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第469話 ジュリル VS タツミ
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「タツミ……先生?」
「……」
思わぬ人物の登場にジュリルは驚きを隠せなかった。
一方でタツミは特に顔色一つ変えずに、ジュリルと立ち向かい戦闘態勢をとる。
タツミの登場でモランたちも驚きの声を上げる。
「嘘、どうしてタツミ先生が!?」
「まさか、タツミ先生も裏切ってたの?」
「そんな……」
バベッチは驚くジュリルの事などお構いなしに、戦闘開始の合図を口に出すとタツミはすぐさまジュリルに近付き殴り掛かる。
だがジュリルは、タツミの攻撃をかわし再び距離をとる。
「タツミ先生!」
ジュリルが呼び掛けるもタツミは返事など一切せず、ただ無言のまま再び襲い掛かって来る。
しかも先程よりも速く、鋭い突きや蹴りを仕掛けるのだった。
「(速いっ!)」
だがジュリルは両腕で防ぎつつかわし、タツミの攻撃を流し直撃を避けていたが次の攻撃動作が速く、遂には回し蹴りを防ぎそこない直撃し吹き飛ばされてしまう。
壁に叩きつけられ全身に衝撃が走る。
「(容赦のない蹴り。タツミ先生ってこんなにも強かったですの?)」
ジュリルは体勢を立て直していると、タツミは畳みかけるように距離を縮める。
一気に近付いて来るタツミを目にしジュリルは咄嗟に『アイスレッグホールド』にてタツミの動きを止める。
だがタツミは足元から即座に炎を放出し、内側から凍らされた足元を溶かし始める。
ジュリルはそれを傍観する事無く、次の手を打っていた。
タツミが一瞬足元を見た時に、ジュリルはタツミ目掛け『サンダーストライク』を放っていた。
直後タツミにその攻撃が直撃するとタツミの全身に電気が走り、俯き動かなくなる。
「(気絶した? いや、あの程度の魔法であれほどの身のこなしが出来るタツミ先生が、倒れるはずはないわ。そもそも、今相手をしているタツミ先生は、本当にタツミ先生なのかしら? あの動きに容赦のない攻撃、これまで接して来たタツミ先生からは考えられないですわ)」
そうジュリルが思い始めた時、ふと以前起きた学院誘拐事件を思い出す。
当時その事件については一部伏せられていた。
それはタツミの偽物が現れ、オービンを誘拐し事件を起こした中心人物であったという事だ。
学院側は王国軍と相談の上、学院内から第一王子が誘拐されたという事は伏せられ名前などは公開せずに誘拐事件が発生したと公表していた。
また事件を起こしたのは『モラトリアム』の残党と生き残りであり組織のトップであるロバート・ベンズとされ、事件に関わった生徒にはかん口令が敷かれた。
だがジュリルは偶然タツミと何者かが医務室にて、それに関する会話をしているのを聞いてしまったのだ。
医務室へと頼まれた荷物を運びに向かった際に、扉を軽く叩いたがタツミからの返事がなく不在なのかと思い荷物を内側へと置いておこうと、その時医務室へと入った際に部屋内で会話しているのが耳に入る。
聞こえていなかっただけだと思い、タツミに声を掛けようとしたがその時に誘拐事件の話をしておりジュリルはこの時偶然聞いていたのである。
タツミと瓜二つの人物が学院内に侵入しており、自分がいない所でタツミとしてオービンを誘拐したという事を。
その時ジュリルは内容が気になってしまい、聞き耳を立て少し近付いた時に物音を立ててしまい咄嗟にその場から逃げ出したのだ。
聞いてはいけない事を聞いてしまったと思い、更にはバレずにもう少し聞こうとしていた事がバレたらいけないと思ってしまい身体がそう動いていたのだった。
結局の所姿を目撃されておらず、それ以降もタツミから呼び出しもなかったのでバレてはいないと思いつつもジュリルは聞いてしまった事は忘れるべきだと判断し、頭の隅へと追いやりそれについて詮索するのを止めていた。
ジュリルはその日の事をふと思い出し、もしかしたら今目の前にいるのはその事件に関与したタツミの偽者なのではと思い始める。
「(細かくは分からないですけども、そう考えると何となく現状の合点がいきますわ。どちらにせよ、目の前のタツミ先生は強い。先程より動揺はなくなりましたが、細かくあれこれと考えるのは倒してからですわ)」
