類に関する力も含め実現している為、普通の魔法使用よりも多くの魔力を使うのであった。
「(一応まだ持つけれど、この相手が次にいつ目が覚めるか分からない状況で拘束を解くわけにはいかない。一度きりの不意打ちで何とか気を失わせたけれども、次はもうない。この相手は私以上の力を持っている)」
エリスは既にロバートの事を警戒しており、例え一対一だとしても勝ち目はないと既に判断していた。
完全にエリスの魔法が防がれてしまい、ロバートにダメージを与えるイメージが出来なかったのだった。
「(私の中でも一番強力なコンボ『風停』『風絶』『風滅』をもってしても、彼の魔法の前では無力。私としては、このまま気を失い続けてもらって王国軍がすぐにやって来てもらえると嬉しんだけどね)」
そう考えながら捕らえているロバートから視線を外さずに、小さく息を吐いているとピクッと捕らえている風の魔人から動きが伝わって来る。
エリスに緊張が走り、身体が少し強張る。
すると気を失っていたロバートが意識を取り戻したのか、上から押さえつけて来ている風の魔人を目にした後離れた場所に居るエリスを見つける。
ロバートと目が合った所でエリスは風の魔人でより強くロバートを拘束する為、押さえつけた。
だが、徐々に押させていたはずの風の魔人の手が反発する様に上がり始める。
エリスは温存させていた魔力を使い始め、更に強く上から圧を掛けるも現状を維持するだけでいっぱいであった。
「(くそっ! 何処からでも発生させられるって訳?)」
全力でエリスが対処しているのとは、対照的に倒れていたロバートは黙ったままゆっくりと起き上がり始めた。
その時身体を護るように結界が展開させ始めており、その結界でエリスの風の魔人を押し返してたのだった。
そしてロバートが完全に身体を起こした所で、一気に風の魔人を押しのける。
押しのけられた事とこのまま風の魔人を展開し続ける意味はないと判断し、エリスは更に後退しながら魔力を温存する為風の魔人を解除した。
エリスの息は少し荒れていたが、整えつつ残された魔力で何が出来るかを考え始めるのだった。
「(私の状態と状況から、逃げるが一番なんだろうけど先に行ったはずのジュリルたちの方から、外の人が誰も来ないって事はまだジュリルたちも外に出られてないと考えるべきよね。と、なるとこのまま後方に逃げてもダメ。ましてや戦った所で勝てない。あーかなりまずい状況ね、これは……)」
無謀に戦う気はないが、相手にそれを悟られる訳にはいなかいと思いエリスは戦闘態勢だけはとる。
しかし一方で起き上がったロバートは未だ無言のまま、こちらに攻めて来る訳でもなく逃げる訳でもなく、ただただその場で自身の身体を結界で護るように覆ったまま突っ立っているのだった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――王都メルト魔法学院外。
――作戦室にて。
タツミやルークたちの元へと学院長であるマイナがやって来た直後、ルークの兄でありクリバンス王国第一王子かつ現寮の副寮長も務めているオービンが作戦室にやって来たのだった。
思わぬ人物に作戦室にいた皆が驚いていると、更にオービンの後ろからミカロスとヒビキも現れるのだった。
「ルーク、それにタツミ先生も」
「オービン、それにミカロスとヒビキまで。いや、それよりもマイナ学院長、お話が」
「何かあったのね」
マイナは作戦室の雰囲気などからそう察すると、オービンたちにも同席してもらう様に伝える。
オービンたちは断る事無く頷き、少し端へと寄る。
マイナ自身もやって来ていた王国軍との話で何か伝えたい事があると口にしたが、先にタツミたちの方の事情を訊く事にした。
それを聞いたうえで、タツミはこちらで何があったのかを話し始め最後にクリスが偽者で何者か分からないレオンに学院の第二の結界内に誘拐された事を伝えるのだった。
直後、バベッチにより創り出されたアバンとオービンが、人の姿から徐々に泥の塊へと変わるのであった。
「このバベッチも偽物だったか」
「オリジナル体からの最初の分身体かと思ったけど、違ったわね」
「ええ、最初の方の言動とロバートを連れている辺りで、可能性はあったけどね。やっぱりそうそう最初の分身体は姿を現さないで、他の分身体で見物し続ける気かもね」
「そうかもね。でも、あそこまでバベッチの意思が少し強めに出ている分身体は初めてじゃない?」
「そう? 私にはよく分からなかったわ。バベッチであってバベッチじゃない存在としか認識出来なかったわ。それよりも彼女たちの方はどうなっているの?」
リーリアはすぐにジュリルたちの方が心配で口にすると、ティアは魔力感知にて無事に校舎入口の所まで辿り着いている事を知る。
更には自身がもしもの時様にかけた魔法が発動していない事と、初めて感じる魔力から誰かが校舎内にやって来てジュリルたちを手助けしてくれたのだと判断するのだった。
「どうやら向こうは誰かが外から合流して、ロバートと戦闘したみたいよ。今はその人物が取り押さえて、彼女たちは先に校舎入口まで辿り着いているわ」
「ロバートを倒したの? 何者よ、その人物」
リーリアはロバートを一人で正面から倒したのだと思い込んでおり、強さを知っているからこそ取り押さえている状況に驚いていた。
ティアは正体は分からないと口にし、不意打ちもしくは分身体であるロバートの油断した結果かもしれないと推測をする。