目の前のタツミが自分たちを騙していた人物かなどの疑問などは、偽者かもしれないという点でジュリルの中では動揺が弱まり先程よりも戦いに集中できるようになっていた。
するとそこで、全く動かなくなっていたタツミがゆっくりと顔を上げジュリルの方を見つめる。
その目は標的を必ず仕留める狩人の様に鋭く冷たい目であった。
タツミのその視線にジュリルは少しだけ臆するも、引く事なく戦闘態勢をとる。
直後、タツミは足元を凍らされた部分を溶かすのではなく、強引に内側から力で破壊しジュリルの懐へと瞬時に飛び込んだ。
ジュリルは対応が遅れてしまうが、咄嗟に自身の身を守るべく『アイスピラ』をタツミとの間に挟む様に発動するも、タツミは氷柱越しにジュリルの腹部目掛け掌底打ちを放つ。
氷柱は折れ、そのままタツミの掌底がジュリルの腹部に直撃する。
「ぐはぁっ!」
ジュリルは数歩後退させられつつも、直ぐに顔を上げる。
が、目の前にタツミの姿は見当たらない。
次の瞬間、右側後方から右腕を掴まれそのまま結界へと投げ飛ばされる。
更にタツミは追い打ちをかけるように、投げ飛ばした後ジュリルに向け『バースト』を放つのだった。
投げ飛ばさ更には大きな爆発を受けてジュリルは多くダメージを受けてしまい、大きく消耗するが爆発の煙の中倒れずに起き上がる。
ジュリルはまだ諦めておらず、爆発の煙に乗じて瞬時にゴーレム生成を始める。
先程までは早いタツミの攻撃により、生成する時間もなかったが現状ならば相手からも見えずに時間も稼げる為、自身の得意な戦闘へと持って行こうとしていた。
だが、その考えをタツミもしない訳なく爆発の煙中『ウイップ』にて、ジュリルの両手首を風で縛り、吊るすように持ち上げ動きを封じる。
煙も徐々に晴れて行き、両手首を封じられ無防備なジュリルにタツミが近付いて行く。
「(うっ、完全に動きを封じられましたわ。身動きも限られ魔法も使えない、今の状況は少し前の私でしたら本当に何も出来ずに諦めていたかもしれませんわ……ですが、対抗戦から私も学んだのです!)」
目の前にやって来たタツミに対し、ジュリルは顎目掛け勢いよく蹴り抜いた。
タツミは思わぬ攻撃に驚き一歩後退する。
その時にジュリルを縛っていた『ウイップ』が緩み、ジュリルはすかさず両手を組み『フローズンストーム』を放つ。
が、タツミは炎の壁で自身を守りジュリルの首元目掛け手を突き出し、掴み上げる。
「ぐぅぅっ……」
「……」
結界に押し付けられるように、上へと持ち上げられる。
ジュリルは必死に抵抗するも首元を抑えれており逃げられる事が出来なかった。
そしてタツミはもう一方の手をジュリルの腹部に当てると『インパクト』を連続で三発放つのだった。
放ち終えた所でタツミはジュリルから手を離すと、ジュリルはその場でうつ伏せに倒れ込んでしまう。
タツミは倒れるジュリルを見下ろすと、足でジュリルを仰向けにすると小さく咽、口元から吐血していた。
ジュリルはうっすらと瞳を開け見下ろすタツミを見るも、身体がいう事を聞かず動く事が出来なかった。
その状態を見てタツミが結界外にいるバベッチへと視線を向けた。
バベッチも勝負ありを判断し、結界を解き判定を口にしようとした時だった。
突如廊下の一方の壁が吹き飛んで行く。
「っ!?」
まさかの光景と衝撃音にその場にいた全員が一斉に驚き、穴の開いた壁の方へを視線を向けた。
するとそこには、キャップ付きの帽子とサングラスをした女性が一人立っていた。
「少し遅かったようね」
そうその人物がジュリルの光景を目にすると、タツミに対し手を突き出した。
直後、タツミは先程の壁同様に奥にへと一瞬で吹き飛ばされるのだった。
そしてその女性が帽子とサングラスを外し、バベッチに向かって話し掛けた。
「貴方にこれ以上、好き勝手させないわ」
「なっ……どうしてここにいるんだ、ティア」
そこへ現れたのはクリバンス王国女王のティアであった。
更に、遅れてもう一人のサングラスを掛けた女性がティアの後ろから現れ、サングラスを取りバベッチに顔を見せるのだった。
その顔を見てバベッチは驚愕した。
「久しぶりね、バベッチ」
そう声を掛けたのは、アリスの母親であり、ティアやバベッチの同級生であるリーリアであった。
「……」
思わぬ人物の登場にジュリルは驚きを隠せなかった。
一方でタツミは特に顔色一つ変えずに、ジュリルと立ち向かい戦闘態勢をとる。
タツミの登場でモランたちも驚きの声を上げる。
「嘘、どうしてタツミ先生が!?」
「まさか、タツミ先生も裏切ってたの?」
「そんな……」
バベッチは驚くジュリルの事などお構いなしに、戦闘開始の合図を口に出すとタツミはすぐさまジュリルに近付き殴り掛かる。
だがジュリルは、タツミの攻撃をかわし再び距離をとる。
「タツミ先生!」
ジュリルが呼び掛けるもタツミは返事など一切せず、ただ無言のまま再び襲い掛かって来る。
しかも先程よりも速く、鋭い突きや蹴りを仕掛けるのだった。
「(速いっ!)」
だがジュリルは両腕で防ぎつつかわし、タツミの攻撃を流し直撃を避けていたが次の攻撃動作が速く、遂には回し蹴りを防ぎそこない直撃し吹き飛ばされてしまう。
壁に叩きつけられ全身に衝撃が走る。
「(容赦のない蹴り。タツミ先生ってこんなにも強かったですの?)」
ジュリルは体勢を立て直していると、タツミは畳みかけるように距離を縮める。
一気に近付いて来るタツミを目にしジュリルは咄嗟に『アイスレッグホールド』にてタツミの動きを止める。
だがタツミは足元から即座に炎を放出し、内側から凍らされた足元を溶かし始める。
ジュリルはそれを傍観する事無く、次の手を打っていた。
タツミが一瞬足元を見た時に、ジュリルはタツミ目掛け『サンダーストライク』を放っていた。
直後タツミにその攻撃が直撃するとタツミの全身に電気が走り、俯き動かなくなる。
「(気絶した? いや、あの程度の魔法であれほどの身のこなしが出来るタツミ先生が、倒れるはずはないわ。そもそも、今相手をしているタツミ先生は、本当にタツミ先生なのかしら? あの動きに容赦のない攻撃、これまで接して来たタツミ先生からは考えられないですわ)」
そうジュリルが思い始めた時、ふと以前起きた学院誘拐事件を思い出す。
当時その事件については一部伏せられていた。
それはタツミの偽物が現れ、オービンを誘拐し事件を起こした中心人物であったという事だ。
学院側は王国軍と相談の上、学院内から第一王子が誘拐されたという事は伏せられ名前などは公開せずに誘拐事件が発生したと公表していた。
また事件を起こしたのは『モラトリアム』の残党と生き残りであり組織のトップであるロバート・ベンズとされ、事件に関わった生徒にはかん口令が敷かれた。
だがジュリルは偶然タツミと何者かが医務室にて、それに関する会話をしているのを聞いてしまったのだ。
医務室へと頼まれた荷物を運びに向かった際に、扉を軽く叩いたがタツミからの返事がなく不在なのかと思い荷物を内側へと置いておこうと、その時医務室へと入った際に部屋内で会話しているのが耳に入る。
聞こえていなかっただけだと思い、タツミに声を掛けようとしたがその時に誘拐事件の話をしておりジュリルはこの時偶然聞いていたのである。
タツミと瓜二つの人物が学院内に侵入しており、自分がいない所でタツミとしてオービンを誘拐したという事を。
その時ジュリルは内容が気になってしまい、聞き耳を立て少し近付いた時に物音を立ててしまい咄嗟にその場から逃げ出したのだ。
聞いてはいけない事を聞いてしまったと思い、更にはバレずにもう少し聞こうとしていた事がバレたらいけないと思ってしまい身体がそう動いていたのだった。
結局の所姿を目撃されておらず、それ以降もタツミから呼び出しもなかったのでバレてはいないと思いつつもジュリルは聞いてしまった事は忘れるべきだと判断し、頭の隅へと追いやりそれについて詮索するのを止めていた。
ジュリルはその日の事をふと思い出し、もしかしたら今目の前にいるのはその事件に関与したタツミの偽者なのではと思い始める。
「(細かくは分からないですけども、そう考えると何となく現状の合点がいきますわ。どちらにせよ、目の前のタツミ先生は強い。先程より動揺はなくなりましたが、細かくあれこれと考えるのは倒してからですわ)」
目の前のタツミが自分たちを騙していた人物かなどの疑問などは、偽者かもしれないという点でジュリルの中では動揺が弱まり先程よりも戦いに集中できるようになっていた。