それに対してリーリアはオリジナル体ではないという所で、全くの同一体ではないという可能性もあると納得するのだった。
「とりあえず、そこへ向かうでしょリーリア。向うも分身体なら消えるはずだけれど、まだ反応があるから向こうも早く対処しないといけないわ」
「ええ。それにしても、バベッチを消して向こうでロバートも捕らえているのに、どうして校舎を覆っている結界は消えないのかしらね」
「確かにそうね。二人のうちどちらかだと思っていたけれど、この状況で解除されてないとなると、まだ私たちの知らない所に何者かが潜んでいると考えるべきかもしれないわ」
「まだ終わっていないっていないか……」
ティアの言葉を聞きながらリーリアは近くの窓から外を見つめ続けた後、ティアと共に捕らえられているロバートの元へと急いで向かうのだった。
その頃エリスは、気を失っているロバートを未だに風の魔人にて捕らえ続けていた。
「さてと、この状況をどうするか、ね」
エリスは既に長時間風の魔人を創り出し、操っておりかなりの魔力を消費している状態であった。
しかし元々ジュリルが襲名した二代目月の魔女の名は、元々最初はエリスに与えられるはずだったものであったので魔力量などは一般の学院生よりも多くある。
それでも、使用し続けている風の魔人に関しては魔力分類に関する力も含め実現している為、普通の魔法使用よりも多くの魔力を使うのであった。
「(一応まだ持つけれど、この相手が次にいつ目が覚めるか分からない状況で拘束を解くわけにはいかない。一度きりの不意打ちで何とか気を失わせたけれども、次はもうない。この相手は私以上の力を持っている)」
エリスは既にロバートの事を警戒しており、例え一対一だとしても勝ち目はないと既に判断していた。
完全にエリスの魔法が防がれてしまい、ロバートにダメージを与えるイメージが出来なかったのだった。
「(私の中でも一番強力なコンボ『風停』『風絶』『風滅』をもってしても、彼の魔法の前では無力。私としては、このまま気を失い続けてもらって王国軍がすぐにやって来てもらえると嬉しんだけどね)」
そう考えながら捕らえているロバートから視線を外さずに、小さく息を吐いているとピクッと捕らえている風の魔人から動きが伝わって来る。
エリスに緊張が走り、身体が少し強張る。
すると気を失っていたロバートが意識を取り戻したのか、上から押さえつけて来ている風の魔人を目にした後離れた場所に居るエリスを見つける。
ロバートと目が合った所でエリスは風の魔人でより強くロバートを拘束する為、押さえつけた。
だが、徐々に押させていたはずの風の魔人の手が反発する様に上がり始める。
エリスは温存させていた魔力を使い始め、更に強く上から圧を掛けるも現状を維持するだけでいっぱいであった。
「(くそっ! 何処からでも発生させられるって訳?)」
全力でエリスが対処しているのとは、対照的に倒れていたロバートは黙ったままゆっくりと起き上がり始めた。
その時身体を護るように結界が展開させ始めており、その結界でエリスの風の魔人を押し返してたのだった。
そしてロバートが完全に身体を起こした所で、一気に風の魔人を押しのける。
押しのけられた事とこのまま風の魔人を展開し続ける意味はないと判断し、エリスは更に後退しながら魔力を温存する為風の魔人を解除した。
エリスの息は少し荒れていたが、整えつつ残された魔力で何が出来るかを考え始めるのだった。
「(私の状態と状況から、逃げるが一番なんだろうけど先に行ったはずのジュリルたちの方から、外の人が誰も来ないって事はまだジュリルたちも外に出られてないと考えるべきよね。と、なるとこのまま後方に逃げてもダメ。ましてや戦った所で勝てない。あーかなりまずい状況ね、これは……)」
無謀に戦う気はないが、相手にそれを悟られる訳にはいなかいと思いエリスは戦闘態勢だけはとる。
しかし一方で起き上がったロバートは未だ無言のまま、こちらに攻めて来る訳でもなく逃げる訳でもなく、ただただその場で自身の身体を結界で護るように覆ったまま突っ立っているのだった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――王都メルト魔法学院外。
――作戦室にて。
タツミやルークたちの元へと学院長であるマイナがやって来た直後、ルークの兄でありクリバンス王国第一王子かつ現寮の副寮長も務めているオービンが作戦室にやって来たのだった。
思わぬ人物に作戦室にいた皆が驚いていると、更にオービンの後ろからミカロスとヒビキも現れるのだった。
「ルーク、それにタツミ先生も」
「オービン、それにミカロスとヒビキまで。いや、それよりもマイナ学院長、お話が」
「何かあったのね」
マイナは作戦室の雰囲気などからそう察すると、オービンたちにも同席してもらう様に伝える。
オービンたちは断る事無く頷き、少し端へと寄る。
マイナ自身もやって来ていた王国軍との話で何か伝えたい事があると口にしたが、先にタツミたちの方の事情を訊く事にした。
それを聞いたうえで、タツミはこちらで何があったのかを話し始め最後にクリスが偽者で何者か分からないレオンに学院の第二の結界内に誘拐された事を伝えるのだった。
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