するとそこで、全く動かなくなっていたタツミがゆっくりと顔を上げジュリルの方を見つめる。
その目は標的を必ず仕留める狩人の様に鋭く冷たい目であった。
タツミのその視線にジュリルは少しだけ臆するも、引く事なく戦闘態勢をとる。
直後、タツミは足元を凍らされた部分を溶かすのではなく、強引に内側から力で破壊しジュリルの懐へと瞬時に飛び込んだ。
ジュリルは対応が遅れてしまうが、咄嗟に自身の身を守るべく『アイスピラ』をタツミとの間に挟む様に発動するも、タツミは氷柱越しにジュリルの腹部目掛け掌底打ちを放つ。
氷柱は折れ、そのままタツミの掌底がジュリルの腹部に直撃する。
「ぐはぁっ!」
ジュリルは数歩後退させられつつも、直ぐに顔を上げる。
が、目の前にタツミの姿は見当たらない。
次の瞬間、右側後方から右腕を掴まれそのまま結界へと投げ飛ばされる。
更にタツミは追い打ちをかけるように、投げ飛ばした後ジュリルに向け『バースト』を放つのだった。
投げ飛ばさ更には大きな爆発を受けてジュリルは多くダメージを受けてしまい、大きく消耗するが爆発の煙の中倒れずに起き上がる。
ジュリルはまだ諦めておらず、爆発の煙に乗じて瞬時にゴーレム生成を始める。
先程までは早いタツミの攻撃により、生成する時間もなかったが現状ならば相手からも見えずに時間も稼げる為、自身の得意な戦闘へと持って行こうとしていた。
だが、その考えをタツミもしない訳なく爆発の煙中『ウイップ』にて、ジュリルの両手首を風で縛り、吊るすように持ち上げ動きを封じる。
煙も徐々に晴れて行き、両手首を封じられ無防備なジュリルにタツミが近付いて行く。
「(うっ、完全に動きを封じられましたわ。身動きも限られ魔法も使えない、今の状況は少し前の私でしたら本当に何も出来ずに諦めていたかもしれませんわ……ですが、対抗戦から私も学んだのです!)」
目の前にやって来たタツミに対し、ジュリルは顎目掛け勢いよく蹴り抜いた。
タツミは思わぬ攻撃に驚き一歩後退する。
その時にジュリルを縛っていた『ウイップ』が緩み、ジュリルはすかさず両手を組み『フローズンストーム』を放つ。
が、タツミは炎の壁で自身を守りジュリルの首元目掛け手を突き出し、掴み上げる。
「ぐぅぅっ……」
「……」
結界に押し付けられるように、上へと持ち上げられる。
ジュリルは必死に抵抗するも首元を抑えれており逃げられる事が出来なかった。
そしてタツミはもう一方の手をジュリルの腹部に当てると『インパクト』を連続で三発放つのだった。
放ち終えた所でタツミはジュリルから手を離すと、ジュリルはその場でうつ伏せに倒れ込んでしまう。
タツミは倒れるジュリルを見下ろすと、足でジュリルを仰向けにすると小さく咽、口元から吐血していた。
ジュリルはうっすらと瞳を開け見下ろすタツミを見るも、身体がいう事を聞かず動く事が出来なかった。
その状態を見てタツミが結界外にいるバベッチへと視線を向けた。
バベッチも勝負ありを判断し、結界を解き判定を口にしようとした時だった。
突如廊下の一方の壁が吹き飛んで行く。
「っ!?」
まさかの光景と衝撃音にその場にいた全員が一斉に驚き、穴の開いた壁の方へを視線を向けた。
するとそこには、キャップ付きの帽子とサングラスをした女性が一人立っていた。
「少し遅かったようね」
そうその人物がジュリルの光景を目にすると、タツミに対し手を突き出した。
直後、タツミは先程の壁同様に奥にへと一瞬で吹き飛ばされるのだった。
そしてその女性が帽子とサングラスを外し、バベッチに向かって話し掛けた。
「貴方にこれ以上、好き勝手させないわ」
「なっ……どうしてここにいるんだ、ティア」
そこへ現れたのはクリバンス王国女王のティアであった。
更に、遅れてもう一人のサングラスを掛けた女性がティアの後ろから現れ、サングラスを取りバベッチに顔を見せるのだった。
その顔を見てバベッチは驚愕した。
「久しぶりね、バベッチ」
そう声を掛けたのは、アリスの母親であり、ティアやバベッチの同級生であるリーリアであった。
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